JPH0191948A - 鋳塊の半連続鋳造法及び鋳造装置 - Google Patents

鋳塊の半連続鋳造法及び鋳造装置

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JPH0191948A
JPH0191948A JP24938387A JP24938387A JPH0191948A JP H0191948 A JPH0191948 A JP H0191948A JP 24938387 A JP24938387 A JP 24938387A JP 24938387 A JP24938387 A JP 24938387A JP H0191948 A JPH0191948 A JP H0191948A
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名和田 進
Eikichi Sagisaka
栄吉 鷺坂
Katsuzo Ichikawa
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 会割!11槓別駈 本発明は塑性加工用鋳塊の鋳造法及び鋳造装置に係わり
、更に詳しくは鋳塊の外側面が平滑で、シェルゾーンが
実質的に存在せず、且つ長尺鋳塊の外側面に割れの発生
しない半連続鋳造法及びこのような鋳造を行う為の鋳造
装置に関する。
孤米吸± 圧延又は押出加工等に用いられるスラブ、ビレット等の
鋳塊は、これらを製品とした時に歩留りが高く、品質が
良好であることが要求される。
このような鋳塊は、周面に割れや凹凸がなく、平滑で、
しかもシェルゾーンのない組織的にも均一であることが
望まれる。
このような要望に対して、上下端開放の水冷鋳型の内面
に、この水冷鋳型の下部端面に僅かに水冷鋳型部分を残
し、断熱状態に黒鉛製キャスト面部体を配設し、このキ
ャスト面部体のキャスト面上に溶湯の凝固開始点を維持
しながら鋳造する断熱鋳型鋳造法が提案されている。
このような方法は、溶湯が冷却水のみによって冷却され
るので初期凝固部の再溶解がなく、表面に凹凸の配設が
なく平滑で、シェルゾーンのないMi織的にも均一な鋳
塊が得られる方法である。
上述のような断熱鋳造鋳造法によれば、表面が平滑で、
組織の均一な鋳塊を得ることが出来るが、この鋳造方法
を長尺鋳塊の製造に適用しようとしたところ、新たな問
題点が生じて来たのである。
即ち上述のような鋳造方法では、鋳込み長さが5−6m
の長尺鋳塊を多数本鋳造した場合に、その内の何本かに
、鋳込み長さが2−3mを経過した頃から長さが2 1
00mm程度の鋳造方向に直角な割れの発生が見られ、
そのような鋳塊を鋳造した鋳型のキャスト面を観察する
と、キャスト面に溶湯の著しい付着が観察されたのであ
る。
このような現象を本発明者等の知見に基づいて更に説明
すると、溶湯の凝固開始点に於けるキャスト面には、溶
湯の組成、キャスト面部体の材質、キャスト面の表面状
態等によってその作用力の大きさは異なるけれども溶湯
がキャスト面に付着しようとする作用力が働く。
しかしながら、強制冷却される中子のキャスト面に接触
した溶湯の凝固開始点に於ける冷却速度は大きいので、
上述の作用力よりも大なる強固な凝固層が直ちに形成さ
れる為に、キャスト面に付着した付着物は鋳造体と共に
下方に導出されて行くが、一方水冷鋳型に断熱的に取付
けられたキャスト面部材のキャスト面に接触した溶湯の
凝固開始点に於ける冷却速度は遅く、凝固初期に於ける
凝固部の強度が小さいので、この強度よりもキャスト面
に対する付着作用力の方が勝り易く、キャスト面に付着
する溶湯の付着量が増加する傾向がある。このような付
着量がある限度の量を超過すると、下方に導出される鋳
造体との間に発生する剪断力に対して凝固初期に於ける
凝固部の強度が対抗しきれず、キャスト面に付着する為
に下方に導出される鋳造体から離隔し、鋳造方向に直角
な割れが発生するものと考えられる。
本発明者等は鋳塊外側面に発生する上述のような直角な
割れを防止する為に種々検討した結果、キャスト面に及
ぼす溶湯の作用力に対して鋳造中の凝固開始点に於ける
