JPH018169Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は新規安全靴に関する。

高温作業場等の危険を伴なう環境で用いる安全
靴は断熱性、耐火性、強度特性等にすぐれると共
に、はき心地や軽さも一定の水準を満足する必要
がある。

本考案は断熱性、耐火性にすぐれ、高強力を有
し、過酷な作業環境において高い安全性を示す新
規安全靴を提供するものであり、その特徴は表面
に天然皮革の微細繊維状物を植毛してなるアラミ
ツド繊維の織物を甲部主要部に配したことにあ
る。

本考案で用いるアラミツド繊維は芳香族ポリア
ミドからなる繊維であり、特に強度20ｇ／ｄ以
上、モジユラス5000Kg／mm²以上のものが好ましく
用いられる。

本考案ではかかるアラミツド繊維からなる織物
を基布としてその片面又は両面に天然皮革の微細
繊維状物を植毛する。

天然皮革の微細繊維状物は大きさが10〜90メツ
シユ程度のものを使用するのが好ましく、その水
分率が35±５％の状態で用いるのが好ましい。

植毛は基布にウレタン系接着剤、アクリル系接
着剤、合成ゴム系接着剤等の接着剤を塗布し、天
然皮革粉を散布もしくは静電植毛することにより
行なわれる。基布と天然皮革粉とは予め染色して
おくことも、また植毛後に染色することもでき
る。

図面は本考案に係る安全靴の一例を示す斜視図
であり、甲の主要部を天然皮革の微細繊維状物を
植毛してなるアラミツド繊維の織物１で構成し、
靴底をゴム２で構成している。

本考案に係る安全靴は断熱性、耐火性にすぐ
れ、高強力を有し、はき心地がよく、重さも通常
の布製靴と同程度と軽く、過酷な作業環境でも安
全性が極めて高い。

次に実施例を示す。

アラミツド繊維２デニール51m／ｍステーブル
100％で20/2の紡積糸を作り、その糸をタテ、ヨ
コに100％使つて表平織、裏2/1綾織の織物にし
た。

これの平織側にバインダーを塗布して天然牛皮
の粉末を電気植毛したその面を表にした作業靴に
した所、安全上の効果のある安全靴が出来た。特
に甲部を２重にした。

次にその物理特性を示す。

慣通抵抗 １枚 2.7Kg ２枚 4.4Kg （綿フランネル １枚１Kg ２枚1.9Kg，牛皮 2.0Kg） 熱分解温度 500℃ （綿149〜200℃， アスベスト260〜760℃） 穴あき摩擦回数 255回（綿1170回）

【図面の簡単な説明】

図は本考案に係る安全靴の一例を示す斜視図で
ある。 １……表面に天然皮革の微細繊維状物を植毛し
てなるアラミツド繊維の織物、２……ゴム底。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 表面に天然皮革の微細繊維状物を植毛してなる
   アラミツド繊維の織物を甲部主要部に配してなる
   安全靴。