JPH0161151B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0161151B2
JPH0161151B2 JP58225312A JP22531283A JPH0161151B2 JP H0161151 B2 JPH0161151 B2 JP H0161151B2 JP 58225312 A JP58225312 A JP 58225312A JP 22531283 A JP22531283 A JP 22531283A JP H0161151 B2 JPH0161151 B2 JP H0161151B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
winding
winding shaft
shaft
carrier
locking
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP58225312A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS60115790A (ja
Inventor
Daijiro Nakamura
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ESU EMU KOGYO KK
Original Assignee
ESU EMU KOGYO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ESU EMU KOGYO KK filed Critical ESU EMU KOGYO KK
Priority to JP58225312A priority Critical patent/JPS60115790A/ja
Publication of JPS60115790A publication Critical patent/JPS60115790A/ja
Publication of JPH0161151B2 publication Critical patent/JPH0161151B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Operating, Guiding And Securing Of Roll- Type Closing Members (AREA)
  • Tents Or Canopies (AREA)
  • Overhead Projectors And Projection Screens (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 この発明は、例えば、カーテン、ブラインド、
軽量シヤツタ、テント、映写用スクリーン等の各
種スクリーンを、巻取り収納、または巻戻して展
開使用するようなスクリーンの巻取り装置に関
し、さらに詳しくは、スクリーンを巻取る巻取り
軸のセルフロツク機構に関する。
(ロ) 従来の技術 通常、この種のスクリーン巻取り装置は、スク
リーンを巻取り操作する巻取り軸を減速機構を介
したモータにより駆動するものであり、かつこれ
らにより巻取り、または展開されたスクリーンを
その停止位置で固定すべく電磁ブレーキを使用
し、このブレーキ作用をモータの回転停止動作に
連動させてスクリーンを固定操作することによ
り、スクリーンの自重による滑り落ちを防止して
いる。
(ハ) 発明が解決しようとする問題点 このようなスクリーンの巻取り装置にあつて
は、モータとその減速機構に加えて電磁ブレーキ
の併設を余儀なくされているため、構成部材が多
く、不経済であつて、装置が大型化する問題点を
有する。
そこでこの発明は、モータの正転または逆転の
両方向の駆動に拘らず、モータのOFFに連動し
て巻取り軸を確実にロツクする構造簡単なスクリ
ーン巻取り装置における巻取り軸のセルフロツク
機構の提供を目的とする。
(ニ) 問題点を解決するための手段 この発明は、筒状体の巻取り軸内部に内装した
正・逆転モータおよびこのモータ出力を減速する
遊星歯車減速機構を介して巻取り軸を正・逆転制
御するスクリーン巻取り装置であつて、上記遊星
歯車減速機構を構成するインターナルギヤを巻取
り軸に対して回転可能に支持すると共に、該イン
ターナルギヤの内側に配置されて該インターナル
ギヤと共に遊星歯車減速機構を構成するキヤリア
の軸部外周面上に、当該内周面を摺接させた状態
