JPH0152466B2 - - Google Patents
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- JPH0152466B2 JPH0152466B2 JP56180528A JP18052881A JPH0152466B2 JP H0152466 B2 JPH0152466 B2 JP H0152466B2 JP 56180528 A JP56180528 A JP 56180528A JP 18052881 A JP18052881 A JP 18052881A JP H0152466 B2 JPH0152466 B2 JP H0152466B2
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Landscapes
- Heat Treatment Of Steel (AREA)
Description
本発明は海洋油田開発、海洋資源探査、波力発
電、淡水化プラント等の各種海水プラントに用い
られる耐海水用オーステナイト系ステンレス鋼に
関するものである。 従来、耐海水用ステンレス鋼としては、これま
でSUS316317が使用されてきたが、各種海水プ
ラントの工業化とその拡大に伴つて、その使用環
境は高負荷、高温と益々過酷化し、SUS316317
では数年で孔食や隙間腐食が発生し、耐海水性の
点で不十分となつてきた。また引張り強さについ
ても60Kg/cm2程度と強度面でも不十分となつてき
ている。 そこで、高負荷に耐えより優れた耐海水性を有
するステンレス鋼として、SUS329JI(25Cr−5Ni
−2Mo−0.10N)、×M19(22Cr−13Ni−5Mn−
2Mo−0.30N−0.2V−0.2Nb)、×M17(20Cr−6Ni
−2.5Mo−8Mn−0.35N)、21Cr−12Ni−2.5Mo
−1.5Mn−0.20N鋼、25Cr−14Ni−1Mo−0.35N
鋼等が開発され最近各種プラントに使用されてい
る。 しかしながら、SUS329J1は引張り強さ75Kg/
mm2と優れた強度を有しているが、二相組織であ
るためCr濃度の高いフエライト相が溶接などの
熱操作によりシグマ相を生成し易く、またシグマ
相の生成は材質をもろくするうえ475℃脆性にも
敏感であり、優れた耐海水性を安定して得ること
は困難である。 また、×M19と25Cr−14Ni−1Mo−0.35N鋼は
優れた耐海水性と強度を有しているが、前者は
Nb,Vを含有するため、後者は25%ものCr量を
含有するために高温変形能が劣り、熱間圧延が困
難である。×M17は優れた強度を有しているが、
8%ものMn量を含有しているため、熱間加工性
耐海水性の点でやや不十分である。 さらに、21Cr−12Ni−2.5Mo−1.5Mn−0.20N
鋼は優れた耐海水性と熱間加工性を有している
が、引張り強さ66Kg/mm2と強度が低いという欠
点を有している。 本発明は従来鋼のかかる欠点を解消し、優れた
耐海水性、熱間加工性および、高い強度を有し、
かつ比較的廉価なオーステナイト系ステンレス鋼
を得ることを目的としたものである。そこで、本
発明者等はオーステナイト系ステンレス鋼の耐孔
食性について研究を重ねた結果、耐孔食性はCr
当量=Cr+2.5Mo+0.2Ni+15Nなる関係式でお
おむね評価でき、優れた耐孔食性を得るためには
Cr当量31以上にすればよいこと、さらに2.0〜7.0
%のMnを含有させることにより耐海水性を改善
することができることを見い出した。 この関係式を利用して、本発明者等は比較的廉
価で、優れた耐海水性、熱間加工性および高い強
度を兼ね合せ持つオーステナイト系ステンレス鋼
の化学組成を検討した結果、Cr20.5〜22.5%、
Ni6.0〜8.8%、Mo0.5〜2.8%、N0.31〜0.50%
Mn2.2〜7.0%なる化学組成の鋼を見い出した。 この中で、Nは優れた耐海水性と高い強度を得
るとともにオーステナイト相を安定させ、Ni含
有量を節約するもので、熱間加工性を大きく損う
心配のない0.31〜0.50%のN量を含有せしめた。 Cr,Moは耐海水性を向上させる重要な元素で
あるが、多量に含有させるとオーステナイト相を
安定させるに多くのNiを含有させる必要があり
合金量の増加にともない熱間脆性を強める。した
