JPH01503714A - エラスチンポリテトラペプチド及びポリペンタペプチドの温度と相関する力及び構造の発生 - Google Patents

エラスチンポリテトラペプチド及びポリペンタペプチドの温度と相関する力及び構造の発生

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 エラスチンポリテトラペプチド及びポリペンタペプチドの温度と相関する力及び 構造の発生 権利を有している。
発明の分野 本発明はバイオエラストマー、特定的にはエラスチンの代替物として使用しうる バイオエラストマー、より特定的には温度の関数として調節しうるゴム弾性力( elastomeric force )が発生するバイオエラストマーに関す る。
背景の説明 血管壁の結合組織は2つの主要な型の蛋白質から形成されている。一般に、結合 組織の主要な蛋白質成分であるコラーゲンは組織に強さを付与する構造要素を構 成している。しかしながら、大動脈弓及び下行性胸部大動脈(deschend ing thoracicaorta)におけるように弾性が非常に要求されて いる所ではコラーゲンの2倍のエラスチンが存在する。血管壁、特にその内部の 弾性のある薄層内では、トロポエラスチン(tropoelastin)として 知られている異なる型の蛋白質から形成された天然の弾力線維とコラーゲンとが 結合している。弛緩した血管壁内では、コラーゲン繊維は重なりあったりひだに なったりする傾向にあり、弾力線維は収縮した状態にある。拡張又は伸長してい るときには、弾力線維は伸長し、伸長の限度が近付く前に、コラーゲン線維が伸 長して負荷に耐える。負荷がなくなると、弾力線維は壁を元の大きさに引き戻し 、コラーゲン線維を重なりあった状態に戻す。
上記のことは実験的にも示され、無傷の靭帯のコラーゲン成分を酵素コラゲナー ゼによりinν1troで取り出すと、得られる応カー歪み関係から、弾性成分 であるエラスチンが主として無傷の靭帯の初期の高い応答に関与していることが 示される。反対に、酵素エラスターゼでエラスチンを除去するとコラーゲンが残 り、これは無傷の靭帯の応答の最後の部分にのみ関与することが観察されるo  Introductory Blophysics 、F、 R。
Hat Iettら(Halsted Rress、 1977)参照。
現在入手しうる合成血管物質(例えばD acron)では、合成の組織は折り たたんだコラーゲンの構造的な類似物を提供するものとみなしうるが、本当のエ ラストマー成分は有していないという点で天然の結合組織とは全く異なるもので ある。
血管壁、皮膚、肺及び靭帯の弾力線維の中心部はトロポエラスチンと呼ばれる単 一の蛋白質に由来する。生物学的弾性線維れている。エラスチンの配列はアラニ ンに富むリジン含有架橋配列と交互にあるグリシンに富む疎水性配列との連続し た直線として表わすことができる。エラスチン配列の80%以上は公知であり、 血管壁のトロボエラスチンが、反復へキサペプチド(Ala−Pro−Gly− Val−Gly−Vat) 、反復ペンタペプチド(Vat−Pro−Gly− Vat−Gly) 及び反復テトラペプチド(Val−Pro−cly−Gly ) (式中、Ala、 Pro、 Val及びGlyは各々アラニン、プロリン 、バリン及びグリシンアミノ酸残基を表わす)を含有していることが示されてい る。アミノ酸は標準の三文字での略号又は−文字での略号で表わすことができる ので、これらの残基は各々A、P、V及びGと表わすこともできる。例えば、O rganic Chemistry of 、−キ和Pチ1971)参照。更に 、本明細書では、全てのペプチドの表示は、式の左側にNH−末端アミノ酸残基 を、右側にCo H−末端アミノ酸残基を書く標準法に従う。又、特定しない限 り、光学的に不活性なグリシンを除き、全てのアミノ酸はL−配置でている。更 に、ヘキサペプチドの高分子化合物も合成されており、セロファン様−シートを 形成することが知られている。そのため、この点及び水の中で温度の上昇に伴っ て非可逆的に会合するという点で、ヘキサペプチドは天然物質中で構造上の役割 を提供していると思われる。一方、ペンタペプチド及びテトラペプチドの合成高 分子物質は架橋したときにエラストマー性る力を有している。事実、化学的に架 橋したポリペンタペプチドはその水分含量及び架橋の程度に応じて、天然の大動 脈のエラスチンと同じ弾性モジュラスを示す。
