JPH02100677A - 生体物質固定化用担体の製造法 - Google Patents

生体物質固定化用担体の製造法

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JPH02100677A
JPH02100677A JP25190188A JP25190188A JPH02100677A JP H02100677 A JPH02100677 A JP H02100677A JP 25190188 A JP25190188 A JP 25190188A JP 25190188 A JP25190188 A JP 25190188A JP H02100677 A JPH02100677 A JP H02100677A
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(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、生体物質固定化用担体の製造法に関する。更
に詳しくは、生体物質固定化に用いられる重合体成形品
担体の製造法に関する。
〔従来の技術〕
従来から各種の生体物質を担体上に固定化し、例えばバ
イオセンサ用膜、アフィニティクロマトグラフィー、バ
イオリアクタ用担体などの用途に用いることが行われて
いる。
一方、従来から人工血管、カテーテル、人工臓器などの
材料として用いられている。テトラフルオロエチレン樹
脂によって代表される樹脂状またはエラストマー状の含
フッ素重合体に、例えばヘパリン、ウロキナーゼなどを
固定化することができれば、生体材料の問題点となって
いる抗血栓性の特性を付与することができるなどの効果
が期待できる。
即ち、耐有機溶剤性、耐薬品性、耐熱性、酸素透過性な
どの性質ですぐれた特性を示す含フッ素重合体に、生化
学的特性を更に付加することができれば、それの応用範
囲が質的にもまた量的にも飛躍的に拡大することが期待
される。
そのための一つの手段として、まず含フッ素重合体成形
品の表面に官能性基を導入し、それを足掛りとして各種
の生体物質をそこに固定化することが考えられるが、含
フッ素重合体に通常の有機合成反応によって官能性基を
導入することはほぼ不可能である。
具体的には、例えばテトラフルオロエチレン樹脂ではC
−F結合力が大きく、またF原子がC−C結合の周囲を
くまなく埋めていて、C−F結合に対する他の原子団か
らのアタックに対する立体障害となっているため、そこ
に水酸基などの官能性基を導入した上で酵素などを固定
化させることはほぼ不可能であった。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は、含フッ素重合体成形品表面に官能性基を有機
合成反応によってではなく、他の方法によって形成せし
め、生体物質の固定化を有効に行ない得る担体の製造法
を提供することを目的としている。
本発明はまた、オレフィン重合体成形品表面に官能性基
を形成せしめ、生体物質固定化用担体を製造する方法を
提供することをもその目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
これらの目的を達成せしめる生体物質固定化用担体の製
造は、含フッ素重合体またはオレフィン重合体成形品表
面を不活性ガス雰囲気中および水蒸気雰囲気中で順次プ
ラズマ処理することによす行われる。
重合体成形品としては、樹脂状またはエラストマー状の
重合体の成形品、一般には膜状、シート状、板状のもの
などが用いられる。成形品を形成する含フッ素重合体と
しては、好ましくはテトラフルオロエチレン樹脂(ポリ
テトラフルオロエチレン)が用いられるが、この他にポ
リフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、ポリトリフル
オロエチレン、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオ
ロプロペン共重合体なども用いられ、またオレフィン重
合体としては、好ましくはポリプロピレンが用いられる
不活性ガスとしては、アルゴン、窒素、ヘリウムなどが
用いられ、好ましくはアルゴンが用いられる。また、水
蒸気発生源としては、蒸留水、逆浸透水などが好んで用
いられる。
これらのガス雰囲気中でのプラズマ処理は、例えば真空
ポンプ、リークバルブおよびメインバルブに接続され、
真空計を備えたチューブ状プラズマ反応容器内に重合体
成形品を収容し、反応容器内の圧力を約0.001〜I
Torrとした後バルブを開き、反応容器内にガスを約
0.01〜5Torrの圧力になる迄導入し、このよう
にして反応容器内にガスを充満させたら、高周波発生装
置(13,56M)Iz)およびマツチングユニットか
らなる高周波電源を用いて、有効電力約10−1001
.グロー放電時間約1〜60分間の条件下で1反応容器
の端部細径円筒部に捲回された発振コイルからプラズマ
照射することにより行われる。この際の水蒸気雰囲気の
形成は常温下でもよいが、ヒータを用いるなどして加熱
すると、それの導入速度を上げることができる。反応容
器としては、上記チューブ状のもの以外に、ペルジャー
型なども用いることができる。また、放電電極としては
、上記コイル状のもの以外に、外部もしくは内部平行電
極板を用いることもできる。
具体的なプラズマ処理条件は、各プラズマ処理工程にお
