JPH0157042B2 - - Google Patents
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- JPH0157042B2 JPH0157042B2 JP56061611A JP6161181A JPH0157042B2 JP H0157042 B2 JPH0157042 B2 JP H0157042B2 JP 56061611 A JP56061611 A JP 56061611A JP 6161181 A JP6161181 A JP 6161181A JP H0157042 B2 JPH0157042 B2 JP H0157042B2
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- caking coal
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Landscapes
- Carbon And Carbon Compounds (AREA)
- Oxygen, Ozone, And Oxides In General (AREA)
- Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
Description
本発明は非粘結炭チヤーを主剤とする粒状炭素
材からなる空気中窒素濃縮用酸素吸着材の製造方
法に関するものである。 近年、ガスの精製、分離に分子篩を用する方法
が工業界において盛んに行われてい。しかしその
多くはアルミノシリケートを主成分とする合成ゼ
オライトである。合成ゼオライトは吸着および分
離性能が非常に優れているが、その反面、耐酸
性、耐アルカリ性に乏しく、熱安定性にも欠ける
という欠点をもつている。炭素物質は耐酸および
耐アルカリ性に富み、かつ熱安駅定性にも優れて
いるので、分子篩炭素材の出現が望まれている。 近年、分子篩炭素材(MSO)に関して、江口
が石油学会誌、13105(1970)に報告しているが出
発原料、製造方法に関して全く触れていない。ま
た西ドイツのBorgbau Fcrschung社で分子篩コ
ークスを用いて窒素富化ガスの製造法として出願
(公開特許公報、昭54−17595)されているが、こ
の場合用いる分子篩コークスの製造方法の詳細に
ついて触れていない。極めて最近、微粒状の粘結
炭に対し、造粒剤を配合したものを造粒し、これ
を炭化したのち、極めて少量の水蒸気を用いて
650〜800℃の温度で賦活することによつて分子篩
炭素材を製造する方法がある(公開特許公報、昭
55−7165)。 このような分子篩の場合、その成分組成が製造
条件等によつてガス成分に対する吸着能が大幅に
異なることから、吸着対象とするガスに応じた分
子篩を得ることが必要である。殊に、空気中酸素
を分子篩により吸着分離し、窒素の濃縮を行う場
合、酸素に対してすぐれた選択吸着性を有するこ
とはもちろんであるが、大量の空気を処理するた
めに、安価であることも重要な要件になる。 本発明の酸素吸着材は、このような観点から開
発されたものである。即ち、本発明によれば、微
粉状の非粘結炭チヤーに対し、粘結炭、コールタ
ールピツチなどの如く炭化によつて強固なコーク
スを生成する有機物質からなる粘結剤と廃糖密、
亜硫酸パルプ廃液などの常温で粘着性を示す有機
物質からなる造粒剤を配合し、これを造粒、乾燥
し、加熱して、該粘結剤及び造粒剤を形成する有
機物質を炭化させることを特徴とする、有機物質
炭化物を含有する非粘結炭チヤーの粒状物からな
り、該非粘結炭チヤー粒状物の細孔構造が該有機
物質炭化物によつて酸素吸着構造に調節されてい
る空気中窒素濃縮用酸素吸着材の製造方法が提供
される。 本発明の酸素吸着材を好ましく製造するには、
100メツシユ以下に粉砕した非粘結炭チヤーに対
し、粘結炭、コールタールピツチなどの如き炭化
によつて強固なコークスを生成する有機物質を粘
結剤として配合し、さらに廃糖密、亜硫酸パルプ
廃液などの常温で粘着性を示す有機物質を造粒剤
として配合し、造粒する。この場合、非粘結炭チ
ヤーに対する粘結剤の配合割合は、2.5〜20重量
%にするのがよい。造粒剤の配合量は、一般に