より最近では、米国特許第4.187,852号明細書にU rry及びOka IIlotoが上記開示のペンタペプチド配列をベースとする合成ポリペンタペ プチドを開示し、特許請求した。更に、弾性ポリペンタペプチド又はポリテトラ ペプチド及び強度付与線維をべ第4,474.851号明細書に開示され、特許 請求された。又、ポリペンタペプチド中の第3番目のアミノ酸を反対のキラリテ ィー許第4,500.700号明細書に開示され、特許請求されており、酵素的 に架橋したポリペプチドが米国特許第4.589.882号明細書に開示され、 特許請求された。最後に、現在、走化性(chemotactic)ポリペプチ ドに関する第533,670号及び二番目の走化性ポリペプチドに関する第79 3.225号の両者が特許出願中である。又、出願中の第853,212号は弾 性モジュラス調整用の分割ポリペプチドバイオエラストマーに関するものである 。
現在、新しい合成血管物質及び人工的補欠物が非常にめられている。従って、そ の結果、所望の、しかし修飾された化学的、生物学的特性を有する、上記のポリ ペンタペプチド及びポリテトラペプチド反復配列をベースとする新規なパイオニ ラスラスチンの遍在性とその意味(1mpl 1cations)によるもので あろう。例えば、血管壁の細胞外マトリックス中では、エラスチン線維が粥状ア テローム性動脈硬化症に関与する脂質が沈着する第一の部位である。又、肺気腫 ではエラスチン線維が破壊されて機能を果さなくなる。更に、エラスチン線維が 関与する及びその機能不全による疾病状態が沢山あり、例えば、弾力線維性仮性 黄色腫、弛緩性皮、心内膜弾性線維症並びにブシュケーオレンドルフ、エーラー −ダンロス、メンケス(M enkes)及びマルファン症候群があることを記 すことができる。又、エラスチン線維の機能不全には後天的な疾病、すなわち、 光線弾力線維症、単離(1solated)弾力線維腫、背部弾力線維腺及び引 線様貫通性弾力線維症も含まれる。純粋に化粧品の見地からでさえ、皮膚の太陽 光線弾力線維症は年令のしわに関係し、しわの基本にはエラスチン線維(ela stin fiber)の破壊が見出される。
新規な合成ポリペンタペプチド及びポリテトラペプチドエラストマーの開発は、 先ず、損傷を受けた天然のエラスチン線維の多用途の代替品を提供すると共にこ れらの種々の疾病の新規な治療法も提供しよう。
しかしながら、最近まで、パイオエラストマーポリテトラベブチド及びポリペン タペプチドの弾性特性についてはほとんど知られていなかった。従って、特別の 構造上の目的のための特定のバイオエラストマーの理論的な設計は非常に限定さ れていた。例えば、今日まで、合成バイオエラストマーのゴム弾性力が発生する 温度範囲以上に温度範囲を変化させることは不可能だった。所与の目的のために 好適なバイオエラストマー物質を理論的に設計するためにはこのような調節が必 須であると思われる。例えば、予め定めた温度用の熱機械的な変換器を設計する ためには種々の温度域でゴム弾性力を発生する物質を提供することが必要である 。
特別の生物学的又は工業的な機能に最も適した物質を選択することの重要性は軽 んじ難い。例えば、T echnology Revieν。
11月/12月1984 (MIT編)には、人工的補欠装置一般と同様に信頼 のできる人工心臓の開発の主な障害は、適する合成生物材料がないということで あると記されていた。人工心臓の場合には、他の問題に混って、カルシウムが許 容しえない程沈着してしまうということが発見された。B ronowsklは その優れた業績であるAscent orManの中で、「事実上、近代の問題 はもはや材料から構造を設計することではなく構造のための材料を設計すること である」と真に適切に記している。
しかしながら、多様な弾性を特徴とする特別の生物学的目的用にバイオエラスチ ックな材料を論理的に設計しうる前に、バイオエラストマーのゴム弾性力の発生 を論理的に調整する方法を提供することが必要であろう。そこで、温度の関数と してバイオエラストマーのゴム弾性力の発生を調整する手段を提供することが非 常に望ましいであろう。これにより、このような材料が機能しつる環境が多様化 され、非常に広がるであろう。現在の所、このような調節は不可能である。
従って、一般に、所望の化学的及び生物学的特性を示すポリペンタペプチド及び ポリテトラペプチド反復配列をベースとするバイオエラストマー材料は明らかに 必要とされ続けている。
