JPH0196170A - ビオロゲン誘導体 - Google Patents

ビオロゲン誘導体

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JPH0196170A
JPH0196170A JP25579987A JP25579987A JPH0196170A JP H0196170 A JPH0196170 A JP H0196170A JP 25579987 A JP25579987 A JP 25579987A JP 25579987 A JP25579987 A JP 25579987A JP H0196170 A JPH0196170 A JP H0196170A
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JP
Japan
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light
viologen
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JP25579987A
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English (en)
Inventor
Sadao Ueno
植野 禎夫
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KOOTEC KK
Original Assignee
KOOTEC KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はホトクロミック性を示すビオロゲン誘導体に関
する。
(従来の技術) ピリジン系化合物である、ビオロゲン誘導体は、ホトク
ロミック性を示す興味ある代表的な化合物である。この
化合物は双極非プロトン性高分子材料に担持させ、光照
射によりビオロゲンラジカルカチオンとなって発色する
特開昭61−148162号公報では、ビピリジウム基
の窒素原子に、R1,R2の少なくとも一方がアルキル
基を含むベンジル基を結合したビオロゲン誘導体が示さ
れている。特開昭60−229025号公報には、ビピ
リジウム基の窒素原子に、メチリデン基(CH2)を介
して、R1,R2としてアルキレン基、またはフェニレ
ン基を結合させたビオロゲン誘導体を使用した可逆的な
記録材料が示されている。
ジャーナル オフ ケミカル ソサエティ(1985)
525〜526ページにはビピリジウム基の窒素原子に
R1,R2としてアルキル基又はベンジル基を結合した
ビオロゲン誘導体のホトクロミック性が記載されている
(発明が解決するための問題点) しかし、従来のビオロゲン誘導体は、ビピリジウム基の
窒素原子にメチリデン基(CH2−)を介して、各種の
原子又は原子団が結合しているものであった。そのため
共役二重結合が、この窒素原子の位置で寸断されており
、ホトクロミック材料として使用して、発色させたとき
に深色を示さないという問題点があった。
本件の発明者はビピリジウム基の窒素原子に、直接にフ
ェニール基、置換フェニル基またはナフチル基等の環状
基を結合させると、共役二重結合が長く連続したビオロ
ゲン誘導体になり、これを使用してホトクロミック材料
とし使用すれば、従来よりも深色に発色させられるとの
知見のもとに、本発明を完成するに到った。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、一般式(1) く式中R1,R2は、共に、それぞれ独立したフェニル
基、置換フェニル基またはナフチル基であり、Xr、 
 X2はそれぞれ独立に、ハロゲン原子又は安定な陰イ
オンを形成する原子団)で示されるビオロゲン誘導体で
ある。
さらに詳しくは、一般式(I)中、R1,R2は、フェ
ニル基、又は置換フェニル基またはナフチル基であって
、たとえば置換フェニル基としてはハロゲン置換フェニ
ル基、トリル基(o−、m−。
p−含む)、メトキシフェニル基、ビフェニル基等があ
る。また、ナフチル基としてはl−ナフチル基、2−ナ
フチル基、置換ナフチレフ基がある。
R1,R2は同一でもよいし、異なっていてもよい。
X;、Xqは、それぞれ独立にハロゲン原子、又は安定
な陰イオンを形成する原子団であって、例えば臭素原子
、塩素原子、沃素原子などのハロゲン原子又は、B F
 t 、 S Or * Cn H2n −+ ・S 
Oi (nは1〜8の整数を示す) Cn H2n +
 + @ S Oi (nはθ〜8の整数をしめず)等
がある。
(実施例1) 具体的に、例えば、一般式([)でR+、R2が、クロ
ロフェニル基、Xr、X2が共に塩素原子であるN、N
’−ビス(4−クロロフェニル)−4゜4′−ビピリジ
ニウムジクロライド(n)で説明する。
(II) 以下実施例Iと比較例により、本発明の詳細な説明する
が、これにより本発明が限定されるものではない。
[製造方法コ・・・2段階に製造する。
■第1段階の合成・・・4,4′−ビピリジンと、2゜
4−ジニトロクロルベンゼンを反応させて、N。
N′−ビス(2,4−ジニクトロフェニル)−4゜4′
−ビピリジニウムジクロライド(以下略してDNPと称
す)を合成した。
■第2段の合成・・・p−クロルアニリンと水を反応器
にいれて加熱した後、第1段の合成物であるDNPを水
に溶かしてゆっくりと、滴下させた。
滴下後、約1時間、120℃で、還流加熱した。
■精製・・・シリカゲルを使用したカラムクロマトグラ
フィ法で分離精製した。 (溶剤として、アセトニトリ
ルと水の混合液を使用した。) ■精製の結果・・・精製分離後、淡黄色の結晶を得た。
この結晶の融点は230℃(この温度で分解を始めた)
収率は40%であった。
[同定法] 上述の結晶を下記分析法で化学構造式を同定した。■元
素分析結果 元素分析した各元素の成分比(%)の計算値を、理論値
と比較した。
■IR測定 赤外線吸収スペクトル装置(日本分光製)を使用し、赤
外線吸収スペクトルを測定した。
赤外線吸収スペクトル図を第3図に示す。
波数(cm−’)   帰属 3120・・・・・・・・・ピリジン環−N−の伸縮振
