JPH0153189B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は一般的には印刷機に関するものであ
り、詳細にはウエブ供給凸版印刷ユニツトをウエ
ブ供給オフセツト印刷機ユニツトに転換すること
のできるオフセツト印刷機ユニツトに関するもの
である。

ニユース発行産業は何十億ドルもの値打ちのあ
る凸版印刷設備をもつている。しかしながら新聞
産業は印刷物の質の改善と作業コストの低下を含
む多くの理由から凸版印刷をオフセツト印刷に切
換えきた。最近まで、出版業者は凸版印刷設備を
取換えるためには新しいオフセツト印刷設備を買
う以外の選択手段は殆んどもつていなかつた。

凸版印刷ユニツト用のフレームは重量があり、
オフセツト印刷用胴の挿入のためにフレームの所
定位置を再中ぐり加工することは実際的ではな
い。新しい穴は古い穴に重なるので、再中ぐり加
工をしばしば行なうことはできない。更に、その
設備を完全に置換えること又はそれを完全に再加
工することは非常に時間がかかることである。

背景技術 直接平版印刷又は“デイーリソオ（di−
Litho）”として知られる転換法は凸版印刷版と圧
胴をオフセツト印刷版及びゴム胴と置換えるだけ
である。デイーリソオ法では、ウエブはデイーリ
ソオ版とゴム胴間に供給されるので、このプロセ
スは真のオフセツト印刷法ではない。

発明の開示 1979年４月20日出願の米国特許第32240号の対
象物でありかつ本発明と同じ譲受人に譲渡された
本願発明者及びデユアン・エツチ・ヒユーイの発
明によれば、主フレームと、印刷版を取付けるた
めにフレーム中で横に離隔した一対の版胴と、版
にインキ膜を付けるための手段と、版胴上の版と
夫々転動接触する一対の圧胴とをもつウエブ供給
凸版印刷ユニツトをウエブ供給オフセツト印刷機
ユニツトに転換する方法は、凸版印刷版胴の対と
凸版印刷圧胴の対を除去することを含む。主フレ
ーム内に軸受を用いてオフセツト印刷機構内にオ
フセツト印刷用胴を回転自在に支持するための内
部支持手段は主フレームに取付けられる。内部支
持手段の一実施例は補助フレームを含む。オフセ
ツト印刷機構内にオフセツト印刷用胴を受入れる
ための補助フレームの大部分は主フレーム内に置
かれる。次いで一対のオフセツト印刷版胴が据付
けられる。オフセツト印刷版胴は凸版印刷版胴用
の軸受と穴に嵌め込むことができ、この場合前記
胴は直接据付けることができ、別法としては、オ
フセツト印刷版胴の１つ又は両方が補助フレーム
に設置される。次いで、補助フレームの下部は、
補助フレームの設置の案内をするパイロツト部を
用いて、設置される。一実施例では、前記パイロ
ツト部は補助フレームに取付けられ、主フレーム
の元の胴用の穴に挿入するように設計される。補
助フレームを設置した後、一対のゴム胴は版胴上
の版及び他方のゴム胴と夫々転動接触する位置に
接近して設置される。或る状況の下では、補助フ
レームの下部は版胴の設置に先立つて完全に設置
される。

版胴上の版と夫々転動接触する一対の横に離隔
したインキ付けローラをもつことは凸版印刷ユニ
ツトでは普通のことである。この方法による好適
な転換法は、少なくとも一対のインキ付けローラ
を除去し、オフセツト版胴の対を設置した後、版
胴の版と少なくとも一対のインキ付けローラ間で
夫々転動接触するようにインキ付けローラを受入
れるためのマイクロメータ式調節ソケツトを取付
けることを含む。また、インキ付けローラに銅を
メツキし、加湿運動を与えるのが好適である。

凸版印刷ユニツトシリンダを駆動するのに使う
歯車列はオフセツト印刷用胴を駆動するのには適
していない。それ故新しいオフセツト歯車列はオ
フセツト印刷機ユニツトの胴の１つから他のオフ
セツト印刷機ユニツトの胴へ運動を与えるように
設置しなければならない。凸版印刷ユニツト用の
歯車の或るものは除去できるが、多くは少なくと
も１つの胴を駆動するために及びインキ付けロー
ラを駆動するためにまだ使用される。或る凸版印
刷ユニツトを転換する場合、凸版印刷用胴用の軸
受を除去することにより主フレーム中の凸版印刷
ユニツト用の穴を通してオフセツト印刷用胴のシ
ヤフトを延ばすようになすことができる。かかる
場合、オフセツト歯車例は通常、幅の広いウエブ
のためにフレーム内により大きな場所を与えるた
めに主フレームの外部に設置することができる。
主フレーム内に補助フレームにより胴シヤフトを
支持すると、主フレームの外部で歯車重量を支持
することにより望ましくない振動が起される。別
法として、オフセツト歯車列は主フレーム内に設
置することができるが、主フレーム内に歯車列を
設置すると、保守のために歯車に近付くことが困
難になり、補助フレームと胴の上部を除去せずに
歯車を除去することは不可能となる。

