JPH01685A - 高周波誘導加熱熱処理方法 - Google Patents

高周波誘導加熱熱処理方法

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Publication number
JPH01685A
JPH01685A JP62-154512A JP15451287A JPH01685A JP H01685 A JPH01685 A JP H01685A JP 15451287 A JP15451287 A JP 15451287A JP H01685 A JPH01685 A JP H01685A
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JP
Japan
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heat treatment
heating
heat
frequency induction
induction heating
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Pending
Application number
JP62-154512A
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JPS64685A (en
Inventor
誠 熊川
洋一 松原
Original Assignee
第一高周波工業株式会社
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Priority to JP62-154512A priority Critical patent/JPH01685A/ja
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Publication of JPH01685A publication Critical patent/JPH01685A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、歯車、スプロケット、スプライン軸等の凹凸
形状の筒状体部材を高周波誘導加熱によす、熱処理歪が
生じないように熱処理する方法に関するものである。
〔従来の技術とその問題点〕
(1)従来、歯車、スプロケット、スプライン軸等の凹
凸のある部材を高周波誘導加熱により表面全  −体を
一発加熱し、熱処理を行う場合、第5図に示すように、
前記部材の表面部分を誘導加熱コイルで囲み、単独の周
波数電圧を連続的に又は断続的に印加し、加熱を行なう
のが通常であった。
一般に、歯車のような凹凸のある部材の全体を一発加熱
により熱処理する場合に、品質の重要は決め手になるの
は凹凸部の温度であって、この温度は歯先、歯面、歯底
で異なるために温度制−が極めて困難である。
歯先、歯面、歯底で温度に差異が生じるのは、それらと
加熱コイルとのギャップがそれぞれ異なるためであって
、歯部の良好な熱処理を行なうためには、この温度差を
できるだけ小さくしなければならない。
歯先、歯面、歯底を均一に加熱しようとする場合、低い
単一の周波数で加熱すると、加熱深さが深くなり過ぎて
、歯部全高にわたって熱処理され・ てしまい、また、
高い周波数で加熱すると、加熱深さが浅くなり過ぎ、歯
部が熱処理不足となる。
そこで、所定の熱処理深さを確保できるように歯部の熱
処理を行なう場合、加熱温度を均一にするために、加熱
をゆっくりと断続的に行ない、温度バランスをとってい
るが、この場合、ギャップの一番近い凸部である歯先よ
り順次加熱され、歯底部分が最後に加熱されるので、加
熱時間が長くなり、結果として歯部全体が一様に加熱さ
れ易く、熱処理深さが深くなり過ぎて、熱処理歪が大き
くなり、製品の表面残留圧縮応力は小さく、従って。
耐疲労強度も小さくなるし、また、加熱時部が長いので
、エネルギ損失が大きく、熱処理コストは高くならざる
を得ないという問題点がある。
(2)一方、上記(1)と同じ凹凸のある部材を高周波
誘導加熱により表面全体を一発加熱しながら、移動熱処
理を行う場合、第6図に示すように、凸凹の段差が10
■以下程度の小さいときは、予備加熱を行なった後、表
面全体を一発加熱しながら移動熱処理を行なっており、
また、凸凹の段差が10I以上になると、表面全体を一
発加熱しながら、移動熱処理を行なうことは不可能で、
第7図に示すように、凸部分或は凹部分を一歯づつ又は
1枚づつ移動しながら熱処理を行なっていた。
而して、凹凸のある部材の全体を一発加熱しながら移動
熱処理を行う場合においても、やはり品質を左右するの
は加熱温度である。
凹凸の段差が101以下である場合、予備加熱を行なっ
ても、凸凹部の形状により加熱を均一に行ないにくいの
で、加熱時間を長くし、ゆっくり加熱すると、熱処理深
さが深くなり過ぎて熱処理歪みが大きくなるという難点
があるし、また、凸凹の形状によって適正な周波数の選
定がむずかしい。
即ち、凸又は凹のどちらかを中心に周波数を選定しなけ
ればならないが、これでは凸又は凹の品質が犠牲となら
ざるを得ないからである。
凹凸の段差が10−以上の場合も、上記と同様、全体を
一発加熱しながら移動熱処理することば困難で、凸部分
あるいは凹部分を一歯づつ又は−枚づつ移動熱処理を行
なっているが、熱処理時間が長くなり、熱処理コストが
高くならざるを得ないという(1)の場合と同様の問題
点があ、るばかりでなく、−歯或は−枚づつの品質のバ
ラツキも起り易い。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は上述のような従来技術の問題点を解決し、歯車
のような凹凸のある部材の全体を一発加熱により熱処理
することのできる方法を提供することを目的としてなさ
れたもので、その構成哄、表面に凹凸のある歯車、不プ
ロケット、1スプライン軸等の鋼製筒状体をなす被熱処
理体を高周波誘導加熱により表面全体を同時に加熱して
焼入れを行う熱処理方法において、被熱処理体をA1変
態点付近以下の適宜温度に予備加熱を施した後、前記被
熱処理体を環状の高周波誘導加熱コイルに挿入し、該被
熱処理体を固定又は該被熱処理体と前記加熱コイルとを
相対的に移動させながら、前記加熱コイルに時分割した
