JPH0154834B2 - - Google Patents

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JPH0154834B2
JPH0154834B2 JP7405684A JP7405684A JPH0154834B2 JP H0154834 B2 JPH0154834 B2 JP H0154834B2 JP 7405684 A JP7405684 A JP 7405684A JP 7405684 A JP7405684 A JP 7405684A JP H0154834 B2 JPH0154834 B2 JP H0154834B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
metal pipe
heat
resistant
sheathed heater
oxide
Prior art date
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Expired
Application number
JP7405684A
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English (en)
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JPS60218785A (ja
Inventor
Hidesato Kawanishi
Noboru Naruo
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP7405684A priority Critical patent/JPS60218785A/ja
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  • Resistance Heating (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野 本発明は一般調理器具および工業用電気炉など
の加熱源として、広く使用されているシーズヒー
タの製造方法に関するものである。 従来例の構成とその問題点 従来よりオーブントースタ、電子レンジ、炊飯
器、ホツトプレートなど一般調理器具の加熱源と
してシーズヒータが、広く使用されている。 これは、シーズヒータが簡便であると共に、安
全性が高く、耐熱性に優れているためである。 また、最近では電気レンジや焼肉、かば焼き、
焼鳥といつた食塩を多量に含有したタレを使用し
たり、食塩水がかかる条件下で使用される調理器
が広く世間に出まわつており、これらの加熱源と
してもシーズヒータが使用されている。一般に、
シーズヒータは、第1図に示すように両側に端子
棒1を備えたコイル状の電熱線2を金属パイプ3
の中央部に挿入し、この金属パイプ3にマグネシ
ア粉末からなる電気絶縁粉末4を充填し金属パイ
プ3の両端を低融点ガラス5および耐熱性樹脂6
で封止することにより製造される。 このように、比較的高温で使用されるシーズヒ
ータの金属パイプとして、加工性に優れ、かつ高
温強度や高温酸化に優れた第1表に示す組成を有
するSUS321やNCF800などの耐熱鋼が使用され
ている。
【表】 しかし、タレを多量に使用したり、食塩水がか
かる条件下で使用される電気レンジや焼肉器、か
ば焼器、焼鳥器用のシーズヒータとして、従来か
ら使用されているSUS321やNCF800などの耐熱
鋼を用いるとタレなどに含有される食塩と金属パ
イプとの反応が極めて短時間で進行し、金属パイ
プの割れが発生する。さらに、上記反応に続い
て、金属パイプ割れより、食塩が侵入し、電熱線
と食塩との反応が急激に進行し、電熱線が断線す
るという現象が生じ、実使用に際して問題がある
のが、実情であつた。 このため、すでに特公昭58−36821号公報にお
いて、述べられているホーロ処理に注目し検討を
加えるなかで、ホーロ処理を利用することによ
り、食塩に対する耐蝕性を高める効果があること
を見い出した。 しかし、一般にホーロ処理を行なう場合は、
ニツケルメツキ処理またはブラスト処理のいず
れかの下地処理が必要とされており、非常にやつ
かいであつた。 また、一般のホーロ材を使用し、形成されたホ
ーロ層は、700〜800℃の高温領域で、使用する
と、容易に剥離したり軟化するなどいろいろな問
題があつた。 発明の目的 本発明は、上記従来の欠点を解消するとともに
非常に簡易的な方法により、食塩を使用する環境
下においても寿命の長いシーズヒータの製造方法
を提供するものである。 発明の構成 本発明は、耐熱鋼からなる金属パイプの中央に
コイル状の電熱線を挿入し、マグネシア粉末から
なる電気絶縁粉末を充填し、圧延後、1050℃〜
1100℃の還元性雰囲気にて熱処理し、前記金属パ
イプ表面に、酸化クロムを主成分とする緻密な酸
化スケールを形成させたのち、酸化バリウムと酸
化ケイ素を主成分とする耐熱ホーロ材を前記金属
パイプ表面に塗布する。こののち950℃〜1100℃
の大気雰囲気中で焼成し、金属パイプ表面に、30
〜100ミクロンの厚さを有する耐熱ホーロ層を形
成させるものであり、この結果、従来のシーズヒ
ータの製造工程とほぼ同様の非常に簡易な方法
で、タレなどに含有される食塩と金属パイプとの
反応を制御するとができ、シーズヒータの寿命を
長くすることが可能となるものである。 実施例の説明 以下、本発明の実施例について、第2図を参照