特に、温度の関数としてゴム弾性力の発生を調節することができ、また変化させ ることができるこのようなバイオエラストマー材料が必要とされ続けている。
発明の概要 従って、本発明の目的は、温度の関数として変化させうるゴム弾性力の発生を示 すエラストマーポリマーを提供することである。
更に、本発明の目的は、温度の関数として変化させうるゴム弾性力の発生を示す エラストマーポリマーの製法を提供することである。
本明細書の以下の記載からより容易に明らかになるように、チド単位及びヘキサ ペプチド反復単位で修飾したそれらの単位エラストマーであって、揃呑反復単位 が疎水性アミノ酸及びグリシン残基からなる群から選択したアミノ酸残基からな り、反復単位はβターンを有する配座で存在し、υ (式中、IはL−イソロイシンのペプチド形成残基であり、PはL−プロリンの ペプチド形成残基であり、Gはグリシンのペプチド形成残基であり、VはL−バ リンのペプチド形成残基であり、X’ +;1PGVG、GVG、VG、G又は 共有結合テアリ、YlはI PGV、I PG、I P、61又は共有結合であ り、nは1〜200までの整数、又はXlとYlが一体となって反復ペンタペプ チド単位を構成するときにはnは0である)のポリベンタペプチド単位を予め決 めた温度にバイオエラストマーのゴム弾性力が発生するように調整するのに十分 な全含有するバイオエラストマーを提供することにより達成される。
図面の簡単な説明 第1図 Aはl1e−PPP、BはPPPについての、ジメチルスルホキシド中、25M Hzでの’C−NMRスペクトルである。これらのスペクトルはVal’の1i e1による置換を示しており、特に上の領域で、1つのバリン残基のβ及びγ炭 素共鳴がイソロイシンのCH及びCH共鳴で置換されていることか明らかである 。外部のピークがないということは純度が良好なレベルであることを示し、他の 4つの残基の同様な化学シフトはこの溶媒中での同様な配座を示している。
第2図 A、約80℃で凝集が開始し、9℃で中間点となる高濃度限界を示すlie’  −PPPについてのコアセルベーションの温度ブ+J ロフィール。希釈するとプロフィール迄より高温へと移る。エラスチンのポリペ ンタペプチド(P P P)のプロフィールを比較のために破線で示した。CH 部分を添加するとコアセルベ−ション過程は16℃低温に移動した。
8.1ml当り0.025 mgのIle+、−PPPについての197nmで の楕円率(elliptieity)を実線で示した。197nI11での負の パンこと、すなわち逆の温度転移を示す。破線は1ml当り24mgのPPPに ついての同データである。l1e1によるVal:’の置換により転移は15℃ 以上低温に移行する。
C,20Mradのγ−照射架橋lie’ −PPPについての熱弾A及びBで 粋性有した転移と相関してゴム弾性力が劇的に上昇する。20Mrad架橋した PPPコアセルベートについての同様のデータを破線の曲線で右側の縦座標にプ ロットしである。スケールの差は、架橋PPPについてはより大きな断面及び6 0%の伸長を使用したのに対し、架橋結8I 1e’ −P P Pではより小 さな断面及び40%の伸長を使用したためである。2つのエラストマーで弾性モ ジュラスは同様である。A、 B及びCの部分のデータを比べると、Vatより もlieの疎水性が高いためによためにゴム弾性力が発生することが明らかであ る。
第3図 第2B図に示す転移前の2℃(曲線a)及び転移後の35℃(曲線b)での、水 1ml当り0.025 mgのIle’ −PPPについての円二色性スペクト ル。195止付近の大きな負のバンドはポ温度の上昇に伴って大きな負のバンド の大きさが小さくなるこのスペクトルは第n型のβ−ターンの形成を示している 。比較のために、5L 2 C図に示す転移の前の15℃及び後の47℃での0 ゜023 mg/mlのPPPについてのデータも示す。Ile” −PPPと PPPとが同じ配座を有することが明らかである。
エラスチンのポリペンタペプチド(p p p)について提起した分子構造 A、環状配座相間の結晶構造で確認した第n型のPro −B、PPP β−ら せんの次〃を有するヘソックスの模式図。
C9らせんのターンの間のスペーサーとして働くβ−ターンを示すPPP β− らせんの模式図。
