JPS5952229B2 - 耐海水性に優れたSi、N強化オ−ステナイト系ステンレス鋼 - Google Patents
耐海水性に優れたSi、N強化オ−ステナイト系ステンレス鋼Info
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- JPS5952229B2 JPS5952229B2 JP10270280A JP10270280A JPS5952229B2 JP S5952229 B2 JPS5952229 B2 JP S5952229B2 JP 10270280 A JP10270280 A JP 10270280A JP 10270280 A JP10270280 A JP 10270280A JP S5952229 B2 JPS5952229 B2 JP S5952229B2
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- Heat Treatment Of Steel (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は海洋油田開発、海洋資源探査、波力発電淡水
化プラント等の各種海水プラントに用いられる耐海水性
、耐硫酸性、耐応力腐食割れ性、耐摩耗耐焼付性が著し
く優れ、かつ加工性、溶接性が良好なSi、N強化高強
度オーステナイト系ステンレス鋼に関するものでる。
化プラント等の各種海水プラントに用いられる耐海水性
、耐硫酸性、耐応力腐食割れ性、耐摩耗耐焼付性が著し
く優れ、かつ加工性、溶接性が良好なSi、N強化高強
度オーステナイト系ステンレス鋼に関するものでる。
従来、耐海水用金属材料として、チタン、Ni基合金
のバスアロイC(55%Ni−16%Cr−16%Mo
−4%W)が用いられていたが、これらは極めて高価な
材料であるため、これに変る安価な耐海水性材料の開発
が要望されていた。
のバスアロイC(55%Ni−16%Cr−16%Mo
−4%W)が用いられていたが、これらは極めて高価な
材料であるため、これに変る安価な耐海水性材料の開発
が要望されていた。
近年、海洋開発が活発に行われるようになり、機械、
構造物の大型化が進み要求される性能も耐海水性のみな
らず高強度であることが必要とされている。
構造物の大型化が進み要求される性能も耐海水性のみな
らず高強度であることが必要とされている。
さらにこれに加えて用途の拡大により冷却用淡水化プラ
ントなどの高“温で使用される場合、応力腐食割れを起
し易く、また、海水用バルブ、ポンプ、船舶のシャフト
、メタル等の摺動部材として使用される場合摩耗、焼付
を起し易く、耐海水性高強度に加えて耐応力腐食割れ性
、耐摩耗耐焼付性の向上が強く求められるようになって
きた。これらの要求に対して開発された耐海水性ステン
レス鋼としては、SUS3l5、SUS317、SUS
329JI、25%Cr−15%Ni−Q、3%N−1
%Mo鋼がある。しかしながら上記の鋼は前記の要求性
能を満足するものはなく、SUS316、SUS317
は強度が耐力24kg/mm3程度と低いものであり、
SUS329JIは耐力が55kg/mm2程度と優れ
ているが、2相組織であるため、冷間加工や溶接時にト
ラブルが起りがちであり、25%Cr−15%Ni−O
、3%N−1%Mo鋼は耐海水性が優れており、かつ、
オーステナイト単相であるため冷間加工性、溶接性も優
れているが、強度が耐力41kg/mm2程度といま一
つ不足し、さらに耐応力腐食割れ感受性が大きく、耐摩
耗耐焼付性が劣るため、使用し得る範囲が制限される等
それぞれ欠点を有するものである。本発明はかかる従来
鋼の欠点を克服したもので、本発明者等は耐海水性に及
ぼすCr,MO、N,Ni,Si,Mn各元素の影響を
調査した結果、第1図に示すようにCrは20〜30%
の範囲において耐海水性を向上させることがわかり、が
っ、Cr二対してMOは2.5倍、Niは0.4倍、N
は20倍の耐海水性を高める効果を有しSi,Mnは耐
海水性には殆んど影響を及ぼさないとの知見を得た。
