JPH0195797A - リソセリン固形物の精製方法 - Google Patents

リソセリン固形物の精製方法

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JPH0195797A JP63207469A JP20746988A JPH0195797A JP H0195797 A JPH0195797 A JP H0195797A JP 63207469 A JP63207469 A JP 63207469A JP 20746988 A JP20746988 A JP 20746988A JP H0195797 A JPH0195797 A JP H0195797A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ポリエーテル抗生物質に関し、とくに脂肪酸
および望ましくない金属イオンから形成された脂肪酸エ
ステル塩の形態の不純物を含有する固形リソセリンを精
製する方法に関する。
リソセリンは、ストレプトマイセス(Streptom
yces)形の微生物を培養することによって生成され
る二価のポリエーテル抗生物質である。属としてのポリ
エーテル抗生物質はウェストレイ(W estley)
の[現代応用微生物学(Adv、Appl、Micr。
hilology)J 、22:177−223 (1
977)に報告されている。ウェストレイはリソセリン
を属2aに分類した。この属2aの抗生物質は、−般に
直線の形態を有し、約2から約3のテスラヒドロピラン
および(または)テトラヒドロフラン、約3までのテト
ラヒドロピランおよび(または)テトラヒドロフラン、
および約3までの環状棉造を有し、窒素原子を含まない
。抽出法を使ったポリエーテル抗生物質の単離および精
製は、ハミル等(Hamill et al、)の「ポ
リエーテル抗生物質(Poliester Antib
iotics)J + PP+ 479−520、ジャ
ーナル・オブ・クロマトグラフ・リベレート(J 、 
Chrmatogr、 Lib、)Vol、 15 r
抗生物質」、ウニインスタイン(Weinstain、
M、 J 、)およびワグマン(Wagman、 G 
、 H、)編集[単離、分離および精製J(1978)
に詳しく記載されている。
リソセリンを製造、単離および精製する方法はこの分野
で公知である。リソセリンは一般に、所望の抗生物質を
生成しろる微生物を接種した、栄養素を含有する液体発
酵媒体または肉汁を発酵させることによって製造される
。適当な液体発酵媒体は、一般にこの分野で知られてい
るように、同化可能な窒素および炭素源を含有する水性
分散液である。発酵媒体はまた、必要に応じてたとえば
pH調節剤、緩衝剤、痕跡量のミネラル、消泡剤などの
ような種々の添加成分を含有することができる。発酵肉
汁からリソセリンを回収する公知の方法は、多段有機溶
媒抽出およびこれに関連する濾過、クロマトグラフィ、
濃縮および結晶化を含む。リソセリンを単離および生成
する方法派、エバタ等(Ebata et al) r
抗生物質ジャーナル(J。
Antibiotics)J 28 :118−121
 (1975)に最初に記載された。エバタは、アセト
ン、n−ブタノール、メタノール等を恋人した多段有機
抽出を使用した。米国特許第4,033,823号は、
エチルアセテート、アセトニトリル、ヘキサンおよびメ
タノールを使用するリソセリンの抽出法を開示している
。米国特許第4,478゜935号は、種々の有機溶媒
を使って乾燥されたバイオマスから抽出され、ついで結
晶化および沈降された、種々の精製マンガン含有抗生物
質複合合体を記載している。これらの方法はすべて、発
酵肉汁に有機溶媒抽出を施して固体結晶としてリソセリ
ンを回収するという点で、標準的な手法に沿ったものと
言える。
これらの方法によるリソセリンの製造は、−船釣に言っ
て、商業的に使用できる比較的純粋なリソセリンを与え
る。しかしながら、いくつかの発酵工程は、脂肪酸およ
び望ましくない金属イオンから形成された脂肪酸エステ
ル塩、とくにマンガ−8= れた脂肪酸エステル塩の形態の不純物を多量に含有する
リソセリンを生じる。これらの金属イオンを含有する脂
肪酸エステル塩不純物は、多くの不純物源が肉汁を汚染
しているが、とくに発酵肉汁または栄養素がこれらの金
