JPH0196306A - 抵抗溶接用電極材料の製造方法 - Google Patents

抵抗溶接用電極材料の製造方法

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JPH0196306A
JPH0196306A JP25325087A JP25325087A JPH0196306A JP H0196306 A JPH0196306 A JP H0196306A JP 25325087 A JP25325087 A JP 25325087A JP 25325087 A JP25325087 A JP 25325087A JP H0196306 A JPH0196306 A JP H0196306A
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JP
Japan
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copper
powders
powder
copper alloy
dispersion
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JP25325087A
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Masaki Kumagai
正樹 熊谷
Toshihiko Watanabe
俊彦 渡辺
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Sumitomo Light Metal Industries Ltd
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Sumitomo Light Metal Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (技術分野) 本発明は抵抗溶接用電極材料の製造方法に係り、特に、
熱間押出手法によって、アルミナ分散強化銅からなる電
極材料を製造するに際して、その耐熱性を保ちつつ、熱
間押出性や生産性等を有利に向上せしめ得る方法に関す
るものである。
(背景技術) 近年、銅(Cu)マトリクス中に微細なアルミナ(Al
!203)粒子が分散したアルミナ分散強化銅が、高導
電性を保ちながら、優れた耐熱性を有するところから、
抵抗溶接用電極材料として用いられるようになってきて
いる。
ところで、このような電極材料を構成するアルミナ分散
強化銅を与える原料としては、銅−アルミニウム(Cu
−AI2)合金粉末若しくはCu粉とAf粉の混合粉末
を内部酸化処理したもの、或いはCu粉と微細なA l
 !’O’s粉を混合したもの等が用いられることとな
るが、かかるアルミナ分散強化銅を与える原料としてC
u−Al!合金粉末を用いる場合においては、かかる粉
末は、一般に、水、大気、不活性ガス等を媒体とし、ア
トマイズ手法により製造されることとなる。
而して、かかるアトマイズ手法が水及び大気アトマイズ
である場合においては、製造されたCu−Al合金粉末
に混じって、粗大なA1zOz粒が形成され、これが後
の電極材への加工或いは打点時に割れの原因となるため
に、得られたアトマイズ粉末をAj!2Ch粒が問題と
ならない粒度以下に分粒して用いているのであり、それ
故に粉末製造歩留りが低いのが現状である。
一方、不活性ガスであるArガスアトマイズを採用する
場合においては、上記の如きAβ203粒形成の問題は
なく、粗い粉末も使用可能であるものの、粗い粉末の場
合には、短時間の加熱では内部酸化が粉末中央まで到達
せず、粉末中のAlを全て微細な八1203に変換する
ことは難しく、耐熱性が低下すると同時に、酸化されず
に残留するAIが導電性(熱伝導性)の低下を惹き起こ
すこととなる。尤も、この内部酸化温度を通常の800
〜900℃から950℃〜1000℃程度に上昇せしめ
ることにより、AlからA l z O’sへの変換は
促進されることとなるが、生成するA 1 zO1粒子
が大きくなって、耐熱強度に寄与しない大きさとなり易
く、また強度も若干低下するようになるのである。従っ
て、Arガスアトマイズの場合においても、現状では、
分粒して、50〜105μm程度以下の微細な粉末を用
いており、それ故歩留りの低いものであったのである。