ントなどの高“温で使用される場合、応力腐食割れを起
し易く、また、海水用バルブ、ポンプ、船舶のシャフト
、メタル等の摺動部材として使用される場合摩耗、焼付
を起し易く、耐海水性高強度に加えて耐応力腐食割れ性
、耐摩耗耐焼付性の向上が強く求められるようになって
きた。これらの要求に対して開発された耐海水性ステン
レス鋼としては、SUS3l5、SUS317、SUS
329JI、25%Cr−15%Ni−Q、3%N−1
%Mo鋼がある。しかしながら上記の鋼は前記の要求性
能を満足するものはなく、SUS316、SUS317
は強度が耐力24kg/mm3程度と低いものであり、
SUS329JIは耐力が55kg/mm2程度と優れ
ているが、2相組織であるため、冷間加工や溶接時にト
ラブルが起りがちであり、25%Cr−15%Ni−O
、3%N−1%Mo鋼は耐海水性が優れており、かつ、
オーステナイト単相であるため冷間加工性、溶接性も優
れているが、強度が耐力41kg/mm2程度といま一
つ不足し、さらに耐応力腐食割れ感受性が大きく、耐摩
耗耐焼付性が劣るため、使用し得る範囲が制限される等
それぞれ欠点を有するものである。本発明はかかる従来
鋼の欠点を克服したもので、本発明者等は耐海水性に及
ぼすCr,MO、N,Ni,Si,Mn各元素の影響を
調査した結果、第1図に示すようにCrは20〜30%
の範囲において耐海水性を向上させることがわかり、が
っ、Cr二対してMOは2.5倍、Niは0.4倍、N
は20倍の耐海水性を高める効果を有しSi,Mnは耐
海水性には殆んど影響を及ぼさないとの知見を得た。
そして前記の各合金元素の耐海水性に及ぼす影響を総合
した次式Cr+2.5M0+0.4Ni+20N(以下
これをCr当量という)を作成し、第2図に従来鋼のC
r当量を算出し耐海水性について評価した。第2図より
知られるように十分な耐海水性を得るためにはCr当量
を31以上になるように合金含有量を調整すればよいこ
とを見い出した。つぎに従来の耐海水性ステンレス鋼の
欠点である強度、耐応力腐食割れ性、耐摩耗耐焼付性に
及ぼすCr,MO,N,Ni,Si,Mnノ各元素の影
響を22%Cr− 12%Ni−Q.3%N− 1%M
O鋼をベースにして調査した結果、第3図に示すように
Si,Mnの相剰効果により耐摩耗耐焼付性が著しく向
上し得ることを見い出した。さらにSiはオーステナイ
ト系ステンレス鋼の強度延性、耐応力腐食割れ性を向上
せしめる元素としてよく知られているが、本ベース鋼の
場合にも同様の効果を発揮し非常に有効な元素であるこ
とがわかった。しがしSiは強力なフエライト相形成元
素で、しかも、N固溶量を著しく減少させる元素である
ので、本発明鋼のように高Cr一高Nである場合、オー
ステナイトーフエライトバランスとN固溶量が臨界的で
ある鋼にSiを添加する場合、組成バランスを特別に工
夫する必要があり、本発明においてはNの固溶量を増大
し、オーステナイトフエライトバランスを改善するMn
を含有させ、Si,N,Mnを適宜に含有させることに
より強度、耐応力腐食割れ性、耐摩耗耐焼付を改善させ
ることを見い出した。本発明は上記の知見をもとにして
、安価で優れた耐海水性を得るに高価なMO,Ni量を
必要最小限として、高Cr一高NとすることによりCr
当量を高めその値を31以上とし、かつ、Si,Hによ
り高強度化を計り、N固溶量の低下をMn量を増加させ
その量を5.6%以上とすることにより解決し、高Cr
一高Nオーステナイト系ステンレス鋼にSi,Mnを適
量含有せしめて、優れた耐応力腐食割れ性、耐摩耗耐焼
付性を有する耐海水性、高強度オーステナイト系ステン
レス鋼の開発に成功したものである。
した次式Cr+2.5M0+0.4Ni+20N(以下
これをCr当量という)を作成し、第2図に従来鋼のC
r当量を算出し耐海水性について評価した。第2図より
知られるように十分な耐海水性を得るためにはCr当量
を31以上になるように合金含有量を調整すればよいこ
とを見い出した。つぎに従来の耐海水性ステンレス鋼の