属を高レベルで含有している場合にもたらされる。多量
に存在するこれらの脂肪酸またはエステル塩は、リソセ
リン製造方法から製造されたリソセリンをその意図され
た用途には使用できないものにする。
これらの不純物を除去する従来の方法は、一般に有機抽
出工程を含み、この工程で不純物およびリソセリンが種
々の有機溶媒中における溶解度の差にもとづいて分離さ
れる。問題は、すべての抽出に伴うことであるが、可溶
化および抽出工程中に、可溶化されたリソセリンの一部
が失われる、ということである。抽出中に失われたリソ
セリンは、精製工程中の収量を低下させる。これらの困
難さのために、多量の不純物を含むリソセリンがしばし
ば廃棄されている。
さらに、ナトリウム形のリソセリンは種々の環境下でき
わめて安定であるために、動物飼料用としては他の塩よ
りも適している。しかし、カルシウム、マグネシウム、
鉄その他の金属イオンは、1.5g/L以上のリソセリ
ン濃度では、ナトリウムに対してよりも二価のリソセリ
ンイオンに対してより大きい親和性を示す(ミタニ等、
「抗生物質ジャーナル(J a Antibiotic
s)J 30 y 186−88.1977)ので、−
旦他の塩類が発酵中に形成された場合には、ナトリウム
形でリソセリンを単離することは困難である。
これらの不純物、脂肪酸、および脂肪酸エステル塩から
リソセリンを単離するための、リソセリンが抽出工程中
に可溶化されない方法で有効なものは存在しない。リソ
セリンが固体の形態で可溶化されずに残存するような工
程は、精製工程での可溶化からもたらされるリソセリン
の損失を回避できる。したがって、可溶化、およびリソ
セリンを固体として維持しながら脂肪酸および脂肪酸エ
ステル塩を除去することによって固形リソセリンを精製
する方法が必要とされている。
したがって本発明の一つの目的は、固形リソセリンを精
製する方法を提供することである。
本発明の他の目的は、望ましくない金属イオンによって
形成された脂肪酸および脂肪酸エステル塩のような不純
物を除去することによって固形リソセリンを精製する方
法を提供することである。
本発明のさらに他の目的は、リソセリンは固体のままで
あり、不純物が可溶化されて除去される、固形リソセリ
ンを精製するための方法を提供することである。
本発明の別の目的は、溶媒抽出工程に伴うリソセリンの
損失を回避できる固形リソセリンの精製方法を提供する
ことである。
本発明のさらに別の目的は、リソセリンがアルカリ金属
リソセリンとして回収される、固形リソセリンの精製方
法を提供することである。
本発明のもう一つの目的は、リソセリンがナトリウムリ
ソセリンとして回収される、固形リソセリンの精製方法
を提供することである。
これらの目的は、脂肪酸および脂肪酸エステル塩の形態
の不純物を含有する固形リソセリンをハロゲン酸と混合
して、脂肪酸および脂肪酸エステル塩不純物を水溶性金
属ハロゲン塩に変換するとともに、リソセリン塩を水溶
性金属ハロゲン塩および非水溶性リソセリン酸に変換す
ること、リソセリン酸および脂肪酸固形物からハロゲン
塩を含有する水溶液を分離すること、このリソセリン酸
および脂肪酸固形物を苛性反応剤と混合して、遊離脂肪
酸を水溶性アルカリ金属塩に変換するとともにリソセリ
ン酸を水溶性アルカリ金属リソセリン塩に変換すること
、およびこのアルカリ金属リソセリン固形物から、水溶
性脂肪酸アルカリ金属塩を含有する水溶液を分離して、
90%以上の高い割合でアルカリ金属リソセリンを含有
し、脂肪酸および脂肪酸エステル塩の形態の不純物を1
0%以下の低い割合で含む、精製されたリソセリン生成
物を生成させること、によって達成される。
好ましい実施態様において、脂肪酸および脂肪酸エステ
ル塩の形態の不純物を含む固形リソセリンは、この溶液
のpHを約1から5にするのに十分な塩酸と混合される
。リソセリン酸および脂肪酸固形物は、上記のように水
溶性金属ハロゲン塩から分離され、この溶液のpHを約
10から14にするのに十分な水酸化ナトリウムの形態
の苛性と混合される8精製されたリソセリン固形物は上
記のように回収され、意図された目的に使用される。
他の目的、効果および特徴は、下記の詳細な説明から明
かとなろう。
この明細書において、用語「ハロゲン酸」は、ハロゲン
の水素化合物として定義される。
また用語「苛性反応剤」は、アルカリ金属の水酸化物と