でコイル状のロツク用バネを嵌着し、該ロツク用
バネの両端を前記インターナルギヤの側面まで突
出させると共に、円周方向で所定の間隔をもつて
対向する突子を形成し、前記インターナルギヤの
上記突子と対向する側面に、上記突子間に介入す
る係合突起を連設し、前記インターナルギヤの係
合突起側の側面に固定環を対設して、該固定環を
前記巻取り軸内に固定し、上記固定環の前記突子
と対向する側面に、円周方向への各突子の微量回
動を許容し、かつ円周方向両端に突子を当接する
係止面をもつた空間を形成して、該空間に上記突
子および前記係合突起を位置させたスクリーン巻
取り装置における巻取り軸のセルフロツク機構で
あることを特徴とする。
(ホ) 作用 この発明のスクリーン巻取り装置における巻取
り軸のセルフロツク機構は、モータが回動する
と、キヤリアとインターナルギヤとの間には、プ
ラネタリギヤの介在で相反する回転が生じ、この
相反する回動で、ロツク用バネの突子間にあるイ
ンターナルギヤの係合突起は、一方の突子を突子
間の内側から外側への円周方向に回動させて、ロ
ツク用バネの締付けを緩め、その結果、ロツク用
バネによるキヤリアの締付け嵌着が解かれて回動
ができ、巻取り軸が回動される。
そして、モータの正転および逆転の何れの方向
でも、インターナルギヤの係合突起はロツク用バ
ネの突子に対して該バネの締付けを解く方向に働
くので、スクリーンの巻取りおよび展開ができ
る。
モータが停止して巻取り軸にスクリーンの滑り
落ちの作用が生じた場合、この作用力が巻取り軸
を回動させる作用となるが、しかし、この作用力
で巻取り軸と連動する固定環の空間部に形成した
係合面が、一方の突子を外側から内側への円周方
向に回動させて、キヤリアにロツク用バネを締付
け、さらに、巻取り軸からキヤリアに伝達される
回動は、ロツク用バネがキヤリアを締付ける方向
に作用し、そして、巻取り軸と連動する固定環と
キヤリアとの回動は相反する方向であるので、巻
取り軸とキヤリアとが相反する方向から共にロツ
ク用バネを締付け合うことになり、その結果、両
者の回動が不可能となり、巻取り軸の回動がロツ
クされる。
また、巻取り軸側からの回動は、それが正転ま
たは逆転であつても、巻取り軸と連動する固定環
の空間部の円周方向の両端にある係合面は、ロツ
ク用バネの何れの突子にも外側から内側の円周方
向に作用するので、巻取り軸とキヤリアとの回動
は正逆何れの場合もロツクされる。
そのため、スクリーンの滑り落ちが巻取り軸の
正転側または逆転側であつても、これを確実にロ
ツクする。
(ヘ) 発明の効果 上述の結果、この発明によれば、確実なロツク
作用を得るものでありながら、セルフロツク機構
がコイル状のバネと、これを摺接する固定環と、
併設する遊星歯車減速機構の一部、すなわち、イ
ンターナルギヤとキヤリアとによつて構成できる
ので、構造が簡単で、構成部材が少なく、低コス
トに構成でき、しかも、巻取り軸からの正逆転の
何れにもロツクが作用することから、組付け時に
ロツク用バネの方向性を考慮する必要がなく容易
に組付けできる。
(ト) 発明の実施例 この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述
する。
図面はスクリーン巻取り装置の例として、日除
け、光除けを行なうロールブラインドの巻取り装
置を示し、第1図において、このロールブライン
ドの巻取り装置1はブラインドを装備した巻取り
軸2と、その駆動部3と、減速機構部4と、第1
セルフロツク部5と、第2セルフロツク部6と、
手動巻取り部7と、ブラインドの位置決め機構部
8とから構成される。
上述の巻取り軸2は、筒状体に形成され、この
中空内部に当該巻取り軸2を駆動制御する駆動機
構が内装されるものであつて、両端部にはこの軸
2を壁面に取付けるための取付け部材9,10を
それぞれ備えている。
そして、一側(図中左端側)の取付け部材9
は、巻取り軸2の開口端部に内嵌された端板11
に、巻取り軸2からの伝導を遮断すべく軸受け1
2を介して取付けピン13が取付けられ、この取
付けピン13は外端部が巻取り軸2の端面に突設
され、この突設部に形成された回り止め部材14
が壁面の固定部材14aに固定保持されて取付け
られる。
なお、この取付けピン13の内端部は、鋼球1
5を介した受け部材16により位置規制される。
一方、他側(図中右端側)の取付け部材10
は、巻取り軸2の開口端部に、巻取り軸2からの
伝導を遮断すべく軸受け17を介して軸支された