動1640.1480・・・ ピリジン環(C=C,C−N)の伸縮振動840・・・
・・・1,4置換フエニル基の伸縮振動■NMR測定 核磁気共鳴スペクトル装置(日本電子!りを使用し、条
件(D20)(60MH2)で測定した。
■ポーラログラフィ測定 直流ポーラログラフィ装置(ヤナコm  p −100
0型)使用し、H型セル、恒温槽(20±0、 1℃)
に調節した。
試料溶液濃度 2XIO−3M溶液、支持電解質として
は、りん酸水素二ナトリウムー硝酸カリウムを加えたも
のを使用した。
測定前に、窒素ガスを約20分間通じて、溶存酸素を除
去した。
半波電位E+ (V)は、飽和甘こう電極を基準として
測定した。
第1波 0.122(−V) 第2波 0.484 (−V) 以上の同定法■〜■て、結晶の化学構造式を(n)と同
定した。
[ホトクロミック性の測定] ■試料準備・・・双極非プロトン性の高分子担体として
ポリビニルピロリドン(0,5g)を水5 m Mに溶
かし、上述の合成したビオロゲン誘導体(■)を0.1
mo12/Rの濃度になるように加えた。
担持させる高分子材料としてはポリスチレン、ポリ酢酸
ビニル等が使用できるが、発色のよいポリビニルピロリ
ドンで測定した。
■乾燥・・・パイレックスガラス製のプレート(太きさ
12X44mm)の上に、数滴垂らし均一に広げ、デシ
ケータ内で室温で乾燥した。
■光照射・・・水銀ランプ(東芝 5HL−1,00U
V−2型)100Wを使用し、15cmの距離で、2分
間光照射した。
■測定・・・分光光度計(日立製−124型)で可視吸
収スペクトル変化を測定した。
■結果・・・光照射前は無色であった(第1図l1a)
光路側稜は緑色の吸光を示した(第1図l1a)。
可視光線の吸収スペクトルが428nm、586nm、
645nm、7170m付近で増大した値を示した。
■光退色・・・光照射した後、試料を暗室に置き、光退
色の変化を調べた。吸光度の差を第2図に■として示し
た。4分間で約15%吸光度が減少した。
(実施例2) 実施例1の合成の手順に従い、第2段の合成でp−クロ
ルアニリンに代えて、0−7ミノジフエニールを加えて
実施例1と同様に合成して(m)を得た。
(III) このビオロゲン誘導体(1■)を用いて、実施例1と同
様に準備しホトクロミック性を測定したところ、実施例
1とほぼ同様なことを確認した。光退色もほとんど同様
であった。
[比較例] 従来の技術の方法で、4,4′−ビピリジンとp−塩化
ペンジルクロライドとから、N、N’−ビス(4−クロ
ロベンジル)−4,4’−ビピリジニウムジクロライド
(IV)を合成した。
(IV) このビオロゲン誘導体(rV)が双極非プロトン性高分
子を担体とすることによりホトクロミック性を示すこと
を実施例1と同様の方法で確かめた。
比較例のビオロゲン誘導体(IV)のホトクロミック性
は、光照射前で無色であった(第1図■b)が、光照射
後において、600nm付近て最大を示し、青色の吸光
を示した(第1図IV a )。
第2図の中に光退色の差を比較例(■)として加えた。
4分間に約5%の減少てあり、これも本発明の実施例1
のビオロゲン誘導体(II)の15%とは異なっている
(発明の効果) 本発明のビオロゲン誘導体は、実施例1に示したビオロ
ゲン誘導体(n)のように、双極非プロトン性高分子材
料に担持させて、光照射により迅速に緑色に変化した。
また光退色も従来のものより迅速であった。従来より良
いホトクロミック性の材料として使用できることがわか
った。
このために、本発明のビオロゲン誘導体は応用範囲は広
く、実用価値も高い。すなわち、本発明のビオロゲン誘
導体を高分子材料と共に粉末として塗料に混入するか、
フィルム状にして、紙、布生地、金属、プラスチック等
が被覆でき、光変色の被服、インテリア、運動用品、玩
具、置物等に応用できる。
本発明のビオロゲン誘導体をイオン半導体とともに混入
すれば、発色持続性のあるものとして、塗料にするほか
に、被服、紙、プラスチック、金属、玩具、置物等の光
変色の色付けに利用できる。
更に、本発明のビオロゲン誘導体を有機半導体と結合し
て、光変色性の塗料とし、布生地、電子写真材料、光可
逆性記録紙、塗料などに利用できる。
本発明のビオロゲン誘導体はその他に、光変色のビーチ
パラソルや、遮光レンズに使用でき、ガラスに塗布して
サングラスに応用することができ光変色のポスター、マ
ジックベン、ボールペン、化粧品類、アクセサリ−類等
に利用もてきる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例1のN、N’−ビス(4、クロ
ロフェニール)−4,4’−ビピリジニウムジクロライ
ド(II)を、ポリビニルピロリドンに担持させて、光
照射前■bと光照射後rIaの吸光度と比較例のN、N
’−ビス(4−クロロベンジル)−4,4’−ビピリジ
ニウムジクロライド(IV)をポリビニルピロリドンに
担持させ、光照射前IVbと光照射後IVaの吸光度と
を示したグラフである。 第2図は光照射後に、暗室に放置した光退色の状態を本
発明実施例1のビオロゲン誘導体(II)の場合を■と
し、比較例のビオロゲン誘導体(IV)の場合を■とし
て吸光度の差を示したグラフであ第3図は本発明の実施
例1のビオロゲン誘導体同定法の赤外線吸収スペクトル
を示すグラフである。 (以上)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (ただし式中、R_1、R_2は、共に独立したフェニ
    ル基、置換フェニル基またはナフチル基を表し、X_1
    ^−、X_2^−は、それぞれ独立にハロゲン原子また
    は安定な陰イオンを形成する原子団を示す)で表される
    ビオロゲン誘導体。
JP25579987A 1987-10-09 1987-10-09 ビオロゲン誘導体 Pending JPH0196170A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102558033A (zh) * 2012-01-09 2012-07-11 山东大学 基于4,4’-联吡啶的有机-无机复合材料及其制备方法和应用

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