雰囲気が大きく影響しているとの知見を得、この雰囲気
を不活性ガス又は不活性ガスの富化されたものとするこ
とによって、上述の作用力を極めて小さくすることが出
来、溶湯の付着物発生量を可及的少量に出来、その結果
鋳塊外側面に上述のような直角割れが発生することが未
然に防止出来ることを見出だして、本発明を完成したの
である。
発明の目的 従って、本発明の目的は、鋳塊表面が平滑でシェルゾー
ンが実質的になく、しかも鋳造方向に直角な割れの発生
し難い新規な鋳造方法を提供することである。
溌q(2羽l寛 上述の目的を達成する為に本発明の方法は、両端面開放
の中空状水冷鋳型の内面の溶湯注入側に黒鉛又は炭素質
材料で形成されたキャスト面部体を非強制冷却状態で配
置し、溶湯の凝固開始点を前記キャスト面部体のキャス
ト面上にほぼ一定に維持して鋳塊を鋳造して導出すると
共に、前記水冷鋳型の端部から導出される鋳塊を冷却水
によって冷却するようになした鋳塊の鋳造法に於て、前
記水冷鋳型の端壁部と前記鋳塊と前記冷却水とで境界さ
れる空間内に不活性ガスを供給して該空間内を不活性ガ
ス又は不活性ガス富化雰囲気となして鋳造することを特
徴とする。
本発明による方法に於ては、前記鋳塊の導出速度を次式 %式% ■=鋳塊の導出速度(mm/m1n) 55=試験結果より得られた定数 により示される関係になすのが望ましい。
又本発明による装置は、両端面開放の中空水冷鋳型と、
前記中空水冷鋳型の内面の溶湯注入側に非強制冷却状態
で配設された黒鉛又は炭素質材料から成るキャスト面部
体と、前記水冷鋳型から導出される鋳塊を冷却する冷却
水とを有する鋳造装置に於て1.前記キャスト面部体の
キャスト面上に凝固開始点かあように設定された鋳造条
件にて鋳造される鋳塊の外側面と、前記水冷鋳型の端壁
部と、前記冷却水とで境界される空間内に不活性ガスを
供給する為の供給管を前記水冷鋳型に具備させたことを
特徴とする。
上述のように本発明に於ては、水冷鋳型から強制冷却を
受けない黒鉛又は炭素質材料から成るキャスト面部体の
キャスト面上の溶湯凝固開始点(キャスト面部材を取り
囲む線状になる)を不活性ガス又は不活性ガスの富化し
た雰囲気となすことによって、鋳塊表面が平滑で、シェ
ルゾーンが実質的になく、しかも鋳込み長さが2−3m
以上の長い長尺鋳塊を、その鋳塊表面に鋳造方向に直角
な割れを発生し難い状態で鋳塊を鋳造することが出来る
のである。
こ−で、不活性ガスを前記空間内に供給するには、不活
性ガスのみを用いて供給するばかりでなく、空気等のガ
ス体に不活性ガスを富化ねこのガスをもちてることによ
り不活性ガスを供給することも出来る。
ところで、上述の鋳造方向に直角な割れは、水冷鋳型に
黒鉛又は炭素質材料から成るキャスト面部材を断熱的に
取付けた鋳型を用いた場合にアルミニウム、マグネシウ
ム、又はそれらの合金に顕著に発生するものであって、
このような溶湯を用いる鋳造に対して、不活性ガスの富
化量を少量であっても増加して行けば、直角割れ防止の
効果は認められるけれども、その富化量を空気20容積
%に対して80容積%以上になすことによって前述の直
角割れ防止の効果が顕著に生ずるようになるのである。
又、電解地金の他、溶湯の凝固組織の微細化、或いは脱
滓、脱ガス、マグネシウムの酸化防止等の目的で行われ
る各種溶湯処理の結果、フラックス又は母合金から僅か
ではあるがNaやBeが含有されるようになるが、この
ようなNaやBeが含有されると、キャスト面部体のキ
ャスト面に溶湯が付着しようとする作用力を助長するの
で、Na5Be等のアルミニウム又はマグネシウムより
も酸化し易い金属を含有する溶湯に対しては、上述した
不活性ガス富化量を前述の80容積%より多くしたガス
を使用するのが望ましい。
上述の不活性ガスとはアルミニウム又はマグネシウム、
ナトリウム、ベリリウム等の金属に対して不活性なガス
であればよく、例えばアルゴンガス、窒素ガス、炭酸ガ
ス又はこれらの混合ガス等を使用することが出来る。
以下に添付図面を参照して本発明の方法及び鋳造装置を
詳述する。
第1図は本発明の望ましい形態の鋳型装置を用いて鋳塊