して、従来例との比較において説明する。 金属パイプ3としてNCF800(商品名インコロ
イ800)を用いた。 一方、両端に端子棒1を備えたコイル状のニク
ロム線(線径0.55mm)からなる電熱線2を準備
し、金属パイプ3の中央に挿入し、マグネシア粉
末からなる電気絶縁粉末4を充填し、圧延減径し
た。 こののち、1050℃の還元性雰囲気で10分間熱処
理し、金属パイプ3の表面に、酸化クロムを主成
分とする緻密な酸化スケールを形成させた。 続いて、酸化スケールを形成させた金属パイプ
3の表面に酸化バリウムと酸化ケイ素を主成分と
する耐熱ホーロスリツプを用いて、スプレーによ
り塗布し、1050℃の大気雰囲気中で3分間、焼成
し、第2図に示すように30〜100ミクロンの厚さ
を有する耐熱ホーロ層7を金属パイプ3の表面上
に形成させた。 最後に、金属パイプ3の両端を低融点ガラス5
および耐熱性樹脂6で封口し、直径11mm、長さ
500mmの第2図に示す本発明の実施例のシーズヒ
ータを5本完成し、試料番号6〜10とした。 一方、比較のために、耐熱ホーロ層7を設けて
いないシーズヒータを、従来のシーズヒータの製
造方法にのつとり完成し、試料番号1〜5とし
た。 上記、それぞれのシーズヒータの食塩に対する
耐蝕性を試験するために、金属パイプ3の表面温
度が800℃になるように電圧調整し、20分通電−
10分休止のサイクルにて断続通電試験を行なつ
た。 但し、48サイクルに1回の割合で、飽和食塩水
をシーズヒータの金属パイプ3に塗布した。 上記試験方法により、それぞれのシーズヒータ
が断線するまでのサイクルを求め、この結果を第
2表に示した。
【表】
【表】 第2表から明らかなように、従来のNCF800か
らなる金属パイプ3を用いた試料番号1〜5のシ
ーズヒータでは、300〜400サイクル程度で断線し
たが、NCF800の金属パイプ3の表面に、耐熱ホ
ーロ層7を設けた本発明の実施例の試料番号6〜
10のシーズヒータでは3500サイクル以上の長い断
線寿命が得られた。 このように、本発明の実施例によるシーズヒー
タの製造方法で得られるシーズヒータでは、食塩
との反応をホーロ層により、抑えることが出来、
このような環境下で使用されるシーズヒータの寿
命を著しく高めることができる。 また、本実施例の製造方法によれば、従来より
一般にホーロ層を形成させる時の前処理として行
なわれるニツケルメツキ処理や、ブラスト処理ま
た酸洗などの処理を特に行なう必要がなく、従来
のシーズヒータの製造工程の1つの工程である焼
鈍または、除湿工程で、十分であり、非常に簡単
である。 一方、耐熱ホーロ層の厚さは、30ミクロン以下
では、耐蝕性に対して、あまり効果がなく、逆に
100ミクロン以上では、熱衝撃に対して弱く、ホ
ーロ層の剥離が生じるため、30〜100ミクロンが
丁度良い。 ホーロ材の成分としては、軟化温度の高い酸化
バリウム−酸化ケイ素を主成分とするものが作業
性を含め、最適である。 尚、本発明の実施例において、金属パイプ3と
してNCF800を用いたが、特にこれに限定される
ものではなく、他のSUS321、SUS304または
NCF600などの耐熱鋼であれば特に問題はない。 発明の効果 以上の説明から明らかなように、本発明のシー
ズヒータの製造方法によれば、耐熱鋼からなる金
属パイプの中央にコイル状の電熱線を挿入し、マ
グネシア粉末からなる電気絶縁粉末を充填し、圧
延後、1050℃〜1100℃の還元性雰囲気にて、熱処
理し、前記金属パイプ表面に、酸化クロムを主成
分とする緻密な酸化スケールを形成させたのち、
酸化バリウムと酸化ケイ素を主成分とする耐熱ホ
ーロ材を前記金属パイプ表面に塗布する。このの
ち950℃〜1100℃の大気雰囲気中で焼成し、金属
パイプ表面に、30〜100ミクロンの厚さを有する
耐熱ホーロ層を形成させるものであり、タレなど
を使用したり、食塩水がかかる条件下で使用され
る電気レンジや、焼肉、かば焼き、焼鳥などの調
理器の加熱源として使用しても寿命の長いシーズ
ヒータの製造方法を提供することができ、その価
値は大なるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のシーズヒータの断面図、第2図
は、本発明の一実施例のシーズヒータの断面図で
ある。 2……電熱線、3……金属パイプ、4……電気
絶縁粉末、7……耐熱ホーロ層。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 耐熱鋼からなる金属パイプの中央にコイル状
    の電熱線を挿入し、マグネシア粉末からなる電気
    絶縁粉末を充填し圧延後、1050℃〜1100℃の還元
    性雰囲気にて、熱処理し、前記金属パイプ表面
    に、酸化クロムを主成分とする緻密な酸化スケー
    ルを形成させたのち、酸化バリウムと酸化ケイ素
    を主成分とする耐熱ホーロ材を前記金属パイプ表
    面に塗布する、こののち950℃〜1100℃の大気雰
    囲気中で焼成し、金属パイプ表面に、30〜100ミ
    クロンの厚さを有する耐熱ホーロ層を形成させて
    なるシーズヒータの製造方法。
JP7405684A 1984-04-13 1984-04-13 シ−ズヒ−タの製造方法 Granted JPS60218785A (ja)

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