JPH0151660B2

JPH0151660B2 -

Info

Publication number: JPH0151660B2
Application number: JP55157102A
Authority: JP
Inventors: Heefuaa Geraruto
Original assignee: Robert Bosch GmbH
Current assignee: Robert Bosch GmbH
Priority date: 1979-11-10
Filing date: 1980-11-10
Publication date: 1989-11-06
Also published as: DE2945484C2; US4402290A; JPS5683528A; DE2945484A1

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野本発明は、内燃機関用の燃料噴射ポンプであつ
て、燃料噴射量調整装置の調整レバーによつて移
動調節可能な燃料噴射量調節部材と、調整レバー
と恣意に調節可能な調節レバーとの間に設けられ
た調整ばねの力に抗して回転数に関連した力で調
整レバーを移動調節すべく該調整レバーに作用す
る回転数信号発生器と、燃料噴射ポンプ内に位置
していて燃料を満たされた吸込み室とが設けられ
ており、該吸込み室にはフイードポンプによつて
回転数に関連した圧力下にある燃料が供給され、
同吸込み室からは電気作動式の弁を備えた燃料通
路が燃料噴射ポンプのポンプ作業室に通じている
形式のものに関する。

従来の技術このような形式の公知の燃料噴射ポンプにおい
ては、回転数調整は遠心調速機によつてか又は油
圧制御装置を介して行われる。いずれの場合にお
いても回転数は調節レバーによつて予選され、こ
の回転数によつて調速機を介して内燃機関には、
予選された調節レバーに相当する燃料量が供給さ
れるようになつている。燃料噴射量が調節レバー
の予選された位置に相応しなくなるやいなや、燃
料噴射量は調速機によつて増大又は減少せしめら
れる。しかしながら、調速機がもはや所望されて
いるように燃料噴射量を減少しなくなる、つまり
抑制制御しなくなるということが起こり得る。こ
の結果内燃機関が回転し過ぎ、いわゆる「暴走」
をしてしまうという危険が生じる。このことは例
えば、機械的な遠心調速機のおもりが引つ掛かつ
たままになること、又は油圧式の調速機において
は調節ピストンが引つ掛かること、又は電気的な
調速機の場合には調速機において電圧遮断が起き
ることによつて生じ得る。内燃機関の上述のよう
な「暴走」は自動車並びに内燃機関にとつて極め
て危険である。

発明の課題ゆえに本発明の課題は、上に述べた公知の燃料
噴射ポンプにおける欠点、すなわち内燃機関の
「暴走」を確実に回避することができる燃料噴射
ポンプを提供することである。

課題を解決するための手段この課題を解決するために本発明の構成では、
冒頭に述べた形式の燃料噴射ポンプにおいて、弁
に給電するための電気回路に、調節レバーによつ
て操作可能なスイツチが配置されており、調節レ
バーのアイドリング位置において、アイドリング
回転数に相当するフイードポンプ圧よりも高い回
転数が生じた場合には燃料通路が弁によつて閉鎖
されるように、弁がフイードポンプ圧に関連して
制御可能であるようにした。

発明の効果このように構成された本発明による燃料噴射ポ
ンプにおいては、簡単な手段によつて内燃機関の
いわゆる「暴走」を回避することができる。調速
機の故障時における超過回転数に対する防止装置
が設けられていることに基づいて、特に電気式の
調速機における基本調整機に対する安全対策を著
しく簡単化することができる。なぜならば、調整
値を監視する独立した監視装置が設けられている
からである。

実施例次に図面につき本発明の実施例を説明する。

第１図で概略的に示されているように、ポンプ
プランジヤ３は燃料噴射ポンプのケーシング１内
において孔２のなかで働く。ポンププランジヤ３
は図示されていない手段によつて往復運動と同時
に回転運動を行う。ポンププランジヤ３がその吸
込み行程を行うと、つまり下死点に向かつて移動
すると、燃料噴射ポンプのポンプ作業室４には、
ポンププランジヤ３の周面に配設されている長手
方向溝５と、ケーシング１内に設けられている孔
６とを介して吸込み室７から燃料が供給される。
ポンププランジヤ３の回転後に孔６が閉鎖される
やいなや、ポンプ作業室４内にある燃料は、ポン
ププランジヤ３内に設けられている長手方向通路
８と半径方向孔９と、ポンププランジヤ３の表面
に配設されている長手方向分配溝１０とを介して
複数の燃料導管１１のうちの１つの供給される。
複数の燃料導管１１は、内燃機関（図示せず）の
シリンダの燃料を供給される数に応じて周面にお
いて分配されて孔２に開口している。この燃料導
管１１はそれぞれ１つの逆止弁１２を介して、
個々のシリンダに配属されている燃料噴射弁（図
示せず）に通じている。