胴がドラム本体とシヤフトの両方を含むと考え
れば、補助フレームとオフセツト歯車列用の追加
の場所を与えるためにオフセツト印刷機用のドラ
ム本体をこれが主フレーム内にあるとき、ドラム
本体が凸版印刷用のものよりも短くすることがし
ばしば必要となる。ドラム本体を短縮するとウエ
ブの許容幅は狭くなる。しかしこのことによつて
米国では通常は問題は起らない。というのは当該
産業は58インチウエブ幅にかなり良く落着いてお
り、この幅は大部分の凸版印刷ユニツトが設計対
象とする典型的な68インチウエブより十分狭いも
のであるからである。しかしながら、これはこれ
より幅の広いウエブを使つているヨーロツパその
他の国では問題になる。また胴の全長はシヤフト
が凸版印刷胴用の主フレームの穴を通して延びる
ことができないときには短くなる。

本装置による好適な転換手段は、色々な印刷配
置のため、ウエブ巻きつきの生じた場合の後退の
ため、版変更のため、又はその他の胴保守のため
の色々な位置に色々な胴を全体として揺動させる
手段を設置することを包含する。

デツキ版胴とデツキ圧胴をもつ半デツキを少な
くとも有している凸版印刷ユニツトを転換するた
めの本発明装置による特別の転換方法はデツキ圧
胴を除去し、デツキ版胴の版と転動接触する位置
にデツキゴム胴を設置し、必要に応じてデツキ版
胴をデツキオフセツト版胴と取換え、デツキゴム
胴と転動接触する状態に置くため及び３つのすべ
ての胴、即ちデツキゴム胴及びオフセツトゴム胴
と転動接触する状態に置くためにゴム胴の対によ
り形成される尖端付近に圧胴を設置することにあ
る。この方法は全デツキのある状態も含み、この
全デツキは単に２つの半デツキとする。

少なくとも１つの半デツキを含む転換に於て
は、第一位置と第二位置と第三位置間でゴム胴の
各々と圧胴を全体として揺動させるための手段が
設置され、前記第一位置は、ゴム胴が夫々の版胴
の版とかつ圧胴と接触する位置とし、前記第二位
置は、ゴム胴の対がお互に接触し、圧胴から隔離
し、デツキゴム胴が圧胴と接触する位置とし、前
記第三位置は、ゴム胴と圧胴が後退位置へ変位せ
しめられる位置とし、前記後退位置はゴム胴が協
働する胴から隔離される位置とする。かかる方法
はまた、残りのオフセツト印刷用胴を全体として
揺動させる手段を設置することを含み、その揺動
では、すべての印刷用胴は前記第三位置に変位せ
しめられる。

本発明装置による転換方法はまた、オフセツト
印刷機構内にオフセツト印刷用胴のシヤフトを受
入れるため主フレーム中に穴を備え、主フレーム
外に軸受を用いてオフセツト印刷用胴を回転自在
に支持するために主フレームに取付けた外部支持
手段を設置することを含む。１つのかかる外部支
持体はオフセツト印刷用胴を受入れるために主フ
レームの外部に外部補助フレームの下部を含む。
外部補助フレームの上部は同時に設置し、オフセ
ツト印刷用胴のシヤフトが外部補助フレーム中の
穴を摺動して通るようになすことができるが、好
適には、胴を所定位置に下げた後に、フレームの
上部を内部補助フレームの上部と一緒に設置す
る。オフセツト印刷用胴のシヤフトを受入れるた
めに主フレームに穴を備えることは凸版印刷用胴
用の既存の穴の有する利点をとり、これらの穴を
必要なときに拡大し、必要な場所に新しい穴を形
成するということを包含する。これらは精密な穴
とする必要はなく、全く粗削りとなし得る。とい
うのはオフセツトシリンダは殆んどの場合補助フ
レームにより支持され、主フレームを通過するこ
とを必要とするに過ぎないからである。

本発明の実施例に於ては、内部支持手段はオフ
セツト印刷用胴を支持する支持ブラケツトを含
み、各支持ブラケツトは特定の穴と協働する。パ
イロツト部はブラケツトを夫々の穴に対して位置
決めするためにブラケツトに取付けられる。一例
として、外部支持手段はかかる支持ブラケツトと
パイロツト部を含む。ブラケツトは取換える凸版
印刷用胴に対して再配置したオフセツト印刷用胴
のために胴シヤフトの少なくとも一端を受入れ
る。

本発明のこれらの及びその他の目的、利点、特
徴は好適実施例を示す添付図面を参照した以下の
説明から明らかになるだろう。

本発明を実施する最良の様式 特に第１図を参照すれば、総括的に１０で示す
典型的なウエブ供給凸版印刷ユニツトはウエブ１
１の両面に印刷する。凸版印刷ユニツト１０は主
フレーム１２、印刷版を取付けるための主フレー
ム１２中で横に離隔した一対の版胴１４，１４ａ
と、インキ移動ローラ及びシリンダ又はドラムを
含む手段１６，１６ａと、インキ膜を版に付ける
ためのインキ付けローラ１８，１８ａ，２０，２
０ａを包含する。この凸版印刷ユニツト１０はま
た夫々版胴１４，１４ａ上の版と転動接触する一
対の圧胴２２，２２ａを含む。