D、 水に対するらせん内の空間及びVcLl −Gly −Val 懸垂部分 を示すPPP β−らせんの軸の立体的な組合せの詳細。
E、らせんターン間のスペーサーとして働くβ−ターン、らせん内及びらせん外 の水を交換できるβ−らせん表面上の開放空間及び懸垂部分VcLl −Gly  −Val を示すPPPのβ−らせんの側面図の立体的組合せ。
テトラペプチドの、ジメチルスルホキシド中、25MHzでの13C核磁気共鳴 スペクトル。炭素共鳴の全部は正しい化学シフトで観察され、異質なピークはな かった。
第6図 一連の濃度についての、エラスチンのポリテトラペプチド(FTP)のコアセル ベーションの温度プロフィール(実線)。
比較のために、エラスチンのポリペンタペプチド(p p p)のデータを示す (破線)。ペンタマー(VPGVG)に比ベテトラ?−(VPGG)の疎水性が 低いので、コアセルベート形成を導く凝集過程の温度が約25℃高い温度に移行 する≦第7図 低温40℃(曲線a)及び高温65℃(曲線b)でのエラスチンFTPの円二色 性スペクトル(実線)。195〜200nrAの範囲で差を生じさせる構造的転 移は第4A図の温度の関数として特性を比較の為にプロットする(破線)。
左側の縦軸にプロットする(実線)。比較のためにPPPについてのデータを右 側の縦軸にプロットする(破線)。FTPについては20〜25℃高い温度で構 造転移が起ることが認められる。
転移の中心は第2図の凝集過程に一致し、すなわち、分子内の配座の変化がコア セルベーションを起す会合より先に起る。BB、 20Mrad架橋PTPにつ いての熱弾性データ(ゴム弾性力の温度依存性)は左側の縦座標にプロットしく 実線)、比較のために2Mrad架橋PPPについては右側の縦座標にプロット する(破線)。ゴム弾性力の転移は、上記Aにおいて楕円率とが判る。
第9図 第2図及び第8図の楕円率データ([θ]転移の中心点)及びゴム弾性力データ (f転移中心点)から概算した転移の中心温度に沿ッテ、反復単位(IPGVG )、(VPGVG) 及び(VG P P)の疎水性をスケールで表示する。こ のことは、反復単位の疎水性が減少するに従い、転移のための温度は比例してよ り高温に移行することを示している。水中での逆方向の温度転移は疎水性の相互 作用によるものであるため、このことは、上記のように、エラスチンは単一の蛋 白質からなる。エラスチンの配列はアラニンに富む。リジン含有架橋配列とグリ シンに富む疎水性配列とが交互に存在する直線として示すことができる。配列の 80%以上は公知であり、長さ及び組成の両方の点から最も高度に疎水性の配列 は、ポリペンタペプチド(P P P)を含むものとポリへキサペプチド(PH P)を含むものである。
エラスチンは反復ポリテトラペプチド(FTP)も含んでいる。
本発明者らの研究の結果、架橋結合したとき、エラスチンのポヘキサペプチドは エラストマー性をもたないことが見出され、弾性発現(elastogenes is)の間に、鎖を整列させまた組み合せのポリペンタペプチド及びポリテトラ ペプチドの両者は、逆方向の温度転移を行なう際にエントロピー弾性が発生して 、動的構造(dynamic 5tructure)を含む規則的なβ−ターン (β−turn)を形成する、配座に基づくエラストマーであることも判った。
典型的な生物学的弾性繊維は微細繊維状蛋白質の微細な表面層に覆われた大きな エラスチンの中核からなる。前述のように、エラスチンはトロボエラスチンのり ジン残基の架橋により形成される。エラスチンペンタペプチドの反復は式(VP GVG) を有し、一方、ヘキサペプチドの反復は式(VAPGVG) を有し ている。ここで、nは種により変化する。ポリテトラペプチドの反復単位は式( VPGG) を有している。もちろん、これらの配列では構成アミノ酸の標準− 文字略記を使用している。
これらのポリペプチドは25℃以下では水溶性であるが、温度の上昇に伴い、ポ リペンタペプチド(P P P)及びポリテトラペプチド(FTP)の場合には 可逆的に粘弾外相を形成し、ポリへキサペプチド(PHP)の場合には非可逆的 に沈澱を形成することが見出された。架橋すると、前者の(p p p)及び( FTP)はエラストマーとなることが見出された。