接続環18の一側が内嵌され、他側には固定ケー
ス19が外嵌固定され、この固定ケース19の外
端面中央部に突設した四角形状の固定突起20が
壁面の固定部材14bに固定支持されて取付けら
れる。
一方この固定ケース19の内端面中央部には長
尺筒体に形成された支持軸21の外端部が内嵌固
定され、かつ固定ピン20aにて抜止めされ、そ
の内端側が巻取り軸2の内方に同芯して挿入され
て巻取り軸2の内周面に支持環22を介して軸受
け23で軸支されている。そして、この固定され
た支持軸21上に巻取り軸2に対する各々の後述
する駆動機構が装備される。
前述の駆動部3は、たとえばアウタロータ型の
正・逆転モータ24により構成され、この正・逆
転モータ24は、支持軸21の内端部の軸上に固
定されたステータ25の外周面をアウタロータ2
6が回動すべくロータ26の両端部が軸受け2
7,27を介して支持軸21上に軸支される。
また、支持軸21の内端側にはこのモータのコ
ンデンサCが螺着接続されている。そして、支持
軸21の中空内部にはこの軸21の外端部側より
内方のモータ位置およびコンデンサ位置まで挿通
されたモータ配線用のリード線28が接続されて
この正・逆転モータ24はON・OFF制御され
る。
これにより、アウタロータ26の回動、停止操
作が行なわれ、このアウタロータ26の出力は後
述する減速機構部に伝導されて巻取り軸2が回動
される。
上述の減速機構部4は、小型で高出力が得られ
る第1〜第4段の遊星歯車減速機構29,30,
31,32を支持軸21上に連設して構成するも
のであり、第1段目29は、上述のアウタロータ
26の外端側に一体に連結されて回転する第1サ
ンギヤ33と、これと噛合する第1プラネタリギ
ヤ34…と、第1〜第2第目の各プラネタリギヤ
34,35…と共通して噛合する第1インターナ
ルギヤ36と、第1プラネタリギヤ34…の公転
出力を第2段目30に伝導する第1キヤリア37
とから構成される。
この第1キヤリア37の外端部には第2サンギ
ヤとしての軸を突設しており、この第2サンギヤ
兼用の第1キヤリア37を介して第2段目30に
伝導される。この第2段目30は後述する第1セ
ルフロツク部5を介して第3〜第4段目31,3
2に動力伝導されるものであり、これら第2〜第
4段目の遊星歯車減速機構30,31,32は、
第1段目29と同様なギヤ構成にてモータ出力が
第4段目32に伝導され、第4段目32にあつて
は、所定の回転力に減速され、巻取り軸2を一定
速度で回動させる。この場合、第4段目32は第
4キヤリア38の軸端部の周面が六角形成され、
後述する第2セルフロツク部の第5キヤリアに嵌
合固定されて回り止めされている。そのため、第
4プラネタリギヤ39は自転のみを許容した状態
となり、第3段目31および第4段目32に対応
する第2インターナルギヤ40を回動し、このギ
ヤ40の回動に基づいて当該ギヤ40と一体の巻
取り軸2が回動される。
なお、上述の第1インターナルギヤ36は巻取
り軸2内にスリツプ(回動)可能に嵌装され、ま
た第2インターナルギヤ40は巻取り軸2の内周
面に一体に嵌着されている。また、モータ24の
正逆転方向に対し、第2インターナルギヤ40は
第4プラネタリギヤ39を介して反対方向に回転
する。
前述の第1セルフロツク部5は、第2図および
第3図にも示すように、ブラインドを巻取つた位
置および展開して使用した位置を負荷側からの加
重に対応して自動的にロツクするセルフロツク機
構を持たせたものであつて、第1固定環41と、
ロツク用バネ42と、第1インターナルギヤ36
の微量回動域を規制し、かつロツク解除用の役目
をする係合突起43および、その補助突起44と
から構成される。
上述の第1固定環41は、第2インターナルギ
ヤ40の内端側に環状形成され、また第2、第3
段目の遊星歯車減速機構30,31間に配設され
る。
上述のロツク用バネ42は、第2キヤリア45
の軸部外周面上にコイル状に巻付けられ、その両
端部の突子46,46が所定の対向間隔をもつて
径方向に突設され、通常はこのバネ42の締付け
力によつて第2キヤリア45と一体化した状態に
ある。
そして、このバネ42の外周面上には若干の間
隙を有して嵌挿した第1固定環41が位置し、こ
の第1固定環41の側面には、周方向への突子4
6,46の微量回動を許容する凹部状の第1許容
空間47を形成し、これに両突子46,46を位
置させている。
この第1許容空間部47は側面より凹部形成さ
れた周方向の両凹部端面が各々の突子46,46