吸込み室７には、フイードポンプ１３を介して
燃料タンク１４から燃料が供給される。吸込み室
７内の圧力は、圧力制御弁１５によつて周知のよ
うに回転数に関連して制御され、この結果回転数
が増大すると吸込み室７内の圧力は上昇し、回転
数が減少すると圧力は下降する。

ポンププランジヤ３にはこのポンププランジヤ
に沿つて摺動するリングスライド弁１６が燃料噴
射量調節部材として設けられている。このリング
スライド弁１６は、長手方向通路８と連通してい
る半径方向孔１７を圧縮行程の間に開制御し、ひ
いては燃料搬送量を規定する。開制御後に流出す
る燃料は吸込み室７に戻る。

リングスライド弁１６は、軸２０を中心にして
旋回する調節レバーであるテンシヨンレバー１９
を介して摺動せしめられる。このために、テンシ
ヨンレバー１９はその一端に球状のヘツド２１を
有し、このヘツド２１によつてテンシヨンレバー
１９はリングスライド弁１６の切欠き２２内に係
合している。テンシヨンレバー１９の他端には、
回転数信号発生器として働く遠心調速機２４が、
テンシヨンレバー１９に作用する調整ばね２５の
力に抗して作用するようになつている。遠心調速
機２４はおもり２７のための保持体２６を有し、
おもり２７は保持体２６と共に、駆動装置（図示
せず）を介してポンププランジヤ３の回転数に対
して一定の割合で駆動される。遠心力によつてお
もり２７は偏向され、遠心調速機２４の軸にかぶ
さつているスリーブ２８を移動せしめる。このス
リーブ２８は回転数に関連する力によつてテンシ
ヨンレバー１９に点で係合している。

テンシヨンレバー１９の旋回運動によつてリン
グスライド弁１６が下方に移動せしめられるほ
ど、燃料噴射ポンプから搬送される燃料量はより
減少する。なぜならば、半径方向孔１７はポンプ
プランジヤ３の搬送行程において相応に早い時期
に開制御され、ポンププランジヤによつて搬送さ
れる燃料量の大部分は吸込み室７に流出するから
である。最大搬送量はリングスライド弁１６の最
上位位置によつて規定され、この最上位位置はテ
ンシヨンレバー１９の偏心的に調節されるストツ
パ３０によつて制限される。所定の回転数におけ
るリングスライド弁１６の下方への移動程度は、
調整ばね２５によつてテンシヨンレバー１９にか
けられる力に関連する。この力はさらに軸３２に
配置されている偏心体３１によつて規定される。
軸３２は、内燃機関の運転者によつて恣意に操作
される調節レバー３３によつて回転せしめられ
る。調整ばね２５は、テンシヨンレバー１９とは
反対側の端部によつて偏心体３１に吊設されてい
る。

吸込み室７とポンプ作業室４との間に孔として
形成された燃料通路６の連通は、電磁弁３４によ
つて制御される。電磁弁３４は電磁石３５と、ば
ね３７によつて負荷されている可動子３６とを有
している。この可動子３６には運動可能な弁部材
３８が配置され、この弁部材３８は電磁石３５が
励磁されていない場合に燃料通路６の連通を遮断
する。

第１図に示されている位置においては閉じられ
ているスイツチ４０は偏心体３１によつて作動せ
しめられる。第１図における位置は中位の負荷範
囲並びに回転数に相当している。しかしながら、
調節レバー３３がアイドリング位置へと旋回させ
られるやいなや、スイツチ４０は偏心体３１によ
つて開かれる。調節レバー３３がアイドリング位
置へと調節されると、偏心体３１は第１図に示さ
れている下側の位置から上側の位置へと達し、こ
の時同時に調整ばね２５はアイドリング回転数に
応じて弛緩させられる。

燃料噴射ポンプのケーシング１内にはさらに油
圧スイツチ４１が配置されている。この油圧スイ
ツチ４１はピストン４２を有し、このピストン４
２は吸込み室７における圧力に負荷されて、ばね
４３の力に抗して移動せしめられる。ピストン４
２には、スイツチ４５に作用する調節部材４４が
配置されている。アイドリング回転数が超過され
るやいなや、吸込み室７における同時に上昇する
圧力によつてピストン４２は移動せしめられ、こ
れによつてピストン４２はスイツチ４５を開く。

スイツチ４０と油圧スイツチはもちろん燃料噴
射ポンプのどこか他の位置に配置されていてもよ
い。例えば、調節レバー３３が燃料噴射ポンプの
ケーシング１の外部において間接的に又は直接的
にスイツチ４０に作用することも考えられ得る。
さらに、電磁弁３４を燃料通路６に配設する代わ
りにポンプ作業室４の、内燃機関を止めるために
開制御される放圧孔に配設することも可能であ
る。