第２図を参照すれば、凸版印刷ユニツトは水平
シヤフト２４により駆動され、このシヤフト２４
はかさ歯車２８，３０を介して垂直駆動シヤフト
２６を駆動する。垂直駆動シヤフト２６は歯車列
３２を介して上記凸版印刷用の胴を駆動し、前記
歯車列は胴１４用の駆動平歯車３４、圧胴２２ａ
用の駆動平歯車３６、及びかさ歯車４０を介して
垂直シヤフト２６により駆動される平歯車−かさ
歯車組合せ体３８を含む。主フレーム１２の反対
側の端に取付けた平歯車は各版胴１４，１４ａ及
び各圧胴２２，２２ａに対応していて、版胴１４
用の歯車が圧胴２２用の歯車を駆動し、圧胴２２
ａ用の歯車は版胴１４ａ用の歯車を駆動するよう
になつている。

第３，４図を参照すれば、第１，２図のウエブ
供給凸版印刷ユニツト１０から転換されたウエブ
供給オフセツト印刷機ユニツトは総括的に４２で
示す。これは主フレーム１２を含み、この主フレ
ームは駆動側主フレーム１２ａと作業側主フレー
ム１２ｂとからなり、またこのユニツトはインキ
移転ローラ及びドラム１６，１６ａと、インキ付
けローラ１８，１８ａ，２０，２０ａを含む。前
記ユニツトは更に垂直シヤフト２６、かさ歯車４
０、平歯車−かさ歯車組合せ体３８及び平歯車３
４を含む前記と同じ駆動機構をも含む。しかしオ
フセツト印刷機ユニツト４２はオフセツト印刷機
構内に各胴を回転自在に支持するための内部支持
手段をもち本実施例では内部支持手段は主フレー
ム１２に取付けた内部補助フレームを含み、これ
は駆動側内部補助フレーム４４ａと作業側内部補
助フレーム４４ｂとからなり、主フレーム１２内
に各胴を受入れるために備える。内部支持手段は
主フレーム内に軸受をもつ点で内部的のものであ
る。一対のオフセツト版胴４６，４６ａは版を取
付けるためにフレーム内で横に離隔しており、一
対のゴム胴４８，４８ａは夫々の版胴４６又は４
６ａ上の版とかつお互に転動接触する位置に密接
してフレーム内に位置している。胴４６がドラム
５０とシヤフト５２をもつとすれば、幾つかの胴
のシヤフトは補助フレーム４４ａ，４４ｂを越え
て、また主フレーム１２をすら越えて延びること
が認められる。これらの胴は従つて、これらが駆
動側主フレーム１２ａと作業側主フレーム１２ｂ
間に主として存在するという意味で“フレーム
内”にあるということになる。

オフセツト印刷ユニツト４２はまた上記オフセ
ツト印刷用の胴を回転自在に支持する外部支持手
段を含み、この実施例の外部支持手段は主フレー
ム１２の外側に取付けた外部補助フレーム４５を
含む。図示の特定の実施例では、外部補助フレー
ム４５と作業側内部補助フレーム４４ｂはボルト
４７により作業側主フレーム１２ｂにボルト留め
する。同様に駆動側内部補助フレーム４４ａはボ
ルト４９により駆動側主フレーム１２ａにボルト
留めする。

ウエブ供給オフセツト印刷機ユニツト４２もま
た、胴の１つ、この場合は胴４６から他の胴、こ
の場合は胴４８，４８ａ，４６ａへ動力を与える
ために作業側主フレーム１２ｂの外に歯車列５４
を含む。補助フレーム４４ａ，４４ｂのために主
フレーム１２内により大きい室を形成するために
は胴のドラム５０を短縮する必要がある。歯車列
５４は、たとえ胴４６，４６ａ，４８，４８ａの
シヤフト５２が凸版印刷ユニツトの胴用の穴７
６，５６ａ，５６ｂ，５８ａ，５８ｂ（第５，７
図）と整列しなくても、主フレーム１２の外へ移
動させることができる。というのは穴６０ｂ，６
１ｂ及び６２ｂは元の穴を拡大することにより形
成しているからである。或る場合には、オフセツ
ト印刷用のシリンダ用の穴は凸版印刷用の胴用の
軸受を単に除去することにより設けることができ
る。多くの凸版印刷ユニツトは現存する油密性の
ハウジング６３内に歯車列５４を追加するのに十
分な室をもつている。図示の実施例では歯車列５
４の外側にインキ付け歯車６６ａを移動させるこ
とにより歯車列５４をシヤフト５２用の軸受支持
体により接近させて保持することができ、このた
め歯車の張出しを更に減少させることができる。