に対応する係止面48,48として設けられる。
上述の第1固定環41に設定した当該第1固定
環41の内周面とバネ42の外周面との間隙は、
後述するロツク解除機構によりバネ42を拡径し
て締付け力を開放した際に、そのバネ42の内・
外周面が片当りすることなく周方向に均一に拡径
規制すべく許容するためである。
上述のロツク解除操作は対向するバネ42の突
子46,46が周方向の外向きに付勢されると
き、バネ42は第2キヤリア45に対する締付け
力が緩められるものであつて、この締付け力の解
除操作が後述する係合突起44によつて行なわれ
る。
上述の係合突起44は、第1固定環41と対向
する第1インターナルギヤ36の端面に突設して
この係合突起44を第1固定環41の第1許容空
間部47に位置する両突子46,46間に介在さ
せる。
また、これら突子46,46間には同様に第1
固定環41の第1許容空間部47の中央に突設し
たロツク解除用の補助突起43を上述の係合突起
44より内周側に介在させている。
このように構成された第1セルフロツク機構
は、モータ24をONして正転駆動(時計方向)
すると、減速機構部4に動力伝導され、この伝導
初期において、第4図に示すように、係合突起4
4が第1インターナルギヤ36と共に第1許容空
間部47内において一側の係止面48に一方の突
子(図中左側)46を介して当接するまで微量回
動し、このときバネ42が拡径されつつ微量回動
して第2キヤリア45に対するロツクが解かれ、
第2キヤリア45の時計方向の回動を許容する。
また、これと同時にバネ42の微量回動に伴い
他方の突子46が補助突起43に当接するため、
バネ42の突子46,46は相互に拡径すべき方
向に付勢される。このため、バネ42は第2キヤ
リア45の軸部外周面に対して接触抵抗を与える
ことなくロツク解除作用がなされて第1〜第2段
の遊星歯車減速機構29,30を介して高出力は
そのまま第2キヤリア45より後段へと動力伝導
される。
そして、モータ24を停止すると、ロツク機構
が自動的に作用する。まず、第4図に示したよう
に第2キヤリア45側からの逆回転負荷(図中破
線矢印方向)に対しては、その回転力に伴いバネ
42は締付け力が働く方向に回動しようとするた
め、図示した第2キヤリア45の回動状態より、
バネ42が再び元の第2キヤリア45を締付ける
べく縮径した状態に復帰し、これにより第2キヤ
リア45はバネ42の締付け力により固定されて
ロツクされる。
また、第5図に示すように、第2キヤリア45
側からの正回転負荷(図中破線矢印方向)に対し
てはバネ42の突子(図中右側)46が他側の係
止面48に当接して係止され、この係止作用に基
づいて同様にバネ42は締付け方向に付勢され、
このバネ42の締付け力により第2キヤリア45
はロツクされる。
なお、この場合双方の突子46,46のうち、
他方の突子46が補助突起43に当接しないよう
間隔固定して配慮するのはいうまでもない。
また、ロツク機構は周方向に対して左右対称に
設けてあるため、モータの逆転時においても同様
のロツクおよびロツク解除操作が行なわれる。
このように構成された第1セルフロツク部5
は、モータ出力24側からの出力を巻取り軸2に
伝導し、巻取り軸2側からの出力をロツクする。
前述の第2セルフロツク部6は、第6図および
第4図に示すように、後述する手動巻取り用プー
リからの出力を巻取り軸2に伝導し、巻取り軸2
側からの出力をロツクする役目をするものであつ
て、前述のモータ24を介した自動巻取り操作時
は、上述した第4キヤリア38を固定する第5キ
ヤリア49の回動をロツクして巻取り軸2の回動
を許容すると共に、手動巻取り用プーリ側への伝
導を遮断する。
一方、手動巻取り操作時は、この第2セルフロ
ツク部6のロツクを解除して第5キヤリア49の
回動を許容し、これに基づいて巻取り軸2を回動
するものである。
このロツク部6は、第1セルフロツク部5の外
側位置に手動巻取り用の第5、第6遊星歯車減速
機構50,51を隔てて連設され、第2固定環5
2と、ロツク用バネ53と、第7駆動キヤリア5
4および第7従動キヤリア55とから構成され
る。
上述の第2固定環52は、第3インターナルギ
ヤ56の外端側に形成されるものであつて、この
第3インターナルギヤ56は内端側を大径に外端
側を小径に形成した段付き中空筒体に設けられ、、
その内端側内周面が第5、第6段目の遊星歯車減
速機構50,51と共通して噛合するインターナ
ルギヤとして設けられ、外端側の外周部が前述の
接続環18にて固定され、外端側の内周面が第2