欠点である強度、耐応力腐食割れ性、耐摩耗耐焼付性に
及ぼすCr,MO,N,Ni,Si,Mnノ各元素の影
響を22%Cr− 12%Ni−Q.3%N− 1%M
O鋼をベースにして調査した結果、第3図に示すように
Si,Mnの相剰効果により耐摩耗耐焼付性が著しく向
上し得ることを見い出した。さらにSiはオーステナイ
ト系ステンレス鋼の強度延性、耐応力腐食割れ性を向上
せしめる元素としてよく知られているが、本ベース鋼の
場合にも同様の効果を発揮し非常に有効な元素であるこ
とがわかった。しがしSiは強力なフエライト相形成元
素で、しかも、N固溶量を著しく減少させる元素である
ので、本発明鋼のように高Cr一高Nである場合、オー
ステナイトーフエライトバランスとN固溶量が臨界的で
ある鋼にSiを添加する場合、組成バランスを特別に工
夫する必要があり、本発明においてはNの固溶量を増大
し、オーステナイトフエライトバランスを改善するMn
を含有させ、Si,N,Mnを適宜に含有させることに
より強度、耐応力腐食割れ性、耐摩耗耐焼付を改善させ
ることを見い出した。本発明は上記の知見をもとにして
、安価で優れた耐海水性を得るに高価なMO,Ni量を
必要最小限として、高Cr一高NとすることによりCr
当量を高めその値を31以上とし、かつ、Si,Hによ
り高強度化を計り、N固溶量の低下をMn量を増加させ
その量を5.6%以上とすることにより解決し、高Cr
一高Nオーステナイト系ステンレス鋼にSi,Mnを適
量含有せしめて、優れた耐応力腐食割れ性、耐摩耗耐焼
付性を有する耐海水性、高強度オーステナイト系ステン
レス鋼の開発に成功したものである。
以下に本発明鋼について詳述する。第1発明鋼は、重量
比にしてCO.O8%以下、Sil.lO〜1.90%
、Mn5.6〜10.0%、Ni8.6〜17.0%、
Cr2O.5〜30.0%、MOO.2〜2.5%、N
O.25〜0.50%を含有し、かツCr当量= Cr
+ 2.5M0十〇,4Ni+ 20Nが31以上から
なるもので、第2発明鋼は第1発明鋼にさらにCub,
2〜3.0%と、CeO,O5%以下、Cab.O2%
以下、ミッシュメタル0.05%以下、BO,Ol%以
下のうち1種ないし2種以上を含有させ第1発明鋼の熱
間加工性をさらに向上させたもので゛ある。
比にしてCO.O8%以下、Sil.lO〜1.90%
、Mn5.6〜10.0%、Ni8.6〜17.0%、
Cr2O.5〜30.0%、MOO.2〜2.5%、N
O.25〜0.50%を含有し、かツCr当量= Cr
+ 2.5M0十〇,4Ni+ 20Nが31以上から
なるもので、第2発明鋼は第1発明鋼にさらにCub,
2〜3.0%と、CeO,O5%以下、Cab.O2%
以下、ミッシュメタル0.05%以下、BO,Ol%以
下のうち1種ないし2種以上を含有させ第1発明鋼の熱
間加工性をさらに向上させたもので゛ある。
以下に本発明鋼の成分限定理由について説明する。
Crはステンレス鋼の基本元素であり、第1図に示した
ように本発明鋼において最も特徴とする耐海水性を著し
く向上させる元素である。優れた耐海水性を得るには第
2図に示したようにCr当量を31以上とするため、C
rを少なくとも20.5%以上含有させる必要があり下
限を20.5%とした。しかしながら、過度のCr量の
含有はオーステナイトーフエライトバランスを損い熱間
加工性を劣化せしめるので上限を30.0%とした。
ように本発明鋼において最も特徴とする耐海水性を著し
く向上させる元素である。優れた耐海水性を得るには第
2図に示したようにCr当量を31以上とするため、C
rを少なくとも20.5%以上含有させる必要があり下
限を20.5%とした。しかしながら、過度のCr量の
含有はオーステナイトーフエライトバランスを損い熱間
加工性を劣化せしめるので上限を30.0%とした。
Niはオーステナイト系ステンレス鋼の基本元素であり
、耐海水性、冷間加工性、熱間加工性を向上させる元素
であり、かつCr,Si,N,C含有量を考慮すると8
.6%以上のNiを含有させる必要がある。しかし17