がつて、本発明においては耐海水性を得る上で必
要なCr,Mo量をできるだけ少なくするため、N
を0.31〜0.50%含有せしめて耐海水性を向上させ
ることにより、高合金鋼特有の熱間脆性を和らげ
ることに成功したものである。 Niについては、オーステナイト相を安定させ
るに最小限必要な6.0〜8.8%含有せしめるもので
ある。 Mnは、本発明においてはNを0.31〜0.50%含
有させるものでNが鋼塊中で気泡となるのを解消
するため含有させ、かつ耐海水性を向上させるに
2.2〜7.0含有させた。 すなわち、本発明は上述の研究結果をもとに高
Cr、高合金耐海水用鋼に伴う問題に付して、Cr
当量式を利用して20.5〜22.5%のCr、6.0〜8.8%
のNi、0.5〜2.8%のMoと、従来鋼に比べて低い
合金量と、0.31〜0.50%のN含有量でもつて優れ
た耐海水性と熱間加工性を有し、かつ、引張り強
さ70Kg/mm2以上と優れた機械的性質を有する耐
海水性用オーステナイト系ステンレス鋼の開発に
成功したものである。 以下に本発明について詳述する。 第1発明鋼は、重量比にしてC0.08%以下、
Si1.0%以下、Ni6.0〜8.8%、Mn2.2〜7.0%、
Cr20.5〜22.5%、Mo0.5〜2.8%、N0.31〜0.50%
を含有したもので、第2発明鋼は第1発明鋼のO
を0.0050%以下、Sを0.015%以下とし、第1発
明鋼の耐海水性、熱間加工性をさらに向上させた
もので、第3発明鋼は第1発明鋼にさらに
Nb0.05〜1.0%含有し、第1発明鋼の強度、熱間
加工性をさらに向上させたもので、第4発明鋼は
第2発明鋼にB0.01%以下を含有し、第2発明鋼
の熱間加工性、耐食性を向上させたものである。 以下に本発明鋼の成分限定理由について説明す
る。 Cは強力なオーステナイト相形成元素で、かつ
マトリシクスに固溶している場合には強度を高め
耐海水性を改善する元素である。一方CはCrと
結合して炭化物を形成し粒界腐食感受性を高める
など一般的耐食性を損うのでその上限を0.08%と
した、なお、溶接用、大型構造部材のように粒界
に炭化物が生成し易い特殊な用途に使用する場合
には0.03%以下にすることが望ましい。 Crは本発明鋼の耐海水性を付与する基本元素
であり、かつN固溶限を高める元素である。 第1図に示したように優れた耐海水性を得るた
めにはCr当量を31以上にする必要があり、Cr含
有量の下限を20.5%とした。しかし、Crは強力な
フエライト相形成元素であり、22.5%以上の含有
は高温でオーステナイト−フエライトバランスを
損い熱間加工性を低下せしめるのでその上限22.5
%とした。 Niは強力なオーステナイト相形成元素で耐海
水性、冷間および熱間加工性を向上させる元素で
ある。 本発明鋼の組成バランスでオーステナイト組織
を得るためにはNi量を少なくとも6.0%以上含有
させる必要があり、その下限を6.0%とした。本
発明鋼の熱間加工性は、Ni量の増加とともに高
温でのオーステナイト−フエライトバランスが改
善されて6.0〜8.8%の間で最も良好となり、9%
以上では再び低下する。これはオーステナイト相
が不安定な化学組成では、Niはそれを安定化せ
しめることで熱間加工性の改善に寄与するが、し
かしオーステナイト相が十分安定な場合には高合
金鋼特有の熱間脆性がNiの増加とともにひどく
なるためである。 さらに、Niは高価な元素であるので、その含
有量は必要最小限とすべきであり、その上限を
8.8%とした。 Nは本発明鋼の主要な元素であり、優れた耐海
水性、強度およびオーステナイト相を得るために
はなくてはならない元素である。これらの性能を
十分に発揮させるには0.31%以上の含有が必要で
ある。 Nの固溶限はCr、Mn量と凝固時のデルタフエ
ライト量によつて左右されるので、本発明鋼にあ
つてはN含有量の増大に応じてMn量を増加せし
めるものである。またN0.50%以上の含有は熱間
加工時の変形抵抗を著しく高め熱間圧延を困難に
する。さらに造塊時、調塊中に気泡を発生する危
険を増加するのでその上限を0.50%とした。 Mnは本発明鋼の主要な元素で、N固溶限を増
加せしめて優れた耐海水性、強度と、オーステナ
イト相を得るためにはなくてはならない元素であ
る。 さらにMnはそれ自身も耐海水性、オーステナ
イト相の安定化にも寄与するもので少なくとも
