JPH02104620A - 低鉄損の無方向性電磁鋼板の製造方法 - Google Patents

低鉄損の無方向性電磁鋼板の製造方法

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JPH02104620A
JPH02104620A JP63258158A JP25815888A JPH02104620A JP H02104620 A JPH02104620 A JP H02104620A JP 63258158 A JP63258158 A JP 63258158A JP 25815888 A JP25815888 A JP 25815888A JP H02104620 A JPH02104620 A JP H02104620A
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武秀 瀬沼
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は鉄損が低く、磁束密度の高い無方向性電磁鋼板
の製造方法に関するものである。
(従来の技術) 従来の電磁鋼板は鉄損を低くする手段として一般に固有
抵抗増加による渦電流損低下の観点からSlあるいはM
等の含有量を高める方法が用いられてきた。また、これ
らの合金成分を添加せずに優れた電磁特性を得る方法と
して冷延・焼鈍板に数%のスキンパス圧延を行い、ユー
ザーで打ち抜き加工をした後、ひずみ取り焼鈍を行う方
法がある(特開昭60−17014号公報など)。
これらの従来法では一般に仕上熱延を800℃以上とし
、捲取温度が低く、再結晶が十分進行していない場合、
高温の熱延板焼鈍を行った後75%以上の冷延を行い高
温短時間焼鈍を施して製品としていた。ただし、後者の
セミプロセスでは前記したように、その上に数%のスキ
ンバス圧延を行っている。
(発明が解決しようとする課題) 本発明が解決しようとする課題は、鉄損を下げるために
添加する高価な合金元素の添加量の減少と圧延プロセス
の省略である。
(課題を解決するための手段) 本発明はかかる課題を解決するために、Ar3変態点以
下で行う圧延の前のフェライト粒の平均粒径が200μ
m以上の重量%でC: o、os%以下、N:o、ol
o%以下、Si:11%以下、Mrzl、5%以下、P
 : 0.15%以下、s:0.010%以下、M:0
.3%以下、及び必要に応じてBをB/Nで1.5以下
含み、残部がFeと不可避不純物よりなる鋼をArz変
態点以下、500℃以上の温度域で少なくとも30%の
圧延を行い、500℃以上の温度で仕上げたのち、再結
晶処理を施すことを特徴とする鉄損が低く、磁束密度の
高い無方向性電磁鋼板を製造する方法を提供するもので
ある。
以下、本発明の構成要件の限定理由について説明する。
なお、以下の説明中の%は重量%である。
まず、本発明鋼の化学成分において、Cは鉄損改善のた
めには少ない方が好ましく、かつ時効による磁性劣化を
生じないためには0.005%以下が好ましい。しかし
、本発明法のプロセスではCが0.05%まで鉄損向上
の効果が確認されたので、C量の上限を0.05%とし
た。Siは鉄損改善の目的で添加するが、Si:ftが
増加するほど磁束密度が低くなると共に本発明の製造法
により得られる鉄損の従来法で製造される時の鉄損に対
する優位差が小さくなるばかりでなく本発明の主旨の一
つである合金添加によるコスト高を抑制する意味からも
St添加量の上限は1%とする。Nも鉄損改善のために
は少ない方がよく、本発明鋼では0.010%を条件と
した。特にAINの析出を抑制し゛鉄損を下げる場合は
Bを添加してBNを析出させることが望ましいが、B/
Nが1.5超になると過剰Bが磁性を悪化させるので、
B[の上限をB/Nで1.5と定めた。本発明鋼でSi
量が少ない場合、鋼板が軟質になり過ぎ、打抜き作業が
難しくなるのを防ぐため強度を上げる目的でPを添加し
ている。Pの添加は鉄損の改善にもなるが、0.15%
を超えると熱間加工性が悪化し、熱延割れなどが発生す