して定義される。
さらに用語「リソセリン固形物」は、リソセリンを生成
するように設定された発酵工程からの固形生成物を含む
ものとして定義される。−船釣には「リソセリン固形物
」は、リソセリン酸、リソセリン塩、遊離脂肪酸、脂肪
酸エステル塩および他の不純物を含有する。発酵中の栄
養素として大豆油および種々の脂肪酸が添加され、そし
て発酵生成物からリソセリン結晶を回収するためにコー
ン油および(または)他のグリセリドが添加されるため
に、脂肪酸は内在的に存在する。脂肪酸エステル塩およ
びリソセリン塩を形成する金属イオン、−船釣にはマグ
ネシウム、カルシウム、鉄は、発酵工程に使用された水
または栄養素中にしばしば存在する。もちろん金属イオ
ンは多くの異なった汚染源から到来する。
本発明方法は、好ましくない金属から形成された脂肪酸
および脂肪酸エステル塩の形態の不純物を含有するリソ
セリン固形物を精製するように構成されている。この方
法は、不純物を含有する固形リソセリンをハロゲン酸と
混合して、脂肪酸および脂肪酸エステル塩不純物を水溶
性金属ハロゲン塩に変換するとともに、リソセリン塩を
水溶性金属ハロゲン塩(CaX2.MgX3.FeX3
等(ここでXはハロゲン))および非水溶性リソセリン
酸に変換すること、リソセリン酸および脂肪酸固形物か
らハロゲン塩を含有する水溶液を分離すること、このリ
ソセリン酸および脂肪酸固形物を苛性反応剤と混合して
、遊離脂肪酸を水溶性アルカリ金属塩に変換するととも
にリソセリン酸を水溶性アルカリ金属リソセリン塩に変
換すること、およびこのアルカリ金属リソセリン固形物
から、水溶性脂肪酸アルカリ金属塩を含有する水溶液を
分離して、90%以上の高い割合でアルカリ金属リソセ
リンを含有し、脂肪酸および脂肪酸エステル塩の形態の
不純物を10%以下の低い割合で含む、精製されたリソ
セリン生成物を生成させること、からなる。
リソセリン固形物中の不純物、とくに脂肪酸および脂肪
酸エステル塩の形態の不純物は、多くの原因から到来す
る。代表的な原因は、(1)カルシウム、マグネシウム
、鉄その他を高レベルで含有する水を使って作られた発
酵バッチ、(2)発酵および回収工程中に存在する過剰
の脂肪酸、および(3)金属イオンと過剰の脂肪酸との
結合から生じた脂肪酸エステル塩、である。また脂肪酸
は、リソセリン固形物を含有する「塊状物」を生成させ
るためにしばしば添加される。製造、回収および精製の
各工程、およびこれに伴う問題はこの分野でよく知られ
ている。
リソセリン固形物はハロゲン酸と混合される。
溶液のpHを約1から約5、好ましくは約1から約3、
さらに好ましくは約2にできるハロゲン酸が添加される
。ハロゲン酸は、脂肪酸エステル塩不一物を水溶性ハロ
ゲン塩および非水溶性遊離脂肪酸に変換し、そしてリソ
セリン塩を水溶性金属ハロゲン塩および非水溶性リソセ
リン酸に変換する。ハロゲン酸は好ましくは塩酸(MC
I)および臭化水素酸(HBr)、最も好ましくはMC
Iである。硫酸(H2S 04)あるいはりん酸(H3
PO4)のような他の酸は本発明では機能しない。それ
はこれらの酸が、脂肪酸エステル塩不純物を、リソセリ
ン固形物から分離することのできない水溶性塩(たとえ
ばCaSO4あるいはc a 3(P O4)z )に
変換するからである。
固形リソセリン酸は、可溶性金属塩化物を含有する溶液
から、傾しゃ、濾過、遠心分離その他のような適切な方
法によって分離される。処理の速度および大量の物質を
扱える能力の点で、濾過が好ましい。可溶性不純物(た
とえばCa C1□9MgC12,FeC13)を含有
する濾液は廃棄され、固形物かつぎの処理のために集め
られる。
得られたリソセリン固形物は苛性処理を受ける。
溶液のpHを約10から14、好ましくは約12にする
のに十分な苛性反応剤が添加される。この苛性反応剤は
、遊離脂肪酸を可溶性アルカリ金属塩に変換し、そして
リソセリン酸を非水溶性アルカリ金属リソセリン塩に変
換する。苛性反応剤は好ましくは水酸化ナトリウム(N
aOH)または水酸化カリウム(KOH)であり、もっ
とも好ましくはNaOHである。
脂肪酸およびリソセリンのアルカリ金属塩を含有する固
形物は、残存脂肪酸アルカリ金属塩を可溶化するために
水で洗浄される。非水溶性アルカリ金属リソセリンは、
可溶性脂肪酸および脂肪酸アルカリ金属塩から、傾しゃ
