JPH0197274A - 透湿防水シート - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は繊維基布に樹脂皮膜を積層してなる透湿防水シ
ー）Ｋ関する。本発明の透湿防水シートは、防水性があ
シ、かつ水蒸気を自由に通過できる透湿性を有するもの
であシ、利用分野としては、スポーツウェア、オムツカ
ッマー、レインウェアなどの衣料をはじめ、壁材、天井
材などの連条材料。

除湿器用基材などの生活関連材料など幅広く使用するこ
とができる。

〔従来の技術〕

透湿防水シートは、一般的に溶剤系の樹脂を繊維基布に
塗布し、樹脂皮膜に雨水の粒径よシ小さく、又、水蒸気
よシも大きな気孔を形成させるか樹脂に親水基な共重合
させて、水蒸気を移動させる方法等によシ製造されてい
るが、樹脂及び加工コストが高く、スポーツウェアなど
の高価な衣料への展開はできるが、安価な建築材料、生
活関連材料への用途に展開することが難しかった。

又、水系樹脂を用いた透湿防水シートは、水分を除去し
樹脂皮膜を形成させるための乾燥効率が溶剤系よシも劣
シ生産性の低下によシ加エコストが高いという欠点があ
）用途限定が余儀なくされている。

〔発明が解決しようをする問題点〕

本発明者らは従来技術の問題点を解消し、生産性が高く
、安価な透湿防水シートの提供を目的に鋭意研究を重ね
た結果、本発明を完成するに至ったものである。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は、繊維基布に樹脂皮膜を積層してなる透湿防水
シートにおいて、繊維基布に７０００ｍ／分以上で溶融
紡糸したポリエステルフィラメント、樹脂皮膜に水系樹
脂を用いてなることを特徴とする透湿防水シートである
。

本発明に係る代表的なポリエステルフィラメントは実質
的にポリエチレンテレフタレートがらなシ、公知の重合
法で得られるものであるが、通常ポリエステルに使用さ
れる添加剤、例えば艶消剤。

安定剤、紫外線吸収剤、制電剤等を含んでもよい。

また重合度については通常の繊維形成用の範囲内であれ
ば％に制限はない。また本発明の目的を損わない範囲内
で他の成分例えばイソフタル酸、スルホン化イソフタル
酸のナトリウム塩、Ｉリエチレングリコールなどを重量
比で５嚢未満を共重合せしめてなる共重合体も用い得る
。

本発明は、７０００ｍ／分以上の高速で溶融紡糸したポ
リエステルフィラメントを用いるが、その代表的な製造
方法としては、特開昭５７−１２１６１３号公報がある
。

１０００〜２０００ｆｆｉ／分の一般的な速度で紡糸し
たり位置が１２５〜１３５℃である。しかし７０００ｒ
ｒｖ１分以上の高速で溶融紡糸したポリエステルフィラ
メントは、結晶化度が７０〜８５係と高く、かつ−δの
ピーク位置が９５〜１１０℃　と低いため、できあがっ
た繊維基布の熱収縮率が極めて小さくなるのが特徴であ
る。

本発明の透湿防水シートを製造するにあたっては、該糸
の特徴を利用したもので水系樹脂の皮膜形成時の乾燥時
に高温処理することができる。また高速加工することが
できるという特徴を有し、特に水系樹脂を用いて従来の
透湿防水シートを加工する時の生産性を著しく向上し、
安価なシートを得ることかできる。

また、一般的な１０００〜２０００ｇ／分の速度で紡糸
したフィラメントからなる繊維基布は、生機の状態で樹
脂溶液を塗布し、乾燥すると熱収縮が大きく幅変化によ
シ生産することができず、あらかじめ熱セットして生機
の収縮をとめてから加工しなければならなかったが、本
発明において、７０００ｍ／分以上で紡糸したフィラメ
ントからなる繊維基布は、熱収縮率が小さいため、生機
の状態で樹脂溶液を塗布乾燥し透湿防水シートを得るこ
とができるという特徴もある。

ポリエステルフィラメントの単糸デニール及びフィラメ
ント数は、一般の合成繊維フィラメントに用いられる構
成のものであれば全て適用できる。

また、繊維基布の組織は織物１編物などすべてのものが
使用することができる。

本発明において、樹脂皮膜は、水系樹脂であれば全て適
用できるが特にウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、ナイ
ロン系樹脂、エステル系樹脂、酢ｉｌヒニル系樹脂、塩
化ビニル系樹脂、スチレン−ブタジェン系樹脂、アクリ
ルニトリル−ブタジェン系樹脂、ポリビニルアルコール
系樹脂、メラミン系樹脂、メラミン−ホルマリン系樹脂
、尿素−ホルーｒ　ＩＪン系樹脂、グリオキザール系樹
脂などが使用でき、好ましくは二種類以上組み合せて使
用することができる。また必要に応じて、架橋剤。