は、非粘結炭チヤーに対し、10〜20重量%になる
ように配合するのがよい。粘結剤の配合量が余り
にも少ないと、炭化工程後に得られる非粘結炭チ
ヤー粒状物の強度増加が十分とは言えず、一方、
余りにも多すぎると、炭化工程中に粒状物(ペレ
ツト)同志の団塊を形成する傾向を示す。また、
造粒剤の配合量が少なすぎると、造粒乾燥物の強
度が充分とはいえず、また多すぎると造粒工程中
に造粒物(ペレツト)同志が接合し、団塊を形成
する傾向を示す。 配合物の造粒化(ペレツト化)は、原料の混合
を円滑にするために若干量の水を加えてよく混合
したものを、造粒機を用いて所要の粒度範囲、例
えば、粒径1〜8mmに造粒することによつて行う
ことができる。 次に、この造粒物を乾燥し、加熱する。この場
合の加熱は、炭化炉を用い、温度500〜800℃にて
1〜2時間程度行う。この加熱により、粒結剤は
炭化し、強固なコークスを与えると共に、造粒剤
も炭化される。この加熱温度(炭化温度)が500
℃より低いと、粘結剤の炭化作用が不十分のため
造粒物の細孔構造の発達が乏しく、一方、800℃
を超えても吸着性能の向上は期待しがたい。ま
た、加熱時間は1〜2時間程度にするのがよく、
短かすぎると粘結剤の炭化作用が不十分になり、
長くしても吸着性能の向上は得られない。 本発明の酸素吸着材は、非粘結炭チヤー粒状物
からなるが、その粒状物中には前記した粘結剤及
び造粒剤として用いた有機物質の炭化物が含ま
れ、その細孔構造は、この有機物質炭化物により
酸素吸着に適した構造に調節される。 本発明の酸素吸着材は、前記したように、非粘
炭チヤーを主剤とするもので、安価である上、そ
の製造も簡単である。また、本発明の場合、酸素
吸着性の良好な製品を得るには、非粘結炭チヤー
を主剤とすることが必要であり、粘結炭チヤー
や、石炭粉末を用いても所期の目的を達成するこ
とができない。 次に本発明を実施例によりさらに詳細に説明す
る。 実施例 1 100メツシユ以下に粉砕した非粘結炭であるヤ
ルーン炭チヤー(700℃温度で炭化)に対し、コ
ールタールピツチを粘結剤として2.5〜15%(重
量)、造粒剤として亜硫酸パルプ廃液を15%(重
量)を配合し、さらに少量の水を添加してよく混
合したものをデイスク型ペレタイザーを用いて、
適宜水をスプレーしながら径1〜2mmφのものに
造球した。この造球物(ペレツト)を110℃の温
度で1時間乾燥したのち、炭化炉を用いてロータ
リーキルン方式で500〜700℃の温度で1〜2時間
炭化することによつて乾燥ペレツトに対し、約98
〜88%(重量)の収率で炭素材を製造した。 次に本発明の方法で製造した炭素材の吸着性能
を次のような実験方法で確めた。 すなわち、内径23mmφ、長さ500mmの耐圧吸着
カラムに炭素材を充填し、これを並列に2本連結
して、吸着カラム出口には質量制御器を取付けて
貫通ガスを100Nm/分に制御した。吸着カラ
ム入口および出口に取付けた電磁弁を用いて1分
間隔で切換えるようにし、吸着カラム出口のガス
中の酸素濃度をベツクマンジヤパン製デイジタル
酸素分析計0260型を用いて連続的に測定が出来る
ようにした。なお脱気操作は真空ポンプを用いて
排気した。さらに真空ポンプによる排気を行わず
に電磁弁の切換えのみで常圧に戻す方法でも実験
を行つた。このようにして5Kg/cm2に圧縮した空
気を吸着カラムに送り、1分間隔で吸着、脱着の
操作を自動的に切換える圧力変動吸着法(PSA
法)によつて、吸着カラム内に酸素が高濃度に吸
着されるので、吸着カラム出口より高濃度の窒素
ガスが連続的に得られる。本発明の方法で得られ
る炭素材の製造条件と吸着性に関する実験結果を
表−1に示した。なお、表−1において、非粘結
炭チヤー及び粘結剤の組成の後にカツコで示した
数字は、非粘結炭チヤーと粘結剤との合計量に対
する非粘結炭チヤー及び粘結剤のそれぞれの重量
%を示す。
材からなる空気中窒素濃縮用酸素吸着材の製造方
法に関するものである。 近年、ガスの精製、分離に分子篩を用する方法
が工業界において盛んに行われてい。しかしその
多くはアルミノシリケートを主成分とする合成ゼ
オライトである。合成ゼオライトは吸着および分
離性能が非常に優れているが、その反面、耐酸
