JPH0195093A

JPH0195093A - インクジェット記録方法

Info

Publication number: JPH0195093A
Application number: JP62251524A
Authority: JP
Inventors: Kyoko Ichikawa; 市川　京子; Eiichi Suzuki; 鈴木　鋭一
Original assignee: Canon Inc
Current assignee: Canon Inc
Priority date: 1987-10-07
Filing date: 1987-10-07
Publication date: 1989-04-13
Anticipated expiration: 2010-01-18
Also published as: JPH072432B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明はインクジェット記録方法に関し、更に詳しくは
、濃淡部を有し且つ淡色部及び混色部の耐光性にも優れ
た多色カラー画像を与えるインクジェット記録方法に関
する。

（従来の技ｉ）インクジェット記録方法は、記録ヘッドのノズルからイ
ンクの液滴を吐出させ、このインク滴を紙、布等の被記
録材に吸収させて画像等の記録を行うものであり、騒音
の発生が少なく、特別な定着処理を要することなく、し
かも高速記録、多色カラー画像記録の可能な記録方法で
ある。

多色カラー画像の記録は、イエロー（Ｙ）、マゼンタ（
Ｍ）、シアン（Ｃ）の３原色或いはブラック（Ｂｋ）を
加えた４原色を減法混色することによって行う。すなわ
ち、記録ヘッドの各色に専用のノズルから３色のインク
或いはブラックを加えた４色のインクを、各々の色の吐
出量を制御しながら吐出し、被記録材の１画素に各々の
インクを混合吸収させて多色カラー画像の記録を行うも
のである。

（発明が解決しようとしている問題点）上ｉシラ色カラ
ー画像の形成に際しては色の違いだけではなく、色の濃
淡をも形成し、更に中間色領域の形成も必要である。

ｖ：ｉ淡部の形成は、染料濃度の異なる二種以上のイン
クを用いて行われ、又、中間色は異なるインクの混色（
被記録材上での）によって形成されこのように濃淡及び
中間色領域を有する多色カラー画像は、勿論種々の特性
、特に全体的に鮮明性及び耐光性に優れることが理想で
あるが、現状では十分な鮮明性及び耐光性を同時に与え
る染料は開発されていない。

すなわち、一般的に鮮明性に優れる染料は耐光性に劣る
傾向があり、一方、耐光性に優れる染料は鮮明性に劣る
傾向がある。

従ってこれらの染料で多色カラー画像を形成すると鮮明
な画像は耐光性が劣り、一方、耐光性に優れる画像は鮮
明性に劣る傾向がある。

特に多色カラー画像が濃淡部を有する鮮明な画像の場合
には淡色部の光褪色が速やかで、短時間に著しく画像品
質が低下するという聞届がある。

特にこの場合において、淡色の中間色領域、すなわち、
原色インクの混色部は染料の相互作用によって一層光褪
色が促進される傾向がある。

従って、本発明の目的は、鮮明な画像であり、しかも淡
色部や中間色領域の耐光性にも優れた多色カラー画像を
提供することである。

（問題点を解決するための手段）上記目的は以下の本発明によって達成される。

すなわち、本発明は、シアンインクを含む２色以上のイ
ンクを用い、少なくともシアンインクについては染料濃
度の異なる２以上のインクを用いて記録を行うインクジ
ェット記録方法であって、シアンインクのうち少なくと
も２種のインク間で用いる染料が異なることを特徴とす
るインクジェット記録方法である。

（作　　用）インクジェット記録方法において、濃色部は鮮明な色調
の染料を含むインクを用いて形成し、淡色部や淡色の中
間色領域は他の染料の褪色を促進せず耐光性に優れた染
料を含むインクを用いて形成することによって、全体的
に耐光性及び鮮明性に優れた多色カラー画像を提供する
ことができる。

（好ましい実施態様）次に好ましい実施態様を挙げて本発明を更に詳しく説明
する。

本発明で使用するインクは、好ましくはイエロー、マゼ
ンタ、シアンの３Ｎ、色又はそれにブラックを加えた４
原色のインクであり、これらのインクのうち少なくとも
シアンインクは、染料濃度の高い濃色インクとそれより
も染料濃度の低い淡色インクの２種以上を用いる。濃色
インクは多色カラー画像の高濃度領域を、そして淡色イ
ンクは多色カラー画像の淡色領域又は混色領域を形成す
る。