異なる廊波数の電圧を交互に連続的に又は断続的に印加
してA1変態点以上の所定温度に加熱することを特徴と
するものである。
〔発明の作用〕
即ち、本発明は、同一の加熱コイルに時分割した異なる
周波数の電圧を交互に連続的に又は断続的に印加しなが
ら加熱することにより、歯先、歯面、歯底の早熟温度が
均一になるようにしたから。
温度バランスをとる加熱時間が必要でなく、所定の熱処
理深さを短時間に得られるので、熱処理歪が小さく、表
面圧縮残留応力は大きくなり、従って、耐疲労強度も大
きくなるし、また、加熱時間が短かいので、エネルギ損
失が小さく、熱処理コストも安い。
〔実施例〕
次に本発明の実施例を第1図及び第2図により説明する
第1図に示すように、加熱コイルHCに印加する周波数
f1.f、に対応して良整合となる整合変圧器Trのタ
ップT□t T、にスイッチSw1,5l11.を介し
て電源を接続し、スイッチsw、、sw、を、第2図に
示す所定のタイムチャートに基づく分割時間tユt t
iに応じて開閉し乍ら、被・熱処理体である歯車Gを加
熱すると、常に所望の整合を保ち乍ら加熱できるので、
短時間で所定の加熱深さを得ることができる。また、初
期段階は単独周波数で加熱し、A1変態点付近温度で複
数周波数に時分割して、所定の加熱深さを得ることもで
きる。
尚、上記の熱処理に先立ち、適宜の加熱手段により被熱
処理体をAi変態点以下の適宜温度に予備加熱しておく
と、良い結果が得られる。特に、被熱処理体の材質が合
金鋼の場合は、比較的低温で予備加熱した後、上記熱処
理を行なうことにより、均等な深さの焼入れが可能とな
り、歯車の場合。
歯の靭性を失わない効果がある。
而して、本発明方法により歯車の熱処理を行なった結果
を示せば1次の通りである。
熱処理条件 (イ)従来方法 歯車形状0D=168. F=50. NT=19. 
M=8材質  545C 熱処理条件 周波数  8にHz 出力   200KW 加熱時間 40sec (ロ)本発明方法 (1)歯車形状0D=168. F=50. NT=1
2. M=12材質  545G 熱処理条件 周波数  f、 = IKHz、 f2=
 8 KHz分割時間 t、/l、 =3/7  TS
= l sec出力   250にV 加熱時間 10s/1c (2)歯車形状0D=168. F=15(f、 NT
=12. M=12゛材質  545C 熱処理条件 周波数  f、 = IKHz、 f、 
= 8 KHz分割時間 t1/l、 =3/7  T
S= 1 sec出力   250KV 移動速度 2mm/sec 上記による熱処理後の断面硬さの図表と、熱処理後のマ
クロ写真を第3図1〜3に示す。
また1本発明方法と従来方法における熱処理歪は第4図
の図表に示す通りであった。
〔発明の効果〕
本発明は上述の通りであって、同一の加熱コイルに時分
割した異なる周波数の電圧を交互に連続的に又は断続的
に印加しながら加熱し、加熱深さを凹凸のある歯部に沿
って調整することにより、凹凸の歯先、歯面、歯底の温
度が均一になって加熱時間が短縮され、歯部全体はズブ
加熱されることなく、従って、歪が小さくなるばかりで
なく。
熱処理コストの低減を図ることができる。
また、加熱深さを制御しやすいので、歯面、歯底の硬化
深さが制御しやすいし、熱処理後の表面圧縮残留応力も
高く、高強度の製品とすることができるし、水中や真空
中における熱処理の場合は、加熱温度が均一になるので
、−層の効果が期待できる。
更に、熱処理に先立って予備加熱を施せば、効果は一層
大きくなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例を示す回路図、第2図は本発明
方法における一例のタイムチャート、第3図は従来方法
と本発明方法により熱処理した歯車の歯部の断面の硬さ
を示す図表とマクロ写真で。 第3図(1)は従来方法によるもの、同(2)及び(3
)は本発明方法によるもので、それぞれの(イ)は断面
硬さの測定位!−を示す図、(ロ)は歯面の硬さを、(
ハ)は歯底の硬さを示す図表、(ニ)は横断面のマクロ
写真、第4図は従来方法と本発明方法により熱処理した
歯車の歪を示す図表で、第4図(1)は外径変化率を、
同(2)は歯厚変化率を、同(3)は最大ピッチ誤差を
それぞれ示す図表、第5図乃至第7図は従来方法におけ
る被熱処理体と加熱コイルの関係を示す斜視図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 表面に凹凸のある歯車、スプロケット、スプライン
    軸等の鋼製筒状体をなす被熱処理体を高周波誘導加熱に
    より表面全体を同時に加熱して焼入れを行う熱処理方法
    において、被熱処理体をA_1変態点付近以下の適宜温
    度に予備加熱を施した後、前記被熱処理体を環状の高周
    波誘導加熱コイルに挿入し、該被熱処理体を固定又は該
    被熱処理体と前記加熱コイルとを相対的に移動させなが
    ら、前記加熱コイルに時分割した異なる周波数の電圧を
    交互に連続的に又は断続的に印加してA_1変態点以上
    の所定温度に加熱することを特徴とする高周波誘導加熱
    熱処理方法。
JP62-154512A 1987-06-23 高周波誘導加熱熱処理方法 Pending JPH01685A (ja)

Priority Applications (1)

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JP62-154512A JPH01685A (ja) 1987-06-23 高周波誘導加熱熱処理方法

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JP62-154512A JPH01685A (ja) 1987-06-23 高周波誘導加熱熱処理方法

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Publication Number Publication Date
JPS64685A JPS64685A (en) 1989-01-05
JPH01685A true JPH01685A (ja) 1989-01-05

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