本発明の一部は、水中、25°C以上温度で、FTP及びPPPが凝集を示し、 水分を含有する粘弾外相を形成し、これはγ−照射による架橋によってエラスト マーを形成するという発見によるものである。反対に、PHPは粒状の沈澱を形 成し、これはエラストマー性を示さない。実際、強力なエラストマーではの試料 、例えばPHPでは、温度による凝集は非可逆的であり、再溶解には通常、凝集 体にトリフルオロエタノールを添加することが必要である。
明確にするために、放置することにより密度の大きい粘弾外相を生じる可逆的で 温度により誘起される凝集をコアセルベーションと称するものとする。粘弾外相 をコアセルベートと呼び、コアセルベート以上の溶液を平衡溶液と呼ぶ。
しかしながら、最も重要なことに、本発明によって、今回、架橋結合したPPP 、FTP及びその類縁体は、いくつかの調節しうる変数に応じて、約75℃まで の範囲に亘る種々の温度でゴム弾性力が発生することを見出した。更に、これら の架橋工うることを見出した。従って、成分ペンタマー及びテトラマーを、ヘキ サマー反復単位で修飾したこれらの単位と共に種々のモル量を有するバイオエラ ストマー材料を合成し、初期の粘弾検相を保持する特定の溶媒を選択することに より、得られたエラストマーがゴム弾性力を発現する温度を厳密に調節すること が可能となる。
一般に、上記のエラストマー状態を形成するための温度上昇方法は逆方向の温度 転移であり、その結果、典型的なゴムとは異なり、特徴的な成分として疎水性分 子内相互作用を用いた規則的な非ランダム構造が生じることが知られている。規 則的な構造は、β−らせん(β−5pirals)すなわち、らせんターン間の 疎水性接触を与えかつ懸垂ペプチド部分を有するヘリックスのターンの間でのス ペーサーとしてのβ−ターンを伴ったルーズに水を含有するらせん構造であると されている。これらのペプチド部分はつりあい振動(1ibration)と呼 ばれる大きな振幅の、低振動数の揺れ動き(rocking motion)を 自由に行う。従今、これら種々のバイオエラストマーのゴム弾性力はその規則的 な構造の発達に伴って発生することが判った。更に、高温変性で規則的な構造が 失われるとゴム弾性力も失われることが判った。興味深いことに、この様子は弾 性のランダム−鎖−ネットワーク理論(random−chain −netw ork theory)の場合とは全く反対であり、ポリペンタペプチドがラン ダム構造に近づけば近づく程ゴム弾性力は小さくなり、β−ターン含有構造が発 達する程ゴム弾性力は大きくなる。
最も広い意味において、本発明は新しいエントロピーに基づ−ズに水を含有する ヘリックス中で規則性を持ってβ−ターンが反復しているβ−らせんと呼ばれる 新しい種類のポリペプチドの配座に由来するものと思われる。β−らせんは水中 で温度の上昇に伴って生じる分子内の内部ターン(1nterturn)の疎水 性相互作用の結果である。エラスチンのエラストマーポリペンタペプチドのβ− らせん、(Val −Pro −Gly −Val −Gly ) において、 第■型のPro −Gly3β−ターンが疎水性接触を有する、ヘリツクのター ン間のスペーサーとして働き、その結果、Vat −Gly −Val の部分 がぶらさがることになる。本質的に水で囲まれているので、ぶらさがった方のペ プチド部分は、伸長により消失するつりあい振動と呼ばれる大きな揺れ動きを自 由に行なう。伸長によるつりあい振動の振幅の減少はエントロピーを減少させ、 弛緩状態に戻るときのエントロピーの上昇による自由エネルギーの減少はエラス トマーの収縮の推進力となる。
本発明によれば、PPP−水のようなポリペプチド−溶媒系の温度が上昇すると 、例えば、Pro及びVatのもののような疎水性側鎖は、水に分散させるとク ラスレート様構造を有している水、すなわち、普通のバルクの水より秩序立った 水で囲まれている。温度を上げると、疎水性鎖が会合してより秩序立ったポリペ プチドを形成するので、疎水性基を囲んでいるこのより秩序立ったクラスレート 様の水のある量がより無秩序なバルクの水になる。ゆるいヘリックス内にペプチ ドが包み込まれるの、性 トロピーの上昇より小さいという要件によって、熱力学の第二法則が保たれてい るように思われる。−組の状態の間の構造転ロビーの変化ΔSが反復単位の疎水 性によるものであれば、逆により説明することができる。事実、本発明により、 反復単位上記の原理は、エラスチンポリペプチドのバリン(Val)をより疎水 性のイソロイシン(Ile)で置換して(Ile −Pr。