2.2%以上の含有が必要である。しかし、7.0%以
上の含有は耐海水性、熱間加工性を損うのでその
上限を7.0%とした。 MoはCr,Nとともに本発明鋼の耐海水性を付
与する元素であり少なくとも0.5%以上の含有が
必要である。Moの耐海水性改善効果は、Crの2.5
倍で、Mo1%を添加すればCr2.5%少なくしても
同じ耐海水性を得ることができ、Cr+Mo量は1.5
%減少する。 これによつて、Ni2.0%を低下せしめることが
可能である。すなわち、Mo1%の含有は同一の
耐海水性を得るに、Cr+Ni+Mo量を3.5%減少
させることができ、高合金鋼特有の熱間脆性を和
らげることができる。反面Moは非常に高価な元
素でありその含有量は必要最少限にとどめるべき
であり、2.8%を越えて含有せしめると高合金鋼
特有の熱間脆生が著しく高まり、熱間圧延が困難
になるのでその上限を2.8%とした。なお、望ま
しくはその含有量を1.5〜2.2%に抑えるとよい。 Siは製鋼時の脱酸に必要な元素であるが、必要
以上のSiの含有は本発明鋼においては有害であ
る。すなわち、SiはCrの2倍もの強度なフエラ
イト形成元素で著しくオーステナイト−フエライ
トバランスを損ない、かつ、SiはNの固溶量を低
下させるのでその上限を1.0%とした。 なお、製造にあたつてはSi量を0.30〜0.50%に
制限し、可能な限りCr,N量を増加せしめるこ
とが望ましい。 O,Sは耐海水性、熱間加工性を著しく損う不
純物元素であるが、逆に特殊溶解により通常のレ
ベルより低下させることで、耐海水性、熱間加工
性を改善することができる。これらの効果を発揮
せしめるにはその上限をOについては0.0050%、
Sについては0.015%とする必要がある。 Bは本発明鋼の熱間加工性を改善する元素であ
る。しかし、多量に含有させた場合には鋼の清浄
度を害し、かえつて熱間加工性を劣化させるので
その上限についてはB0.01%とした。Nbは結晶粒
を微細化して、本発明鋼の強度、熱間加工性を向
上させる元素で、これらの効果を発揮せしめるた
めには、0.05%以上の含有が必要である。しかし
Nbは耐海水性を低下せしめるので、その含有量
は抑えるべきで、特に1.0%を越えて含有すると
多量の炭窒化物が析出し、耐海水性を大巾に低下
させるのでその上限を1.0%とした。 つぎに本発明鋼の特徴を従来鋼と比べ実施例で
もつて明らかにする。 第1表はこれらの供試鋼の化学成分を示すもの
である。
電、淡水化プラント等の各種海水プラントに用い
られる耐海水用オーステナイト系ステンレス鋼に
関するものである。 従来、耐海水用ステンレス鋼としては、これま
でSUS316317が使用されてきたが、各種海水プ
ラントの工業化とその拡大に伴つて、その使用環
境は高負荷、高温と益々過酷化し、SUS316317
では数年で孔食や隙間腐食が発生し、耐海水性の
点で不十分となつてきた。また引張り強さについ
ても60Kg/cm2程度と強度面でも不十分となつてき
ている。 そこで、高負荷に耐えより優れた耐海水性を有
するステンレス鋼として、SUS329JI(25Cr−5Ni
−2Mo−0.10N)、×M19(22Cr−13Ni−5Mn−
2Mo−0.30N−0.2V−0.2Nb)、×M17(20Cr−6Ni
−2.5Mo−8Mn−0.35N)、21Cr−12Ni−2.5Mo
−1.5Mn−0.20N鋼、25Cr−14Ni−1Mo−0.35N
鋼等が開発され最近各種プラントに使用されてい
る。 しかしながら、SUS329J1は引張り強さ75Kg/
mm2と優れた強度を有しているが、二相組織であ
るためCr濃度の高いフエライト相が溶接などの
熱操作によりシグマ相を生成し易く、またシグマ
相の生成は材質をもろくするうえ475℃脆性にも
敏感であり、優れた耐海水性を安定して得ること
は困難である。 また、×M19と25Cr−14Ni−1Mo−0.35N鋼は
優れた耐海水性と強度を有しているが、前者は
Nb,Vを含有するため、後者は25%ものCr量を
含有するために高温変形能が劣り、熱間圧延が困
難である。×M17は優れた強度を有しているが、
8%ものMn量を含有しているため、熱間加工性
耐海水性の点でやや不十分である。 さらに、21Cr−12Ni−2.5Mo−1.5Mn−0.20N
鋼は優れた耐海水性と熱間加工性を有している