また、上記の如き原料粉末は、目的とする電極材料を得
るために、通常、銅製缶内に充填され、そして熱間押出
加工により棒材とされ、更に必要に応じて冷間加工が施
されることとなる。そして、このようにして得られる棒
材を、スポット?9接、特に自動車組立ロボットライン
における抵抗溶接用電極材として使用する場合において
、打点時に被溶接材と接触する部分は棒材中央の6〜7
 +uφの部分のみであり、外周部は熱伝導性(導電性
)向上のために寄与しているものの、中央部はど耐熱強
度は要求されていないところから、棒材中央部にアルミ
ナ分散強化銅を存在させ、外周部は他の導電性の良い材
料、例えば無酸素銅からなるものが考案されるに至った
のである。
しかしながら、内部酸化された粉末、即ちアルミナ分散
強化銅粉末を銅製缶に充填し、上記の如き熱間押出加工
等の加工を行なう際には、鋼外皮の厚さが厚過ぎると、
材料間の加工性の差により粉末部にカップ乃至はコーン
状の割れが発生し易い問題がある。尤も、上記のような
複合材の加工に適すると言われる静水圧押出手法の採用
も考えられるが、製造コストが高いのが難点である。し
かも、−i的な熱間加工法である直接押出乃至は間接押
出による場合において、鋼外皮の厚さは薄い方が望まし
いのである。
(解決課題) ここにおいて、本発明は、かかる事情に鑑みて為された
ものであって、その目的とするところは、熱間押出加工
によってアルミナ分散強化銅からなる抵抗溶接用電極材
料を製造するに際して、かかる電極材料の耐熱性を維持
しつつ、その製造過程における熱間加工性や生産性を有
利に向上せしめることにある。
(解決手段) そして、本発明は、上記の如き目的を達成するために、
(a)重量で0.05〜0.7%のアルミニウムを含み
、残部が銅よりなる、アルミニウム含有量:X3 (重
量%)と粉末粒度:Y、(μm)との関係が次式: %式% を満足する比較的細かい銅合金粉末Aを調製する工程と
、(b)重量で0.05〜0.7%のアルミニウムを含
み、残部が銅よりなる、前記銅合金粉末Aよりも粒度が
大きく且つアルミニウム含有量:Xb  (重量%)と
粉末粒度:Y、(μm)との関係が次式: %式% を満足する比較的粗い銅合金粉末Bを調製する工程と、
(c)それら2種の銅合金粉末A、 Hのそれぞれの少
なくとも一部を予(JN酸化する工程と、(d)それら
予備酸化された銅合金粉末A、Bまたはそれらに予備酸
化されていない銅合金粉末A。
Bをそれぞれ混合してなる各混合粉末をそれぞれ加熱し
て内部酸化処理し、それぞれ、銅マトリクス中にアルミ
ナ粒子が微細に分散せしめられてなる2種の分散強化銅
材料A、Bを形成せしめる工程と、(e)純銅からなる
円筒状密封容器内に、比較的細かい前記分散強化鋼材料
Aが中心部に位置せしめられる一方、比較的粗い前記分
散強化銅材料Bが外周部に位置せしめられて密に充填さ
れてなり、且つ横断面における、前記容器にて構成され
る外皮の面積率:V、(%)と前記分散強化銅材料Aの
占有面積率:■1 (%)とが、次式二6≦V、≦50 14≦■1≦(100−V、 ) Xo、8を満足する
ビレットを調製する工程と、(f)かかるビレットを熱
間押出加工して、前記分散強化銅材料Aからなる中心部
と、該中心部の周りに所定厚さで存在する、前記分散強
化銅材料Bからなる外周部と、該外周部の外表面を覆う
、前記容器材料の純銅よりなる外皮とから一体的に構成
された複合押出物を形成する工程とを含むことを特徴と
する抵抗溶接用電極材料の製造方法にある。
(具体的構成) ところで、このような本発明手法に用いられる2種のC
u合金粉末、即ち粒度の比較的細かい粉末A並びに粒度
の比較的粗い粉末Bは、何れも、重量で0.05〜0.
7%の/lを含み、残部がCuよりなる組成を有するも
のである必要がある。けだし、それらCu合金粉末中に
おいて、AN含有量が0.05重量%よりも少なくなる
と、電極材として充分な耐熱強度を確保することが困難
となるからであり、また0、 7重量%を越えるように
なると、内部酸化が困難となる等の問題を惹起するから
である。
また、かかるCu合合金粉末法おいては、そのA1含有
量をX、(重量%)とし、その粉末粒度をY、(μm)
とした場合において、下記(I)式: %式%() を満足させる必要があり、更にCu合金粉末Bにあって
は、その粒度が、Cu合合金粉末法りも大きいものであ