−Gly −Vat −Gly ) 、すなわち、Ile’ −PPPとすると 、転移がより低い温度で起ること以外はPPPと同様の特性を有する置換ポリペ ンタペプチドが得られることにより示すことができる。第1図〜第3図参照。
明確のために、上記の番号をつけた配列及び以下の全ての配列について、上付き の数字つきシステムは、第■型・Pro −Gty β−ターンであり、残基1 のC−O及び残基4のNHを含むlO原子が水素結合した環であるこれら反復配 列の主な二次構造の特徴に基いて数字を付した配列であることを記しておく。
本発明はエラスチンのポリテトラペプチドにも及ぶことが判β 明した。コノ反復単位は式(Val −Pro −Gly −G1.) を有し ており、PPPと同様のβ−らせんを形成するものである。しかしながら、FT Pの凝集温度はPPPの場合より高い温度である。本質的に、エラスチンのポリ ペンタペプチド及びポリテトラペプチド反復単位の両方に関して、本発明者らは 、ゴム弾性力が発生するための転移温度は反復単位の疎水性に比例することを発 見した。このことは第9図にグラフで示しである。これから、本発明により解明 された2つの重要な原理について延べよう。第一番目は、ゴム弾性力が温度の上 より発生することである。第二番目に、ゴム弾性力が発生するこの転移の温度は バイオエラストマーの反復単位の疎水性に比例することである。
本発明によれば、エラスチンのポリペンタペプチドPPP及びポリテトラペプチ ド(FTP)の両者の類縁体及びそれらの組合せが予測される。例えば、第9図 に示す疎水性のスケールを使ってPPPに関して疎水性の上昇から計算しうる量 だけ、11e’ −PPPの転移温度がより低温に移行することが判った。
このように、異なる反復単位の疎水性を有する新しい類縁体を注意深く選ぶこと によって、ゴム弾性力を発生するための転移温度を異なる温度に予測通りにシフ トすることができる。事実、種々の反復単位及びその組合せを種々の溶媒混合物 と共に慎重に選択することにより、今;#瓢約−25℃〜約+50℃までの範囲 内から転移温度を選択することが可能である。
前述のように、エラスチンポリベンタベブチドの最も顕著な配列は(Vat − Pro −Gly −Val −Gly ) であり、例えば、にわとりではn は13.ブタではnは11である。ポリペンタペプチドは25℃以下であればど んな割合ででも水に可溶である。温度が25℃以上に上ると、凝集が起り、凝集 体は沈澱して密度の高い粘弾性槽コアセルベートを形成するが、これは40℃で は約38重量%がペプチド、62重置火が水である。前述のようにPPPのコア セルベーション過程は完全に可逆的である。
更に、架橋すると、PPPコアセルベートはエラストマーになることが判る。エ ラストマー性のγ−照照射架橋PPココアセルベート同様にPPPのコアセルベ ート濃縮物も逆方向の温度転移を起こし、これは25℃で始まり、37℃付近で 完了する。同じ温度域に亘り、架橋PPPコアセルベートのゴム弾性力は、20 ℃でのほとんどOから40℃付近での摩全グカ(full force)まで劇 的に増大する。40℃以上では、温度(°K)で割ったゴム弾性力は全く一定に なる。
このことは、架橋PPPが主としてエントロピーエラストマーであることを示し ている。すなわち、ゴム弾性力のエントロピー成分は伸長の際にポリマーを受け 入れやすい低エネルギー状態の数の減少に依存し、一方、ゴム弾性力の内部エネ ルギー成分はエラストマーの破壊の可能性を増加させうる結合の歪み(stre ssing)によるものである。非常に興味深いことに、25℃から37℃に温 度を上昇させる際にほぼ最高のエントロピー性ゴム弾性力が発生することから、 エラスチンのポリペンタペプチドは温血動物のために特に進化したものと思われ る。更に、このような反復ペプチド配列は、哺乳動物類進化の過去2億年間を通 して変化していないので、この進化は哺乳類の進化の比較的初期に起ったものと 思われる。
従って、部分的には、本発明は、PPPを修飾することにより転移の温度を変化 させることができるという発見に基くものである。特に、PPP反復単位の疎水 性を増大させることにより、より低い温度で粘弾性相転移が起り、一方、反復単 位の疎水性を低下させることにより、より高い温度で、この転移が起ることを見 い出したものである。もちろん、疎水性を変化させるときには、弾性が保持され る方法で行うことが必要である。