防炎剤、増粘剤、充填剤１発泡剤２着色剤を添加するこ
とができる。

樹脂の塗布量は、透湿性、防水性に影響し、塗布量が少
なすぎると透湿性は良好であるが防水性は不良となシ、
また塗布量が多すぎると防水性は良好であるが透湿性が
著しく低下することから塗布量は３〜２０１／ｉ　、好
ましくは、５〜１０１１／ゴがよい。

樹脂溶液を繊維基布Ｋｊ＆布するコーティング方式で本
発明に係る透湿防水シートを製造する場合、繊維基布に
樹脂溶液を塗布する際に樹脂溶液が繊維基布内部及び裏
面に浸透しやすくなって、樹脂皮膜形成が劣）、防水性
の面で好ましくないのであらかじめ繊維基布に前処理を
施すことが好ましい。そのための処理方法としては、例
えば繊維基布ヲフッ素系、シリコーン系、ジルコニウム
系。

ワックス系などの椀水剤を一種類又は二種類以上組み合
せて処理する方法、繊維基布をカレンダーに通して繊維
基布のふくらみをつぶし繊維基布表面の空孔部を小さ（
する方法などがある。

樹脂溶液を繊維基布に塗布する方式は、特に限定されな
いが一般的忙は、フローティングナイフ：ｊ−ター、ナ
イフオーツζロールツー、Ｊｌ−，ＩＪ）々−スロール
コーター、ロールドクターコーター、グラビアロールコ
ータ−、キスロールコーター、ニッツロールコーターな
どを用いることができる。

本発明の透湿防水シートは後処理を実施することができ
る。後処理として社、利用分野によシ任意に処理できる
が、抗水処理、柔軟処理、帯電防止処理、防炎処理、硬
化上処理などがある。

第１図は、コーティング方式で製造した本発明の透湿防
水シートの断面構造図である。

第１図において、１は樹脂皮膜、２は繊維基布を示す。

〔実施ガ〕

以下、本発明の透湿防水シートを実施例で具体的に説明
するが、本発明はこれら実施例にのみ限定されるもので
はない。尚、実施例に示す特性の測定方法は下記の通り
である。

透湿性：　ＪＩＳ　Ｌ−１０９９Ａ−１法によシ透湿度
を測定した。

防水性：　ＪＩ８　Ｌ−１０９２Ｋて耐水圧を測定した
。

基布の幅変化：　水系樹脂塗布後の基布幅を測定し、元
帳（１２２の）との比較を行なった。

形態変化：水系樹脂塗布後の基布の風合、形態を官能評
価した。

実施例１ ７０００　ｍ／分で高速紡糸したポリエステルフィラメ
ント７５ｄ／３６ｆ　　を用いて経密［ＸＯＯ＄／イン
チ、緯密度８５本／インチの平織に製織し、これを繊維
基布として下記の工程で透湿防水シートを製造した。

〈コーティング〉 下記の配合で調液した樹脂溶液を繊維基布の片面にフロ
ーティングナイフコーターでコーティングした。樹脂の
塗布型は１０＆／ｍ″とした。

０ゴーセノールＮ−３００１５部 （日本合成■ポリビニルアルコール樹脂）０スミテック
スレジンＭ−３１０部 （住友化学■メラミン樹脂） ０スミテツクスアクセレレータ−人ＯＸ　　　　　　　
　　１部（住友化学■有機アミン） ０ムシゴム　　　　　　　　　　　　　　２０部（日本
タルク■白色フィラー） ０水　　　　　　　　　　　　　　　　　８５部く熱処
理〉 ショートループを使用し、下記の温度で熱処理した。

熱処理条件　（１）　　１３０℃×２分（２）　　１４
０℃×２分 （３）　　１５０℃×２分 （４）　　１６０℃×２分 （ｓ）　　１６０℃Ｘ１分 （６）１６０℃×３０秒 〈抗水処理〉 下記水溶液に浸漬後ゴムロールで絞シ率４０係に絞った
後、ピンテンターを使用し、１５０℃で２分間熱処理し
た。