.0%を越えて含有させると熱間加工性を逆に低下せし
めるので上限を17.0%とした。Cは耐海水性を損う
ばかりでなく、粒界腐食を著しく促進させるので上限を
0.08%とした。なお、十分な耐海水性を得るために
は0.04%以下にすることが望ましい。Nは本発明鋼
の主要な元素であり、優れた耐海水性、強度およびオー
ステナイト相を得るためにはなくてはならない元素であ
り、これらの性能を十分に発揮させるには0.25%以
上の含有が必要であり、さらに十分な耐海水性を得るに
は0.30%以上にすることが好ましい。
、耐海水性、冷間加工性、熱間加工性を向上させる元素
であり、かつCr,Si,N,C含有量を考慮すると8
.6%以上のNiを含有させる必要がある。しかし17
.0%を越えて含有させると熱間加工性を逆に低下せし
めるので上限を17.0%とした。Cは耐海水性を損う
ばかりでなく、粒界腐食を著しく促進させるので上限を
0.08%とした。なお、十分な耐海水性を得るために
は0.04%以下にすることが望ましい。Nは本発明鋼
の主要な元素であり、優れた耐海水性、強度およびオー
ステナイト相を得るためにはなくてはならない元素であ
り、これらの性能を十分に発揮させるには0.25%以
上の含有が必要であり、さらに十分な耐海水性を得るに
は0.30%以上にすることが好ましい。
しかし、Nの多量の含有は熱間加工性の変形抵抗を著し
く高め、熱間圧延を困難にし、さらに、造塊時に鋼塊中
に気泡発生の危険性が増大するのでその上限を0.50
%とした。SiはNとともに本発明鋼において主要な元
素であり、耐摩耗耐焼付性、強度、耐応力腐食割れ性、
耐酸化性を著しく改善する元素であり、これらの性能を
発揮させるには1,10%以上の含有が必要である。し
かし、1.90%を越えて含有させるとN固溶量を著し
く低下させるので上限1.90%とした。MnはSiと
ともに耐摩耗耐焼付性を著しく改善する元素であり、か
つ、オーステナイトーフエライトバランス、耐海水性を
損うことなくN固溶量を増加させる元素で、特に本発明
鋼のように高Cr一高N鋼に、Siを添加させる場合、
鋼の組織安定、N固溶にはなくてはならない元素で、こ
れらの性能を発揮させるには5.6%以上の含有が必要
である。しかし10.0%を越えて含有させると熱間加
工性を損うので上限を10.0%とした。MOは耐海水
性、耐硫酸性、耐応力腐食割れ性をはじめとして全体的
な耐食性を著しく向上させる元素であり、0.2%以上
含有させる必要がある。しかし、MOはフエライト生成
元素であり、本発明においては多量のSiを含有するも
のであり、多量のMOを含有させるとフエライト/オー
ステナイトバランスを損ない、かつ熱間加工性を害する
ものであり、さらにMOは非常に高価な元素でもあるの
でその上限を2.5%とした。Cuは耐海水性には効果
がないが、耐硫酸性のような一般的耐食性を向上させる
元素であり、用途に応じて0.20%以上含有させるこ
とができる。しかし、3.0%を越えて含有させると強
度を低下させるのでその上限を3.0%とした。0、C
a、ミツシュメタル、Bはいずれも本発明鋼の熱間加工
性を改善する元素である。
く高め、熱間圧延を困難にし、さらに、造塊時に鋼塊中
に気泡発生の危険性が増大するのでその上限を0.50
%とした。SiはNとともに本発明鋼において主要な元
素であり、耐摩耗耐焼付性、強度、耐応力腐食割れ性、
耐酸化性を著しく改善する元素であり、これらの性能を
発揮させるには1,10%以上の含有が必要である。し
かし、1.90%を越えて含有させるとN固溶量を著し
く低下させるので上限1.90%とした。MnはSiと
ともに耐摩耗耐焼付性を著しく改善する元素であり、か
つ、オーステナイトーフエライトバランス、耐海水性を
損うことなくN固溶量を増加させる元素で、特に本発明
鋼のように高Cr一高N鋼に、Siを添加させる場合、
鋼の組織安定、N固溶にはなくてはならない元素で、こ
れらの性能を発揮させるには5.6%以上の含有が必要
である。しかし10.0%を越えて含有させると熱間加