例えば、Ala 及びAla 類縁体のような弾性に必要な分子構造を破壊する 反復ペンタマーの修飾が行われた。ペンタマーの疎水性を低下させるAla 類 縁体及び上昇させるAla 類縁温度上昇に伴い粒状沈澱物を形成する結果とな り、Ala −PPP沈澱物をγ−熱照射架橋すると伸長により簡単に破壊され る硬質材料となる。本発明での知見によれば、異ったしかし一貫した理由からこ のような類縁体ではエラストマーポリマーを生成できないとされる。第一に、A la 類縁体は、粘弾性コアセルベートを形成するために必要とされる重要なV al γえられる。Ala 類縁体は、提案されたPPP分子構造のVal − Gly −Vat 懸垂部分でのつりあい振動運動を妨げると思われる。上記の ように、つりあい振動が弾性の提案されたつりあい振動エントロピー機構の中心 をなす。
反対に、例えばβ−分技を保持しながら残基1にCH7一部分を導入すること、 すなわちPPPのlie 類縁体(lie −Pro −Gly −Vat − Gly )を用イルと反復ペンタマーの疎水性を容易に増大させることができる 。50.000以上の分子量では、非置換PPPについての24℃ではなく、8 ℃でコアセルベーションが開始され、l1e1−PPPは可逆的に粘弾性コアセ ルベートを形成する。円二色性データから、転移の前後いずれにおいてもIte ’ −PPPとPPPとは同じ配座を有し、温度に移行する。又、γ−照射架橋 コアセルベートの温度上昇に伴なうゴム弾性力の劇的な増加もIle’ −PP P類縁体において、同様に、より低い温度に移行する。従って、この類縁体では 、温度依存性のゴム弾性力の発生と分子構造とが対となっていることが明らかで ある。もちろん、この事は、種々の温度で転移し、かつ種々の温度域でエントロ ピー性エラストマーとして働くポリペプチドエラストマーを論理的に設計できる ようになったことを意味している。
上記のように、例えばペンタマー配列−(VPG’VC) のVat をIle  で置換して−(IPGVG) を形成させてPPPの疎水性を増大させること により、少なくとも2つの異なる目的を達成できる。
第一に、例えば、前述のように4℃では水に溶解し、8℃まで温度を上げると凝 集を生じる「ホモポリマー」ポリペンタペプチド−(IPGVG) −1すなわ ちl1e1−PPPが製造できるようになる。γ−照射によりコアセルベートを 架橋した後には、非置換PPPでは40℃の温度が必要なのに対し、架橋1ie 1−PPPでは約25℃で本質的に完全なゴム弾性力を示すことが判る。このよ うに、Ile’ −PPPの温度による転移はPPPよりも約15℃低い温度で 起る。
第二に、PPPとIle’−PPPの転移温度の間で、種々の調節可能な転移温 度を示す混合「コポリマー」、例えば、ポリペンタペプチド、−X −(IPG VG) −Y −及び−X −(VPGVG) −Y −77)混合「コポリマ ー」が製造できるようになる。更に、得られる転移温度はそこに含まれる各々の ペンタペプチドのモル比に直接的に比例しているために大巾に調節することがで きる。
疎水性が増大したPPP架橋類縁体の最も顕著な特徴は、恐らく非常に狭い温度 域でほぼ完全なゴム弾性力に到達することである。例えば、架橋lie’−PP Pについては、ゴム弾性力は8℃で本質的に0であるが、10℃で郭全グカの4 分の3へ、そして20〜25℃までに本質的にπ全なガへと急激に増加すること が認められる。たった2℃の温度差でのこのようなゴム弾性力の増加は、実に前 例のないものであり、温度の低下によるエラストマーの膨張に関連し、伸長百分 率(percent extension)で調節しうる。
11e’ −PPPは疎水性の大きいPPP類縁体の優れた例であるが、ポリペ プチドの弾性を保持しながら反復ペンタマ一単位の疎水性を減少させ、粘弾性コ アセルベートの形成及びつりあい振動運動の双方を妨害しないPPP類縁体のい ずれも本発明の範囲である。
例えば、lie を用いるー(IPGVG) −の配列の反復単位の他に、多く の他の置換を行うことも可能である。一般に、式: %式%) [式中、RはPhe、 Leu、I Ie及びValからなる群から選択され、 R2はAla及びGlyからなる群から選択され;RはPhe、Leu、I I e及びVatからなる群から選択され;nは1〜200の整数であり、;PはL −プロリンであり、Gはグリシン特に、上記の置換により反復単位の疎水性が変 わり、もちろんバイオエラストマーの弾性を破壊することなく、はぼ最大の記す る。R,R及びRはここに記したように番号付けした配列の1.3及び4位に相 当する。