6を半連続鋳造している時の断面図であって、符号14
は鋳型装置を示す。13は場面コントローラーで、デイ
ツプチューブ16及びフロート4によって構成されてい
る。前記鋳型装置14は水冷鋳型1、その内側面の上方
部分に配置される上部断熱材2、その下方に下部断熱材
2°を介して配置される黒鉛又は炭素°質材料から成る
キャスト面部材3及びその下部に内方に向って露出する
水冷鋳型1の端壁部1′より成っていて、キャスト面部
材3が水冷鋳型1からの冷却を実質的に受けないで、非
強制冷却状態になっている。17は鋳造された鋳塊の下
端を支持して鋳造が進行するにつれて鋳塊6と共に下降
する受台である。
キャスト面部材3の上方の上部断熱材2によって・内部
に供給された溶湯15が水冷鋳型1がら冷却を受けない
ようになっている。上部断熱材2及び下部断熱材2“は
異種の断熱材でも同種の断熱材でもよ(、又一体的に形
成されてもよいが、第1図のように別々のものにすると
、一体的に形成するよりも製造が容易になり、望ましい
。更に、下部断熱2゛を上部断熱材2よりも断熱性の大
なるものにすれば、キャスト面部体3を一層断熱状態に
保つことが出来る。水冷鋳型端壁部1″は鋳造当初の溶
湯がこの端壁部1′によって直ちに接触凝固するように
なっていて、鋳造された鋳塊6は受台17と共に導出さ
れ、水冷鋳型1に形成されたスリットから放出されて水
膜を形成する冷却水7によって急冷されるが、この冷却
水7は別途に水冷鋳型端壁部1゛の近傍周囲に設けられ
た冷却水吐出装置によって供給して吐出冷却水の一部分
を用い水冷鋳型端壁部1“を冷却すると同時に鋳塊にか
けて水膜を形成するようになし得る。
符号8は不活性ガス9を供給する供給管で、水冷鋳型端
壁部1°と、鋳塊6と、冷却水7とで形成される空間部
10内に前記ガスが供給管8を通って供給されるように
なっている。5は溶湯15の湯面で、11はキャスト面
部体3のキャスト面上の所定位置に形成される溶湯の凝
固開始点を示す。
第2図は第1図に示した鋳型装置14とは一゛同様の装
置を用い、中空ビレット6°を半連続鋳造している時の
断面図で、符号20は支持杆18によって水冷鋳型1に
より支持されて水冷鋳型1の中空部内に配置される中子
本体12を含む中子装置を示し、水冷鋳型1との間に環
状鋳造路21を形成している。第1図のものと同様の湯
面コントローラー13が中子本体12の上部に形成され
た湯溜19内に配置され、溶湯が溶湯の導湯部22を通
って鋳造路21に供給されるようになっている。又この
中子本体12の下部には黒鉛又は炭素質材料で形成され
た非強制冷却型の中子キャスト面部体3°が取付けられ
ている。11°はキャスト面部体3゛のキャスト面上の
凝固開始点を示す。
上述で説明した中子装置20は、本発明を実施して中空
ビレットを鋳造する時の一実施例を示したものであって
、中子装置20は上述の装置に限られるものではない。
しかし、上述した非強制冷却型の黒鉛又は炭素質材料か
ら成るキャスト面部体3゛を中子に設け、しかも凝固開
始点をこのキャスト面部体のキャスト面上にあるような
鋳造を実施する場合に、中空ビレットの中空部23内を
不活性ガス又は不活性ガス富化雰囲気として鋳造を行う
と、本発明と同様の効果、即ちシェルゾーンがなく、平
滑で、割れのない内壁面を有する中空ビレットを得るこ
とが出来る。
本発明は、上述したように断熱状態のキャスト面部体の
キャスト面上にある凝固開始点の雰囲気を不活性ガス又
は不活性ガス富化雰囲気とすることによってキャスト面
上に溶湯に付着するのを阻止し、鋳造方向に直角な割れ
の発生を防止出来るが、本発明に於ては、キャスト面上
に凝固開始点を位置させることが肝要であって、その為
の関係は、前述の水冷以外1に於ける鋳塊6の導出側の
端壁部1°の長さj!、4(mm)と、鋳塊の外面を冷
却する冷却水it W (cc//mm/m in)と
、鋳塊の導出速度V (mm/m1n)との間に −W  V + 55 > I M の関係が得られるようにすることである。前述の凝固開
始点をβ、(端壁部1゛の鋳塊導出端からの距離mm)