濃色インクに用いる染料は鮮明性を主眼として選択し、
一方、淡色インクに用いる染料は耐光性及び他の染料へ
の影響を主眼にして選択する。

例えば、一般的に銅フタロシアニン系のシアン染料は濃
淡のいずれにおいても耐光性及び鮮明性に優れるもので
あるが、マゼンタインクとの混色部においては、マゼン
タインクの耐光劣化を促進させる傾向があり、淡色イン
ク用としては好ましくない。これに対して、同じフタロ
シアニン系であってもその中心金属がＮｉ、　Ｇｏ、Ｍ
ｇ等であるシアン染料は濃色における鮮明性には若干間
層があるが、耐光性に優れ且つ混色部において他の染料
を劣化させないものであり、且つ、淡色の場合には鮮明
性の問題も少ないので淡色インク用の染料として好まし
いものである。

濃色インク用のシアン染料としては、例えば、銅フタロ
シアニン系染料であるＣ、１．ダイレクトブルー８６．
１９９及び下記−数式（Ｉ）において置換基及び中心金
属が下記番号のものが好ましい具体例として挙げられる
。

Ｎｏ、４”　”、Ｍ−（：ｕ　　　Ｘ１％　Ｘ２、×３
、Ｘ４−５Ｏ２０ＣＨ：＋Ｎｏ、５・・・・Ｍ−Ｃｕ　
　　Ｘ、、Ｉ４−５０２０　（（：Ｉ２）　５Ｃ）＋３
×２、Ｘ、＝１１Ｎｏ、６・・・・ＭｓＣｕ　　　Ｘ、、Ｉ２、Ｉ３、Ｉ
４−５Ｏ２ＮＨＣ）ｌ（ＣＨ３）　２Ｎｏ、’７”・−
ＭｓＣｕＩ１、Ｉ２、Ｉ３、Ｉ４−５０３　・ＮＩ２　（Ｃ）＋
３）（：２Ｈｓ一方、淡色シアンインク用のシアン染料
としては、中心金属がＮｉ、　（：ｏ、　Ｍｇ、　Ｓｎ
％Ｍｎ等のフタロシアニン染料であり、下記−数式（Ｉ
）において置換基及び中心金属が下記番号のものが好ま
しい具体例として挙げられる。

Ｉ２、Ｉ３−ＨＮｏ、＋３　　”Ｍ−Ｍｇ　　　　　Ｘｔ、　Ｘ４諺５
ＯＪＨ（Ｃ）Ｉ２）　３ｃｌＩ３×２、　Ｘ、−１１Ｎｏ、１４・・・・Ｍ−５ｎ　　　Ｘ、、Ｉ２、Ｉ３、
Ｉ４−５ｏ２ＮＩＩＣ２１１５Ｎｏ、１５　　”Ｍ−Ｎ
ｉ　　　Ｘｔ−ｉｆ×２、Ｉ３、Ｉ４−５０３　・ＮＨ
（（：ｚｌｌｓ）３Ｎｏ、＋６　ｏ−Ｍ−ｕｎ　　　Ｘ
、−ＩＩ×２、　Ｉ３、　Ｘ４＝ＳＯ３・　ＮＩ２　（
ＣＨ３）Ｃ２１１５×１、Ｉ２、Ｉ３、Ｉ４−５０３　
・Ｎｌｌ＋ｌｌ：Ｈ（ＣＩ（３）２Ｎｏ、２２　・・・
・Ｍ−Ｍｇ　　　Ｘｔ、　Ｉ２、Ｉ３、Ｘ４＝ＳＯ２ｏ
Ｃ２１１ｓ他の色相のｔ！５淡インクにおいても、濃色
インクと淡色インクとの染料を異なるものにする場合に
は、上記シアンの場合と同様な基準で選択すればよい。

又、ｖ：４淡インクは、濃色インクと淡色インクの２種
と限定されず、それらの中間濃度のインクを用いてもよ
いのは当然である。

濃色インクの染料濃度は用いる染料のカラーバリユーに
依るが、−数的には約０．８乃至５重量％程度であり、
淡色インクの場合は同様に約０．０１乃至１重量％程度
であり、中間温１度インクはそれらの中間のｏ、ｉ乃至
２．０重量％程度である。