、濾過、遠心分離その他のような適切な方法によって分
離される。処理の速度および大量の物質を扱える能力の
点で、濾過が好ましい。不純物(たとえばオレイン酸ナ
トリウム、リノール酸ナトリウム)を含有する濾液は廃
棄され、固形物が集められる。この洗浄工程は、すべて
の不純物が除去されるまで数回にわたって繰り返しても
よい。メタノール、エタノールのような他の溶媒を使用
することもできるが、アルカリ金属リソセリンはこれら
の溶媒に対して水よりもよく溶解するので好ましくない
。得られた生成物は、高い割合(〉90%)のアルカリ
金属リソセリンおよび低い割合(〈10%)の不純物特
に脂肪酸および脂肪酸エステル塩の形態の不純物を含有
する、精製されたリソセリン固形物である。
好ましい実施態様において、脂肪酸および脂肪酸エステ
ル塩の形態の不純物を含有するリソセリン固形物は塩酸
と混合され、脂肪酸エステル塩不純物が、水溶性の金属
の塩化物(たとえばCaCl2゜MgCl3.FeC1
,その他)および非水溶性脂肪酸に変換し、そしてリソ
セリン塩を水溶性塩化塩および非水溶性リソセリン酸に
変換する。溶液のpHを約1から約5、好ましくは約1
から約3、最も好ましくは約2にするのに十分なHCI
が添加される。リソセリン酸および脂肪酸固形物は前記
のようにして分離され、そして水酸化ナトリウム(N 
a OH)と混合されて、遊離脂肪酸が水溶性ナトリウ
ム塩に、そしてリソセリン酸が非水溶性のリソセリンの
ナトリウム塩に変換される。溶液のpHを約10から約
14、好ましくは約12にするのに十分なNaOHが添
加される。精製されたリソセリン固形物は回収され、所
望の用途、代表的には牛その他の家畜のための成長促進
剤として使用される。
本発明は上に説明したとおりであるが、本発明の具体的
な態様および効果を具体的に示すために以下に実施例を
示す。なお実施例は単なる例示であり、本発明はこれに
限定されない。
実施例 1 リソセリンの規格外バッチ(バッチF30−6L、純度
84.4%)が、前述の米国特許出願節868.015
号に記載されたリソセリン製造方法を使って製造され、
これは使用した水からの多量(2600ppm)のカル
シウムで汚染されていた。HCIを使ってこの物質を精
製する実験が行なわれた。リソセリン固形物はpH2ま
で酸性にされ、1時間以上混合され、これによって得ら
れた遊離脂肪酸およびリソセリン酸を含有する溶液は、
水溶性CaCl2を回収するために濾過された。
得られた固形物は、ナトリウム変換および油分分離のた
めにpH12で3時間鹸化された。濾過されたケーキは
水で2回洗浄されたのち乾燥された。
約92%のカルシウムが101%の物質収支で除去され
、最終リソセリン製品中のカルシウムは131ppmに
過ぎなかった。生物分析による最終純度は、95.9%
の回収率で96%であった。
失胤虹−え 粗製リソセリン固形物が、パイロットプラント(バッチ
F30−8L)において、前述の米国特許出願節868
,015号に記載されたリソセリン製造方法を使って製
造され、これは多量のカルシウム(841−1700p
pm)を含んでいた。
ナトリウム含有量は、規格の3.2%(純粋Na−リソ
セリンの理論含有量は3.49%)よりも低かった。リ
ソセリンのカルシウム塩は、ナトリウム塩およびカルシ
ウム塩と比較して、約85%の生物活性を示すに過ぎな
いことが判明した。この生成物の品質を向上させるため
に、5つの両分が合わされ、HCI水溶液によってpH
2で2時間処理された。この酸性溶液は濾過され、固形
物が、ナトリウム変換および油分鹸化のためにN a 
OH水溶液とpH12で約1時間混合された。ついでこ
の混合物は真空濾過され、水で洗浄され、真空乾燥(2
8インチHg、120’ F)され、精製されたリソセ
リン製品が得られた。得られた結果が第1表に示される
第1表について述べると、純度は平均94.6%から9
9.9%に向上し、ナトリウム含有量が3.43%に改
善され、カルシウム含有量が349 ppmに低下して
いることが示されている。
夫」1吐−J− 粗製リソセリン固形物が、パイロットプラント(バッチ
F30−1OL)において、前述の米国特許出願節86
8,015号に記載されたリソセリン製造方法を使って
製造され、これは高い残存油分、高いカルシウム含有量
、および低いナトリウム含有量を有していた。粗製リソ