が、引張り強さ66Kg/mm2と強度が低いという欠
点を有している。 本発明は従来鋼のかかる欠点を解消し、優れた
耐海水性、熱間加工性および、高い強度を有し、
かつ比較的廉価なオーステナイト系ステンレス鋼
を得ることを目的としたものである。そこで、本
発明者等はオーステナイト系ステンレス鋼の耐孔
食性について研究を重ねた結果、耐孔食性はCr
当量=Cr+2.5Mo+0.2Ni+15Nなる関係式でお
おむね評価でき、優れた耐孔食性を得るためには
Cr当量31以上にすればよいこと、さらに2.0〜7.0
%のMnを含有させることにより耐海水性を改善
することができることを見い出した。 この関係式を利用して、本発明者等は比較的廉
価で、優れた耐海水性、熱間加工性および高い強
度を兼ね合せ持つオーステナイト系ステンレス鋼
の化学組成を検討した結果、Cr20.5〜22.5%、
Ni6.0〜8.8%、Mo0.5〜2.8%、N0.31〜0.50%
Mn2.2〜7.0%なる化学組成の鋼を見い出した。 この中で、Nは優れた耐海水性と高い強度を得
るとともにオーステナイト相を安定させ、Ni含
有量を節約するもので、熱間加工性を大きく損う
心配のない0.31〜0.50%のN量を含有せしめた。 Cr,Moは耐海水性を向上させる重要な元素で
あるが、多量に含有させるとオーステナイト相を
安定させるに多くのNiを含有させる必要があり
合金量の増加にともない熱間脆性を強める。した
がつて、本発明においては耐海水性を得る上で必
要なCr,Mo量をできるだけ少なくするため、N
を0.31〜0.50%含有せしめて耐海水性を向上させ
ることにより、高合金鋼特有の熱間脆性を和らげ
ることに成功したものである。 Niについては、オーステナイト相を安定させ
るに最小限必要な6.0〜8.8%含有せしめるもので
ある。 Mnは、本発明においてはNを0.31〜0.50%含
有させるものでNが鋼塊中で気泡となるのを解消
するため含有させ、かつ耐海水性を向上させるに
2.2〜7.0含有させた。 すなわち、本発明は上述の研究結果をもとに高
Cr、高合金耐海水用鋼に伴う問題に付して、Cr
当量式を利用して20.5〜22.5%のCr、6.0〜8.8%
のNi、0.5〜2.8%のMoと、従来鋼に比べて低い
合金量と、0.31〜0.50%のN含有量でもつて優れ
た耐海水性と熱間加工性を有し、かつ、引張り強
さ70Kg/mm2以上と優れた機械的性質を有する耐
海水性用オーステナイト系ステンレス鋼の開発に
成功したものである。 以下に本発明について詳述する。 第1発明鋼は、重量比にしてC0.08%以下、
Si1.0%以下、Ni6.0〜8.8%、Mn2.2〜7.0%、
Cr20.5〜22.5%、Mo0.5〜2.8%、N0.31〜0.50%
を含有したもので、第2発明鋼は第1発明鋼のO
を0.0050%以下、Sを0.015%以下とし、第1発
明鋼の耐海水性、熱間加工性をさらに向上させた
もので、第3発明鋼は第1発明鋼にさらに
Nb0.05〜1.0%含有し、第1発明鋼の強度、熱間
加工性をさらに向上させたもので、第4発明鋼は
第2発明鋼にB0.01%以下を含有し、第2発明鋼
の熱間加工性、耐食性を向上させたものである。 以下に本発明鋼の成分限定理由について説明す
る。 Cは強力なオーステナイト相形成元素で、かつ
マトリシクスに固溶している場合には強度を高め
耐海水性を改善する元素である。一方CはCrと
結合して炭化物を形成し粒界腐食感受性を高める
など一般的耐食性を損うのでその上限を0.08%と
した、なお、溶接用、大型構造部材のように粒界
に炭化物が生成し易い特殊な用途に使用する場合
には0.03%以下にすることが望ましい。 Crは本発明鋼の耐海水性を付与する基本元素
であり、かつN固溶限を高める元素である。 第1図に示したように優れた耐海水性を得るた
めにはCr当量を31以上にする必要があり、Cr含
有量の下限を20.5%とした。しかし、Crは強力な
フエライト相形成元素であり、22.5%以上の含有
は高温でオーステナイト−フエライトバランスを
損い熱間加工性を低下せしめるのでその上限22.5
%とした。 Niは強力なオーステナイト相形成元素で耐海
水性、冷間および熱間加工性を向上させる元素で
ある。 本発明鋼の組成バランスでオーステナイト組織
を得るためにはNi量を少なくとも6.0%以上含有