又、本発明で使用するインクは、上記染料の外に液媒体
としての水、多価アルコール等の水溶性有機溶剤、湿憫
剤、その他の各種添加剤を含み得るものであって、これ
らの液媒体や各種添加剤の種類及びそれらの配合割合等
はいずれも従来技術のインクジェットインクと同様のも
のであり、特に限定されないことは当然である。

又、本発明で使用するインクジェット記録方法は従来公
知のいずれのインクジェット記録方法でもよく特に限定
されず、又、使用する被記録材も特に限定されず、いず
れの被記録材を使用可能である。

（実施例）次に実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明する。尚
、文中、部又は％とあるのは特に断りのない限り重量基
準である。

実施例１水　　　　　　　　　　　　　　　　　　　５０部ジエ
チレングリコール　　　　　　　３０部Ｎ−メチル２−
ピロリドン　　　　　１０部ポリエチレングリコール　
　　　　　１０部上記組成の溶媒に下記第１表の染料を
溶解し、下記第１表の濃淡インクを調製した。

（以下余白） γ、　　１　５Ｌ２夕　　　　−束一一■−束り孟ユＭｄ１１．　　　Ｃ，１，アシッドレッド３５　　　　
　０．３％Ｃｃｏｎｃ、　　（：、１．ダイレクトブル
ー８６　　　１．５％Ｃｍ１ｄ、　　　Ｃ，１，ダイレ
クトブルー８８　　　０．６％Ｃｄ１１．　　　前記Ｎ
ｏ、６のＮｉフタロシアニン染料０．３％Ｍ＝マゼンタ、　Ｃニジアン、　ｄｉｌ、　：淡色、ｃ
ｏｎｃ、　　二濃色、　ｍｉｄ、　：中色上記イン沙を
用いてピエゾジェット方式のプリンターでＩＯＶステッ
プの印字を行い、それぞれ各色の単色バッチ及び混色バ
ッチを得、これらのバッチ中についてそれらの色調、耐
光性及び耐水性を調べた。又、インクについては長期保
存安定性と吐出安定性についても調べ、その結果を後記
第２表に示した。

（１）色調は、（イ）目視による鮮明性の判定及び（σ
）濃淡インク間で等反射濃度を示すサンプルのｕｖ　ｖ
ｒｓ反射スペクトルを測定し、算出したＬ　＊ａ＊ｂ＊
による染料間の色差ΔＥ１により評価し、ＡＥ”≦３で
ある場合をＯ１３くΔＥ′≦８である場合をΔ、モして
８〈ＡＥ８である場合を×で表わした。

（２）耐光性は、キセノンフェードメーターＣ１３５Ｆ
　　（アトラス社製）中で３０時間サンプルに光照射（
１＝０．９２ｗ／ｙｎ”　ａｔ　４２０ｎｍ　）　Ｌ／
た時の光照射前後での色差ΔＥ　＠　　（１，Ｊａｂ＠
表示系）を算出し、ＡＥ”≦１０である場合を０、ｌ　
Ｏ＜ＡＥ”≦２０である場合をΔ、そして２０〈ＡＥ１
である場合を×で表示した。

（３）耐水性は、印字後静水中にサンプルを３０分間浸
し、その前後の色差を測定した。

（４）長期保存安定性は、インクをガラス容器中に密閉
し、−３０℃及び６０℃で６カ月間保存し、試験前後が
物性値、色相の変化、インク中の異物の有無について評
価した。

比較例　１実施例１におけるＣｄ１１．として、染料とじてＮｏ、
６のＮｉフタロシアニン染料に代えて、Ｃ，１，ダイレ
クトブルー８６を同量用いたことを除き、他は実施例１
と同様にしてインクジェット記録を行い且つ同様に評価
して下記第２表の結果を得た。

γ　　２−１一匠値項且一　　　　災施孤１　比較例１（１）記録画
像による評価・　色　　！ｌ（イ）　　　　　　　　　　　　　　　
　　ＯＯ・　色　　ｇ（ロ）　　　　　　　　　　　　
　　　　　０−・耐光性　　　　　　　　　Ｏ× ・耐水性　　　　　　　　　Ｏ○ （２）インクによる評価　　　　ｏ　　　　Ｏ実施例２実施例１と同一組成の溶媒を用いて下記第３表の濃淡イ
ンクを調製した。