第２図には電磁弁３４の電気スイツチ回路が示
されている。このスイツチ回路はまず主スイツチ
４６が配置され、この主のイツチ４６は内燃機関
のイグニツシヨンロツクによつて接続及び遮断さ
れる。大抵の自動車においてはステアリングロツ
クもまた前記イグニツシヨンロツクと接続されて
いる。第２図の回路においてはスイツチ４０とス
イツチ４５とは並列に配置され、両スイツチ４
０，４５はこの場合アイドリング回転数のための
スイツチ位置にある。略示されているように、ア
イドリング位置においてスイツチ４０は、偏心体
３１ないしは調節レバー３３が相応な位置にある
ことによつて開いている。これに対してスイツチ
４５は閉じている。なぜならば、フイードポンプ
１３から搬送される圧力はこの低いアイドリング
回転数の場合においては開制御するのに充分でな
いからである。スイツチ回路は主スイツチ４６と
スイツチ４５とを介して閉じられているので、電
磁弁３４は開制御されており、かつ電磁弁３４は
フイードポンプ１６から搬送される燃料を（吸込
み室７から）ポンプ作業室４へと流入せしめる。

調速機の平常作動の支承に基づいて両方のスイ
ツチ４０，４５が開制御されるやいなや、電磁弁
３４は閉鎖する。この電磁弁３４はこの場合無電
流時閉鎖型電磁弁として働く。このような電磁弁
が先に述べたように放圧導管を制御する場合に
は、この電磁弁は相応に無電流時開放型電磁弁と
して構成される。両方の場合において電磁石３５
は全駆動時間の間中スイツチがはいつていなくて
はならない。しかしながら、電磁弁の電磁石が平
常運転の際には励磁されておらず、燃料噴射ポン
プの調整が支障をきたした際にはじめて内燃機関
への燃料搬送が回避されるように電磁弁を作動せ
しめることも考えられ得る。このような場合に
は、もしスイツチ４０，４５のうちの少なくとも
片方が閉じられると、所望の安全回路が得られ
る。このことは場合によつてはスイツチ４０と４
５とを直列に接続することによつて有利に達成さ
れ得る。

本発明にとつて重要なことは、例えば遠心調速
機又は油圧式の調速機のような普通の調速機が故
障して、燃料量予選レバーがアイドリング燃料量
のための位置にあるにもかかわらず実際に搬送さ
れる燃料搬送量がそれ以上である場合に、内燃機
関への燃料搬送が中断されるということである。

第３図に示されている第２実施例においては、
安全回路内にはただ１つのスイツチ４０′のみが
使用される。この場合、回転数に関連する圧力は
電磁弁３４′において直接的に作用する。この実
施例においても用いられている主スイツチ４６は
イグニツシヨンロツクによつて作動されることが
可能でありかつ、主スイツチ４６は安全回路に前
置されている。

第３図においてスイツチ４０′はアクセルペダ
ル４７を調節レバー３３との間に配置され、行程
スイツチとして構成されている。この場合スイツ
チ４０′は混合気供給時においてアクセルペダル
４７が所定の位置を占めた場合に投入接続され、
これによつて電磁弁３４′のための回路はフイー
ドポンプ圧及び回転数とは無関係に閉じられる。