固定環52として設けられる。そしてこの第2固
定環52の内周面に後述するロツク用バネ53が
嵌装される。
上述のロツク用バネ53は、コイル状に形成さ
れ、このバネ53の外周面を上述した第2固定環
52の内周面に摺接させた状態で嵌着すると共
に、このバネ53の両端部には相対向する内向き
の径方向に突出する突子57,57を突設し、通
常はこのバネ53のもつ拡径方向に対する付勢力
によつて第2固定環52と一体化した状態にあ
る。
そして、このバネ53の内周には上述の第7駆
動キヤリア54および第7従動キヤリア55の軸
部外周面と当該バネ53の内周面との間に若干の
間隙を形成した状態でこれらキヤリア54,55
の軸部がバネ53内に嵌装される。
上述の第7駆動キヤリア54は、外端側のイン
ターナルギヤが後述する手動巻取り部の第7サン
ギヤ58と噛合し、内端側大径軸部が軸方向に断
面半月状に形成されて上述のバネ53内にその外
端面側より挿入される。
そして、第7従動キヤリア55は、外端側の大
径軸部が軸方向に断面半月状に形成され、この軸
部が上述の第7駆動キヤリア54の半月状の軸部
と対応してバネ53の内にその内端面側より挿入
され、内端側は第6段目の遊星歯車減速機構51
に対する第6サンギヤ兼用に設けられる。
さらに、これらキヤリア54,55は、バネ5
3の内周面において、両側面より互いに挿入され
た半月軸部の対向面間にはその平面対向した径方
向の両側よりバネ53の両突子57,57を介在
させると共に、これら突子57,57の周方向に
対する初期回動を許容する第2許容空間部57a
を隔てて対設している。
この場合、第7駆動キヤリア54を正・逆転い
ずれかの方向に回動しても、一側または他側の突
子57を介してバネ53を緩める方向に初期回動
すべく設定してバネ53の一側に挿入される。一
方、これとは反対側に対向する第7従動キヤリア
55は正・逆転いずれの方向に対しても、突子5
7を介してバネ53を締付ける方向に設定された
バネ53内の他側に挿入される。
また、これらキヤリア54,55の外周面とバ
ネ53の内周面との間に間隙を設定したのは、後
述するロツク解除操作によりバネ53を縮径して
バネの固定作用を開放した際に、そのバネ53の
内・外周面が片当りすることなく、周方向に均一
に縮径規制すべく許容するためである。53aは
第2固定環に内嵌されたバネの収納筒である。
次にこの第2セルフロツク部6のロツク作用を
説明する。
第8図は巻取り軸2の回動を許容したロツクオ
フの状態を示し、これは後述する手動巻取り部7
からの正転出力(時計方向)によりこれとは反対
方向の反時計方向に巻取り軸2を回転させて、ブ
ラインドを所定位置まで繰出して展開するもので
あつて、この際のロツク解除操作は手動巻取り部
7からの正・逆転いずれかの回転出力に基づいて
第7駆動キヤリア54第2許容空間部57a内に
おいて一側の突子57を介してバネ53を緩める
べき方向に初期回動させて、第2固定環52に固
定されたバネ53のロツクを解くことにより、第
7従動キヤリア55に対する回動が許容されて後
段に動力伝導される。
第9図は巻取り軸2の回動を規制したロツクオ
ンの状態を示し、これはブラインドを所定位置で
巻取りまたは展開したときに、このブラインドを
その位置で占めるべくロツクオンさせるものであ
つて、手動巻取り部7の回転を停止すると、巻取
り軸2は回転が停止されるが、このとき巻取り軸
2にはブラインドの自重にてさらに降下しようと
する反時計方向の回動力が作用し、この作用を受
けて第7従動キヤリア55が回動しようとする
も、この第7従動キヤリア55の回動規制にあつ
ては、一側の突子57を介してバネ53を拡径方
向に回動させることになるため、バネ53が第2
固定環52に一体に固定されて当該第7従動キヤ
リア55の回動が規制される。このため、ブライ
ンド2aの負荷に対応する第7従動キヤリア55
の反力によつて自動的にセルフロツク動作がなさ
れ、巻取り軸2の反時計方向の回動を自然にロツ
クする。
これによりブラインドはモータの回転停止動作
に基づいて巻取り位置と展開位置の各停止位置で
自動的にセルフロツクされる。
また、上述の第2セルフロツク部6は、周方向
に対して左右対称に設けてあるため、モータの逆
転時においても同様のロツクおよびロツク解除操
作が行なわれる。
なお、この第2セルフロツク用バネ53は、ロ
ツクおよびロツク解除操作が拡縮変形するバネ外
周面の摺接作用によつて行なわれるため、バネの