性、耐アルカリ性に乏しく、熱安定性にも欠ける
という欠点をもつている。炭素物質は耐酸および
耐アルカリ性に富み、かつ熱安駅定性にも優れて
いるので、分子篩炭素材の出現が望まれている。 近年、分子篩炭素材(MSO)に関して、江口
が石油学会誌、13105(1970)に報告しているが出
発原料、製造方法に関して全く触れていない。ま
た西ドイツのBorgbau Fcrschung社で分子篩コ
ークスを用いて窒素富化ガスの製造法として出願
(公開特許公報、昭54−17595)されているが、こ
の場合用いる分子篩コークスの製造方法の詳細に
ついて触れていない。極めて最近、微粒状の粘結
炭に対し、造粒剤を配合したものを造粒し、これ
を炭化したのち、極めて少量の水蒸気を用いて
650〜800℃の温度で賦活することによつて分子篩
炭素材を製造する方法がある(公開特許公報、昭
55−7165)。 このような分子篩の場合、その成分組成が製造
条件等によつてガス成分に対する吸着能が大幅に
異なることから、吸着対象とするガスに応じた分
子篩を得ることが必要である。殊に、空気中酸素
を分子篩により吸着分離し、窒素の濃縮を行う場
合、酸素に対してすぐれた選択吸着性を有するこ
とはもちろんであるが、大量の空気を処理するた
めに、安価であることも重要な要件になる。 本発明の酸素吸着材は、このような観点から開
発されたものである。即ち、本発明によれば、微
粉状の非粘結炭チヤーに対し、粘結炭、コールタ
ールピツチなどの如く炭化によつて強固なコーク
スを生成する有機物質からなる粘結剤と廃糖密、
亜硫酸パルプ廃液などの常温で粘着性を示す有機
物質からなる造粒剤を配合し、これを造粒、乾燥
し、加熱して、該粘結剤及び造粒剤を形成する有
機物質を炭化させることを特徴とする、有機物質
炭化物を含有する非粘結炭チヤーの粒状物からな
り、該非粘結炭チヤー粒状物の細孔構造が該有機
物質炭化物によつて酸素吸着構造に調節されてい
る空気中窒素濃縮用酸素吸着材の製造方法が提供
される。 本発明の酸素吸着材を好ましく製造するには、
100メツシユ以下に粉砕した非粘結炭チヤーに対
し、粘結炭、コールタールピツチなどの如き炭化
によつて強固なコークスを生成する有機物質を粘
結剤として配合し、さらに廃糖密、亜硫酸パルプ
廃液などの常温で粘着性を示す有機物質を造粒剤
として配合し、造粒する。この場合、非粘結炭チ
ヤーに対する粘結剤の配合割合は、2.5〜20重量
%にするのがよい。造粒剤の配合量は、一般に
は、非粘結炭チヤーに対し、10〜20重量%になる
ように配合するのがよい。粘結剤の配合量が余り
にも少ないと、炭化工程後に得られる非粘結炭チ
ヤー粒状物の強度増加が十分とは言えず、一方、
余りにも多すぎると、炭化工程中に粒状物(ペレ
ツト)同志の団塊を形成する傾向を示す。また、
造粒剤の配合量が少なすぎると、造粒乾燥物の強
度が充分とはいえず、また多すぎると造粒工程中
に造粒物(ペレツト)同志が接合し、団塊を形成
する傾向を示す。 配合物の造粒化(ペレツト化)は、原料の混合
を円滑にするために若干量の水を加えてよく混合
したものを、造粒機を用いて所要の粒度範囲、例
えば、粒径1〜8mmに造粒することによつて行う
ことができる。 次に、この造粒物を乾燥し、加熱する。この場
合の加熱は、炭化炉を用い、温度500〜800℃にて
1〜2時間程度行う。この加熱により、粒結剤は
炭化し、強固なコークスを与えると共に、造粒剤
も炭化される。この加熱温度(炭化温度)が500
℃より低いと、粘結剤の炭化作用が不十分のため
造粒物の細孔構造の発達が乏しく、一方、800℃
を超えても吸着性能の向上は期待しがたい。ま
た、加熱時間は1〜2時間程度にするのがよく、
短かすぎると粘結剤の炭化作用が不十分になり、
長くしても吸着性能の向上は得られない。 本発明の酸素吸着材は、非粘結炭チヤー粒状物
からなるが、その粒状物中には前記した粘結剤及
び造粒剤として用いた有機物質の炭化物が含ま
れ、その細孔構造は、この有機物質炭化物により
酸素吸着に適した構造に調節される。 本発明の酸素吸着材は、前記したように、非粘
炭チヤーを主剤とするもので、安価である上、そ
の製造も簡単である。また、本発明の場合、酸素
吸着性の良好な製品を得るには、非粘結炭チヤー