電磁弁３４′は休止位置において開放するよう
に構成されている。電磁弁３４′の可動の弁部材
はピストン４８を介してフイードポンプ圧によつ
て閉鎖方向に負荷され、ばね４９によつて開放方
向に負荷されている。電磁石５０は開放方向に作
用し、この電磁石５０は、接続状態においてはた
とえフイードポンプ圧が上昇した場合でも電磁弁
３４′を開放したままにしておく。つまり、アク
セルが所定の位置に達してからは、電磁弁３４′
は、フイードポンプ圧が遮断値に達するまで、ス
イツチ４０′を介して開放されてままになる。こ
の場合、この開放位置はスイツチ４０′の構成に
基づいて決定される。例えばエンジンブレーキ状
態の場合又は内燃機関が回転し過ぎた場合にアク
セルがアイドリング位置（０−位置）に調節され
ると、スイツチ４０′は、調節レバー３３の戻り
が行われる前に直ちに電磁石５０を遮断する。フ
イードポンプ圧が遮断値以上である場合にフイー
ドポンプ圧は、ピストン４８を介してばね４９の
力に抗して電磁弁３４′を遮断位置へと移動する。
再び燃料が供給される際には、電磁弁５０はただ
ちに再び励磁され、これによつて電磁弁３４′は
ほとんどヒステリシスなしに再び開放する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による燃料噴射ポンプの第１実
施例を概略的に示す縦断面図、第２図は電磁弁を
制御するために並列な２つのスイツチを備えた第
１実施例の略示図、第３図は油圧によつて作動せ
しめられる電磁弁を備えた第２実施例の略示図で
ある。１…ケーシング、２…孔、３…ポンププランジ
ヤ、４…ポンプ作業室、５…長手方向溝、６…燃
料通路、７…吸込み室、８…長手方向通路、９…
半径方向孔、１０…長手方向分配溝、１１…燃料
導管、１２…逆止弁、１３…フイードポンプ、１
４…燃料タンク、１５…圧力制御弁、１６…リン
グスライド弁、１７…半径方向孔、１９…テンシ
ヨンレバー、２０…軸、２１…ヘツド、２２…切
欠き、２４…遠心調速機、２５…調整ばね、２６
…保持体、２７…おもり、２８…スリーブ、３０
…ストツパ、３１…偏心体、３２…軸、３３…調
節レバー、３４，３４′…電磁弁、３５…電磁石、
３６…可動子、３７…ばね、３８…弁部材、４
０，４０′…スイツチ、４１…油圧スイツチ、４
２…ピストン、４３…ばね、４４…調節部材、４
５…スイツチ、４６…主スイツチ、４７…アクセ
ルペダル、４８…ピストン、４９…ばね、５０…
電磁石。

Claims

【特許請求の範囲】１内燃機関用の燃料噴射ポンプであつて、燃料
噴射量調整装置の調整レバーによつて移動調節可
能な燃料噴射量調節部材と、調整レバーと恣意に
調節可能な調節レバー３３との間に設けられた調
整ばね２５の力に抗して回転数に関連した力で調
整レバーを移動調節すべく該調整レバーに作用す
る回転数信号発生器と、燃料噴射ポンプ内に位置
していて燃料を満たされた吸込み室７とが設けら
れており、該吸込み室にはフイードポンプ１３に
よつて回転数に関連した圧力下にある燃料が供給
され、同吸込み室７からは電気作動式の弁３４，
３４′を備えた燃料通路６が燃料噴射ポンプのポ
ンプ作業室４に通じている形式のものにおいて、弁３４，３４′に給電するための電気回路に、
調節レバー３３によつて操作可能なスイツチ４０
が配置されており、調節レバー３３のアイドリング位置において、
アイドリング回転数に相当するフイードポンプ圧
よりも高い回転数が生じた場合には燃料通路６が
弁３４，３４′によつて閉鎖されるように、弁３
４，３４′がフイードポンプ圧に関連して制御可
能であることを特徴とする、内燃機関用の燃料噴射ポン
プ。２少なくとも２つのスイツチ４０，４５が電気
回路に並列に配置されており、この場合一方のス
イツチ４０は調節レバー３３がアイドリング位置
を占めている場合にしか開かれず、他方のスイツ
チ４５は吸込み室の燃料圧がアイドリング回転数
に相当している場合には閉じられ、回転数が増し
て燃料圧が上昇した場合に開かれる、特許請求の
範囲第１項記載の燃料噴射ポンプ。３他方のスイツチ４５が、フイードポンプ３３
の燃料圧によつて負荷される油圧スイツチ４１と
して構成されている、特許請求の範囲第１項記載
の燃料噴射ポンプ。４電気作動式の弁において閉鎖方向に、フイー
ドポンプ圧によつて負荷される調節ピストンが作
用しかつ、開放方向にばね及び電気式の作動装置
が作用する、特許請求の範囲第１項記載の燃料噴
射ポンプ。５調節レバーによつて操作可能なスイツチが、
行程スイツチとしてアクセルペダルと調節レバー
との間に配置されている、特許請求の範囲第１項
記載の燃料噴射ポンプ。６調節レバーの位置に相応する回転数が、フイ
ードポンプ圧がばねを克服する回転数よりも低い
場合に、スイツチが投入接続される、特許請求の
範囲第５項記載の燃料噴射ポンプ。７ポンププランジヤ３と共に駆動されるフイー
ドポンプ１３が燃料噴射ポンプのケーシング１内
に一体に組み込まれかつ、ケーシング１の大部分
がフイードポンプ圧下にある、特許請求の範囲第
１項記載の燃料噴射ポンプ。８電気作動式の弁３４が、フイードポンプ１３
と燃料噴射ポンプのポンプ作業室４との間の燃料
通路内に配置されている、特許請求の範囲第１項
記載の燃料噴射ポンプ。９電気作動式の弁が電磁弁３４として構成され
ている、特許請求の範囲第１項記載の燃料噴射ポ
ンプ。