とし、この+23と、上述のW及び■との関係について
多くの実地的な検討を行った結果は次の通りである。
1s=W −v+55 そしてl、>1.4とならなければキャスト面部材3の
範囲内に凝固開始点(1,)を維持することが出来ない
ことは明らかで、このようにIS>NHとなる為には、 −W−y +55> z 。
であって、例えば1M=15の場合、V < −W +
+40であり、203mm φの鋳型の場合にはW =
 120J/win (=120 X100O/203
3 X3.14cc/lam/1IIin)で、V< 
−X1BB +40 従って、v〈77となる。
そして黒鉛質キャスト面上に安定して凝固開始点(l、
)を位置させて操業する為にはこの凝固開始点をキャス
ト面の下端から51111上方に位置させることが必要
で、次のようになる。
2、>2イ+5 即ち□w−v+55>1M+5で、 −V < −W 
+so−I Mである。
例えばIM=1511I11で、W = 120 It
 /lll1n  とすると、 5       203 π 従って■く72となる。
前述のIHの値については、小さ過ぎると鋳型のセット
が難しく、又鋳造の開始時に於て溶湯漏れを発生し易く
、反対に大き過ぎると非常に遅い速度で鋳造しなければ
ならないので実際の鋳造に於てはこのl、4を10乃至
40mm、望ましくは15乃至30mmとすべきである
。又Wは多過ぎると鋳型上に水が吹き上り、反対に少な
過ぎると鋳塊周面上に供給される水が不均衡となり、均
等な冷却を行い得ないことになるので、前述の203m
mφ程度の鋳型の場合に於ては、8Q 17m1n程度
は鋳塊表面に均等な冷却効果を与える為に必要であるが
、200 I!/win以上になると、鋳型上に水が吹
き上り、冷却状態が乱れて安定した冷却を行い得ないこ
とになる。
具体的な鋳造操作について説明すると、鋳型内に溶湯を
供給すると、溶湯は受台17と水冷鋳型1及び未だ常温
状態であるキャスト面部体3によって冷却されて溶湯の
底部及び周側にシェルが形成され、この状態で受台17
を下降させ始めると、黒鉛が極く短時間内に加熱され、
受台17の下降した当初に於ては水冷鋳型1の端壁部1
” (前述のl14に相当した部分)に凝固開始点が形
成されるが、鋳造されて下方に引出される鋳塊の周面に
冷却水7が当り始めると、その冷却効果によって凝固開
始点11がキャスト面部体3のキャスト面に移り、江刺
冷却水7を主体とした冷却効果によって前述の式の関係
を維持した操業条件に於ては、前記凝固開始点(1,)
をキャスト面部材3のキャスト面の区域内に維持した鋳
造を行うことが出来る。従って、この鋳造開始時の鋳塊
の形状は下端部のみがキャスト面部体3のキャスト面と
、水冷鋳型の幅乃至厚さの差だけ大きいものとなり、前
述のようにキャスト面を凝固開始点とした以後に於ては
はソ゛一定の幅を有する鋳塊として得ることが出来る。
上述のように鋳塊の下端の幅乃至厚みの大きい部分の高
さは鋳型の構造や、鋳造条件によって若干異なるが、冷
却水量を比較的大とすると、−船釣に10−20mmの
範囲とすることが出来る。
又鋳造の開始と前後して供給管8から不活性ガスを空間
部10に供給し、空間部10を不活性ガス又は不活性ガ
ス富化雰囲気にする。このように空間部lOが不活性ガ
ス又は不活性ガス富化雰囲気になるので、キャスト面上
に溶湯の付着するのが回正出来て、鋳造方向に直角な割
れの発生を防止することが出来る。空間部10は冷却水
の水膜により完全に密閉状態になされる場合には供給ガ
スによって水膜が変形脈動され、鋳塊の均一な冷却を妨
げることになるので、このような場合には、意識的に水
膜の一部分を僅かに切欠くような状態として、空間部1
0を外気と連通させておけば、上述のような水膜の変形
による鋳塊の不均一な冷却の問題は回避出来る。なお不
活性ガスの供給管8を第1図に示すように水冷鋳型1の
下部に設ける代りに、水冷鋳型1の端壁部1゛に不活性
ガスの供給孔を開けて、これによって供給したり、又断
熱材2.2゛に不活性ガスの供給孔を開けて、これによ
って供給してもその効果は変らないが、断熱材に不活性