させる必要があり、その下限を6.0%とした。本
発明鋼の熱間加工性は、Ni量の増加とともに高
温でのオーステナイト−フエライトバランスが改
善されて6.0〜8.8%の間で最も良好となり、9%
以上では再び低下する。これはオーステナイト相
が不安定な化学組成では、Niはそれを安定化せ
しめることで熱間加工性の改善に寄与するが、し
かしオーステナイト相が十分安定な場合には高合
金鋼特有の熱間脆性がNiの増加とともにひどく
なるためである。 さらに、Niは高価な元素であるので、その含
有量は必要最小限とすべきであり、その上限を
8.8%とした。 Nは本発明鋼の主要な元素であり、優れた耐海
水性、強度およびオーステナイト相を得るために
はなくてはならない元素である。これらの性能を
十分に発揮させるには0.31%以上の含有が必要で
ある。 Nの固溶限はCr、Mn量と凝固時のデルタフエ
ライト量によつて左右されるので、本発明鋼にあ
つてはN含有量の増大に応じてMn量を増加せし
めるものである。またN0.50%以上の含有は熱間
加工時の変形抵抗を著しく高め熱間圧延を困難に
する。さらに造塊時、調塊中に気泡を発生する危
険を増加するのでその上限を0.50%とした。 Mnは本発明鋼の主要な元素で、N固溶限を増
加せしめて優れた耐海水性、強度と、オーステナ
イト相を得るためにはなくてはならない元素であ
る。 さらにMnはそれ自身も耐海水性、オーステナ
イト相の安定化にも寄与するもので少なくとも
2.2%以上の含有が必要である。しかし、7.0%以
上の含有は耐海水性、熱間加工性を損うのでその
上限を7.0%とした。 MoはCr,Nとともに本発明鋼の耐海水性を付
与する元素であり少なくとも0.5%以上の含有が
必要である。Moの耐海水性改善効果は、Crの2.5
倍で、Mo1%を添加すればCr2.5%少なくしても
同じ耐海水性を得ることができ、Cr+Mo量は1.5
%減少する。 これによつて、Ni2.0%を低下せしめることが
可能である。すなわち、Mo1%の含有は同一の
耐海水性を得るに、Cr+Ni+Mo量を3.5%減少
させることができ、高合金鋼特有の熱間脆性を和
らげることができる。反面Moは非常に高価な元
素でありその含有量は必要最少限にとどめるべき
であり、2.8%を越えて含有せしめると高合金鋼
特有の熱間脆生が著しく高まり、熱間圧延が困難
になるのでその上限を2.8%とした。なお、望ま
しくはその含有量を1.5〜2.2%に抑えるとよい。 Siは製鋼時の脱酸に必要な元素であるが、必要
以上のSiの含有は本発明鋼においては有害であ
る。すなわち、SiはCrの2倍もの強度なフエラ
イト形成元素で著しくオーステナイト−フエライ
トバランスを損ない、かつ、SiはNの固溶量を低
下させるのでその上限を1.0%とした。 なお、製造にあたつてはSi量を0.30〜0.50%に
制限し、可能な限りCr,N量を増加せしめるこ
とが望ましい。 O,Sは耐海水性、熱間加工性を著しく損う不
純物元素であるが、逆に特殊溶解により通常のレ
ベルより低下させることで、耐海水性、熱間加工
性を改善することができる。これらの効果を発揮
せしめるにはその上限をOについては0.0050%、
Sについては0.015%とする必要がある。 Bは本発明鋼の熱間加工性を改善する元素であ
る。しかし、多量に含有させた場合には鋼の清浄
度を害し、かえつて熱間加工性を劣化させるので
その上限についてはB0.01%とした。Nbは結晶粒
を微細化して、本発明鋼の強度、熱間加工性を向
上させる元素で、これらの効果を発揮せしめるた
めには、0.05%以上の含有が必要である。しかし
Nbは耐海水性を低下せしめるので、その含有量
は抑えるべきで、特に1.0%を越えて含有すると
多量の炭窒化物が析出し、耐海水性を大巾に低下
させるのでその上限を1.0%とした。 つぎに本発明鋼の特徴を従来鋼と比べ実施例で
もつて明らかにする。 第1表はこれらの供試鋼の化学成分を示すもの
である。
【表】
第1表においてA1〜A7鋼は従来鋼で、A1は
SUS304,A2はSUS316,A3はSUS317,A4は×
M19,A5は×M17,A6は21Cr−12Ni−2.5Mo−
0.20N,A7は25Cr−14Ni−1Mo−0.35Nであり、
B1〜3は第1発明鋼で、B5は第2発明鋼で、
B7は第3発明鋼で、B8は第4発明鋼であり、