ると共に、そのAJ含有量をXb(重量%)とし、また
その粉末粒度をY、(μm)とした噛合において、下式
(■): Yb≦200  (Xb−0,,9)”+ 130・・
・ (II)を満足させるような粉末でなければならな
い。
けだし、細かいCu合金粉末Aの粒度が、上記(1)式
の範囲から外れるようになると、内部酸化が充分に進行
せず、耐熱強度が低下するようになると共に、残留する
/lにより導電性(熱伝導性)が低下するようになるか
らであり、また粗いCu合金粉末Bの粒度が上記(II
)式の範囲から外れるようになると、内部酸化の温度を
上げても、粉末内部まで充分に内部酸化することが出来
ず、同様に、残留する。11により導電性(熱伝導性)
が阻害されるようになるからである。
なお、上記した如きCu合金粉末A及びBは、所定量の
Alを含有するCu−A4合金から、−般に、所謂アト
マイズ法や粉砕法等の公知の粉末化手法に従って、同時
に或いはそれぞれ別個に製造されることとなるが、本発
明にあっては、アトマイズ法により得られたCu合金粉
末を分粒(篩い分け)して、2種の粉末A及びBを得る
方法が好適に採用されることとなる。そして、そのよう
なアトマイズ法には、ガスアトマイズや水ア)フイズが
あり、上記のCu合金からなる溶湯の流れに対して圧縮
ガス或いは水流ジェットを作用させて飛散せしめ、粉末
化することにより、目的とする微細なCu合金粉末が得
られる。
次いで、このようにして得られた2種のCu合金粉末A
、Bには、通常の手法に従って、その少なくとも一部に
対して予備酸化処理が施されることとなる。この予備酸
化処理は、酸化性雰囲気下において、一般に空気中に磨
いて、かかるCu合金粉末A、Bをそれぞれ加熱処理す
ることにより実施され、これによって、それらCu合金
粉末中のAl成分をA 1 z O:lと為し得る酸素
を、酸化物、特にCuto、CuOの如きCu酸化物と
して含む予備酸化粉末が形成されるのである。
そして、このようにして得られたそれぞれの予備酸化粉
末は、それぞれの単独において或いは他の予備酸化され
ていないCu合金粉末A、  Bと混合せしめられて原
料混合粉末とされ、次の内部酸化処理が施されることと
なるが、この内部酸化処理は、そのような原料混合粉末
を、熱間押出用ビレットと為すための純銅からなる円筒
状の容器内に封入するに先立って、或いはその封入後に
おいて、実施することが可能である。
この内部酸化処理は、前記予備酸化処理より更に高温に
加熱せしめることにより、予備酸化粉末中に導入された
酸素にて、かかる予備酸化粉末中のAI!成分、更には
予備酸化されていないCu合金粉末中のA1成分を選択
的に酸化せしめて、かかるA1成分をANzChと為し
、Cuマトリクス中に該Al2O3粒子が微細に分散せ
しめられてなる分散強化銅材料とするものである。また
、容器封入前の内部酸化処理にあっては、一般に、Ar
ガス等の不活性なガスからなる雰囲気の下において実施
されることとなる。
なお、それぞれのCu合金粉末A、Bに対する内部酸化
処理は、それぞれ別個に、或いは同時に行ない得るもの
であるが、Cu合金粉末Aに対する内部酸化処理温度と
しては、好適には750〜950℃が、またCu合金粉
末已に対しては900〜1000℃の温度が、それぞれ
、有利に採用されることとなるところから、本発明にあ
っては、一般に、それら2種のCu合金粉末に対して、
それぞれ別個に内部酸化処理が施されることとなる。
なお、細かいCu合金粉末Aの内部酸化温度が750℃
よりも低くなると、内部酸化が充分に進行せず、また9
50℃を越えるようになると、Aff。
0、粒子が粗大化し、耐熱強度が若干低下するようにな
るのであり、更に粗いCu合金粉末Bの場合において、
その内部酸化温度が900°Cよりも低くなると、その
内部酸化が粉末内部まで進行し難く、一方、1000℃
を越えるようになると、A 12 t O3粒子の粗大
化が著しく、耐熱性が純銅並に低下してしまう等の問題
を惹起する。
ところで、本発明に従って、熱間押出加工に供せられる
ビレットは、純銅からなる有底円筒形状の容器内に、比
較的細かい前記分散強化銅材料A(粉末Aを内部酸化し
て得られたもの)が中心部に位置せしめられる一方、比
較的粗い前記分散強化銅材料B(粉末Bを内部酸化して
得られたもの)が外周部に位置せしめられて、密に充填
されてなり、そしてかかる容器の開口部が、同じく純銅