を主剤とすることが必要であり、粘結炭チヤー
や、石炭粉末を用いても所期の目的を達成するこ
とができない。 次に本発明を実施例によりさらに詳細に説明す
る。 実施例 1 100メツシユ以下に粉砕した非粘結炭であるヤ
ルーン炭チヤー(700℃温度で炭化)に対し、コ
ールタールピツチを粘結剤として2.5〜15%(重
量)、造粒剤として亜硫酸パルプ廃液を15%(重
量)を配合し、さらに少量の水を添加してよく混
合したものをデイスク型ペレタイザーを用いて、
適宜水をスプレーしながら径1〜2mmφのものに
造球した。この造球物(ペレツト)を110℃の温
度で1時間乾燥したのち、炭化炉を用いてロータ
リーキルン方式で500〜700℃の温度で1〜2時間
炭化することによつて乾燥ペレツトに対し、約98
〜88%(重量)の収率で炭素材を製造した。 次に本発明の方法で製造した炭素材の吸着性能
を次のような実験方法で確めた。 すなわち、内径23mmφ、長さ500mmの耐圧吸着
カラムに炭素材を充填し、これを並列に2本連結
して、吸着カラム出口には質量制御器を取付けて
貫通ガスを100Nm/分に制御した。吸着カラ
ム入口および出口に取付けた電磁弁を用いて1分
間隔で切換えるようにし、吸着カラム出口のガス
中の酸素濃度をベツクマンジヤパン製デイジタル
酸素分析計0260型を用いて連続的に測定が出来る
ようにした。なお脱気操作は真空ポンプを用いて
排気した。さらに真空ポンプによる排気を行わず
に電磁弁の切換えのみで常圧に戻す方法でも実験
を行つた。このようにして5Kg/cm2に圧縮した空
気を吸着カラムに送り、1分間隔で吸着、脱着の
操作を自動的に切換える圧力変動吸着法(PSA
法)によつて、吸着カラム内に酸素が高濃度に吸
着されるので、吸着カラム出口より高濃度の窒素
ガスが連続的に得られる。本発明の方法で得られ
る炭素材の製造条件と吸着性に関する実験結果を
表−1に示した。なお、表−1において、非粘結
炭チヤー及び粘結剤の組成の後にカツコで示した
数字は、非粘結炭チヤーと粘結剤との合計量に対
する非粘結炭チヤー及び粘結剤のそれぞれの重量
%を示す。
【表】
表−1において、実験No.1は非粘結炭チヤー単
独についての結果を示す。 実験No.2〜8は、粘結剤を変化させた場合の炭
素材の酸素吸着効果についての結果を示す。 実験No.9〜12は、炭化温度を変化させた場合の
炭素材についての結果を示す。 実験No.13は、非粘結炭チヤーの代りに、粘結炭
チヤー(赤平炭チヤー、750℃で炭化)を用いて
得られた炭素材についての結果、及び実験No.14
は、非粘結炭チヤーに代えて石炭(非粘結炭:ヤ
ルーン炭)を用いて得られた炭素材についての結
果を示すが、これらの実験結果を参照することに
より、石炭を主剤として酸素吸着性の酸素吸着材
を得る場合、通常の石炭や、粘結炭チヤーを用い
ても良好な酸素吸着能を持つた酸素吸着材を得る
ことができず、非粘結炭チヤーの使用が有利であ
ることがわかる。 実施例 2 表−1に示した実験No.4の炭素材を用いて、長
さ1460mmの吸着カラム2本を連結し、吸着カラム
出口のガス量を100〜300Nmに制御し、脱着操
作では真空ポンプを用いて排気した場合と排気し
ない場合の吸着性能試験を行つた結果を表−2に
示した。
独についての結果を示す。 実験No.2〜8は、粘結剤を変化させた場合の炭
素材の酸素吸着効果についての結果を示す。 実験No.9〜12は、炭化温度を変化させた場合の
炭素材についての結果を示す。 実験No.13は、非粘結炭チヤーの代りに、粘結炭
チヤー(赤平炭チヤー、750℃で炭化)を用いて
得られた炭素材についての結果、及び実験No.14
は、非粘結炭チヤーに代えて石炭(非粘結炭:ヤ
ルーン炭)を用いて得られた炭素材についての結
果を示すが、これらの実験結果を参照することに
より、石炭を主剤として酸素吸着性の酸素吸着材
を得る場合、通常の石炭や、粘結炭チヤーを用い
ても良好な酸素吸着能を持つた酸素吸着材を得る
ことができず、非粘結炭チヤーの使用が有利であ
ることがわかる。 実施例 2 表−1に示した実験No.4の炭素材を用いて、長
さ1460mmの吸着カラム2本を連結し、吸着カラム