工性を損うので上限を10.0%とした。MOは耐海水
性、耐硫酸性、耐応力腐食割れ性をはじめとして全体的
な耐食性を著しく向上させる元素であり、0.2%以上
含有させる必要がある。しかし、MOはフエライト生成
元素であり、本発明においては多量のSiを含有するも
のであり、多量のMOを含有させるとフエライト/オー
ステナイトバランスを損ない、かつ熱間加工性を害する
ものであり、さらにMOは非常に高価な元素でもあるの
でその上限を2.5%とした。Cuは耐海水性には効果
がないが、耐硫酸性のような一般的耐食性を向上させる
元素であり、用途に応じて0.20%以上含有させるこ
とができる。しかし、3.0%を越えて含有させると強
度を低下させるのでその上限を3.0%とした。0、C
a、ミツシュメタル、Bはいずれも本発明鋼の熱間加工
性を改善する元素である。
しかし、多量に含有させた場合には鋼の清浄度を害し、
かえって熱間加工性を劣化させるので、その上限@ C
eO,O5%、Cab,O2%、ミッシュメタル0.0
5%、BO,Ol%とした。つぎに本発明鋼の特徴を従
来鋼と比べ実施例でもって明らかにする。
かえって熱間加工性を劣化させるので、その上限@ C
eO,O5%、Cab,O2%、ミッシュメタル0.0
5%、BO,Ol%とした。つぎに本発明鋼の特徴を従
来鋼と比べ実施例でもって明らかにする。
I 第1表は、これらの供試鋼の化学成分を示すもの
である。
である。
第1表においてAI− A5鋼は従来鋼で、A1はSU
S3O4、A2はSUS3l6、A3はSUS3l7、
A4はSUS329JI、A5は25%Cr− 14%
Ni−0.3%N− 1%MO鋼A6はSUS2Ol
である。
S3O4、A2はSUS3l6、A3はSUS3l7、
A4はSUS329JI、A5は25%Cr− 14%
Ni−0.3%N− 1%MO鋼A6はSUS2Ol
である。
B1〜B6は本発明鋼で、B1〜B5は第1発明鋼、B
6は第2発明である。第2表は第1表の固溶体化学処理
を施したA1〜A6鋼、B1〜B6鋼の強度、耐食性、
耐摩耗耐焼付性を示したものである。
6は第2発明である。第2表は第1表の固溶体化学処理
を施したA1〜A6鋼、B1〜B6鋼の強度、耐食性、
耐摩耗耐焼付性を示したものである。
強度については、JI84号試験片を用いて耐力、引張
り強さ、伸びを測定した。
り強さ、伸びを測定した。
耐海水性は50℃ノ50g/ IFeCl+ 1 /
20N、″.HCl水溶液中に48Hr浸漬した場合の
腐食減量を示したもので、耐硫酸性、耐応力腐食割れ性
についてはJIS試験法に基いて評価し、耐硫酸性は沸
騰した5%H2SO4水溶液中に5Hr浸漬した場合の
腐食減量を示したもので、耐応力腐食割れ性は沸騰した
42%MgCl溶液中に浸漬した場合、応力25kg/
Mm2下で破断までの時間を示したものである。
20N、″.HCl水溶液中に48Hr浸漬した場合の
腐食減量を示したもので、耐硫酸性、耐応力腐食割れ性
についてはJIS試験法に基いて評価し、耐硫酸性は沸
騰した5%H2SO4水溶液中に5Hr浸漬した場合の
腐食減量を示したもので、耐応力腐食割れ性は沸騰した
42%MgCl溶液中に浸漬した場合、応力25kg/
Mm2下で破断までの時間を示したものである。
耐摩耗耐焼付性については、大気中で5cm/分の速度
で摺動させ、異常摩耗発生時の面圧を測定したものであ
る。
で摺動させ、異常摩耗発生時の面圧を測定したものであ
る。
第2表から知られるように、従来鋼であるA1鋼は強度
、耐食性、耐摩耗耐焼付性のいずれも劣るものである。
、耐食性、耐摩耗耐焼付性のいずれも劣るものである。
Al鋼に対してNi量を増加するとともに2〜3%のM
Oを含有させたA2、A3鋼については、A3鋼は耐海
水性、耐硫酸性については相当の向上が見られるが、強
度、耐摩耗耐焼付性についてはA1鋼と同様に劣るもの
であり、A2鋼は強度、耐食性、耐摩耗耐焼付性のいず
れも劣るものである。A4鋼は0.08%のNを含有さ
せるとともに二相組織としたことにより優れた耐力と、
耐硫酸性、耐応力腐食割れ性を得ることかでノきたが、