けるグロー放電時間と有効電力との組合せによって決め
られるが、過度のプラズマ処理は成形品自体の変質を防
止する上からも避けなければならない。
このような一連のプラズマ処理によって本発明の生体物
質固定化用担体は製造されるが、この担体表面には水酸
基が導入されているので、それを利用しての生体物質の
固定化が一般にアルデヒド処理を経て行われる。
アルデヒド処理は、一般にグルタルアルデヒドなどのジ
アルデヒドの水溶液(濃度約0.5〜5%)中に浸漬す
ることによって行われるが、ガス状としたジアルデヒド
化合物雰囲気中でのプラズマ処理によってもそれを行な
うことができる。
ジアルデヒド化合物の一方のアルデヒド基は、担体表面
上に導入された水酸基と反応して結合するが、他方のア
ルデヒド基はそれを利用して水酸基を有する生体物質を
結合、固定化させる。
生体物質としては、例えばインベルターゼ、ウレアーゼ
、クレアチニンディイミナーゼ、クレアチニンアミドヒ
ドロラーゼ、グルコースオキシダーゼ、パーオキシダー
ゼ、ヘキソキナーゼ、カタラーゼ、G−6−Pデヒドロ
ゲナーゼ、グルタメートデヒドロゲナーゼ、ウロキナー
ゼ、ウリカーゼ、コレステロールオキシダーゼ、コレス
テロールエステルヒドロラーゼ、アデノシントリフォス
ファターゼ、アルカリフォスファターゼ、ホスホリパー
ゼDなどの酵素、各種酵母、糸状菌、放線菌、バクテリ
アなどの微生物、抗生物質、抗原抗体。
ホルモン、レセプター、ヘパリン、カルモジュリン、生
体組織などが挙げられ、また人工酵素としての鉄−フタ
ロシアニン錯体などにも適用される。
こ九らの生体物質の固定化は、一般に濃度約0.1〜1
0mg/m Qの生体物質水溶液中に約3〜5℃または
室温下にアルデヒド処理担体を浸漬することによって行
われる。このようなアルデヒド処理法が適用されない生
体物質の場合には、カルボジイミド法を適用することも
できる。
〔発明の効果〕
プラズマ雰囲気として不活性ガスと共に水蒸気を用いる
本発明方法により、各種生体物質を固定化可能な含フッ
素重合体またはオレフィン重合体成形品担体が廉価に得
られ、各種のすぐれた性質を有する含フッ素重合体の場
合には、更に生化学的特性を付加させることができる。
〔実施例〕
次に、実施例について本発明を説明する。
実施例1 市販テトラフルオロエチレン樹脂シート(厚さ0.2m
m)を容量結合型プラズマ発生装置内に置き、アルゴン
ガス圧力0.ITorr、電力501i1、時間30分
間の条件下で、13.56MHzの高周波によるプラズ
マ処理を行った。次いで、逆浸透水の入ったモノマチュ
ーブを50℃に加熱して水蒸気を導入し、水蒸気圧力0
 、2Torr、電力50W、時間30分間の条件下で
プラズマ処理を行った。
このようにしてプラズマ処理された樹脂シートの表面は
、水に対しての濡れ角が大きく変化し、表面が疎水性か
ら親水性になっており、そこに導入された水酸基は、F
TIRによりtooo〜1400■−1の吸収によりそ
の存在が確認された。
次いで、酵素の固定化を行なった。即ち、この試料を、
1%グルタルアルデヒド水溶液中に室温下で24時間浸
漬し、水洗後1mg/m Qの濃度のインベルターゼ水
溶液中に4℃で24時間浸漬した。
その後、pH7,0のリン酸緩衝液で洗浄し、固定化イ
ンベルターゼ量をケルダール窒素分析法で測定したとこ
ろ、樹脂シート表面1rrl’当り15mgのインベル
ターゼが結合されていることが分った。
また、この固定化酵素の活性を、ネルソンーソモギイ法
により測定したところ、同量の非結合酵素の活性に対す
る相対的な活性が96%であるという結果が得られた。
実施例2 実施例1において、テトラフルオロエチレン樹脂シート
の代りに、市販のポリプロピレン樹脂シートを用いると
、インベルターゼ結合量は樹脂シート表面1耐当り21
■であり、相対的な活性は97%であった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、含フッ素重合体またはオレフィン重合体成形品表面
    を不活性ガス雰囲気中および水蒸気雰囲気中で順次プラ
    ズマ処理することを特徴とする生体物質固定化用担体の
    製造法。
JP63251901A 1988-10-07 1988-10-07 生体物質固定化用担体の製造法 Expired - Lifetime JP2778048B2 (ja)

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Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59216587A (ja) * 1983-05-25 1984-12-06 Nok Corp 生物活性物質の固定化方法
JPS6047680A (ja) * 1983-08-26 1985-03-15 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd 繊維状固定化酵素用担体の製造法
JPS61152700A (ja) * 1984-12-26 1986-07-11 Susumu Kogyo Kk タンパク質固定用膜担体およびその製造法
JPH0223868A (ja) * 1988-07-12 1990-01-26 Nok Corp 生理活性物質固定化用担体の製造法

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