JPH02104253A - 吸水性および吸油性に優れたとうもろこし胚芽の製造方法 - Google Patents

吸水性および吸油性に優れたとうもろこし胚芽の製造方法

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JPH02104253A
JPH02104253A JP63256661A JP25666188A JPH02104253A JP H02104253 A JPH02104253 A JP H02104253A JP 63256661 A JP63256661 A JP 63256661A JP 25666188 A JP25666188 A JP 25666188A JP H02104253 A JPH02104253 A JP H02104253A
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JP
Japan
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corn
water
oil
organic solvent
embryo
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JP63256661A
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Inventor
Magoichi Yamaguchi
山口 孫一
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Japan Maize Products Co Ltd
Nihon Shokuhin Kako Co Ltd
Original Assignee
Japan Maize Products Co Ltd
Nihon Shokuhin Kako Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、不快成分等が除去された吸水性および吸油性
に優れたとうもろこし胚芽の製造方法に関する。
「従来の技術」 従来より、とうもろこしを原料として、ウェットミリン
グ(とうもろこしの湿式亜硫酸浸漬処理)またはドライ
ミリング(とうもろこしの乾式処理)により、主成分の
澱粉、コーングリッツ、コーンフラワー等が生産されて
いる。この製造工程において、主成分以外の外皮や胚芽
、蛋白質等が副産物として得られるが、胚芽からコーン
油を採取する他は、殆ど家畜の飼料となっているのが現
状である。
最近、健康食品としてグイエタリーファイバーが注目さ
れているが、とうもろこしの外皮は、セルロース、ヘミ
セルロースを主成分としているため、一部コーンダイエ
タリーファイバーとして商品化されており、血清コレス
テロールの上昇を抑制する効果等の生理活性を有するこ
とが判明している。このようなグイエタリーファイバー
の原料としては、他に穀類、豆類の′°ぬか“が用いら
れており、血清コレステロールの増減の他、肥満。
糖尿病の予防、虫垂炎、大腸ガン、食品中の毒性物質の
排除促進等と密接な関係を、持っていると考えられてい
る。
一方、とうもろこし胚芽、特にウェットミリングによっ
て得られた乾燥胚芽には、約45%の油分と20%の蛋
白質、2.0%の無機物が含まれており、圧搾法または
ヘキサン抽出法によりコーン油を採取するのに利用され
ている。しかし、コーン油を採取した残部(オイルケー
キ)は、家畜の飼料としてfII用されているにすぎな
い。このオイルケーキに含まれる蛋白質は良好な必須ア
ミノ酸バランスを有しており、蛋白そのものの栄養価は
カゼインに匹敵するといわれている(Cereal C
hem。
56f2+、 105.1979参照)。
「発明が解決しようとする課題」 しかしながら、オイルケーキには、亜硫酸や糖脂質等の
不快成分が含まれており、オイルケーキを食品素材とし
て利用しようとしても、これらの不快成分によって味が
悪(なるため、実用化が極めて困難であった。
したがって、本発明の目的は、オイルケーキ中に含まれ
る不快成分を除去して食品素材として利用できるように
したとうもろこし胚芽の製造方法を提供することにある
「課題を解決するための手段」 本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意研究した結
果、上記不快成分は、水および/または何機溶媒を用い
て加熱抽出することにより容易に除去できることを見出
し、また、こうして得られたとうもろこし胚芽は、各種
飲食品の添加剤として要求される吸水性、吸油性に優れ
ていることを見出し、これらの事実に基づいて本発明を
完成するに至った。
すなわち、本発明は、とうもろこし胚芽から油分を除去
した残部を、水および/または有機溶媒で加熱抽出する
ことにより不快成分等を除去することを特徴とする吸水
性および吸油性に優れたとうもろこし胚芽の製造方法を
提供するものである。
以下、本発明について好ましい態様を挙げてさらに詳細
に説明する。
本発明においては、とうもろこしの穀粒からウニ・ント
ミリングやドライミリングなどで胚芽を分離し、この胚
芽を圧搾法やヘキサン抽出法などで脱脂した残部(以下
、オイルケーキと呼ぶ)を原料として用いる。このオイ
ルケーキの組成は、ウェットミリングとドライミリング
とでは若干具なるが、圧搾法によって得られた残部の場
合1通常、粗脂肪lO%、粗蛋白21%、粗繊維43%
、灰分1.0%からなっている。
本発明は、このオイルケーキな水および/または有機溶
媒を用いて加熱抽出することにより不快成分等を除去す
ることを特徴とする。ここで、不快成分等とは、ウェッ
トミリングに用いられる亜硫酸の他、糖脂質、無機塩、
高温での乾燥による劣化物質(分解物質)などを意味し
ている。
上記有機溶媒としては、例えばメタノール、エタノール
、プロパツール、イソプロパツール、アセトン、クロロ
ホルム等が挙げられるが、エタノールを使用することが
最も好ましい。加熱抽出は、水単独または有機溶媒単独
を用いて行なってもよいが、両者の混合物(含水有機溶
媒)を用いることがより好ましく、さらには、水:有機
溶媒=70:30〜40:60の含水有機溶媒を用いる
ことが最も好ましい。
加熱抽出条件について述べると、上記抽出溶媒の添加量
は、オイルケーキに対して約7〜10倍Iとすることが
好ましい。また、抽出温度は、30〜100℃が好まし
