JPH02100210A - 有機超電導材料及びその製造方法 - Google Patents

有機超電導材料及びその製造方法

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JPH02100210A
JPH02100210A JP63252745A JP25274588A JPH02100210A JP H02100210 A JPH02100210 A JP H02100210A JP 63252745 A JP63252745 A JP 63252745A JP 25274588 A JP25274588 A JP 25274588A JP H02100210 A JPH02100210 A JP H02100210A
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solvent
superconductor
superconducting
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Yoshinobu Ueha
上羽 良信
Yoshiyuki Okamoto
善之 岡本
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は加工性に優れた有機超電導材料及びその製造方
法に関する。
〈従来の技術〉 10に以上の臨界温度(Tc)を有する低次元有機超電
導体として、ビスエチレンジチアテトラチアフルバレン
(以下、BEDT−TTFという)のCu (NCS)
2塩[(BEDT−TTF)2Cu (NC8)2 、
Tc : 10.4にコ、重水素化されたBEDT−T
TFのCu (NC8)2塩[(BEDT−TTFda
 )2 Cu (NC8)2、Tc:11にコ)等の低
分子量の陽イオンラジカル塩が知られている(H,Ur
ayama et al、 CheI。
Lett、、1988.55)。
(BEDT−TTF)2 Cu (NC8)zは、Cu
SCN、KSCN及び18−クラウン−6−エーテルの
存在下、1.1.2−)リクロロエタンを溶媒とする溶
液中に直流電流を流してBEDT−TTFを電気化学的
に酸化することにより得られる(上記文献)。
〈発明が解決しようとする課題〉 しかしながら、上記従来の有機超電導体は、結品が微小
且つ脆弱であるため、繊維状、フィルム状等に賦形する
ことが困難であった。そして、この困難性が有機超電導
材料の充分な実用化を阻んでいた。
本発明は、以上の事情に鑑みなされたものであって、そ
の目的とするところは、繊維状、フィルム状等に賦形す
ることが容易な加工性に優れる有機超電導材料及びその
製造方法を提供することにある。
く課題を解決するための手段及び作用〉本発明の上記目
的は、電子供与体と電子受容体とからなる有機超電導体
が、ポリマー中に分散されてなる有機超電導材料(以下
、「本発明材料」という)によって達成される。
本発明材料は、例えば溶媒中に溶解分散した電子供与体
原料及び電子受容体原料を電気化学的に酸化・還元して
有機超電導体を合成し、次いで溶媒を除去するにあたり
、前記酸化・還元反応と、該反応終了後の未反応の電子
供与体原料、未反応の電子受容体原料及び前記溶媒をポ
リマーの共存下で除去することにより得られる(以下、
「本発明方法」という)。
上記電子供与体原料としては、TTF、BEDT−TT
F、TAAQ (テトラアミノアントラキノン)、ジメ
チル(エチレンジチオ)ジセレナジチアフルバレン(D
MET) 、テトラメチルテトラセレナフルバレン(T
MTSF)及びメチレンジチオテトラチアフルバレン(
VDT−TTF)が例示され、また上記電子受容体原料
としては、13、IBrzSAulz、AuC1Jz。
AuBrz 、Au (CN)2、 (13) +−x(Au I2 ) x (ここでXは
1より小さい正の数) 、Hg s B r 6 、C
り 04、Re O4、Cu (S CN ) 2、N
i (dmi t)z 、Pd (dmi t)2、p
F6 、AsF6 、SbF6 、TaF6及びFSO
3が例示される。
上記有機超電導体としては、 (TMTSF)2 X’  (ここでXlはCI 04
等である)、(BEDT−TTF)2 I2  (ここ
でI2はCu (SCN)2等である)、(DMET)
z I3  (ここでI3はAuBr2等である)、(
M D T −T T F ) 2 X 4  (ここ
でI4はAuBr2等である)、 TTF [Me (dmi t)2 ]  (ここでM
eはNi%Pd等である)、 (CH3)4 N [Ni (dmi t)2コ2が例
示される。
上記ポリマーは、用いる溶媒に溶解又は膨潤するもので
あれば本発明においては特に限定されず、ポリカーボネ
ート;ポリメチルメタクリレート;ポリエチレン;ポリ
スチレン;ポリプロピレン;ポリビニルクロライド;ポ
リシロキサン;ポリフッ化ビニリデン;ポリ塩化ビニリ
デン;ポリアミド;ポリペプチド;フッ化ビニリデン−
テトラフルオロエチレン共重合体等のポリマー;−CO
OH,−OH,−5O3H,−NHz、>NH,−N−
1−CミN、−8H等の基をもつポリマー、例えばエチ
レン−酢酸ビニル共重合体、メチルメタクリレート−メ
タクリル酸共重合体等のイオン性ポリマー;ポリアルキ
ルチオフェン、ポリフェニレンビニレン前駆体等の可溶
性導電性ポリマーが例示される。
上記ポリマーは、1.1.2−)リクロロエタン等の一
液又は混合溶媒中に溶解又は膨潤させて用いられる。
上記溶媒としては、上記1,1.2−)リクロロエタン
の他に、テトラヒドロフラン(以下、THFという)等
を使用することができ、また陰イオンCu (NC8)
2−の生成原料として、[n−Bu4N] SCN及び
(:uSCNを使用することができる。ここで、Buは
、ブチル基である。
上記酸化・還元反応による有機超電導体の合成及び結晶
成長は、既知の電解法を用いることにより行うことがで
きる。
有機超電導体の合成及び結晶成長が完了した後、乾燥し
て溶媒を除去することにより、ポリマーマトリックス中
に有機超電導体の結晶子が分散した有機超電導材料を得
ることができる。
本発明方法においては、上記有機超電導体の合成をポリ
マーの共存下で行うようにしたので、結晶サイズは0.