る危険があるので上限を0.15%とした。
IVはSiと同様鉄損改善の目的で添加してもよいが合
金添加によるコスト高を抑制する意味から上限を0.3
0%とした。また、MnはPと同様に強度増加のために
添加するが、1.5%超になると変態点が低下し、焼鈍
時にフェライト−オーステナイト変態が生じやすくなり
磁性の劣化がみられるので添加量の上限は1.5%とし
た。また、Sは磁性向上に有害なMnS等の非金属介在
物を生成するので0.010%以下にしなければ安定し
た磁性改善効果が得られない。
次に加工条件の限定について述べる。
^r3変態点(Ars(”C) =916 509G−
64Mn+33Si+507V+250P )以下で行
う圧延の前のフェライト粒の平均粒径を200n以上と
したのは、この条件よりフェライト組織が細かくなると
、最終製品の磁性が劣化するためである。
本発明者らはAr、変態点以下の温度域で行う圧延の前
の粒径と圧延後の再結晶集合組織の関係を調べ、粒径が
ある大きさ以上になり、圧延温度がある範囲にあると、
磁性に好ましい(100)方位が強く発達することを見
いだした。
従来、粗大粒を圧延した場合に生成する再結晶粒の方位
は(110)方位が主体であると報告されているが、本
発明者らはこのような粗大粒組織の材料の圧延温度と再
結晶集合組織の関係を詳細に調べ、ある温度範囲で圧延
すると再結晶集合組織の主方位が(100)に近い方位
になることを見いだした。
すなわち、Ar、変態点以下で行う圧延の前のフェライ
ト粒の粒径がその後の集合組織形成に大きな影響を与え
、20 o、m以上の平均粒径のフェライト組織を圧延
することが最終製品の磁性を向上させると考えられる。
Ar3変態点以下で行う圧延の前のフェライト粒の平均
粒径を200−以上にする手段は、鋳造スラブを冷却し
て得てもよいし、−度過冷されたスラブを再加熱して得
てもよい。
次にAr、変態点以下、500℃以上で少なくとも30
%圧延しなければならない理由は、Ar3変態点以下の
圧延で最終製品板の(111)強度が減少し他の強度、
特に(100)強度があがり電磁特性が良くなり、かつ
その効果が十分表われる圧下率が30%以上であるから
である。なお、この効果は板厚表面層のせん断変形を少
なくし、板厚方向での集合組織を均一化することにより
、より顕著になる。板厚表面層のせん断変形を少なくす
るために熱延ロールと鋼板の平均摩擦係数を0.2以下
にすることが好ましい。なお、この圧延温度の下限を5
00℃としたのは、これ未満の温度では動的ひずみ時効
が起こり、(110)方位がふえ、それが最終製品板の
(100)方位の発達を妨げるばかりでなく変形抵抗も
高くなって鋼板の形状不良等が発生し製造上難点がある
ためである。
本発明鋼は高磁束密度、低鉄損を示すため、再結晶処理
をしたままでも、従来のセミプロセス材をひずみ取り焼
鈍した時の電磁特性に近い値を示すが、10%未満のス
キンパスをしたセミプロセス材として使用しても、ひず
み取り焼鈍後従来材より高い磁束密度を示すため、セミ
プロセス材として用いることは本発明の主旨に反しない
(実施例) 表1に本発明鋼と比較鋼の成分、プロセス条件、そして
製品板の磁気特性を示す。これらの材料は連続鋳造鋳片
を再加熱せず直接熱延工程に送るか、1350℃から7
5・0℃の範囲で再加熱してから、実験用連続熱延ミル
により板厚0.5 mmの熱延板に仕上げた。再結晶処
理として、は、800〜850℃×2分の連続焼鈍を行
った。電磁特性はり、 C両方向の鉄損W、S、、。お
よび磁束密度B、。を示した。
また、熱延時の潤滑圧延をした時のArz変態点以下、
500℃以上の圧延の平均摩擦係数は0.2以下を示し
、無潤滑状態では約0.28を示した。この摩擦係数は
実測した先進率より計算で求めた値である。
表1の実施例No、 1〜Nα9は基本成分系の材料で
ある。そのうち、No、 1からNO63はAr1変態
点以下の圧延の前のフェライト粒径が磁性に及ぼ、す影
響を示す例であるが、粒径が200μ1未満になると鉄
損が顕著に高くなることが分る。実施例のに4は潤滑圧
延の効果を示す例であるが、潤滑圧延を行うことにより