く、60〜80℃が最も好ましい。抽出のための浸漬処
理時間は、通常1〜3時間程度が適当である。
混合液は、例えば減圧濾過やフィルタープレス等により
容易に濾過できる。濾過した抽出液(溶媒可溶画分)に
は、前述した亜硫酸や糖脂質などの不快成分が含まれて
おり、これによってとうもろこし胚芽中から上記不快成
分が除去される。そして、抽出残渣を乾燥することによ
り、目的とするとうもろこし胚芽を得ることができる。
「作用」 本発明では、オイルケーキな水および/または有機溶媒
を用いて加熱抽出することにより不快成分等を除去する
ので、得られたとうもろこし胚芽は、各種飲食品に添加
したときに味覚に悪影響を与えることがない。
また、本発明により得られたとうもろこし胚芽は、後述
する実施例から明らかなように、高い繊維含有量と高い
吸水率および吸油性を示すことから、水または油分散を
必要とする食品素材あるいは健康食品素材として好適で
ある。
本発明により得られたとうもろこし胚芽の用途について
、より具体的に説明すれば次の通りである。
■このとうもろこし胚芽は、多孔質で吸水性、吸油性、
保水性、保香性などの吸着性に優れているため、味噌、
豆腐、レトルト食品、冷凍食品、パン、パイ、あん菓子
、カマボコやチクワ等の水産練製品、ハンバーグや肉ダ
ンゴ等の畜肉練製品に添加することにより、耐老化性や
水のにじみ防止、やわらかい食感と新鮮度が保持される
等の効果が得られる。
■このとうもろこし胚芽は、ポーラスで吸着能が高いこ
とから粉末スープ、粉末油脂、粉末エキス、粉末香料な
どの製造に際し、粉末化担体として有効に使用でき、こ
うして得られた粉末食品は、吸湿性が少なく流動性に富
み、かつ水もしくは湯に溶かした場合、容易に崩壊分散
する。
■このとうもろこし胚芽は、流動性を保つと共に相互に
くっつきを防止するため、キャンデー、ドロップ、コン
ブ佃煮などに添加した場合には、固結防止の作用を発揮
する。
■このとうもろこし胚芽は、系から水を奪い相対的に粘
度を上げる性質を有するため、ソース、ケチャツプ、ド
レッシング、マヨネーズ、焼肉のタレ等の粘度調整剤と
して、あるいはその乳化性による食感改善剤として有効
である。
■このとうもろこし胚芽は、ビスケット、クツキー、う
どん、そば等に添加した場合、生地の展延性、裁断性、
彫刻性が良好となり、作業性が改善される。
■このとうもろこし胚芽は、クリーム、スプレッド等の
ペースト状食品の形をととのえる保形剤としても有効で
ある。
■このとうもろこし胚芽は、ビスケット、クツキー、オ
カキ、センベイ等の焼菓子に添加した場合には、鉄板か
らの剥離性の改善、くずの発生が少ないなどの効果を発
揮すると共に、製品にサクッとした食感を付与すること
ができる。
■このとうもろこし胚芽は、ラムネなどの錠剤型、顆粒
型の食品の製造における賦形剤としても有効である。
さらに、本発明により得られたとうもろこし胚芽は、血
清コレステロール上昇抑制効果をも有している。このこ
とは1本出願人が既に提案している特願昭62−110
496号に詳細に説明されている。
すなわち、このとうもろこし胚芽を添加して製造したク
ツキーをラットに食べさせた試験により、上記効果が確
認されている。
「実施例」 実施例1 とうもろこしの穀粒からウェットミリングにより胚芽を
分離し、この胚芽から圧搾法によりコーン油を抽出した
残渣からなるオイルケーキ100部を、ソックスレー抽
出器を用いてエーテルでさらに脱脂し、89.5部の脱
脂オイルケーキな得た。
この脱脂オイルケーキ89.5部に、895部のメタノ
ールを加え、80℃で約1時間加熱抽出した後。
混合液を吸引濾過した。こうして分離した残渣について
、さらに895部のメタノールを加え、同様に加熱抽出
した。
この抽出残渣を乾燥し、83.8部のとうもろこし胚芽
を得た。
実施例2 とうもろこしの穀粒からウェットミリングにより胚芽を
分離し、この胚芽から圧搾法によりコーン油を抽出した
残渣からなるオイルケーキ100部に対し、40%lv
/vlのエタノール水溶液100部を加え一876℃で
1時間加熱抽出を行なった。
その後、上記混合液を吸引濾過し、分離した残渣を乾燥
させて、90.4部のとうもろこし胚芽を得た。
実施例3 とうもろこしの穀粒からウェットミリングにより胚芽を
分離し、この胚芽から圧搾法によりコーン油を抽出した
残渣からなるオイルケーキ200部に対し、70%fv
/vl のエタノール水溶液2000部を加え、80°
Cで1時間加熱抽出を行なった。
その後、上記混合液を吸引濾過し、分離した残渣を乾燥
させて、190部のとうもろこし胚芽を得た。
このとうもろこし胚芽の組成は、水分35%、灰分17
%、粗脂肪5.5%、粗蛋白22.0%、N1)F46
.6%であった。
実施例1〜3で得られた各とうもろこし胚芽について、
吸水率、吸油率、NDFを測定した。
なお、吸水率、吸油率の測定は、次のようにして行なっ
た。すなわち、試料5gを共栓付メスシリンダー(10
0mff容)に入れ、水またはコーン油な約80m2加
え、よく撹拌、混合し、上記溶液をさらに添加して総量
100nlとし、24時間静置した後の体積を測定した
。そして、全体の体積の減少量から試料1部当たりの吸
水率、吸油率fmf27gl を算出した。
また、比較のため、市販のとうもろこし外皮、小麦胚芽
、小麦ふすま、大豆外皮、てんさいがすについても、同
様にして吸水率、吸油率、NDFを測定した。
これらの結果を次表に示す。この結果がら、本発明によ
り得られたとうもろこし胚芽は、従来の食物繊′維素材
よりも優れた吸水率および吸油率を有していることがわ
かる。
(以下、余白) 表(吸水率、吸油率およびNDFの測定結果)なお、実
施例1〜3で得られたとうもろこし胚芽を食べて官能試
験を行なったところ、不快な臭いおよび味は殆ど感じら
れなかった。
「発明の効果」 以上説明したように、本発明によりば、とうもろこし胚
芽から油分を除去した残部を、水および/または有機溶
媒で加熱抽出することにより不快成分等を除去するので
、得られたとうもろこし胚芽は、各種飲食品に添加した
ときに味1’tに悪影響を与えることがない。また、本
発明により得られたとうもろこし胚芽は、高い繊維含有
量と高い吸水率および吸油性を有しているので、水また
は油分散を必要とする食品素材あるいは健康食品素材と
して好適である。
特許出願人  日本食品化工株式会社 同代理人  弁理士 松井 茂