B4,B6,C1,C2鋼は比較鋼である。第2
表は、第1表の10Kg高周波溶解炉において溶製し
30φに鍛伸した供試材を、1050℃×30分加熱、保
持後、W,Qという固溶体化熱処理を施したA1
〜A7鋼、B1〜B8鋼、C1,C2鋼の強度、
耐海水性、熱間加工性を示したものである。 強度については、JIS4号試験片を用いて耐力引
張り強さ、伸びを測定した。 耐海水性については、40℃の4%FeCl3水溶液
中24Hr浸漬した場合の腐食減量と孔食電位はAr
脱気した30℃の5%NaCl水溶液中に浸漬し電位
走査速度20mv/分の動電位法で測定したもので
ある。熱間加工性については、1250℃に加熱保持
し、1000℃に冷却後高温ねじり試験を行い、その
捻回値でもつて評価した。
SUS304,A2はSUS316,A3はSUS317,A4は×
M19,A5は×M17,A6は21Cr−12Ni−2.5Mo−
0.20N,A7は25Cr−14Ni−1Mo−0.35Nであり、
B1〜3は第1発明鋼で、B5は第2発明鋼で、
B7は第3発明鋼で、B8は第4発明鋼であり、
B4,B6,C1,C2鋼は比較鋼である。第2
表は、第1表の10Kg高周波溶解炉において溶製し
30φに鍛伸した供試材を、1050℃×30分加熱、保
持後、W,Qという固溶体化熱処理を施したA1
〜A7鋼、B1〜B8鋼、C1,C2鋼の強度、
耐海水性、熱間加工性を示したものである。 強度については、JIS4号試験片を用いて耐力引
張り強さ、伸びを測定した。 耐海水性については、40℃の4%FeCl3水溶液
中24Hr浸漬した場合の腐食減量と孔食電位はAr
脱気した30℃の5%NaCl水溶液中に浸漬し電位
走査速度20mv/分の動電位法で測定したもので
ある。熱間加工性については、1250℃に加熱保持
し、1000℃に冷却後高温ねじり試験を行い、その
捻回値でもつて評価した。
【表】
第2表から知られるように、従来鋼であるA1
鋼は熱間加工性については優れているが、強度、
耐海水性についてはいずれも劣るものである。A
1鋼に対してNi量を増加するとともに2.2%の
Moを含有させたA2鋼については、耐海水性に
ついては相当の向上が見られ、熱間加工性につい
ても良好であるが、強度については劣るものであ
り、A2鋼に対してNi量、Cr量およびMo量を増
加させたA3鋼は、A2鋼に比べ、さらに耐海水
性は向上し、熱間加工性についても良好である
が、強度については劣るものである。22Cr−
13Ni−5Mn−2Mo−0.30N−0.2V−0.2Nbからな
るA4鋼は優れた耐海水性と強度を有している
が、V,Nbを含するため捻回値が4.2回と熱間加
工性が劣るものであり、20Cr−6Ni−2.5Mo−
8Mh−0.35NからなるA5鋼は優れた強度を有し
ているが8%ものMn量を含有しているため熱間
加工性、耐海水性が若干不足するものであり、
21Cr−12Ni−2.5Mo−1.5Mn−0.20NからなるA
6鋼は優れた耐海水性と熱間加工性を有している
が、引張り強さが66Kg/mm2と強度が低いもので
あり、25Cr−14Ni−1Mo−0.35NからなるA7
鋼は優れた耐海水性と強度を有しているが、25%
のものCr量を含有するために捻回値が4.3回と低
く熱間加工性が劣るものである。 また、比較鋼であるC1鋼はMn量が0.52%と
少なく、N固溶限が低いため、鋼塊に気泡が発生
し、C2鋼は逆にMn量が9.0%と多く含有してい
るためかえつて耐海水性、熱間加工性が低下して
いる。これらに対して本発明鋼であるB1〜B8
鋼は、Cr,Ni,Mnを適宜に含有させるとともに
Cr当量を31以上とすることにより、耐海水性に
ついては、耐FeCl3に対するその腐食減量が1.0〜
0.6g/m2・Hr,NaClに対する孔食電位が690〜
740mVvsSCEと、14%のNiと、25%のCrを含有
させたA7鋼と同等の優れた耐海水性を有してお
り、強度についても耐力40Kg/mm2以上、引張り
強さが72Kg/mm2以上、伸び50%以上と優れた機
械的性質を有し、かつ、熱間加工性についても捻
回値が5.0回以上と優れているものである。 これからしても、本発明鋼が耐海水性のみなら
ず強度、熱間加工性についても優れていることが
わかる。 上述の如く本発明鋼は安価で優れた耐海水性を
得るに高価なNi,Crの使用量を最少必要量にと