にて形成された蓋部材にて密封されて、構成されている
ものである。なお、このようなビレットの密封容器内は
、必要に応じて脱気されている′。
しかも、かかるビレットにおいては、その横断面におけ
る前記容器にて構成される外皮の面積率をV、<%)と
する一方、前記分散強化銅材料Aの占有面積率をV、(
%)とした場合において、それらが、次式(■): を満足するように構成されなければならないのである。
けだし、純銅外皮の面積率(v8)が6%よりも低(な
ると、熱間押出に際して外皮が破れる虞がある等の問題
があるからであり、また50%を越えるようになると、
熱間押出の際に純銅外皮と分散強化銅材料(B)との界
面に割れが生じたり、カフピングが発生したりする等の
問題を惹起するからである。更に、分散強化銅材料への
占有面積率(V、)が14%よりも低くなると、抵抗溶
接操作における電極打点時に充分な耐熱性が得られず、
軟化が激しくなる問題があり、更には(100−V、)
xo、8%を越えるようになると、製造コストの低減に
充分に寄与し得なくなるからである。
なお、前記したように、かかるビレットを構成する密封
容器を用いて、その内部空間内に充填せしめた後、所定
の内部酸化処理を行なう場合にあっては、前記2種の予
備酸化された粉末A、Bまたはそれらに予備酸化されて
いない他のCu合金粉末A、Bをそれぞれ混合してなる
混合粉末を、前記(III)弐を満足するように密に充
填せしめた状態において、その密封容器ごと、前記の如
き加熱処理を行なうことにより、そのような密封容器内
に収容されたCu合金粉末(原料混合粉末)A。
B若しくはBを内部酸化して分散強化銅材料A。
Bを生成せしめ、目的とするビレットを得ることが出来
る。なお、この密封容器ごとの加熱処理にあっては、か
かる密封容器自体の酸化を防ぐために、不活性雰囲気中
における加熱処理が好適に採用されることとなる。
また、このように銅合金中のAN成分をA7!203と
為し、そしてそれがCuマトリクス中に微細に分散せし
められた形態となる内部酸化手法としては、上記の他に
も各種の手法が明らかにされており、本発明では、その
何れをも採用することが可能であって、例えば、上記し
たCu合金粉末の予備酸化処理物の使用に代えて、他の
Cu酸化物を酸化剤としてCu合金粉末に配合せしめて
、内部酸化処理を行なう手法等が適宜に採用されるので
ある。また、このような内部酸化処理されたCu合金粉
末A、Bには、必要に応じて、そこに存在する過剰のC
u酸化物を還元するために、還元性雰囲気、例えば水素
雰囲気中において、500〜950°C程度の温度に加
熱することからなる還元処理が施されることとなる。
そして、かくして得られた粉末形態のアルミナ分散強化
銅材料A、Bは、それぞれ、前記(III)式を満足す
るように、純銅からなる円筒状容器内に均一に充填せし
められ、そして必要に応じて脱気された後、同じく純銅
製の蓋部材にて覆蓋、密封せしめられることにより、目
的とする熱間押出用ビレットが形成されるのである。尤
も、前述したように、密封容器内においてCu合金粉末
の内部酸化処理が実施されれば、そのような内部酸化処
理の終了によって、同時に目的とする熱間押出用のビレ
ットが形成されることとなるのである。
次いで、このようにして得られたビレットからは、目的
とする製品形B(成形体)を得るべく、所定の熱間押出
加工、例えば直接若しくは間接方式の熱間押出が実施さ
れるのである。そして、この熱間押出加工によって、分
散強化銅材料Aからなる中心部と、該中心部の周りに所
定厚さで存在する前記分散強化銅材料Bからなる外周部
と、該外周部の外表面を覆う前記容器材料の純銅よりな
る外皮とから一体的に構成された複合押出物が形成され
ることとなるのであるが、またこの複合押出物には、そ
のような熱間押出加工の後に、必要に応じて、冷間加工
、抽伸加工等が施されて、目的とする抵抗溶接用電極材
料に仕上げられることとなるのである。
(実施例) 以下に、本発明を更に具体的に明らかにするために、本
発明の実施例を挙げることとするが、本発明が、かかる
実施例の記載によって、何等の制約をも受けるものでな
いことは、言うまでもないところである。
また、本発明には、以下の実施例の他にも、更には上記
の具体的記述以外にも、本発明の趣旨を逸脱しない限り
において、当業者の知識に基づいて種々なる変更、修正
、改良等を加えた形態において実施され得るものである
