JPH019952Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は複写機の原稿押え装置に関し、二つ折
れ原稿押え装置の開閉機構の改良を目的としたも
のである。

従来の二つ折れ原稿押え装置は、前、後の原稿
押えの裏面に原稿押え部材を取付けたのみである
ため、二つ折れる際、ヒンヂの回転中心よりはな
れた原稿押え部材の表面に無理な張力が生じ、二
つ折れ動作に抵抗を生じて原稿押えの開閉がスム
ーズにできず、しかも原稿押え部材が前、後原稿
押えよりはずれやすい。また、逆折れについて
は、その防止のために複数の部材を採用している
ため構造が複雑となり、従つて高価となる欠点が
ある。

本考案は上記従来の欠点を解消するもので、以
下にその実施例を図面を参照して説明する。

第１図は本考案の原稿押え装置の一実施例を示
す外観図、第２図および第３図は第１図の原稿押
え装置の要部断面図である。第１図および第２図
において、１は前部原稿押え、２は後部原稿押え
であり、両者をヒンヂ機構３で接続すると共に、
裏面に原稿押え部材４が設けられている。原稿押
え部材４の一方は、後部原稿押え２の裏面に直接
貼付けられており、他方は前部原稿押え１の裏面
に摺動可能に取付けられた摺動板５に貼付けられ
ている。

なお、前部原稿押え１と摺動板５とは前部原稿
押え１の裏面に複数個設けたピン６を前記摺動板
５に設けた長孔７に嵌合し、ピンの先端に設けた
止め輪８で抜けるのを防止し、かつスライドする
ように構成している。

また、前、後部原稿押え１，２のヒンヂ機構に
よる接続部の一部には、第３に示すごとく前、後
部原稿押えが直線上になつたときに、前部原稿押
えの後縁に形成されたストツパー９が後部原稿押
えの前縁に接つするようになつている。なお、第
１図において１０はプラテンガラスである。

上記したような構成であるため、前、後部原稿
押えがヒンジを軸として回動しても、前部原稿押
え側の原稿押え部材は摺動板に取付けられている
ため、曲率半径の差による張力は充分に吸収でき
る。従つて、操作は円滑におこなえると共に原稿
押え部材が原稿押えよりはずれることは皆無とな
る。又、原稿押え部材と原稿押えの取付け（一般
的には接着）も容易になる利点もある。また、逆
折れについても、ストツパーを原稿押えに一体に
形成しているため安価に製作できると共にその機
能もシンプルで、確実である。

以上の説明から明らかなように、本考案の原稿
押え装置を用いれば、原稿押えの開閉をスムーズ
に行うことができ、しかも原稿押え部材がはずれ
ることが皆無となるため、その実用上の価値は多
大である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す外観図、第２
図および第３図は第１図に示した実施例の要部断
面図である。 １……前部原稿押え、２……後部原稿押え、３
……ヒンヂ、４……原稿押え部材、５……摺動
板、９……ストツパ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 後縁にストツパーが形成された前部原稿押え
   と、前記ストツパーに前縁が接するように形成さ
   れた後部原稿押えとをヒンジ機構で接続すると共
   に、前部原稿押えの裏面に前後方向に摺動自在に
   保持された摺動板を設け、原稿押え部材を前記前
   部原稿押え部は摺動板に、かつ後部原稿押え部に
   は直接取付けたことを特徴とする複写機の原稿押
   え装置。