ガスの供給孔を開けると、開口部に溶湯が流入し易くな
り、鋳造事故の原因になり易いので第1図にような構造
になすのが望ましい。
前述のキャスト面部体3を形成する黒鉛又は炭素質材料
は、人工黒鉛又は天然黒鉛、或いは無定形炭素をバイン
ダーと共に成形硬化させたもので、このような材料で形
成された前記キャスト面部体はSiC、SiN、等のセ
ラミックスをキャスト面部体として使用した場合に、こ
れらのセラミックス部材よりも耐熱衝撃性に優れ、又鋳
肌を平滑にすることが出来るので、操業上望ましい。
又本発明に於て黒鉛又は炭素質材料で形成された前記キ
ャスト面部体の表面は研磨後にボロンナイトライド粉、
カーボン粉、カーボンブランク、二硫化モリブデン等の
粉末を塗布し、或いはワックス等と混合して塗布するこ
とも出来、このようにすると、潤滑性が向上して鋳造体
の鋳肌を一層美麗なものになし得る効果が得られる。即
ちこれらの固体潤滑と、前述の不活性ガス又は不活性ガ
ス富化雰囲気下で鋳造を行うことによって、アルミニウ
ム、マグネシウム又はこれらの合金の表面の外観を著し
く向上させ、しかも鋳造方向に直角な割れの発生を防止
出来て、円滑に鋳造を行うことが出来るのである。
又断熱材2.2′ としては朝日石綿(株)で製造され
ているレセパル(商品名)、日アスで製造されているル
ミボード(商品名)、東芝モノフラックス(株)で製造
されているマスロック、或いは比較的厚さの薄いフラン
クスペ°−バー(商品名)等が使用出来るが、特にこれ
らのものに限られるものではない。しかしながら、これ
らのものは断熱性に優れていて望ましいものである。
以上は上下方向に鋳造される鋳造装置を用いて本発明を
説明したが、本発明はこればかりでなく、水平方向に鋳
造する方法にも適用出来ることは勿論である。
第1図に示される鋳型装置を用い、この装置を冷却水の
通過する水冷ジャケット(図示せず)に8個配置し、3
ドロツプずつ鋳造を行った。鋳型装置は下記に示す寸法
のものであった。
水冷鋳型端壁部1′の深さ  15mmφ上部断熱材2
の深さ     25mm黒鉛製キャスト面部体3 の深さ            40mmキャスト面部
体3の内径   2031上部断熱材2の材質    
レセバル 上記の黒鉛製キャスト面部体3をパフ研磨して約200
℃に加熱し、これに離型剤としてアクアダック(商品名
)を吹き付は乾燥した後、鋳造を行った。
このような鋳型装置に於てA 6063合金(Mi成:
St O,42%、Fe O,20%、Mg 0.52
%、AI残部)にNa又はBeを含有させたもの及び含
有させないものを用いて鋳造を行った。
鋳造開始と同時に対称的に配置した内径5m111の供
給管8よりアルゴンガスを鋳型装置1個当り10cc/
minの割合で連続的に供給し、その侭鋳造を完了した
鋳造条件を下記に示す。
鋳造温度         680−690℃鋳造速度
          65■/分冷却水量      
   120 j2/mi口/鋳型鋳込み長さ    
      4.7mこのような条件で鋳造した鋳塊の
外側面を目視観察した。その結果を第1表に示す。
比較例として実施例1と同一の条件で、アルゴンガスを
供給せずに鋳造を行った。結果を第1表に示す。
第1表の結果より、本発明の方法による時は、鋳造方向
に直角な割れが発生せず、しかも直角の外側面が平滑な
鋳塊が得られることが判る。これに対して従来法による
時は、上述の直角な割れが発生することが判る。なお断
面の組織を観察した結果は総ての鋳塊にシェルゾーンが
全く存在しな・   かった。
スJ111 第1図に示す構造の角型鋳型装置を用い、鋳造を行った
。角型鋳型装置は下記に示す寸法のものであった。
水冷鋳型端壁部1′の深さ   20mm上部断熱材2
の深さ       20mm黒鉛製キャスト面部体3 の深さ             30mmキャスト面
部体3の内面寸法 300 X 1000mm上部断熱
材2の材質      レセバル上記の黒鉛製キャスト
面部体3をパフ研磨して約200℃に加熱し、これに離
型剤としてアクアダック(商品名)を吹き付は乾燥した
後、鋳造を行った。