1mm以下と小さいものの、良質の結晶格子を成長させ
ることができる。
ポリマーとして導電性のないものを用いた場合であって
、該ポリマーに対する有機超電導体の重量比率が1重量
%程度と低いときにも、室温での導電性が認められる。
このことから、各結晶子は室温において連続的に連なっ
た電気伝導通路を形成しているものと思われる。
ポリマーとして導電性ポリマーを用いた場合には、常温
で102〜104 S/cmもの高い電導塵を示すもの
も得られる。
本発明材料は、その構成部材である有機超電導体自体は
脆くて可とう性、屈曲性に劣るものの、その有機超電導
体の微細な結晶子がポリマーマトリックス中に分散した
ものであるため、可とう性、屈曲性に優れる。更に、繊
維状、フィルム状等への賦形が可能であり、被塗布物へ
塗布したりすることが可能である。
ポリマーを溶解する溶媒を用いて超電導性塗料を作製す
ることができる。また、有機超電導体の結晶子の融点以
下で溶融するポリマーを用いるようにすれば溶融加工に
供したりすることができる。
繊維状、フィルム状等に賦形された本発明材料を延伸加
工して結晶ポリマー分子が配向するようにすれば、臨界
電流密度(J C)等の超電導特性を向上させることが
できると共に、該結晶ポリマー分子の配向により、材料
の機械強度を向上させることができる。
以下、本発明を実施例を挙げて説明する。
〈実施例〉 (実施例1) 結晶育成セルに、THFlooml、Cu5CN70■
及び[n−Bu4NコS CN 250 mgを入れて
混和し、下記BEDT−TTFの対陰イオンとなるCu
 (NC3)2−の溶液を調製した。
次いで、上記溶液にBEDT−TTF30ml及びフッ
化ビニリデン−テトラフルオロエチレン共重合体100
 mlを加えてよく攪拌して均一な溶液を作製すると共
に、結晶育成セル内の空気をA「ガスで置換してセル内
を不活性雰囲気とした。
上記BEDT−TTFは、クロロベンゼン、次いでTH
Fからの再結晶により精製したものを用いた。THFは
全て、CaHで脱水後、Na及びベンゾフェノンを加え
て着色するまで還流した後、蒸溜精製したものを用いた
また、上記CuSCNは、常法によりKSCN及びCu
を除去したものを用いた。
次いで、液温20℃で、上記溶液に1〜2μAの直流電
流を3日間通電して結晶成長させた。
以上の合成及び結晶成長反応終了後、電極及びセル内壁
に析出付着した結晶(結晶長0.01〜0.1mm)を
上記溶液内に回収した。
次いで、溶液中に含まれる溶媒THFを減圧除去した後
、残液を乾燥固化して有機超電導体の固体を得た。その
固体を粉砕し、水、エタノール、クロロホルムを順に用
いて、未反応の電子供与体原料及び電子受容体原料を抽
出除去して精製し、(BEDT−TTF)2 Cu (
NC8)2の微小結晶がポリマーマトリックス中に分散
した精製有機超電導体を得た。
最後に、得られた精製有機超電導体を溶媒THFに再度
溶かし、この溶液をガラス板上にキャストすることによ
り、厚さ200μ塵の超電導フィルムを作製した。
超電導フィルムの室温(25℃)での電導塵を直流4端
子法により測定したところ、5 S / amであった
また、電気抵抗の温度依存性を調べたところ、室温〜1
00にの温度範囲では、半導体としての電気特性を示し
たが、温度10にのところで電気抵抗が急激に減少した
。超電導相が生成したためと思われる。なお、Te1O
Kは、実用されている線材NbTiのTc 9Kに近い
ものである。
(実施例2) 実施例1で得られた超電導フィルムを室温で一軸方向に
2倍の延伸倍率で延伸加工した。
延伸加工後の超電導フィルムの室温(25℃)での直流
4端子法による電導塵は約20 S / anであった
。なお、この電導塵は、(BEDT−TTF)2 Cu
 (NCS)2単結晶の電導塵に略等しい。
また、電気抵抗の温度依存性を調べたところ、温度10
にのところで電気抵抗が急激に減少した。
実施例1同様、超電導相が生成したためと思われる。
〈発明の効果〉 本発明材料は、繊維状、フィルム状等への賦形が容易で
あり、加工性に優れている。また、被塗布物へのコーテ
ィングが可能である。さらに、金属超電導材料に比べ軽
量である。以上の特性から、線材、テープ、ストリップ
線路、配線、デバイス等、狸々の用途に有用である。
以上のように、本発明は優れた特有の効果を奏する。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、電子供与体と電子受容体とからなる有機超電導体が
    、ポリマー中に分散されてなることを特徴とする有機超
    電導材料。 2、溶媒中に溶解分散した電子供与体原料及び電子受容
    体原料を電気化学的に酸化・還元して有機超電導体を合
    成した後、 前記溶媒を除去する有機超電導材料の製造方法において
    、 前記酸化・還元反応と、該反応終了後の未反応の電子供
    与体原料、未反応の電子受容体原料及び前記溶媒の除去
    とをポリマーの共存下で行うことを特徴とする有機超電
    導材料の製造方法。
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