JPH02104309A - 水滴落下防止コップ及びその製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、コツプの外面に結露し、て付着した水滴が落
下するのを防止できるようにした水滴落下防止コツプ及
びその製造方法に関する。

［従来の技術］ 一般にコツプは冷たい飲み物を入れると、コツプの外面
に空気中の水蒸気が結露して水滴を生じる。その水滴は
コツプの外面を流下してコツプの底部から滴り落ちるよ
うになり、衣服等を濡らす問題がある。

そのため、従来では、コースタ−と呼ばれる敷物をコツ
プの下に置いて、その水滴を吸収させたり、或いは紙ナ
ッズキン等をコツプに巻いて水滴の落下を防止し、てい
た。

［発明が解決しようとする課題］ しかしながら、このようにその都度敷物等を用意するの
は面倒であり、持ち運びにも不便を来たす問題があった
。また、紙あるいは合成樹脂材で成型した簡易形コツプ
を用いている自動販売機などにおいて、敷物等を備え付
けることは実用的でない。

本発明の目的は、上記課題を解決し、コツプの外面に付
着した水滴の落下を防止することができ、敷物や紙ナツ
プキン等が不要で、持ち運びに便利であり、自動販売機
などに適した水滴落下防止コツプ及びその製造方法を提
供することにある。

［課題を解決するための手段及び作用］上記目的を達成
するために本発明は、コツプ本体の下部外周部表面に、
これを囲繞すべく吸水性部材を一体的に設けたしたもの
である。

これによれば、コツプの外面に付着した水滴は、コツプ
外面を流下して上記吸水性部材に吸い取られてしまうの
で、コツプ底部から水滴が落下するようなことはない、
そのため、敷物や紙ナツプキン等が不要になり、コツプ
の持ち運びが便利になり、また、自動販売機の簡易形コ
ツプとして最適である。なお、自動販売機等で用いられ
るコツプは、多数重ねた状態で扱われるが、吸水性部材
がコツプ本体の外周部全体ではなく、部分的（下部外周
部）に設けられているに過ぎないため、吸水性部材が摩
擦抵抗とはならず、重なった状態からコツプを一個ずつ
容易に取り外すことができ、しかも、吸水性部材の毛羽
がその外周に嵌挿されたコツプの内面に付着しにくい。

上記水滴落下防止コツプを製造するには、コツプの外周
部を成型するための雌型と、内面部を成型する雄型との
間に加熱処理された合成樹脂シートを挾んで上記雄型と
雌型とを互いに嵌合させることにより合成樹脂製のコツ
プを製造するに際して、予め上記雌型内下部に内周部に
沿って吸水性部材を挿入した後、雌型と雄型との間に上
記シートを挾んで互いに嵌合させて上記吸水性部材をコ
ツプ本体の外周表面部に一体的に取付ける。これにより
、水滴落下防止コツプを容易に製造することが可能とな
る。

コツプ本体を比較的吸水性の高い紙材等により成形する
と共に該コツプ本体の内面及び外周部にパラフィンの如
き防水層を形成し、該コツプ本体の下部外周部表面部に
結露して流下する水滴をコツプ本体に吸水させるための
露出部を形成した水滴落下防止コツプにおいても、上記
と同様、そのコツプ外面を流下した水滴が露出部から吸
水性材に吸い取られることから、コツプ底部から落下す
ることはない、このコツプを製造するには、コツプ本体
を比較的吸水性の高い紙材等で成型し、該コツプ本体の
下部外周部に所定巾のマスクを囲繞させた後、コツ１本
体の内面部及び外面部にパラフィンの如き防水層を形成
し、爾後上記マスクを剥離する。これによれば、マスク
を剥がすことによりコツプ本体に水滴を吸水させるため
の露出部を容易に形成することができる。

［実施例］ 以下、本発明の一実施例を添付図面に基づいて詳述する
。

水滴落下防止コツプを示す第１図、第２図及び第３図に
おいて、１はコツプ本体で、このコツプ本体ｌの下部外
周部表面には、これを囲繞すべく吸水性部材２が一体的
に設けられている。この吸水性部材２は、例えば不織布
、吸水紙（吸取紙）等からなっている。

