JPH0151632B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、主として直角や鈍角などに曲つた窓
部に設置されるロールスクリーン等のスクリーン
案内装置に関するものである。

（従来の技術） 従来は、窓部の垂直面上部にロールスクリーン
のローラーパイプを軸支し、スクリーンを下方へ
引出して窓部の垂直面のみを遮蔽するものや、窓
部の垂直面と上側面との両方にロールスクリーン
のロールパイプを夫々軸支して窓部の垂直面と上
側面との両方を遮蔽するもの等が提案されてい
た。

（発明が解決しようとする問題点） ところが、前者は、窓部の垂直面からの日光は
遮蔽できても水平面や傾斜面の上側面からの日光
は遮蔽できず、遮蔽用スクリーンとしての効果が
低くなる欠点があつた。また、後者は、前者の欠
点であつた遮蔽用スクリーンとしての効果が低く
なる点は解消されても、スクリーンの開閉操作が
面倒であるばかりでなく、２本のロールスクリー
ンが必要であつて頗る不経済であり、しかも、外
観上の体裁が悪く、室内装飾としての効果が極め
て低かつた。

そこで、本発明は、上述のような問題点を解消
するために創出されたもので、ロールスクリーン
を１本にして、スクリーンを極めて容易な操作で
開閉できるようにするばかりでなく、窓部の垂直
面と上側面との両方からの日光を確実に遮蔽でき
て、遮蔽用スクリーンとしての効果が著しく高
く、しかも頗る経済的で、更に外観上の体裁を良
好にして室内装飾としての効果が著しく高められ
るようなロールスクリーン等のスクリーン案内装
置を提供するものである。

（問題点を解決するための手段） 本発明は、上述のような目的を達成するため
に、窓部の上側面の室内側部分に、内部のコイル
スプリングによつてボトムバー付きスクリーンが
引出自在に巻上げられたローラーパイプを回転自
在に軸支して成るロールスクリーン等のスクリー
ン案内装置において、窓部の上側面及び垂直面の
左右側部に左右一対のサイドガイドレールを敷設
し、この各サイドガイドレールは、窓部垂直面敷
設用の垂直部と、この垂直部上端から窓部上側面
の室内方向へ漸次高くなる窓部上側面敷設用の傾
斜部との内側に開口部が長手方向へ沿つて有する
断面リツプ溝形状のレール本体を設け、このレー
ル本体の傾斜部の室内側端部に室内側ストツパー
を設け、且つレール本体の垂直部と傾斜部との間
の屈曲部内に一対の室外側ストツパーを対峙させ
て取付けるように夫々形成され、この左側のサイ
ドガイドレールのレール本体の傾斜部と右側のサ
イドガイドレールのレール本体の傾斜部との相互
間にスクリーン引出・巻上案内用のガイドパイプ
を前記室内側ストツパーと前記各室外側ストツパ
ーとの範囲内で転動自在に横架すると共に、ロー
ルスクリーンのスクリーンをガイドパイプの上側
に接触させて引出し、このスクリーン下端のボト
ムバーを、左側のサイドガイドレールのレール本
体の傾斜部及び垂直部と、右側のサイドガイドレ
ールのレール本体の傾斜部及び垂直部との相互間
に、傾斜部内のガイドパイプよりも垂直部側へ位
置させて傾斜部及び垂直部の全範囲内で摺動自在
に横架したものである。

（作 用） 上述のような技術的手段により、スクリーンの
閉塞時は、ロールスクリーンのスクリーンをロー
ラーパイプ内のコイルスプリングの弾撥力に抗し
て引出すことにより、スクリーンのボトムバーが
各サイドガイドレールのレール本体の傾斜部室内
側端部から室外側端部へ摺動するに伴つて、ガイ
ドパイプが自重とスクリーンの張力接触とによつ
て垂直部側へ転動し、ガイドパイプが各サイドガ
イドレールの傾斜部と垂直部との間の屈曲部に位
置したとき、ボトムバーの軸ピンは垂直部側へ通
過するが、ガイドパイプの軸ピンは室外側ストツ
パーで停止される。更に、スクリーンを下方へ引
出すことにより、各サイドガイドレールの室外側
ストツパーが軸ピンの軸受の役目を果して、ガイ
ドパイプがスクリーン引出の主軸となり、スクリ
ーンが各サイドガイドレールの垂直部下方へ案内
されることになる。また、スクリーンの開放時
は、閉塞時の逆作用を行なつて、ロールスクリー
ンのスクリーンがローラーパイプ内のコイルスブ
リングの弾撥力で巻上げられ、ボトムバーがガイ
ドパイプに当接すると、ボトムバーとガイドパイ
プとが追従して一緒に転動し、ガイドパイプの軸
ピンが各サイドガイドレールの室内側ストツパー
に当接して停止するようにする。