出口のガス量を100〜300Nmに制御し、脱着操
作では真空ポンプを用いて排気した場合と排気し
ない場合の吸着性能試験を行つた結果を表−2に
示した。
【表】
*…脱着操作で真空ポンプによる排気を
行なわない場合
酸素吸着剤を用いて空気より濃縮窒素ガスを得
る場合において、圧力変動法(PSA法)では、
脱気操作で真空ポンプで排気する場合の動力費の
占める割合は可成り大きいとにわれている。した
がつて、真空脱気を行わない実験No.4の結果が示
す酸素濃度0.8%ということは特筆すべき性能で
ある。 以上の如く本発明の酸素吸着材で用いる製造原
料は安価で容易に入手でき、しかもその製造方法
も極めて簡単かつ容易であり省エネルギー的であ
る。
行なわない場合
酸素吸着剤を用いて空気より濃縮窒素ガスを得
る場合において、圧力変動法(PSA法)では、
脱気操作で真空ポンプで排気する場合の動力費の
占める割合は可成り大きいとにわれている。した
がつて、真空脱気を行わない実験No.4の結果が示
す酸素濃度0.8%ということは特筆すべき性能で
ある。 以上の如く本発明の酸素吸着材で用いる製造原
料は安価で容易に入手でき、しかもその製造方法
も極めて簡単かつ容易であり省エネルギー的であ
る。
Claims (1)
- 1 微粉状の非粘結炭チヤーに対し、粘結炭、コ
ールタールピツチなどの如き炭化によつて強固な
コークスを生成する有機物質からなる粘結剤と、
廃糖密、亜硫酸パルプ廃液などの常温で粘着性を
示す有機物質からなる造粒剤を配合し、これを造
粒、乾燥し、加熱して、該粘結剤及び造粒剤を形
成する有機物質を炭化させることを特徴とする、
有機物質炭化物を含有する非粘結炭チヤーの粒状
物らなり、該非粘結炭チヤー粒状物の細孔構造が
該有機物質によつて酸素吸着構造に調節されてい
る空気中窒素濃縮用酸素吸着材の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP56061611A JPS57175714A (en) | 1981-04-23 | 1981-04-23 | Preparation of granular molecular sieve carbon material |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP56061611A JPS57175714A (en) | 1981-04-23 | 1981-04-23 | Preparation of granular molecular sieve carbon material |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS57175714A JPS57175714A (en) | 1982-10-28 |
JPH0157042B2 true JPH0157042B2 (ja) | 1989-12-04 |
Family
ID=13176127
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP56061611A Granted JPS57175714A (en) | 1981-04-23 | 1981-04-23 | Preparation of granular molecular sieve carbon material |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS57175714A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109731545A (zh) * | 2019-03-12 | 2019-05-10 | 太原理工大学 | 一种纳米分子筛的成型方法 |
-
1981
- 1981-04-23 JP JP56061611A patent/JPS57175714A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS57175714A (en) | 1982-10-28 |
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