線形断面は摺接抵抗が十分に大きくとれる矩形状
が適している。
上述の手動巻取り部7は、たとえば手動巻取り
プーリ59を支持軸21の外端部上に回動可能に
配設し、これを外部より回動操作するものであつ
て、プーリ59の外周面にはこのプーリ59を回
動操作するためのロープ60がかけられ、取付け
部材10の下面より下方に垂設されている。さら
に、このプーリ59の内端側中央部には支持軸2
1上に長く沿つた伝導用の中空軸59aが突設さ
れ、その中空軸59aの内端部周面に手動用とし
ての第7サンギヤ58を備えて前述の第2セルフ
ロツク部6の第7駆動キヤリア54と噛合する。
このように構成された手動巻取り部7は、プー
リ59を介した手動操作時の出力が第2セルフロ
ツク部6のロツクを解除し、これにより第5キヤ
リア49と一体の第4キヤリア38を回動し、こ
れに基づいて減速機構部4の全体が回動され、こ
れに伴い巻取り軸2は回動される。なお、これと
は反対側に位置するモータ側からの出力に基づい
て巻取り軸2を回動しても、第2セルフロツク部
6により両キヤリア38,49は固定されている
ため、モータ出力は手動巻取り部7側へは伝導さ
れない。
前述のブラインドの位置決め機構部8は、ブラ
インドを巻取り収納した際の巻取り設定位置と、
巻戻して展開使用した際の展開設定位置との各設
定位置の位置決めを行なうものであり、この位置
決め動作は巻取り軸2の回動量に対応して位置決
めする巻取り位置決め用の遊星歯車機構61と、
展開位置決め用の遊星歯車機構62と、これらに
対応する各リミツトスイツチ63,64との組合
せにより構成される。
上述の巻取り位置決め用の遊星歯車減速機構6
1は、第10図〜第12図に示すように、巻取り
軸2の外端開口部に一体に内嵌された第4インタ
ーナルギヤ65に、大小の異径ギヤを備えたピニ
オン66の大径ギヤが噛合し、小径ギヤにはこの
両側に第8、第9サンギヤ67,68がそれぞれ
噛合され、この第8サンギヤ67側が巻取り側
に、そして第9サンギヤ68側が展開側の位置決
め用に設けられる。
上述の第8サンギヤ67は、その外端面中央部
に小径軸69を突設し、その小径軸69の外端部
周面上にサンギヤを形成している。またこの小径
軸69上には、サンギヤと噛合する第7プラネタ
リギヤ70…の軸を保持した第8キヤリア71が
遊嵌され、この第8キヤリア71は後述するクラ
ツチ機構にて回動が規制されている。そして、第
7プラネタリギヤ70には第5インターナルギヤ
72が対応しており、このギヤ72は外端面中央
部にサンギヤを形成した小径のギヤ軸を突設し、
このギヤ軸上に第8プラネタリギヤ73…を配設
し、かつこれに連設して第9プラネタリギヤはそ
の軸が第9キヤリア75にそれぞれ保持されて公
転される。上述の第8プラネタリギヤ73には第
6インターナルギヤ76が対応し、第9プラネタ
リギヤ74には第7インターナルギヤ77がそれ
ぞれ独立して対応している。
そして、これら第5〜第7インターナルギヤ7
2,76,77に対し、巻取り側リミツトスイツ
チを設置するものであつて、これらギヤは外周面
をそれぞれ同一径に形成し、かつ各々の回転比を
異ならせて形成し、その周方向の一ケ所にはそれ
ぞれ軸方向に係合溝78…を刻設する。そして、
これらギヤ72,76,77の係合溝78…が一
直線上に一致したとき、リミツトスイツチ63の
アクチユエータ79が係合してOFF作動し、モ
ータ24の回転を停止して巻取り位置を固定す
る。
なお、上述の巻取り側リミツトスイツチ63は
非操作時にON状態にセツトしておき、巻取り位
置に至つたとき、OFFになるようセツトする。
次に、ブラインドの巻取り位置の微調整を行な
う場合は、前述した第5〜第7インターナルギヤ
72,76,77の回動を許容または規制するク
ラツチ機構80により行なうものであつて、この
クラツチ機構80はウオームギヤ81と第8キヤ
リア71の周面に刻設したギヤとの噛合操作と、
解除操作とにより行なうものであり、ウオームギ
ヤ81は内端が取付け部材10の内部に適宜支持
された枢支ピン82により回動可能に支持され、
このウオームギヤの外端に突設した回動軸83を
取付け部材10の開口窓84を介して外部より枢
支ピン82を支点に上下操作することにより第8
キヤリア71に対する場合、解除操作が行なわれ
る。そして、回動軸83の上動位置には巻取り設
定用スイツチ85が配設され、このスイツチ85
を介してモータ24を微調整用に駆動する。な
お、これら各スイツチは支持軸21内を挿通する