（実施例） 以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明
する。

第１図乃至第４図に示すように、側面から見て
直角に曲がつた窓部１の水平面や傾斜面の上側面
２の室内側部分に、下端にボトムバー３が取付け
られたスクリーン４が内部のコイルスプリングに
よつて引出自在に巻上げられたローラーパイプ５
を、スペーサー６に軸受７を介して回転自在に支
持するようにしたロールスクリーン８等におい
て、先ず、窓部１の上側面２及び垂直面９の左右
側部に左右一対のサイドガイドレール１０を敷設
する。

この各サイドガイドレール１０は、窓部１垂直
面９敷設用の垂直部１１と、この垂直部１１の上
端から窓部１の上側面２の室内方向へ行くに従つ
て漸次高くなる窓部１上側面２敷設用の傾斜部１
２とから成るレール本体１３の内側に開口部１４
を長手方向へ沿つて設け、また、レール本体１３
の傾斜部１２の室内側端部に室内側ストツパー１
５を設け、レール本体１３の垂直部１１と傾斜部
１２との間の屈曲部内には一対の室外側ストツパ
ー１６を対峙させて取付けるように夫々形成され
ている。この場合、レール本体１３の垂直部１１
と傾斜部１２との間の屈曲部を湾曲状に設け、そ
の屈曲部内に各室外側ストツパー１６を対峙させ
て取付けるように図示されているが、これに限定
されることなく、屈曲部を角形状に設け、その屈
曲部詳しくはレール本体１３の垂直部１１上端部
に１個の室外側ストツパー１７を取付けるように
してもよい（第５図参照のこと）。

更に、左側のサイドガイドレール１０のレール
本体１３の傾斜部１２と右側のサイドガイドレー
ル１０のレール本体１３の傾斜部１２との相互間
には、両端の軸ピン１８の先端部にレール本体１
３の開口部１４の開口幅より少なくとも大径のガ
イドピン１９が設けられたスクリーン４引出・巻
上案内用のガイドパイプ２０を、レール本体１３
内に軸ピン１８のガイドピン１９が開口部１４か
ら嵌合されて前記室内側ストツパー１５と前記各
室外側ストツパー１６，１７との範囲内で転動自
在に横架する。

そして、ロールスクリーン８のスクリーン４を
ガイドパイプ２０の上側に接触させて引出し、こ
のスクリーン４下端のボトムバー３を、左側のサ
イドガイドレール１０のレール本体１３の傾斜部
１２及び垂直部１１と、右側のサイドガイドレー
ル１０のレール本体１３の傾斜部１２及び垂直部
１１との相互間に、傾斜部１２内のガイドパイプ
２０よりも垂直部１１側へ位置され且つボトムバ
ー３両端の軸ピン２１先端部のガイドピン２２が
レール本体１３内に開口部１４から嵌合されるよ
うに傾斜部１２及び垂直部１１の全範囲内で摺動
自在に横架したものである。

また、前記ボトムバー３は、両端部にボトムカ
ツプ２３が嵌着され、且つその各ボトムカツプ２
３の外周面にはスクリーン４の巻上時にボトムカ
ツプ２３がガイドパイプ２０に衝突するのを緩衝
するためのクツシヨン２４が巻着されている。こ
のクツシヨン２４は磁石に変更しても良く、これ
によると、スクリーン４の巻上時にボトムバー３
がガイドパイプ２０に磁着して、各サイドガイド
レール１０の傾斜部１２相互間ではボトムバー３
とガイドパイプ２０とが追従して一緒に転動する
ようになる。

尚、２５はスクリーン４引出用のプルボールで
ある。

次に、本発明のスクリーン案内装置の作用を説
明すると、第６図乃至第８図に示すように、スク
リーン４の閉塞時は、ロールスクリーン８のスク
リーン４をローラーパイプ５内のコイルスプリン
グの弾撥力に抗して引出すことにより、スクリー
ン４のボトムバー３が各サイドガイドレール１０
のレール本体１３の傾斜部１２室内側端部から室
外側端部へ摺動するに伴つて、ガイドパイプ２０
が自重とスクリーン４の張力接触とによつて垂直
部１１側へ転動し、ガイドパイプ２０が各サイド
ガイドレール１０の傾斜部１２と垂直部１１との
間の屈曲部に位置したとき、ボトムバー３の軸ピ
ン２１は垂直部１１側へ通過するが、ガイドパイ
プ２０の軸ピン１８は室外側ストツパー１６，１
７で停止される（第２図、第７図参照のこと）。
更に、スクリーン４を下方へ引出すことにより、
各サイドガイドレール１０の室外側ストツパー１
６，１７が軸ピン１８の軸受の役目を果して、ガ
イドパイプ２０がスクリーン４引出の主軸とな
り、スクリーン４が各サイドガイドレール１０の
垂直部１１下方へ案内されることになる（第８図
参照のこと）。また、スクリーン４の開放時は、
閉塞時の逆作用を行なつて、ロールスクリーン８
のスクリーン４がローラーパイプ５内のコイルス
プリングの弾撥力で巻上げられ、ボトムバー３が
ガイドパイプ２０に当接すると、ボトムバー３と
ガイドパイプ２０とが追従して一緒に転動し、ガ
イドパイプ２０の軸ピン１８が各サイドガイドレ
ール１０の室内側ストツパー１５に当接して停止
する（第６図参照のこと）。