鉄損が改善されることが分る。
実施例隘5は従来法のAr3変態点を超える温度で仕上
げた後、83%冷延をし、800℃で2分間連続焼鈍し
た比較材で、本発明鋼に比べると鉄損が著しく高いこと
が分る。Nα6とNα7は鉄損に及ぼす仕上げ温度の影
響を示したもので、仕上温度が500℃未満になると鉄
損が急激に上昇することが分る。加熱条件の影響は実施
例Nα1.に2゜Nα6に示すが、Nα1は800℃で
再加熱を行った後熱延した材料、N1112は1200
℃で再加熱した後、オーステナイト域で66%の圧延を
行い、その後Ar、変態点以下で引き続き熱延を行った
材料、そしてNα6は鋳造−圧延の直結プロセス(CC
−DR)による材料であるが、本発明鋼は加熱条件にか
かわらず従来法の比較鋼に比べ著しく低い鉄損を示すこ
とが分る。
阻8とNα9は薄鋳片を熱延したものであるが、Ars
変態点以下、500℃以上の温度域の合計圧下率が30
%未満であると鉄損が大きく劣化することを示す。
実施例N(LIO〜N(Li2はB、 Si、  C,
Mn、  Pを本発明に従って添加した例を示したもの
で、それぞれ本発明鋼の特性と漱5で示したと同様の従
来法によって得られた比較鋼の特性を対比して示す。
各鋼種共に本発明鋼の電磁特性が従来鋼より著しく優れ
ていることが分る。
(発明の効果) 本発明の方法によれば、同等の電磁特性を得るのに合金
元素(特にSt量)を大幅に低減できるばかりでなく、
従来、同成分ではセミプロセス(フルプロセス後スキン
パス圧延を行い、ユーザーで最終的なひずみ取り焼鈍を
行う)でしか得られなかったような優れた電磁特性をこ
のスキンバス+ひずみ取り焼鈍のプロセスのほかに冷延
工程も省略して得ることができ、低コ女トで高品質の無
方向性電磁鋼板を提供することができるので産業上稗益
するところが大である。
手続補正書(自発) 平成元年1 月18日

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)Ar_3変態点以下で行う圧延の前のフェライト
    粒の平均粒径が200μm以上の重量%でC:0.05
    %以下、N:0.010%以下、Si:1%以下、Mn
    :1.5%以下、P:0.15%以下、S:0.010
    %以下、Al:0.3%以下で残部がFeと不可避不純
    物よりなる鋼をAr_3変態点以下、500℃以上の温
    度域で少なくとも30%の圧延を行い、500℃以上の
    温度で仕上げたのち、再結晶処理を施すことを特徴とす
    る低鉄損の無方向性電磁鋼板の製造方法。
  2. (2)BをB/Nで1.5以下含む請求項1記載の鋼を
    、Ar_3変態点以下、500℃以上の温度域で少なく
    とも30%の圧延を行い、500℃以上の温度で仕上げ
    たのち、再結晶処理を施すことを特徴とする低鉄損の無
    方向性電磁鋼板の製造方法。
  3. (3)Ar_3変態点以下、500℃以上の温度域の3
    0%以上の圧延を、潤滑を施し、ロールと鋼板の平均摩
    擦係数を0.2以下として行う請求項1または2記載の
    低鉄損の無方向性電磁鋼板の製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10139699A1 (de) * 2001-08-11 2003-03-06 Thyssenkrupp Electrical Steel Ebg Gmbh Nichtkornorientiertes Elektroblech oder -band und Verfahren zu seiner Herstellung
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WO2021112152A1 (ja) * 2019-12-04 2021-06-10 大日本印刷株式会社 キャップ殺菌装置及び内容物充填システム

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