（以下余白）グーＪ　　３　−Ｆヱλ玄　　　　−東一一赳一　　　　　束柱Ａ瓜Ｙ　　
　　　Ｃ，１，ダイレクトイエロー１１６　　　Ｇ、４
１％Ｍ　ｃｏｎｃ、　　Ｃ，１，アシッドレッド３５　
　　　　１．５％Ｍ＋＋ｉｄ、　　　Ｃ，１，アシッド
レッド３５　　　　　０．６％Ｍｄ１１．　　　Ｃ，１
，アシッドレッド３５　　　　　０．３％Ｃｃｏｎｃ、
　　Ｃ，ｌダイレクトブルー８６　　　１．５％Ｃｍ１
ｄ、　　　Ｃ，１，ダイレクトブルー８６　　　０．６
％Ｃｄ１１．　　　前記Ｎｏ、　１２のＮｉフタロシア
ニン染料０．３％Ｂｋ　　　　　（：、１．フードブラック２　　　　２
．５％上記インクを用い、ピエゾジェット方式のプリン
ターでフルカラー画像を得、目視による色相評価及び耐
光性評価を行ったところいずれも良好な結果を得た。

比較例２シアンインクの全てを前記Ｎｏ、１２のＮｉフタロシア
ニン染料を用いて作成し、他は実廊例２と同様にして画
像形成及び評価を行ったところ、耐光性は良好であった
が、全体的にくすんだ暗い感じの画像となった。

比較例３シアンインクの全てをＣ，ｌダイレクトブルー８６を用
いて作成し、他は実施例２と同様にして画像形成及び評
価を行ったところ、色調は良好であったがマゼンタ淡色
の褪色が目立ち、画質の劣化がみられた。

実施例３乃至４下記インキを用い実施例２と同様の評価を行なったとこ
ろいずれも良好な結果を得た（染料濃度は実施例１と同
様である）。

一実施側ｌ− Ｙ　　　　　Ｃ，１，ダイレクトイエロー８６Ｍｃｏｎ
ｃ、　　Ｃ，１，アシッドレッド３７Ｍａｉｄ、　　　
（：、１．アシッドレッド３７Ｍａｉ１．　　　（：、
１．アシッドレッド３７Ｃｃｏｎｃ、　　Ｃ，１，ダイ
レクトブルー１９９Ｃｍｉｄ、　　　Ｃ，１，ダイレク
トブルー１９９Ｃｄｉｌ　、　　　Ｎｉフタロシアニン
染料（Ｎｏ、１０　）Ｂｋ　　　　　Ｃ，！、ラフ−ブ
ラック２−災施胴Ａ− Ｙ　　　　　Ｃ，１，ダイレクトイエロー８６Ｍｃｏｎ
ｃ、　　Ｃ，［、アシッドレッド３７Ｍｌ１ｉｄ、　　
　Ｃ，！、アシッドレッド３７Ｍａｉ１．　　　Ｃ，１
，アシッドレッド３７Ｃｃｏｎｃ、　　Ｃ，Ｉ　、ダイ
レクトブルー８６Ｃｍｉｄ、　　　Ｃ，１，ダイレクト
ブルー８６ＣｄＨ，Ｎｉフタロシアニン染料（Ｎｏ、１
１　）Ｂｋ　　　　Ｃ，１，フードブラック２（効　　
果）本発明によれば、インクジェット記録方法において、濃
色部は鮮明な色調の染料を含むインクを用いて形成し、
淡色部や淡色の中間色領域は耐光性に優れた染料や他の
染料の褪色を促進しない染料を含むインクを用いて形成
することによって、全体的に耐光性及び鮮明性に優れた
多色カラー画像を提供することができる。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）シアンインクを含む２色以上のインクを用い、少
なくともシアンインクについては染料濃度の異なる２以
上のインクを用いて記録を行うインクジェット記録方法
であって、シアンインクのうち少なくとも２種のインク
間で用いる染料が異なることを特徴とするインクジェッ
ト記録方法。