０アサヒガードＬ８３１７　　　　　　　　　　　　　
　　　□部（明放化学■　フッ素系挽水剤） ０水　　　　　　　　　　　　　　　　　９８部比較と
して、１０００ｇ／分で紡糸した繊維基布を用いて得ら
れた透湿防水シート（比較例１）として各々の特性を測
定して比較した結果を第１表に示す。

以下余白 第１表から、１０００ｍ１分の紡糸速度で得られた透湿
防水シートは、繊維基布の幅変化が大きくＩＣ優前後の
収縮を示し風合粗硬となった。

また、１５０℃以上の熱処理で幅方向の収縮が大きく繊
維基布が引裂かれ透湿防風シートな得ることができなか
った。

本発明の範囲にある実施例１は、高温熱処理しても幅方
向の収縮率が５優以下と小さく、また、耐水圧も向上す
る傾向にあった。

実施例１から、本発明の範囲にある繊維基布を用いると
熱処理条件において従来の紡糸速度からなる繊維基布に
比べて高温処理が可能で尚がっ熱処理時間も短縮するこ
とが可能で合理化することができる。

尚、実施例１−６を木造住宅用の壁材に使用すると内部
結露のない良好なものが得られることが明らかになった
。

実施例２ ７０００　ｍ／分で高速紡糸したポリエステルフィラメ
ント、５０ｄ／２４ｆ　　を経糸、７５　ｄ　／　３６
　ｆ　を緯糸に用いて経密度１０５本／インチ、緯密度
８３本／インチの平織に製織し、これを繊維基布とし下
記の工程で透湿防水シートを製造した。

■繊維基布の抗水処理 繊維基布を下記水溶液に浸漬後ｔムロールで絞シ率４Ｇ
９１忙絞シ、１１０℃で２分間熱収縮した。

０エラスガード１００　　　　　　　　　　　　　　１
部（第一工業製薬■　フッ素系撓水剤） ０水　　　　　　　　　　　　　　９９卸■コーテイン
グ 下記の組成な■で抗水処理を施した繊維基布の片面にフ
ローティングナイフコーターでコーティングした。樹脂
の塗布量は、８１／ｌ。

０アビロス７０２３ｕ　　　　　　　　　　　　　　１
００部（吉村油化学■　アクリル樹脂） ＱハイトランＨＷ−１１１５０部 （大日本インキ■　ウレタン樹脂） ＯＣＲ−５部２部 （大日本インキ■　エポキシ架橋剤） ■熱処理 ショートルーゾを使用し、　　１５０ｔ：で２分間熱処
理した。

■抗水処理 下記水溶液に浸漬後ゴムロールで絞り率４０％に絞った
後、ピンテンターを使用し１５０℃で２分間熱処理した
。

０エラスガード１００　　　　　　　　　　　　　　　
　５部０スミテツクスレジンＭ−３１部 （住友化学■　メラミン樹脂） ０スミテツクスアクセレーターＡＯＸ　　　　　　　　
　０．１部（住友化学■　有機アミン） ０水　　　　　　　　　　　　　　　　９３゜９部比較
として、ｉ１００Ｇ／分で紡糸した繊維基布を用いて得
られた透湿防水シートを比較例２として特性を測定して
比較した結果を第２表に示す。

以下余白 第　　　２　　　表 （基布の元帳１２５ｍ） 第２表から、実施例２．比較例２とも透湿度。

耐水圧は大差ないが、比較例２は基布の幅変化が太き（
、ぺ−Ａ−ライクで風合粗硬で製造時に経筋が発生し安
定した製造が不可能であった。実施例２は風合が柔軟で
安定した製造が可能であった。

〔発明の効果〕

本発明の透湿防水シートは、７０００ｆｆｉ／分以上の
高速で溶融紡糸したポリエステルフィラメントを繊維基
布としているので水系樹脂を塗布しても高温、高速で熱
処理することが可能なため安価で尚かり透湿性、防水性
の優れたシートを得ることができる。

この透湿防水シートは、スポーツウェア、オムツ２ツバ
−、レインウェアなどの衣料をはじめ、壁材、天井材な
どの建築材料、除湿器材などの生活関連材料など幅広（
使用することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明をコーティング方式で製造した透湿防
水シートの断面構造図である。 １・・・樹脂皮膜、２・・・繊維基布。 特許出願人　旭化成工業株式会社

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 繊維基布に樹脂皮膜を積層してなる透湿防水シートにお
   いて、繊維基布に７０００ｍ／分以上で溶融紡糸したポ
   リエステルフィラメントを用い、樹脂皮膜に水系樹脂を
   用いることを特徴とした透湿防水シート