このような鋳型装置に於て99.5%AIを用いて鋳造
を行った。
鋳造開始と同時に角型鋳型装置の角隅部の下端4個所に
配置した内径51111φの供給管から窒素ガスを30
cc/winの割合で連続的に供給したものと、窒素ガ
スを供給しないものとを比較した。
鋳造条件を下記に示す。
鋳造温度         700℃ 鋳造速度          55nu++/sin冷
却水量         6001 /amin鋳込み
長さ         5m このような条件で鋳造した鋳塊の外側面を目視観察した
。その結果は窒素ガスを供給したものは欠陥を生じなか
ったのに対して、窒素ガスを供給しなかったものは鋳込
み長さ1.5m当りから鋳造方    向に直角な割れ
の発生が多数見られた。
上述の結果から本発明の方法による時には、鋳造方向に
直角な割れが発生せず、しかも鋳塊外側面が平滑な鋳塊
が得られることが判る。これに対して従来法による時に
は、上述の直角な割れが発生し、しかも引っ掻き状の疵
も発生することが判った。なお鋳塊の断の組織を観察し
たところ、シェルゾーンが全く存在しなかった。
衾肌q須果 上述のように本発明の方法によれば、従来のように鋳塊
の外側面に鋳造方向に平行な割れを生じないのみならず
、鋳塊外側面が平滑な鋳塊が得られ、しかもシェルゾー
ンが全く存在しない鋳造方向に直角な割れが発生しない
品質の良好な鋳塊が得られる優れた効果を得ることが出
来るのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の方法を実施する為の望ましい装置の鋳
造開始後の定常状態を示す断面図。 第2図は中空ビレットを鋳造する為の第1図の装置の変
形実施例を示す断面図。 l・・・・・水冷鋳型 2.2′ ・・断熱材 3・・・・・キャスト面部体 4・・・・・フロート 5・・・・・溶湯の湯面 6・・・・・鋳塊 7・・・・・冷却水 8・・・・・不活性ガスの供給管 9・・・・・不活性ガス又は不活性ガス富化空気 10・・・・不活性ガス供給空間部 11・・・・凝固開始点 13・・・・場面コントローラー 14・・・・鋳型装置 15 ・ ・ ・ ・ ン容湯 16・・・・デイ・7ブチユーブ     □17・・
・・受台

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)両端面開放の中空状水冷鋳型の内面の溶湯注入側
    に黒鉛又は炭素質材料で形成されたキャスト面部体を非
    強制冷却状態で配置し、 前記水冷鋳型端部から導出される鋳塊を冷却水によって
    冷却し、 溶湯の凝固開始点を前記キャスト面部体のキャスト面上
    にほぼ一定に維持して鋳塊を鋳造する鋳塊の鋳造法に於
    て、 前記水冷鋳型の端壁部と前記鋳塊と前記冷却水とで境界
    される空間内に不活性ガスを供給して該空間内を不活性
    ガス又は不活性ガス富化雰囲気となして鋳造することを
    特徴とする鋳塊の半連続鋳造法。
  2. (2)前記鋳塊の導出速度が次式 (1/5)W−V+55>l_M 但しW=冷却水量(cc/mm/min) V=鋳塊の導出速度(mm/min) l_M=水冷鋳型の鋳塊導出端壁部の長さ(mm) 55=試験結果より得られた定数 により示される関係にあることを特徴とする特許請求の
    範囲第1項記載の鋳塊の半連続鋳造法。
  3. (3)両端面開放の中空水冷鋳型と、 前記中空水冷鋳型の内面の溶湯注入側に非強制冷却状態
    で配設された黒鉛又は炭素質材料から成るキャスト面部
    体と、 前記水冷鋳型から導出される鋳塊を冷却する冷却水と、 を有する鋳造装置に於て、 前記キャスト面部体のキャスト面上に凝固開始点があよ
    うに設定された鋳造条件にて鋳造される鋳塊の外側面と
    、前記水冷鋳型の鋳塊導出側端壁部と、前記冷却水とで
    境界される空間内に不活性ガスを供給する為の供給管を
    前記水冷鋳型に具備させたことを特徴とする鋳造装置。
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