第１，２図のウエブ供給凸版印刷ユニツト１０
を第３，４図のウエブ供給オフセツト印刷機ユニ
ツト４２に転換する方法は、凸版印刷用版胴１
４，１４ａの対と凸版印刷用圧胴２２，２２ａの
対を除去し、オフセツト印刷機構内にオフセツト
印刷用の胴を受入れるため駆動側内部補助フレー
ム４４ａと作業側内部補助フレーム４４ｂからな
る内部補助フレームの下部を主フレーム１２の内
側に置き、一対のオフセツト版胴４６，４６ａを
据付け、内部補助フレームの下部を据付け、夫々
版胴４６，４６ａ上の版及び他方のゴム胴と夫々
転動接触する位置に密接させて一対のゴム胴４
８，４８ａを据付ける工程の組合せからなる。勿
論補助フレームの下部は胴の据付け前に完全に据
付けることができ、本発明はこの特定の作業順序
に限定されない。胴を所定位置に置く前に少なく
とも前記下部を主フレーム内に前以て配置してお
くことも簡単にできる。

本発明による好適方法には、作業側外部補助フ
レーム４５の下部４５ｂを据付け、作業側外部補
助フレーム４５の外側にオフセツト印刷機構の歯
車列５４を設置することが含まれる。この方法に
はまた、補助フレームの下部を据付ける前に、そ
の補助フレームに対応する型板を主フレームの各
側に当てて配置し、この型板を案内として、主フ
レームの夫々の側に補助フレームをボルト留めす
るために主フレームに穴を形成することが含まれ
る。補助フレームの据付けは補助フレームを主フ
レームにボルト４７を用いてボルト留めすること
により行なう。

前記方法はまた、短い半径の円弧にわたつて胴
全体を揺動させるための揺動手段６８ａ，６８ｂ
を設置することを含み、前記手段は図示の実施例
では、偏心スリーブとし、補助フレーム内で内部
補助フレーム４４ｂから外部補助フレーム４５ま
で作業側主フレーム１２ｂの穴６０ｂ，６１ｂを
通して延びて夫々のオフセツト印刷用の胴を回転
自在に受入れる。駆動側の偏心スリーブ６８ａは
駆動側内部補助フレーム４４ａ中に簡単に回転自
在に取付けられる。主フレーム１２中に穴を設け
る工程は、必要な場合には作業側に偏心スリーブ
を受入れるのに十分な大きさに穴を拡大すること
を含む。

好適な方法は、少なくとも一対のインキ付けロ
ーラ、即ち１８と１８ａ又は２０と２０ａ、又は
両方の対を取除き、オフセツト版胴対を据付けた
後に版胴４６，４６ａの版とインキ付けローラが
夫々転動接触とするようにインキ付けローラを受
入れるためのマイクロメータ調節型のソケツトを
取付け、次いでインキ付けローラの少なくとも１
つの対を設置することを含む。インキ移動ローラ
等を含む手段１６，１６ａ中のインキドラムを銅
でメツキすること及び加湿器６４，６４ａを設け
て加湿作用を与えるのが好適である。歯車列５４
もまた追加される。歯車６６，６６ａは夫々イン
キ付けローラ及びドラムを駆動するために版胴４
６，４６ａに追加される。ゴム胴４８，４８ａの
各々を全体として揺動させる揺動手段６８ａ，６
８ｂを設ける。この手段は胴を第一位置と第二位
置間で全体として揺動させる。前記第一位置は、
ゴム胴が夫々の版胴とかつお互に接触してそれら
の間に供給されるウエブの両側にインキ像を付す
位置とし、前記第二位置は、ゴム胴が夫々協働す
る胴から隔離された後退位置とする。揺動手段は
手動で又は液圧的に回動する偏心軸受又はスリー
ブ６８ａ，６８ｂとすることができる。かかる機
構は印刷機には普通のことであり、プレンに与え
られた米国特許第3329086号に詳記している。揺
動手段はまた版胴の各々を全体として揺動させる
ために設けることができ、上記両位置は版胴とゴ
ム胴の両者を全体として揺動させることにより得
ることができる。

補助フレーム４４ａ，４４ｂと４５の下部のみ
について説明したが、或る場合にはこれは補助フ
レーム全体について適用することができる。第
３，５図を参照すれば、補助フレーム４４ａ，４
４ｂの下部の今１つの実施例はオフセツト印刷用
胴を簡単に所定位置に下げることができるように
胴用の穴を露出したままに残しておく。かかる下
部の頂部位置は線１１６により示す。次いでキヤ
ツプ１１７が前記胴及びそれらの軸受を所定位置
に保持するために取付けられる。このことは主フ
レームにキヤツプを取付ける普通のやり方と同じ
である。