ことが、理解されるべきである。
実施例 1 先ず、0.4重量%のA1を含む、残部がCu及び不可
避的不純物からなるCu−A1合金溶湯を用いて、通常
のArガスアトマイズ法にて、Cu合金粉末を製造した
後、かかるCu合金粉末を44μm以下に分粒して(歩
留り235%)、細粒の原初Aを採取し、更にその残部
を149μm以下に分粒して(歩留り880%)、粗粒
な原初Bを取得した。
次いで、これら粉末A、Bを、それぞれ大気中において
撹拌しながら、300℃×1時間の加熱処理を施すこと
により、粉末表面にCu 20が形成された予備酸化物
を得て、更にその予備酸化物を、それぞれAr雰囲気中
において、原初Aの場合にあっては850℃×3時間の
条件下に、また原初Bの場合にあっては980℃×3時
間の条件下に、加熱処理することにより内部酸化処理を
施し、次いでN2ガス中において、800%30分間、
それぞれ還元処理を施した。
一方、無酸素銅からなる、外径:254mn、長さ74
00mm、肉厚:22mmの有底円筒缶を用意し、この
有底円筒缶内に、上記で準備した2種の内部酸化処理粉
末A、Bをそれぞれ充填して、その開口部を、同じく無
酸素銅からなる蓋部材のTIG溶接にて覆蓋することに
より封止した。なお、かかる2種の内部酸化処理粉末の
充填に際して、管中央部に外径: 111wl、肉厚:
 0.1 mmのCu管(H材)を立て、その内側に原
初Aの内部酸化処理物を供給する一方、その外側には原
初Bから得られた内部酸化処理物を供給して、缶を振動
させながら密に充填せしめた。
かくして得られたビレットを、通常の熱間直接押出手法
にて、850℃の温度下に、直径二601mの棒材に押
し出し、そしてその得られた押出棒を切断して、内部の
割れ状況を調べた。また、得られた押出棒を圧延により
25wmφまで冷間加工し、更に抽伸により16gmφ
まで冷間加工した。
そして、この得られた16mmの抽伸材を、鍛造により
、目的とする抵抗溶接用電極とし、先端部が6鶴φとな
るように切削加工することにより、目的とする電極供試
材1Vk11を得た。
また、後記第1表に示されるように、製造条件を種々変
えて、各種の電極供試材隘3〜10を作製した。
実施例 2 通常の水アトマイズ手法にて製造されたCu−0,35
重量%Aβ合金粉末を44μm以下に分粒しく歩留り=
80%)、原初Aを採取する一方、その残部を105μ
m以下に分粒しく歩留り:95%)、原初Bを得た。次
いで、これら得られた粉末A、Bを、それぞれ、300
%1時間、大気中で予備酸化処理した後、原初Aについ
ては850℃×3時間CNtガス中)の条件下に、また
原初Bについては980℃×3時間(N2ガス中)の条
件下に、それぞれ、内部酸化処理を施し、更にその後、
800℃×30分間、N2ガス中でそれぞれ還元処理し
た。
かくして得られた2種の内部酸化処理粉末(アルミナ分
散強化銅材料)A、Bを、外径=254龍、長さ740
0mm、肉厚:22■1の庇付無酸素銅製缶に充填し、
MIG溶接にて無酸素銅製蓋を固定することにより、そ
の開口部を封止した。なお、かかる粉末の充填に際して
、缶中央部に、外径:188m5、肉厚:0.2■1の
ステンレス管を立て、その内側に前記内部酸化処理され
た原初A、その外側に前記内部酸化処理された原初Bを
収容し、その後ステンレス管を引き抜き、そして缶を振
動させながら充填した。
かくして得られた2種のアルミナ分散強化銅材料、即ち
内部酸化処理粉末A、Bが封入されてなる円筒状ビレッ
トを、常法に従って、850℃で60**φに熱間間接
押出し、押出棒を得た。その後、この押出棒を圧延によ
り25**φ棒とし、更にスェージングにより1611
φまで冷間加工し、目的とする電極材の素材寸法とされ
た電極供試材料魚2を得た。
一性能テストー 上記実施例1及び実施例2で得られた各種の電極供試材
について、その打点寿命及び耐溶着性について評価し、
その結果を、それぞれの材料の熱間押出性の結果と併わ
せで、下記第1表に示した。
なお、打点寿命は、被溶接材としてZnメツキ鋼板を用
い、溶着電流:11.5KAにてスポット溶接した場合
において、80点ごとにサンプリングし、ナゲツト径が
4π(1=板厚)以下になったら寿命であるとして評価
し、また溶着限界電流値は、加圧力が240 kg f
の場合における値である。更に、熱間加工性の評価にお
いて、○印は、−内部に割れの存在が認められなかった