（発明の効果） 本発明は、上述のように構成したから、ロール
スクリーン８を１本にしたことにより、スクリー
ン４の開閉操作が１度で済むため、従来のように
２本のロールスクリーンが必要であつてスクリー
ンの開閉操作を２度するものに比較して、スクリ
ーン４の開閉操作が極めて容易であるばかりでな
く、窓部１の垂直面９と上側面２との両方からの
日光を確実に遮蔽できるため、遮蔽用スクリーン
としての効果が著しく高められる。

しかも、ロールスクリーン８が１本で済むこと
によつて、２本のロールスクリーンが必要であつ
た従来のものに比較して、頗る経済的であるのみ
ならず、外観上の体裁が良好であつて室内装飾と
しての効果が著しく高められる。

また、各サイドガイドレール１０のレール本体
１３の傾斜部１２を垂直部１１上端から窓部１上
側面２の室内方向へ漸次高くなるよう設けたこと
により、スクリーン４の閉塞時にガイドパイプ２
０が自重とスクリーン４の張力接触とによつて垂
直部１１側へ円滑に転動される。それに、ガイド
パイプ２０を各サイドガイドレール１０の室外側
ストツパー１６，１７に停止させるようにしたこ
とにより、スクリーン４を各サイドガイドレール
１０の垂直部１１下方へ確実に案内することがで
き、且つガイドパイプ２０の停止時にスクリーン
４に張力がかかつたときでも、ガイドパイプ２０
が傾斜部１２側へ逃げ出すのを防止することがで
きる。

以上説明したように、本発明によれば、スクリ
ーンの開閉操作が極めて容易であるばかりでな
く、遮蔽用スクリーンとしての効果と室内装飾と
しての効果とが著しく高められ、しかも、従来の
ものより頗る経済的であり、更に、ガイドパイプ
が円滑転動されてスクリーンを各サイドガイドレ
ールの垂直部下方へ確実に案内できる等の諸効果
が得られる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示すもので、第１図
は一部省略正面図、第２図は一部省略した一部切
欠縦断面図、第３図はガイドパイプの軸ピンとサ
イドガイドレールとの嵌合状態を示す断面図、第
４図はボトムバーの軸ピンとサイドガイドレール
との嵌合状態を示す断面図、第５図はサイドガイ
ドレールの他の実施例を示す要部縦断面図、第６
図乃至第８図はスクリーンの引出状態を示す縦断
面図で、第６図は引出前、第７図は引出途中、第
８図は引出後である。 １……窓部、２……上側面、３……ボトムバ
ー、４……スクリーン、５……ローラーパイプ、
６……スペーサー、７……軸受、８……ロールス
クリーン、９……垂直面、１０……サイドガイド
レール、１１……垂直部、１２……傾斜部、１３
……レール本体、１４……開口部、１５……室内
側ストツパー、１６，１７……室外側ストツパ
ー、１８，２１……軸ピン、１９，２２……ガイ
ドピン、２０……ガイドパイプ、２３……ボトム
カツプ、２４……クツシヨン、２５……プルボー
ル。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 窓部の上側面の室内側部分に、内部のコイル
   スプリングによつてボトムバー付きスクリーンが
   引出自在に巻上げられたローラーパイプを回転自
   在に軸支して成るロールスクリーン等のスクリー
   ン案内装置において、窓部の上側面及び垂直面の
   左右側部に左右一対のサイドガイドレールを敷設
   し、この各サイドガイドレールは、窓部垂直面敷
   設用の垂直部と、この垂直部上端から窓部上側面
   の室内方向へ漸次高くなる窓部上側面敷設用の傾
   斜部との内側に開口部が長手方向へ沿つて有する
   断面リツプ溝形状のレール本体を設け、このレー
   ル本体の傾斜部の室内側端部に室内側ストツパー
   を設け、且つレール本体の垂直部と傾斜部との間
   の屈曲部内に一対の室外側ストツパーを対峙させ
   て取付けるように夫々形成され、この左側のサイ
   ドガイドレールのレール本体の傾斜部と右側のサ
   イドガイドレールのレール本体の傾斜部との相互
   間にスクリーン引出・巻上案内用のガイドパイプ
   を前記室内側ストツパーと前記各室外側ストツパ
   ーとの範囲内で転動自在に横架すると共に、ロー
   ルスクリーンのスクリーンをガイドパイプの上側
   に接触させて引出し、このスクリーン下端のボト
   ムバーを、左側のサイドガイドレールのレール本
   体の傾斜部及び垂直部と、右側のサイドガイドレ
   ールのレール本体の傾斜部及び垂直部との相互間
   に、傾斜部内のガイドパイプよりも垂直部側へ位
   置させて傾斜部及び垂直部の全範囲内で摺動自在
   に横架したことを特徴とするロールスクリーン等
   のスクリーン案内装置。