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)とうもろこし胚芽から油分を除去した残部を、水
    および/または有機溶媒で加熱抽出することにより不快
    成分等を除去することを特徴とする吸水性および吸油性
    に優れたとうもろこし胚芽の製造方法。
  2. (2)水:有機溶媒=70:30〜40:60の含水有
    機溶媒を用いて加熱抽出する特許請求の範囲第1項記載
    のとうもろこし胚芽の製造方法。
  3. (3)加熱抽出温度を30〜100℃とする特許請求の
    範囲第1項または第2項記載のとうもろこし胚芽の製造
    方法。
  4. (4)有機溶媒としてエタノールを用いる特許請求の範
    囲第1項、第2項または第3項記載のとうもろこし胚芽
    の製造方法。
JP63256661A 1988-10-12 1988-10-12 吸水性および吸油性に優れたとうもろこし胚芽の製造方法 Pending JPH02104253A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8147821B2 (en) 2002-02-21 2012-04-03 Grain Processing Corporation Method for drying biomaterials
US9670105B2 (en) 2005-05-16 2017-06-06 Grain Processing Corporation Method for drying spent filter media

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US8147821B2 (en) 2002-02-21 2012-04-03 Grain Processing Corporation Method for drying biomaterials
US20120088012A1 (en) * 2002-02-21 2012-04-12 Grain Processing Corporation Method For Drying Biomaterials
US8974778B2 (en) 2002-02-21 2015-03-10 Grain Processing Corporation Method for drying biomaterials
US9670105B2 (en) 2005-05-16 2017-06-06 Grain Processing Corporation Method for drying spent filter media

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