セリン固形物はHCI水溶液中に1時間分散され、リソ
セリン塩が遊離酸および不要の脂肪酸に、あるいはエス
テル塩が水溶性塩化物に変換され、これらは濾過によっ
て除去された。リソセリン酸および残存油分を含有する
固形物は、希NaOH溶液とpH12−14で1から3
時間混合され、ついで真空濾過された。得られた濾過ケ
ーキはさらに、残存脂肪酸ナトリウム塩および苛性成分
を除去するために脱イオン水で洗浄された。2回の操作
の各々の結果が第2表に示される。
第2表について説明すると、データは、乾燥された最終
製品において、油分およびCa含有量は減少し、ナトリ
ウム含有量は増加していることを示している。89.8
%の工程回収率が94%の物質収支で達成された。
以上の記載に照らして、本発明の多くの変更および変形
が可能であることは明らかであろう。したがって本発明
は、特許請求の範囲の記載にもとづいて、特定の例示以
外でも実施することができる。
第  1  表 リソセリン 純度C%)   93.9 94.8  96.3 9
1.3  89.6    1図、4油分(GC)% 
3.0 0.9  0.4  0.7  0.8   
 1.ONa%    3,09 3.20  3,0
6 3.08  3.02    3.43Ca%  
  0.17 0.12  0.13 0.0885 
0.0+141   0.0349に%     0.
00400.0O060,0OL50.0O110,0
006<0.001Mg%    0.03870.0
180 0.01630.0134 0.0130  
 0.0015第□ス□未 HCIおよびNa0H HCI   処 理 前    処理後バッチNα  
   l0L−711OL−93リソセリン 純度(%)      98.15     101.
76油分(GC)%     4.1      2.
16Na%        3.08      3.
62Ca%        0.14      0.
0347に%        <0.001     
 <0.001Mg%        0.179  
   0.0032Fe %         0.0
048     0.0069重量(kg)     
 5.0      4.4%工程回収率%     
       89.8%物質収支%        
    94.0%特許出願人 ビットマンームーア・
インコーボレイテッド=24−

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)リソセリン固形物から脂肪酸および脂肪酸エステ
    ル塩不純物を除去するためのリソセリンの精製方法であ
    って、 前記不純物を含有するリソセリン固形物をハロゲン酸と
    混合して、前記脂肪酸エステル塩不純物を水溶液金属ハ
    ロゲン塩および非水溶性遊離脂肪酸に変換するとともに
    、前記リソセリン塩を水溶性金属ハロゲン塩および非水
    溶性リソセリン酸に変換する工程、 前記リソセリン酸および脂肪酸固形物から前記ハロゲン
    塩を含有する水溶液を分離する工程、前記リソセリン酸
    および脂肪酸固形物を苛性反応剤と混合して、遊離脂肪
    酸を水溶性アルカリ金属塩に変換するとともに、前記リ
    ソセリン酸を非水溶性アルカリ金属リソセリン塩に変換
    する工程、および 前記アルカリ金属リソセリン固形物から水溶性脂肪酸ア
    ルカリ金属塩を含有する水溶液を分離し、これによって
    90%以上のアルカリ金属リソセリンおよび10%以下
    の脂肪酸および脂肪酸エステル塩の形態の不純物を含有
    する精製されたリソセリン生成物を生成させる工程、 を備えた方法。
  2. (2)前記ハロゲン酸が塩酸(HCl)または臭化水素
    酸(HBr)である請求項1記載の方法。
  3. (3)前記ハロゲン酸が前記リソセリン固形物に、約1
    から5のpHを生じさせるのに十分な量で混合される請
    求項1記載の方法。
  4. (4)前記ハロゲン酸が塩酸(HCl)である請求項3
    記載の方法。
  5. (5)前記分離工程が濾過工程である請求項1記載の方
    法。
  6. (6)前記苛性反応剤が水酸化ナトリウム(NaOH)
    または水酸化カリウム(KOH)である請求項1記載の
    方法。