伸び、耐海水性、耐摩耗耐焼付性については劣るもので
ある。A5鋼は25%Cr− 14%Ni−0.3%N
− 1%MO鋼とすることにより優れた耐海水性、耐硫
酸性を有しているが強度がいま一つ不足し、かつ耐摩耗
耐焼付性が劣るものである。A6鋼は5%Ni− 18
%Cr鋼に6%のMnと0.20%のNを含有させた鋼
でAl鋼に比べ強度、耐摩耗耐焼付性が相当向上してい
るがこれもいま一つ不足し、耐食性については劣るもの
である。これらに対して本発明鋼であるB1〜B6鋼は
、Si,Mn,N.MOを適宜に含有させるとともにC
r当量を31以上とすることにより、強度については耐
力45kg/Mm2以上、引張り強さ80kg/Mm2
以上、伸び50%以上と高強度オーステナイト系ステン
レス鋼として満足し得るものであり、耐食性についても
耐海水性、耐硫酸性はその腐食減量がIg/Rn”,H
r以下、耐応力腐食割れ性はその破断までの時間が11
時間以上といずれも優れており極めて良好な耐食性を有
するものであり、さらに耐摩耗耐焼付性についてもいず
れも6kg/Mm2以上と優れているものである。
Oを含有させたA2、A3鋼については、A3鋼は耐海
水性、耐硫酸性については相当の向上が見られるが、強
度、耐摩耗耐焼付性についてはA1鋼と同様に劣るもの
であり、A2鋼は強度、耐食性、耐摩耗耐焼付性のいず
れも劣るものである。A4鋼は0.08%のNを含有さ
せるとともに二相組織としたことにより優れた耐力と、
耐硫酸性、耐応力腐食割れ性を得ることかでノきたが、
伸び、耐海水性、耐摩耗耐焼付性については劣るもので
ある。A5鋼は25%Cr− 14%Ni−0.3%N
− 1%MO鋼とすることにより優れた耐海水性、耐硫
酸性を有しているが強度がいま一つ不足し、かつ耐摩耗
耐焼付性が劣るものである。A6鋼は5%Ni− 18
%Cr鋼に6%のMnと0.20%のNを含有させた鋼
でAl鋼に比べ強度、耐摩耗耐焼付性が相当向上してい
るがこれもいま一つ不足し、耐食性については劣るもの
である。これらに対して本発明鋼であるB1〜B6鋼は
、Si,Mn,N.MOを適宜に含有させるとともにC
r当量を31以上とすることにより、強度については耐
力45kg/Mm2以上、引張り強さ80kg/Mm2
以上、伸び50%以上と高強度オーステナイト系ステン
レス鋼として満足し得るものであり、耐食性についても
耐海水性、耐硫酸性はその腐食減量がIg/Rn”,H
r以下、耐応力腐食割れ性はその破断までの時間が11
時間以上といずれも優れており極めて良好な耐食性を有
するものであり、さらに耐摩耗耐焼付性についてもいず
れも6kg/Mm2以上と優れているものである。
これからしても本発明鋼が強度のみならず耐食性耐摩耗
耐焼付性についても非常に優れていることがわかる。
耐焼付性についても非常に優れていることがわかる。
上述の如く本発明鋼は安価で優れた耐海水性を得るに高
価なMO.Ni量を必要最小限にとどめて、高Cr一高
NとすることによりCr当量を高めその値を31以上と
し、かつ、Si,Nにより高強度化を計りN固溶量の低
下をMn量を増加させることにより解決し、優れた耐海
水性、耐硫酸性、耐応力腐食割れ性と、耐摩耗耐焼付性
を有する高強度オーステナイト系ステンレス鋼を得るこ
とに成′功したもので、海洋油田開発、海洋資源探査、
波力発電、淡水化プラント等の各種海水プラントの高強
度耐食構造部材?として極めて高い実用性を有するもの
である。
価なMO.Ni量を必要最小限にとどめて、高Cr一高
NとすることによりCr当量を高めその値を31以上と
し、かつ、Si,Nにより高強度化を計りN固溶量の低
下をMn量を増加させることにより解決し、優れた耐海
水性、耐硫酸性、耐応力腐食割れ性と、耐摩耗耐焼付性
を有する高強度オーステナイト系ステンレス鋼を得るこ
とに成′功したもので、海洋油田開発、海洋資源探査、
波力発電、淡水化プラント等の各種海水プラントの高強
度耐食構造部材?として極めて高い実用性を有するもの
である。
【図面の簡単な説明】