この吸水性部材２は第４図に示すように帯状に成型され
、第３図のように上記コツプ本＃１の外周部表面に両端
部２ａ、２ｂが突き合わされてリングを形成するように
巻き付けられる。この場合、吸水性部材２は上記コツ１
本体１の外周部表面に、連続する面をなして、すなわち
、吸水性部材２の表面とコツプ本体１の表面とが同一平
面となるよう埋設されている。具体的には、吸水性部材
２が取付けられるコツプ本体１の下部外周部表面は吸水
性部材２の厚さ分凹部３として形成されている。

なお、吸水性部材２の巾Ｗは、コツプ本体１の高さＨの
１，７５位が適当である。

かかる構成によれば、コツプの外面に付着し、た水滴は
、コツプ外面を流下して上記吸水性部材２に毛細管現象
により吸い取られてし、よう、そのため、コツプ底部か
ら水滴が落下することが防止され、敷物や紙ナツプキン
等が不要になり、コツプの持ち運びが便利になる。従っ
て、このようなコツプは自動販売機の簡易形コツプとし
てもＩ＆適である。自動販売機等で用いられるコツプは
、多数重ねた状態で扱われるが、吸水性部材２がコツプ
本体１の外周部全体ではなく、部分的（下部外周部）に
設けられているだけであり、しかも、吸水性部材２の表
面がコツプ本体１の表面と同一平面となっているので、
吸水性部材２が９擦抵抗とはならず、重なった状態から
コツプを一個ずつ容易に取り外すことができ、しかも、
吸水性部材２の毛羽がその外周に嵌挿されたコツプの内
面に付着しにくい。

上記コツプの本体１を合成樹脂で形成する場合には、第
５図に示すようにコツプの外周部を成型するための雌型
４と、内面部を成型する雄型５と、これらの間に加熱さ
れた合成樹脂シート６を挾んでこれら雄型５と雌型４と
を互いに嵌合させる図示しない押圧手段とを備えたプレ
ス成型装置を用いる。この場合、予め上記雌型４内下部
に内周部に沿ってリング状に吸水性部材２を挿入した後
、雌型４と雄型５との間に上記シート６を挾んで互いに
嵌合させる。吸水性部材２の内周面には予め接着剤が塗
布されている。これにより、コツプ本体１の外周表面部
に吸水性部材２を一体的に取付けた合成樹脂製コツプが
一木成型される。なお、合成樹脂製のコツプは成型後、
冷えて収縮するため、吸水性部材２の両端部２ａ、　２
ｂがコツプしないよう予め吸水性部材の両端部間に隙間
Ｓを設けておく、また、成型時に吸水性部材２が移動し
ないよう雌型４の内面を真空にしておくようにしてもよ
い。更に、上記雄型５を用いる代りに、圧縮空気を吹き
込んで、ブロー成型するようにしてもよい。

第６図はコツプの他の実施例を示している。コツプ本体
１は比較的吸水性の高い紙材等により成型され、コツプ
本体１の内面及び外周部にはパラフィンの如き防水層７
がコーティングされている。

そして、コツプ本体１の下部外周部表面部には結露して
流下する水滴をコツプ本体１に吸水させるための露出部
８が周方向に沿って細いリング状に形成されている。

このコツプにおいてはコツプの外面に付着し、た水滴り
が矢印で示すように流下して露出部８から防水層７内の
吸水性の高い紙材等に吸収される。

この場合、第１図の実施例のようにコツプの外面に吸水
部材が露出していないので、水分を吸った吸水部材を直
接子で触れることがなく手触りがよい。

上記コツプを成型する場合は、第７図に示すように先ず
コツプ本体１を比較的吸水性の高い紙材等で成型し、そ
のコツプ本体１の下部外周部に所定巾のマスク９を囲繞
させて巻き付けなた後、コツプ本体１の内面部及び外面
部にパラフィンの如き防水層７を形成し、爾後上記マス
ク９を剥離する。マスク９を剥がした部分が防水層７の
形成されていない露出部８を形成することになる。この
場合、コツプ本体１に模様等を印刷した後、防水層７を
コーティングするようにしてもよい。また、細いリング
状のマスクを複数取付けることにより、コツプ本体１に
頻いリング状の露出部を複数段形成するようにしてもよ
い。