  7. (7)前記苛性反応剤が、約10から約14のpHを生
    じさせるのに十分な量で前記リソセリンおよび脂肪酸固
    形物に混合される請求項1記載の方法。
  8. (8)前記苛性反応剤が水酸化ナトリウム(NaOH)
    である請求項7記載の方法。
  9. (9)前記脂肪酸エステル塩がマグネシウム、カルシウ
    ムおよび鉄脂肪酸エステル塩である請求項1記載の方法
  10. (10)請求項1記載の方法で得られた生成物。
  11. (11)リソセリン固形物から脂肪酸および脂肪酸エス
    テル塩不純物を除去するためのリソセリンの精製方法で
    あって、 前記不純物を含有するリソセリン固形物を塩酸(HCl
    )と混合して、前記脂肪酸エステル塩不純物を水溶液金
    属塩化塩および非水溶性遊離脂肪酸に変換するとともに
    、前記リソセリン塩を水溶性金属塩化塩および非水溶性
    リソセリン酸に変換する工程、 前記リソセリン酸および脂肪酸固形物から前記塩化塩を
    含有する水溶液を分離する工程、前記リソセリン酸およ
    び脂肪酸固形物を水酸化ナトリウム(NaOH)と混合
    して、遊離脂肪酸を水溶性ナトリウム金属塩に変換する
    とともに、前記リソセリン酸を非水溶性ナトリウムリソ
    セリン塩に変換する工程、および 前記ナトリウムリソセリン固形物から水溶性脂肪酸ナト
    リウム塩を含有する水溶液を分離し、これによって90
    %以上のナトリウムリソセリンおよび10%以下の脂肪
    酸および脂肪酸エステル塩の形態の不純物を含有する精
    製されたリソセリン生成物を生成させる工程、 を備えた方法。
  12. (12)HClが前記リソセリン固形物に、約1から5
    のpHを生じさせるのに十分な量で混合される請求項1
    1記載の方法。
  13. (13)前記分離工程が濾過工程である請求項11記載
    の方法。
  14. (14)前記苛性反応剤が、約10から約14のpHを
    生じさせるのに十分な量で前記リソセリンおよび脂肪酸
    固形物に混合される請求項11記載の方法。
  15. (15)前記脂肪酸エステル塩がマグネシウム、カルシ
    ウムおよび鉄脂肪酸エステル塩である請求項11記載の
    方法。
  16. (16)リソセリン固形物から脂肪酸および脂肪酸エス
    テル塩不純物を除去するためのリソセリンの精製方法で
    あって、 前記不純物を含有するリソセリン固形物を塩酸(HCl
    )と混合してpHを約1から5とし、これによって前記
    脂肪酸エステル塩不純物を水溶液金属塩化塩および非水
    溶性遊離脂肪酸に変換するとともに、前記リソセリン塩
    を水溶性金属塩化塩および非水溶性リソセリン酸に変換
    する工程、前記リソセリン酸および脂肪酸固形物から前
    記塩化塩を含有する水溶液を分離する工程、 前記リソセリン酸および脂肪酸固形物を水酸化ナトリウ
    ム(NaOH)と混合してpHを約10から14とし、
    これによって、遊離脂肪酸を水溶性ナトリウム金属塩に
    変換するとともに、前記リソセリン酸を非水溶性ナトリ
    ウムリソセリン塩に変換する工程、および 前記ナトリウムリソセリン固形物から水溶性脂肪酸ナト
    リウム塩を含有する水溶液を分離し、これによって90
    %以上のナトリウムリソセリンおよび10%以下の脂肪
    酸および脂肪酸エステル塩の形態の不純物を含有する精
    製されたリソセリン生成物を生成させる工程、 を備えた方法。
  17. (17)HClが前記リソセリン固形物に、約1から3
    のpHを生じさせるのに十分な量で混合される請求項1
    4記載の方法。
  18. (18)HClが前記リソセリン固形物に、約2のpH
    を生じさせるのに十分な量で混合される請求項14記載
    の方法。
  19. (19)NaOH前記苛性反応剤が、約12のpHを生
    じさせるのに十分な量で前記リソセリンおよび脂肪酸固
    形物に混合される請求項14記載の方法。
  20. (20)前記分離工程が濾過工程である請求項14記載
    の方法。
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