第1図は耐海水性に及ぼすCr,MOの影響を示した線
図、第2図は耐海水性に及ぼすCr当量の影響を示した
線図、第3図は耐摩耗耐焼付性に及ぼすSi,Mnの影
響を示した線図である。
図、第2図は耐海水性に及ぼすCr当量の影響を示した
線図、第3図は耐摩耗耐焼付性に及ぼすSi,Mnの影
響を示した線図である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 重量比にしてC0.08%以下、Si1.10〜1
.90、%、Mn5.6〜10.0%、Ni8.6〜1
7.0%、Cr20.5〜30.0%、Mo0.2〜2
.5%、N0.25〜0.50%を含有し、かつ次式で
示したCr当量が31以上からなり、Cr当量=Cr+
2.5Mo+0.4Ni+20N≧31、残部Feなら
びに不純物元素からなることを特徴と、する耐海水に優
れたSi、N強化オーステナイト系ステンレス鋼。 2 重量比にしてC0.08%以下、Si1.10〜1
.90%、Mn5.6〜10.0%、Ni8.6〜17
.0%、Cr20.5〜30.0%、Mo0.2〜2.
5%、N0.25〜0.50%を含有し、かつ次式で示
したCr当量が31以上からなり、Cr当量=Cr+2
.50Mo+0.4Ni+20N≧31、さらに、Cu
0.2〜3.0%と、Ce0.05%以下、Ca0.0
2%以下、ミツシユメタル0.05%以下、B0.01
%以下のうち1種ないし2種以上を含有し、残部Feな
らびに不純物元素からなることを特徴とする耐海水に優
たSi、N強化オーステナイト系ステンレス鋼。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10270280A JPS5952229B2 (ja) | 1980-07-25 | 1980-07-25 | 耐海水性に優れたSi、N強化オ−ステナイト系ステンレス鋼 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10270280A JPS5952229B2 (ja) | 1980-07-25 | 1980-07-25 | 耐海水性に優れたSi、N強化オ−ステナイト系ステンレス鋼 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5726151A JPS5726151A (en) | 1982-02-12 |
| JPS5952229B2 true JPS5952229B2 (ja) | 1984-12-18 |
Family
ID=14334586
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10270280A Expired JPS5952229B2 (ja) | 1980-07-25 | 1980-07-25 | 耐海水性に優れたSi、N強化オ−ステナイト系ステンレス鋼 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5952229B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4421557A (en) * | 1980-07-21 | 1983-12-20 | Colt Industries Operating Corp. | Austenitic stainless steel |
| CN106636851A (zh) * | 2016-12-26 | 2017-05-10 | 钢铁研究总院 | 一种高铬奥氏体不锈钢 |
-
1980
- 1980-07-25 JP JP10270280A patent/JPS5952229B2/ja not_active Expired
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5726151A (en) | 1982-02-12 |
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