リード線28を介してモータ24と接続される。
また回動軸83は、バネ86で第8キヤリア71
と噛合する方向に常時付勢されている。
このように構成されたクラツチ機構80により
巻取り側リミツトスイツチ63の設定位置を調整
する場合、通常はウオームギヤ81が第8キヤリ
ア71に噛合して第8キヤリア71の回動を規制
しており、これにより第5〜第7インターナルギ
ヤ72,76,77の回動を許容して巻取り側リ
ミツトスイツチ63が作動可能な状態にある。こ
の状態より微調整するにあたり、先ず回動軸83
を上方に押し上げて第8キヤリア71の回動を許
容し、これに伴い巻取り設定用スイツチ85が
ON動作してモータ24を駆動し、巻取り軸12
を回動させる。
そして、所定の巻取り位置に達すると、再び回
動軸83を下動して元の噛合位置に戻し、この設
定用スイツチ85をOFF作動させれば、モータ
24の回転が停止して直ちに所望の設定位置に調
整することができる。
なお、この場合ウオームギヤ81の噛合を解除
した状態、いわゆる係合溝78…が一致したセツ
ト状態のままで再設定できることになり、セツト
操作が簡単に行なえる。
またウオームギヤ81を外部より回動操作する
ことによつても、第5〜第7インターナルギヤ7
2,76,77を回動して簡単に設定位置の微調
整を行なうことができる。
前述の第9サンギヤ68以降に接続される構成
部材は、上述した第8サンギヤ67以降の構成部
材と全く同一に並設されるものであつて、巻取り
側リミツトスイツチ63に代えて展開側リミツト
スイツチ64を設置し、また巻取り設定用スイツ
チ85に代えて展開設定用スイツチ87を設置す
るものであり、同様の構成部材に基づいた展開位
置決め操作とその展開位置決め機構が得られるた
め、その説明は省略する。
第13図において、正・逆転モータ24は、
正・逆転切換えスイツチ88の切換え操作で正・
逆転駆動し、このスイツチ88が中立のとき停止
される。
巻取り側リミツトスイツチ63と巻取り設定用
スイツチ85および展開側リミツトスイツチ64
と展開設定用スイツチ87とはモータ24の正・
逆転の各ライン上で切換えスイツチ88とモータ
24との間に並設して接続されている。
このように構成されたロールブラインドの巻取
り装置は、正・逆転モータ24の正転、または逆
転操作によりモータ出力が第1〜第4遊星歯車減
速機構29〜32を介して所定の回転速度に減速
され、その回転力が巻取り軸2に伝導され、巻取
り軸2は所定の回転速度でブラインドを巻取り、
または展開して所定の設定位置に達すると、位置
決め機構部8が作動してモータ24の回転を停止
し、ブラインドの巻取りまたは展開位置を自動的
に固定してそのブラインドの昇降操作は完了す
る。
また、手動操作を要するときは、ロープ60を
引つぱつてプーリ59を正転または逆転させるこ
とにより、これと連動する巻取り軸2を回転させ
てブラインドを適宜所定位置に固定し、巻取りま
たは展開使用する。
なお、巻取り軸2に対しては、スクリーンの巻
取り幅が長い場合や巻取り量が大きい場合はその
必要強度に応じて適宜巻取り軸上に補強用の巻取
りパイプを外嵌固定する。
【図面の簡単な説明】
図面はこの発明の一実施例を示し、第1図はロ
ールブラインドの巻取り装置を示す要部縦断正面
図。第2図はその第1セルフロツク部を示す要部
拡大縦断正面図。第3図は第2図のA−A断面
図。第4図および第5図は第1セルフロツク部の
動作状態を示す要部拡大縦断側面図。第6図は第
2セルフロツク部を示す要部拡大縦断正面図。第
7図は第6図のB−B断面図。第8図および第9
図は第2セルフロツク部の動作状態を示す要部拡
大縦断側面図。第10図は巻取り装置の位置決め
機構部を示す要部縦断拡大正面図。第11図およ
び第12図は位置決め機構部の要部縦断拡大側面
図。第13図はモータの制御回路図である。 1…ロールブラインドの巻取り装置、2…巻取
り軸、3…駆動部、4…減速機構部、5…第1セ
ルフロツク部、7…手動巻取り部、8…ブライン
ドの位置決め機構部、41…第1固定環、42…
ロツク用バネ、44…係合突起、43…補助突
起、45…第2キヤリア、46…突子、47…第
1許容空間部。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 筒状体の巻取り軸内部に内装した正・逆転モ
    ータおよびこのモータ出力を減速する遊星歯車減
    速機構を介して巻取り軸を正・逆転制御するスク
    リーン巻取り装置であつて、上記遊星歯車減速機