本発明では転換された印刷機フレームの外側に
歯車を移すことができる。このことにより胴用の
スペースをより大きくし、従つてウエブ幅をより
幅広くすることができ、このため凸版印刷からオ
フセツト印刷への転換コストが減る。第三の軸受
面を作業側にもつため歯車の張出し長さが減少す
る。勿論、この装置は駆動側歯車の張出しを減ら
すために使うことができる。歯車が外側へ移すこ
とによりソケツト及び後退機構のためのスペース
をより大きくすることができる。本発明は印刷ユ
ニツトの作業側に油密性ハウジングが存在すると
いう利点をもつ。本発明はカラーユニツト及び半
デツキ又は全デツキをもつその他のユニツトに容
易に応用することができる。本発明ではゴム胴に
比較的小さな二重軸受を使用できる。本発明はま
た拡大又は追加を要するときには粗中ぐりした穴
を主フレームに使用できる。このことは極めて重
要である。というのは現場で主フレームに精密な
穴を中ぐりすることは困難だからである。更に、
主フレームの外側に歯車を保持するため内部補助
フレーム上の支承面を主フレームに一層接近させ
ることができ、従つて補助フレームに加わる応力
を減らすことができる。

第６，７図を参照すれば、本発明による別の実
施例が総括的に１２０で示されている。前述の実
施例の説明で使つた数字を同様の部品に付してい
る。主フレーム１２ａ，１２ｂはキヤツプ１１
８，１１８ａをもち、これらは除去でき、また最
初は凸版印刷用胴を穴１１２，５６ａ，５８ａ，
７６内に挿入するのを助けるために使用された。
図示の実施例１２０では版胴４６ａは偏心スリー
ブ１２２と斜角付きローラ軸受１２４により回転
自在に支持する。この場合版胴４６ａの中心は偏
心スリーブ１２２により適切に位置決めするため
に十分に移動させられる。その結果穴７６を拡大
すること又は補助フレーム或いは他の内部又は外
部支持手段に版胴４６ａを据付けることは不必要
となる。この実施例の内部支持手段は主フレーム
１２ａ，１２ｂに取付けた複数の支持ブラケツト
１２６，１２６ａを含む。各支持ブラケツト１２
６，１２６ａは特定の穴５６ａ，５８ａと夫々協
働する。支持ブラケツトはゴム胴を支持するが、
これと同様のブラケツトを他の胴を支持するため
に使うことができる。図示の場合、支持ブラケツ
ト１２６はゴム胴４８ａを支持する。図示の実施
例では、外部支持手段は穴５８ａを通して延びる
ゴム胴シヤフト５２の一部分を支持するための外
部支持ブラケツト１３０を含む。支持ブラケツト
１２６と１３０及び他の支持ブラケツトは支持リ
ング１３４とこの支持リング１３４に取付けたフ
ランジ１３６を含む。ボルト１３８は支持ブラケ
ツトを主フレーム１２ａにフランジ１３６を介し
て固定し、補強部材１４０は支持リング１３４と
フランジ１３６間に延びて、シリンダ支持用の支
持リング１３４に強度を与える。

複数のパイロツト部１４２は支持ブラケツトに
取付けられる。一例として、支持ブラケツト１２
６に取付けたパイロツト部１４２はその穴５８ａ
に対してブラケツト１２６を位置決めする。ゴム
胴４８ａを据付けるため、支持ブラケツト１２６
とパイロツト部１４２の組合せ体はシヤフト５２
の少なくとも一端で、この場合は穴５８ａに最も
近い端でゴム胴４８ａのシヤフト５２上に位置決
めされる。ゴム胴４８ａは次いで、版胴４６ａ上
の版及び圧胴１４６と夫々転動接触する位置に接
近して主フレーム１２内に位置決めされる。支持
ブラケツト１２６は次いでパイロツト部１４２を
用いて据付けられて、ブラケツトを穴５８ａに対
して位置決めする。好適にはこのブラケツトは全
組立体が簡単に所定位置に落し込まれるように胴
シヤフト上に予め組立てられる。パイロツト部は
最初の穴と十分に接触して、パイロツト部を、そ
れ故支持ブラケツトと胴を精密に位置決めするよ
うになす。もし胴シヤフト５２及びそれらと協働
する揺動手段、即ち偏心スリーブ６８ｃのために
追加のスペースを作る必要があるならば、粗削り
穴１４４，１４４ａを夫々最初の穴５６ａ，５８
ａに隣接して備えることができる。しかし、粗削
り穴は最初の穴と同じ直径とする必要がなく、か
つ実際上偏心スリーブが必要とする追加のスペー
スを供する必要があるだけであつて軸受やその他
の機構を収容する必要がないので、ずつと小さく
作ることができ、パイロツト部１４２は最初の穴
に精密に嵌合させることができる。

共通の圧胴１４６のシヤフト１４８は回転自在
に支持するために手段１５０，１５６により支持
される。予め設けた手段１５２はシヤフト１４８
の外端を支持する。

この実施例の歯車列１５８はゴム胴４８，４８
ａを圧胴１４６により平歯車３８を介して駆動す
るようになす。主フレーム１２は穴あけされて、
シヤフト１４８が主フレーム１２を通して延びて
平歯車３８を支持し、かくして１３２の場所にあ
つた歯車支持シヤフトを置換える。かかる構成
で、共通の圧胴１４６は歯車３８を介して駆動さ
れる。版胴４６と４６ａはそれらのゴム胴により
作業側で駆動される。