どめて、高NとすることによりCr当量を高めそ
の値を31以上とし、かつ強度を向上させたもの
で、優れた耐海水性と、強度、熱間加工性を有す
るオーステナイト系ステンレス鋼を得ることに成
功したもので、海洋油田開発、海洋資源探査、波
力発電、淡水化プラント等として高い実用性を有
するものである。
鋼は熱間加工性については優れているが、強度、
耐海水性についてはいずれも劣るものである。A
1鋼に対してNi量を増加するとともに2.2%の
Moを含有させたA2鋼については、耐海水性に
ついては相当の向上が見られ、熱間加工性につい
ても良好であるが、強度については劣るものであ
り、A2鋼に対してNi量、Cr量およびMo量を増
加させたA3鋼は、A2鋼に比べ、さらに耐海水
性は向上し、熱間加工性についても良好である
が、強度については劣るものである。22Cr−
13Ni−5Mn−2Mo−0.30N−0.2V−0.2Nbからな
るA4鋼は優れた耐海水性と強度を有している
が、V,Nbを含するため捻回値が4.2回と熱間加
工性が劣るものであり、20Cr−6Ni−2.5Mo−
8Mh−0.35NからなるA5鋼は優れた強度を有し
ているが8%ものMn量を含有しているため熱間
加工性、耐海水性が若干不足するものであり、
21Cr−12Ni−2.5Mo−1.5Mn−0.20NからなるA
6鋼は優れた耐海水性と熱間加工性を有している
が、引張り強さが66Kg/mm2と強度が低いもので
あり、25Cr−14Ni−1Mo−0.35NからなるA7
鋼は優れた耐海水性と強度を有しているが、25%
のものCr量を含有するために捻回値が4.3回と低
く熱間加工性が劣るものである。 また、比較鋼であるC1鋼はMn量が0.52%と
少なく、N固溶限が低いため、鋼塊に気泡が発生
し、C2鋼は逆にMn量が9.0%と多く含有してい
るためかえつて耐海水性、熱間加工性が低下して
いる。これらに対して本発明鋼であるB1〜B8
鋼は、Cr,Ni,Mnを適宜に含有させるとともに
Cr当量を31以上とすることにより、耐海水性に
ついては、耐FeCl3に対するその腐食減量が1.0〜
0.6g/m2・Hr,NaClに対する孔食電位が690〜
740mVvsSCEと、14%のNiと、25%のCrを含有
させたA7鋼と同等の優れた耐海水性を有してお
り、強度についても耐力40Kg/mm2以上、引張り
強さが72Kg/mm2以上、伸び50%以上と優れた機
械的性質を有し、かつ、熱間加工性についても捻
回値が5.0回以上と優れているものである。 これからしても、本発明鋼が耐海水性のみなら
ず強度、熱間加工性についても優れていることが
わかる。 上述の如く本発明鋼は安価で優れた耐海水性を
得るに高価なNi,Crの使用量を最少必要量にと
どめて、高NとすることによりCr当量を高めそ
の値を31以上とし、かつ強度を向上させたもの
で、優れた耐海水性と、強度、熱間加工性を有す
るオーステナイト系ステンレス鋼を得ることに成
功したもので、海洋油田開発、海洋資源探査、波
力発電、淡水化プラント等として高い実用性を有
するものである。
第1図は耐海水性に及ぼすCr当量の影響を示
した線図である。第2図は耐海水性に及ぼすMn
の影響を示した線図である。
した線図である。第2図は耐海水性に及ぼすMn
の影響を示した線図である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 重量比にしてC0.08%以下、Si1.0%以下、
Mn2.2〜7.0%、Ni6.0〜8.8%、Cr20.5〜22.5%、
N0.31〜0.50%、Mo0.5〜2.8%を含有し、残部Fe
ならびに不純物元素からなることを特徴とする耐
海水性、高強度オーステナイト系ステンレス鋼。 2 重量比にして、C0.08%以下、Si1.0%以下、
Mn2.2〜7.0%、Ni6.0〜8.8%、Cr20.5〜22.5%、
Mo0.5〜2.8%、N0.31〜0.50%を含有し、さらに
O0.0050%以下、S0.015%以下とし、残部Feなら
びに不純物元素からなることを特徴とする耐海水
性、高強度オーステナイト系ステンレス鋼。 3 重量比にしてC0.08%以下、Si1.0%以下、
Mn2.2〜7.0%、Ni6.0〜8.8%、Cr20.5〜22.5%、
Mo0.5〜2.8%、N0.31〜0.50%を含有し、さらに