    構を構成するインターナルギヤを巻取り軸に対し
    て回転可能に支持すると共に、該インターナルギ
    ヤの内側に配置されて該インターナルギヤと共に
    遊星歯車減速機構を構成するキヤリアの軸部外周
    面上に、当該内周面を摺接させた状態でコイル状
    のロツク用バネを嵌着し、該ロツク用バネの両端
    を前記インターナルギヤの側面まで突出させると
    共に、円周方向で所定の間隔をもつて対向する突
    子を形成し、前記インターナルギヤの上記突子と
    対向する側面に、上記突子間に介入する係合突起
    を連設し、 前記インターナルギヤの係合突起側の側面に固
    定環を対設して、該固定環を前記巻取り軸内に固
    定し、 上記固定環の前記突子と対向する側面に、円周
    方向への各突子の微量回動を許容し、かつ円周方
    向両端に突子と当接する係止面をもつた空間を形
    成して、該空間に上記突子および前記係合突起を
    位置させた スクリーン巻取り装置における巻取り軸のセルフ
    ロツク機構。
JP58225312A 1983-11-28 1983-11-28 スクリーン巻取り装置における巻取り軸のセルフロック機構 Granted JPS60115790A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP58225312A JPS60115790A (ja) 1983-11-28 1983-11-28 スクリーン巻取り装置における巻取り軸のセルフロック機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP58225312A JPS60115790A (ja) 1983-11-28 1983-11-28 スクリーン巻取り装置における巻取り軸のセルフロック機構

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS60115790A JPS60115790A (ja) 1985-06-22
JPH0161151B2 true JPH0161151B2 (ja) 1989-12-27

Family

ID=16827375

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP58225312A Granted JPS60115790A (ja) 1983-11-28 1983-11-28 スクリーン巻取り装置における巻取り軸のセルフロック機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS60115790A (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS60115790A (ja) 1985-06-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4524791A (en) Brake for awning assembly
JP2000199557A (ja) ロ―ラのためのラチェット型カム・ロック
JP2542234B2 (ja) 閉鎖装置を制御するための減速機構
JP2002201883A (ja) ブラインド装置
JPH0161151B2 (ja)
JPH0119515B2 (ja)
CN112412314A (zh) 一种变间距百叶窗的升降翻转器
US3589267A (en) Shutter means operated by fan motor
JPH0119516B2 (ja)
JPS647936B2 (ja)
JP2001040966A (ja) 巻取り装置
JPS6346228B2 (ja)
JPH0151633B2 (ja)
JP2002138778A (ja) 外部日除け装置
JP2514189Y2 (ja) 電動式シャッタ―の開閉装置
JPS6047189A (ja) スクリ−ン巻取り装置
JPS6059293A (ja) スクリ−ン巻取り装置
JPS6047191A (ja) スクリ−ン巻取り装置
JP2006239288A (ja) 積載物固定装置
JPH0340794B2 (ja)
JPS6056758A (ja) スクリ−ン巻取り装置
JPH0411120Y2 (ja)
JPH0340795B2 (ja)
JPH035679Y2 (ja)
JPH035680Y2 (ja)