かかる構成により、ウエブはその片側の多色の
像を付すために共通の圧胴１４６の回りに巻かれ
る。半デツキをもつ配置に偏心スリーブを用いる
ことにより、ゴム胴４８，４８ａは供給されるウ
エブの両側にインキ像を付す作業のブランケツト
対ブランケツトモードに移すことができる。

第８，９図を参照すれば、本発明の好適実施例
が総括的に１５８で示されている。前の実施例に
示した支持ブラケツトと同様のパイロツト部１６
４と支持リング１６２からなる支持ブラケツト１
６０はゴム胴４８の作業端用の内部支持手段とし
て役立つ。

第１０，１１図を参照すれば、支持組立体１６
６は内部支持リング１６８、外部支持リング１７
０及びパイロツト部１７２を含み、このパイロツ
ト部は内部支持リング１６８を外部支持リング１
７０に固定する手段としても役立つ。パイロツト
部１７２は斯くして、外部支持ブラケツトを内部
支持ブラケツトに固定しかつ前記ブラケツトを穴
に対して位置決めするための手段として働く。ゴ
ム胴４８のシヤフト５２とパイロツト部１７２は
支持組立体１６６を設置するときに穴６０ａを通
して延びる。支持組立体１６６は内部ボルト１７
４と外部ボルト１７６により所定位置に保持され
る。設置の際に内部支持リング１６８とフレーム
１２ａの間又は外部支持リング１７０とフレーム
１２ａ間に夾材を付加することは緊密嵌合を得る
のに必要である。

特に第９図を参照すれば、支持組立体１６６に
類似の支持組立体１６６ａはゴム胴４８ａを支持
するために設けられる。支持シリンダ１７０，１
７０ａは２つの支持組立体を正確に位置決めする
のを助けるための境界面１７８を形成するのに十
分の長さをもつように設計する。

第１２，１３図を参照すればゴム胴４８を小半
径の弧にわたつて全体として揺動させるための手
段は作業側の支持ブラケツト１６０によつて回転
自在に支持された偏心スリーブ１８０と、支持組
立体１６６の一部をなす貫通偏心スリーブ１８２
を含む。この組立体は支持リング１６８，１７０
により回転自在に支持されている。貫通偏心スリ
ーブ１８２は、内部支持スリーブ１６８により回
転自在に支持した内部偏心スリーブ１８４と、外
部支持リング１７０により回転自在に支持した外
部偏心スリーブ１８６と、内部偏心スリーブ１８
４を外部偏心スリーブ１８６にしつかり取つける
ための連結手段１８８からなる。好適設備に於け
る連結手段１８８は内部偏心スリーブ１８４と外
部偏心スリーブ１８６の全周囲を連結せず、その
ために穴６０ａの所要寸法を減らすことになる。

内部支持リング１６８は外部支持リング１７０
に一体に結合され、貫通偏心スリーブ１８２は両
支持リング１６８，１７０により全体として支持
されているので、好適な方法では支持組立体１６
６は据付けに先立つて胴シヤフト上に完全に組立
てられる。

以上の説明より本発明は前述の目的のすべて
を、明白なかつ装置に固有のその他の利益と共
に、達成するために十分適用されるものであるこ
とが分かるだろう。一定の特色と副次的組合せが
有用であり、他の特色の副次的組合せに関係なく
利用できることは勿論のことである。