Nb0.05〜1.0%を含有し、残部Feならびに不純物
元素からなることを特徴とする耐海水性、高強度
オーステナイト系ステンレス鋼。 4 重量比にしてC0.08%以下、Si1.0%以下、
Mn2.2〜7.0%、Ni6.0〜8.8%、Cr20.5〜22.5%、
Mo0.5〜2.8%、N0.31〜0.50%を含有し、さらに
O0.0050%以下、S0.015%以下とし、かつB0.01%
以下を含有し、残部Feならびに不純物元素から
なることを特徴とする耐海水性、高強度オーステ
ナイト系ステンレス鋼。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18052881A JPS5881956A (ja) | 1981-11-10 | 1981-11-10 | オ−ステナイト系ステンレス鋼 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18052881A JPS5881956A (ja) | 1981-11-10 | 1981-11-10 | オ−ステナイト系ステンレス鋼 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5881956A JPS5881956A (ja) | 1983-05-17 |
JPH0152466B2 true JPH0152466B2 (ja) | 1989-11-08 |
Family
ID=16084835
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18052881A Granted JPS5881956A (ja) | 1981-11-10 | 1981-11-10 | オ−ステナイト系ステンレス鋼 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5881956A (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60149748A (ja) * | 1984-01-13 | 1985-08-07 | Nippon Steel Corp | 熱間加工性の優れたオ−ステナイト系ステンレス鋼 |
JPS60197853A (ja) * | 1984-03-20 | 1985-10-07 | Aichi Steel Works Ltd | 高強度非磁性ステンレス鋼およびその製造法 |
WO1987002388A1 (en) * | 1985-10-15 | 1987-04-23 | Aichi Steel Works Ltd. | High strength stainless steel, and process for its production |
JPH0390536A (ja) * | 1989-08-31 | 1991-04-16 | Nippon Stainless Steel Co Ltd | 高強度非磁性ステンレス鋼 |
JP4782979B2 (ja) * | 2003-03-31 | 2011-09-28 | 大陽日酸株式会社 | 溶接方法 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5346421A (en) * | 1976-10-08 | 1978-04-26 | Sumitomo Electric Ind Ltd | Seawater resistant stainless steel |
-
1981
- 1981-11-10 JP JP18052881A patent/JPS5881956A/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5346421A (en) * | 1976-10-08 | 1978-04-26 | Sumitomo Electric Ind Ltd | Seawater resistant stainless steel |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5881956A (ja) | 1983-05-17 |
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