第８図は第１図のようにコツプ本体１の下部外周部表面
に吸水性部材２を取付けたコツプにおいて、その吸水性
部材２の表面に一部を残して防水層７をコーティングし
たコツプを示している。吸水性部材２は上端部の一部が
２〜３關の巾でリング状に露出し、ており、コツプの外
面を流下した水滴がその露出部分１０から吸水性部材２
に吸い取られるようになっている。

この場合も、吸水性部材２の表面が防水層７で覆われて
いるので、水分を吸った吸水性部材２を直接手で触れる
ようなことがなく、手触りがよいなお、コツプは第９図
に示すように下部外周部に吸水性部材２を設けるだけで
なく、底部にも吸水性部材１１を設けるようにし、ても
よい。

また、上記吸水性部材２は第４図のように表面に文字２
図形等の表示部１２を印刷したものであってもよい。

［発明の効果］ 以上要するに本発明によれば、コツプの外面に付＠し、
た水滴がコツプ外面を流化して吸水性部材に吸い収られ
てしまうので、コツプ底部から水滴が落下するようなこ
とはない。そのため、敷物や紙ナツプキン等が不要にな
り、コツプの持ち運びが便利になり、また、自動販売機
の簡易形コツプとしてもｉ＆適である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る水滴落下防止コツプの一実施例を
示す側面図、第２図は第１図のＡ−Ａ線断面図、第３図
は一部を省略した第１図のＢ−Ｂ線断面図、第４図は吸
水性部材を展開し。 、　　て示す図、第５図は水滴落下防止コツプを製造す
る方法を説明するための図、第６図はコツプ外面部に吸
水用の露出部を設けた水滴落下防止コツプを示す断面図
、第７図は第６図のコツプを製造する方法を説明するた
めの断面図、第８図は吸水性部材の一部を防水層で覆っ
たコツプを示す断面図、第９図は底部にも吸水性部材を
設けたコツプを示す断面図である。 図中、１はコツプ本体、２は吸水性部材、４は雌型、５
は雄型、６は合成樹脂シート、７は防水層、８は露出部
である。 へへ 第４図 第５図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、コップ本体の下部外周部表面に、これを囲繞すべく
   吸水性部材を一体的に設けたことを特徴とする水滴落下
   防止コップ。 ２、上記吸水性部材が上記コップ本体の外周部表面に、
   連続する面をなして埋設されたことを特徴とする請求項
   １記載の水滴落下防止コップ。 ３、上記吸水性部材が給水紙によって成形され、上記コ
   ップ本体の外周部表面にその両端部が突き合わされてリ
   ングを形成することを特徴とする請求項１又は２記載の
   水滴落下防止コップ。 ４、コップ本体を比較的吸水性の高い紙材等により成形
   すると共に該コップ本体の内面及び外周部にパラフィン
   の如き防水層を形成し、該コップ本体の下部外周部表面
   部に結露して流下する水滴をコップ本体に吸水させるた
   めの露出部を形成したことを特徴とする水滴落下防止コ
   ップ。 ５、コップの外周部を成型するための雌型と、内面部を
   成型する雄型との間に加熱処理された合成樹脂シートを
   挾んで上記雄型と雌型とを互いに嵌合させることにより
   合成樹脂製のコップを製造するに際して、予め上記雌型
   内下部に内周部に沿って吸水性部材を挿入した後、雌型
   と雄型との間に上記シートを挾んで互いに嵌合させて上
   記吸水性部材をコップ本体の外周表面部に一体的に取付
   けたことを特徴とする水滴落下防止コップの製造方法。 ６、コップ本体を比較的吸水性の高い紙材等で成型し、
   該コップ本体の下部外周部に所定巾のマスクを囲繞させ
   た後、コップ本体の内面部及び外面部にパラフィンの如
   き防水層を形成し、爾後上記マスクを剥離してなること
   を特徴とする水滴落下防止コップの製造方法。