多くの可能な実施例が本発明の範囲を逸脱する
ことなく形成されうるので、添付図面に示したす
べての事項は例示であつて、限定を意味するもの
でないことは勿論である。

【図面の簡単な説明】

第１図はウエブ供給凸版印刷ユニツトの一端で
とつた横断面図；第２図は第１図の凸版印刷ユニ
ツトの端面図；第３図は第１図の印刷機の第１図
と同様の断面図で、ウエブ供給オフセツト印刷機
ユニツトに転換した後のもの；第４図は第３図の
オフセツト印刷機ユニツトの上面図で、主フレー
ム中の穴を一部断面で示すもの；第５図は胴を除
去した第３図と第４図のオフセツト印刷機ユニツ
トの第３図と同様の図、第６図は別の実施例の第
４図と同様のものの詳細図で、キヤツプを除去し
た主フレームの露出縁に直角をなしてとつた図；
第７図は胴を除去した第６図のオフセツト印刷機
ユニツトの駆動側以外を第３図と同様とした図；
第８図は別の実施例の第４図と同様のものの詳細
図；第９図は第３図と同様の図で、胴を仮想線で
示したもの；第１０図は第８図と第９図に示した
オフセツト印刷用胴を回転自在に支持する手段の
第９図と同様の拡大図；第１１図は第１０図の線
１１−１１上でとつた横断面図；第１２図は第１
０図と第１１図に示すオフセツト印刷用胴を回転
自在に支持する手段と共に使用する本発明による
スリーブの横断面図；第１３図は第１２図の線１
３−１３上でとつた横断面図である。 １２ａ，１２ｂ…主フレーム、４２…オフセツ
ト印刷機ユニツト、４４ａ，４４ｂ…内部補助フ
レーム、４５…外部補助フレーム、４６，４６ａ
…版胴、４８，４８ａ…ゴム胴、５２…シヤフ
ト、５４…歯車列、５６ｂ，５８ｂ，６０ａ，６
１ａ，６２ａ，７６，１１２…穴、６８ａ，６８
ｂ，６８ｃ…揺動手段、１２６…内部支持ブラケ
ツト、１３０…外部支持ブラケツト、１６０…支
持ブラケツト、１６８…内部支持リング、１７０
…外部支持リング、１８０…偏心スリーブ、１８
２…貫通偏心スリーブ、１８４…内部偏心スリー
ブ、１８８…連結手段。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 凸版印刷機構中に印刷用胴を受入れて回転自
   在に支持するための穴６０ａ，６１ａ，６２ａ，
   ５６ｂ，５８ｂ，７６，１１２をもつ一対の離間
   した壁を画成する主フレーム１２ａ，１２ｂと、
   前記フレーム内に配置されかつ離間して回転自在
   に支持された一対の版胴４６，４６ａと、一対の
   ゴム胴４８，４８ａを備え、前記ゴム胴はオフセ
   ツト印刷のために前記版胴の一方及び他方と転動
   接触するよう前記フレーム内に回転自在に夫々支
   持されており、更に印刷用胴を回転自在に支持す
   る外部補助フレーム４５と、印刷用胴を回転自在
   に支持する内部補助フレーム４４ａ，４４ｂを備
   えたオフセツト印刷機ユニツト４２において、前
   記外部補助フレーム４５は前記主フレームのうち
   の１つの主フレーム１２ｂ上にのみありかつその
   外面に固定されており、前記内部補助フレーム４
   ４ａは前記主フレーム１２ｂの反対側の主フレー
   ム１２ａ上にありかつその内面に固定されてお
   り、前記胴４６，４６ａ，４８，４８ａのうらの
   少なくとも１つの胴は前記内部補助フレームと外
   部補助フレームによつて回転自在に支持されてお
   り、前記内部補助フレーム４４ａ，４４ｂと外部
   補助フレーム４５は前記主フレーム壁中の前記穴
   ６０ａ，６１ａ，６０ｂ，６１ｂに関連して配置
   されると共に前記主フレーム壁に対して相対回転
   しないように固定されており、各補助フレーム４
   ４ａ，４４ｂ，４５は前記主フレーム壁中の隣接
   した穴６０ａ，６１ａに対して偏心的に配置した
   軸受をもち、前記軸受は揺動手段６８ａ，６８ｂ
   を回転自在に支持し、各揺動手段は偏心的に位置
   した軸受け受入れ穴を画成しており、胴支持軸受
   が前記胴４６，４６ａ，４８，４８ａを支持する
   ため各揺動手段の各前記偏心的に位置した穴内に
   配置されることを特徴とするオフセツト印刷機ユ
   ニツト。 ２ 前記補助フレーム４４ａ，４４ｂ，４５によ
   つて支持した前記胴はゴム胴４８，４８ａとする
   ことを特徴とする特許請求の範囲第１項記載のオ
   フセツト印刷機ユニツト。 ３ 前記胴４６，４６ａ，４８，４８ａの各々は
   前記外部補助フレーム４５を固定した前記主フレ
   ーム１２ｂ中の個別の穴を貫通するシヤフト５２
   を含み更に前記シヤフトの各々上に設けた個別の
   歯車をもつた歯車列５４を備え、各シヤフト上の
   歯車は隣接するシヤフト上の歯車と噛合つている
   ことを特徴とする特許請求の範囲第１項記載のオ
   フセツト印刷機ユニツト。 ４ 前記外部補助フレーム４５を固定した前記主
   フレーム１２ｂは前記内部補助フレームと外部補
   助フレーム上に支持した前記胴の前記胴シヤフト
   ５２を貫通させるすきま穴を画成することを特徴
   とする特許請求の範囲第１項記載のオフセツト印
   刷機ユニツト。 ５ 前記外部補助フレーム４５は主フレーム１２
   ｂの外側に固定した外部支持ブラケツト１３０を
   含み、前記内部補助フレーム４４ｂは前記主フレ
   ーム１２ａの内側に固定した内部支持ブラケツト
   １２６を含み、各前記ブラケツトに軸受受入れ穴