ことを示し、またX印は、内部に割れの存在が認められ
た場合を示している。
この第1表の結果から明らかなように、本発明の範囲外
の条件を採用して製造された電極供試材11h5〜10
にあっては、その打点寿命が短かったり、溶着限界電流
値が低かったり、或いは熱間加工性が悪い等の問題があ
るのに対して、本発明に従う電極供試材11hl〜4に
あっては、従来のクロム銅と同等或いはそれ以上の寿命
を持ち、しかも溶着限界電流値は、クロム銅より1.5
 K A以上高く、更に熱間加工においても問題の認め
られないし:二:−−1! (発明の効果) 以上の説明から明らかなように、本発明は、銅−アルミ
ナ分散強化銅複合棒材からなる抵抗溶接用電極材料を作
製するための熱間押出用ビレットにおいて、耐熱性の要
求される中央部には内部酸化された微細なCu−A1合
金粉末を存在させ、その外周部には粒度の粗いCu−/
’/!合金粉末を内部酸化したものを存在せしめ、更に
その外周部には純銅の外皮を存在させるようにしたもの
であって、そしてそのような構成の熱間押出用ビレット
を用いて、目的とする電極材料を熱間押出加工すること
により、目的とする電極材料の耐熱性を保持しつつ、そ
の熱間加工性や生産性を有利に向上せしめ得たものであ
って、そこに、本発明の大きな工業的意義が存するので
ある。
出願人  住友軽金属工業株式会社

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)重量で0.05〜0.7%のアルミニウムを含み
    、残部が銅よりなる、アルミニウム含有量:X_a(重
    量%)と粉末粒度:Y_a(μm)との関係が次式: 0<Y_a≦300(X_a−0.77)^2+35を
    満足する比較的細かい銅合金粉末Aを調製する工程と、 重量で0.05〜0.7%のアルミニウムを含み、残部
    が銅よりなる、前記銅合金粉末Aよりも粒度が大きく且
    つアルミニウム含有量:X_b(重量%)と粉末粒度:
    Y_b(μm)との関係が次式: Y_b≦200(X_b−0.9)^2+130を満足
    する比較的粗い銅合金粉末Bを調製する工程と、 それら2種の銅合金粉末A、Bのそれぞれの少なくとも
    一部を予備酸化する工程と、 それら予備酸化された銅合金粉末A、Bまたはそれらに
    予備酸化されていない銅合金粉末A、Bをそれぞれ混合
    してなる各混合粉末をそれぞれ加熱して内部酸化処理し
    、それぞれ、銅マトリクス中にアルミナ粒子が微細に分
    散せしめられてなる2種の分散強化銅材料A、Bを形成
    せしめる工程と、 純銅からなる円筒状密封容器内に、比較的細かい前記分
    散強化銅材料Aが中心部に位置せしめられる一方、比較
    的粗い前記分散強化銅材料Bが外周部に位置せしめられ
    て密に充填されてなり、且つ横断面における、前記容器
    にて構成される外皮の面積率:V_s(%)と前記分散
    強化銅材料Aの占有面積率:V_a(%)とが、次式: 6≦V_s≦50 14≦V_a≦(100−V_s)×0.8を満足する
    ビレットを調製する工程と、 かかるビレットを熱間押出加工して、前記分散強化銅材
    料Aからなる中心部と、該中心部の周りに所定厚さで存
    在する、前記分散強化銅材料Bからなる外周部と、該外
    周部の外表面を覆う、前記容器材料の純銅よりなる外皮
    とから一体的に構成された複合押出物を形成する工程と
    を、 含むことを特徴とする抵抗溶接用電極材料の製造方法。
  2. (2)前記銅合金粉末A及び前記銅合金粉末Bが、同一
    のアトマイズ粉を分粒することにより、それぞれ採取さ
    れる特許請求の範囲第1項記載の製造方法。
  3. (3)前記銅合金粉末Aが750〜950℃の温度で内
    部酸化処理される一方、前記銅合金粉末Bが900〜1
    000℃の温度で内部酸化処理される特許請求の範囲第
    1項または第2項の何れかに記載の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1042807C (zh) * 1994-10-26 1999-04-07 中国科学院金属研究所 弥散强化铜电阻焊电极

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