   を画成し、更に前記軸受受入れ穴内に軸受を備
   え、前記揺動手段６８ｃは前記軸受上に回転自在
   に支持されることを特徴とする特許請求の範囲第
   １項記載のオフセツト印刷機ユニツト。 ６ 前記内部補助フレーム４４ｂは主フレーム１
   ２ｂの内側に固定されており、前記主フレームに
   は外部補助フレーム４５が固定されると共に前記
   主フレーム壁に対して相対回転しないように固定
   されていることを特徴とする特許請求の範囲第１
   項記載のオフセツト印刷機ユニツト。 ７ 前記内部補助フレーム４４ａ，４４ｂは主フ
   レーム内側に２つの胴支持軸受を全体的に含み、
   前記外部補助フレーム４５は主フレーム外側に２
   つの胴支持軸受を全体的に含みそしてこの胴支持
   軸受の各々は前記内部補助フレーム４４ａ，４４
   ｂの前記胴支持軸受のうちの１つの胴支持軸受と
   軸線方向で整列しており、このように整列した各
   対をなす胴支持軸受は前記胴のうちの１つの胴を
   回転自在に支持し、前記回転自在に支持された胴
   は一端を前記外部補助フレームの前記軸受によつ
   て支持しそして反対端を前記内部補助フレームの
   前記軸受のみによつて支持することを特徴とする
   特許請求の範囲第１項記載のオフセツト印刷機ユ
   ニツト。 ８ 前記胴の各々は前記外部補助フレーム４５を
   固定した前記主フレーム１２ｂ中の個別の穴を貫
   通するシヤフト５２を含み、各隣接したシヤフト
   上の歯車と噛合う各前記シヤフト上の個別の歯車
   をもつ歯車列５４を備えることを特徴とする特許
   請求の範囲第７項記載のオフセツト印刷機ユニツ
   ト。 ９ 前記内部補助フレーム４４ａ，４４ｂと外部
   補助フレーム４５の各々は偏心的に位置した軸受
   受入れ穴を夫々画成する、回転自在に支持された
   ２つの揺動手段６８ａ，６８ｂを含み、前記内部
   補助フレームと外部補助フレームの前記胴支持軸
   受は前記揺動手段の前記偏心的に位置した軸受受
   入れ穴内に配置されることを特徴とする特許請求
   の範囲第７項記載のオフセツト印刷機ユニツト。 １０ 前記内部補助フレーム４４ｂは外部補助フ
   レーム４５を固定する主フレーム１２ｂの内側に
   固定され、前記内部補助フレーム４４ｂもまた回
   転自在に支持した一対の揺動手段６８ｂを含み、
   前記揺動手段の各々は前記整列した軸受の対のう
   ちの１つの軸受と整列した軸受を各々含みそして
   前記胴を回転自在に支持する偏心的に位置した軸
   受受入れ穴を画成することを特徴とする特許請求
   の範囲第９項記載のオフセツト印刷機ユニツト。 １１ 前記内部補助フレームは主フレーム内側に
   配置した一対の内部支持ブラケツト１２６を含
   み、前記外部補助フレームは主フレーム外側に一
   対の外部支持ブラケツト１３０を含み、前記ブラ
   ケツトの各々は軸受受入れ穴を画成し、前記内部
   補助フレームの各前記ブラケツトの軸受受入れ穴
   は前記外部補助フレームの前記ブラケツトの軸受
   受入れ穴とほぼ軸線方向で整列しており、各前記
   軸受受入れ穴内に軸受を備え、前記揺動手段６８
   ａ，６８ｂ，６８ｃは前記軸受上に回転自在に支
   持され、各前記揺動手段は前記軸受に対して偏心
   的に位置した穴を含み、前記整列した対の前記胴
   支持軸受は前記内部支持ブラケツトの前記揺動手
   段と前記外部支持ブラケツトの前記揺動手段の前
   記偏心的に位置した穴内に配置されることを特徴
   とする特許請求の範囲第９項記載のオフセツト印
   刷機ユニツト。 １２ 前記胴支持軸受によつて支持した前記胴は
   前記ゴム胴とすることを特徴とする特許請求の範
   囲第７項記載のオフセツト印刷機ユニツト。 １３ 前記内部補助フレームは偏心スリーブ１８
   ０を回転自在に支持する前記主フレーム１２ｂに
   固定した支持ブラケツト１６０を含み、前記他方
   の部分と前記外部補助フレームは前記他方の部分
   と前記外部補助フレームの偏心スリーブを画成す
   る支持組立体１６６を含み、前記支持組立体１６
   ６は主フレーム１２ａの内側に固定した内部支持
   リング１６８と、同様の主フレーム１２ｂの外側
   に固定した外部支持リング１７０と、前記主フレ
   ーム１２ａの前記穴のうちの１つの穴内に配置さ
   れると共に前記内部と外部の支持リングを相互連
   結するパイロツト部１７２と、各前記支持リング
   上に支持した軸受と、貫通偏心スリーブ１８２と
   からなり、この貫通偏心スリーブは、前記内部支
   持リング１６８上に回転自在に支持した内部偏心
   スリーブ１８４と、前記外部支持リング１７０上
   に回転自在に支持した外部偏心スリーブ１８６
   と、前記内部偏心スリーブの少なくとも一部分を
   前記外部偏心スリーブに連結する連結手段１８８
   とからなることを特徴とする特許請求の範囲第６
   項記載のオフセツト印刷機ユニツト。 １４ 前記内部補助フレームは前記主フレーム上
   の２つの支持ブラケツト１６０を含み、前記の他
   方の主フレームは２つの支持組立体１６６を固定
   されていて、前記ブラケツトと支持組立体は前記
   ゴム胴４８，４８ａを支持することを特徴とする
   特許請求の範囲第１３項記載のオフセツト印刷機
   ユニツト。