興味深いことに、Phe −PPPの水溶液を使用すると、PPPで25℃であ る転移開始温度を約0℃に移行させることができる。更に、水/エチレングリコ ール又は水/ジメチルスルホキシド(DM S O)の混合溶媒系を使うことに より、さらに低い温度にまでシフトさせることができる。例えば、Phe −P PP/水−エチレングリコール系を使用すると、約−25℃程度の低い転移温度 となる。もちろん、添加するエチレングリコールの量に応じて、Phe −PP P/水−エチレングリコール系では0℃から約−25℃の範囲の転移温度が得ら れる。水/工チレングリコールの約50150混合物を使用して非常に低い転移 温度が得られることが判った。
一方、より高い転移温度へのシフトの最高値はポリペプチドの変性により限定さ れる。本発明のエラストマーポリペプチドでは、変性が約60℃以上で始まるの で、この上限は約50℃と思われる。
しかしながら、上記のように、本発明は、l1e1−PPP。
Phe −PPP又はAla −PPPのようなPPP類縁体のみでなく、弾性 を保持しながらPPPとは異なる転移温度、すなわち、はぼ最大のゴム弾性力が 発生する温度を有する全てのPPP類縁体及びそれを含むバイオエラストマーを も包含する業者にははっきりと判るであろう。
上記のように、Ile’ −PPPのような疎水性の高いアナ口一グは、「ホモ ポリマー」として合成しうる。又、−X −(IPGVG) −Y −の「コポ リマー」は所望のゴム弾性力発生温度に応じた構成ペンタマー0モル比でもって 合成しうる。しかしながら、一般に、このような「コポリマー」では、−X − (’I PGVG) −Y −ペンタマー成分は全ペンタマーモル含量の約1〜 99%存在し、一方、−X −(VPGVG) −Y −ペンタマー成分は全ペ ンタマーモル含量の約99〜1%存在する。より好ましくは、−X −(IPG VG) −Y −成分が全ペンタマーモル含量の約5〜95%存在し、一方、− X −(VPGVG) −Yl −成分が全ペンタマーモル含量の約95〜5%存在する。しかしながら、所望の 転移温度により全ての相対モル量の組合せを使用できる。
従って、本発明の1つの面により、テトラペプチド又はペンタペプチド又はヘキ サペプチド反復単位で修飾したそれらの単位及びそれらの混合物からなるエラス トマ一単位を含有するバオエラストマーであって、俯藷反復単位が疎水性アミノ 酸及びグリシン残基からなる群から選択したアミノ酸残基からなり、反復単位は βターンを有する配座で存在し、[式中、IはL−イソロイシンのペプチド形成 残基であり、PはL−プロリンのペプチド形成残基であり、Gはグリシンのペプ チド形成残基であり、VはL−バリンのペプチド形成残基であり、Xi はPG VG、GVG、VG、G又は共有結合テアリ、YlはI PGV、I PG、I  P、又越I又は共有結合であり、両式中のnは1〜200までの整数、又はX lとYlが一体となって反復ペンタペプチド単位を構成するときにはnはOであ る]のポリペンタペプチド単位を、予め決めた温度にバイオエラストマーのゴム 弾性力が発生するように調整するに十分な全含有するバイオエラストマーを製造 することができる。
しかしながら、本発明は、上記のように、テトラペプチド又はペンタペプチド又 はヘキサペプチド反復単位で修飾したそれらの単位及びそれらの混合物からなる エラストマ一単位を含有イ スフオニラストマーであって、詐記反復単位が疎水性アミノ酸及びグリシン残基 からなる群から選択したアミノ酸残基からなり、反復単位はβターンを有する配 座で存在し、ペプチド単位及び ペプチド単位 [式中、IはL−イソロイシンのペプチド形成残基、PはL−プロリンのペプチ ド形成残基、Gはグリシンのペプチド形成残基、 VはL−バリンのペプチド形成残基であり、そしてであり、Y はIPGV、I PG、IP、I又は共有結合であり、Y +1VPGV、VPG、VP、V又は 共有結合テアリ;両式のnは1〜200の整数、又はX とY が一体となって 、そしてX とY が一体となって反復単位を構成するときには両式の°nは0 である]を、予め決めた温度にゴム弾性力が鳥生するように調整するのに十分な 相対量含有するバイオエラストマーにも関する。
上記のペンタペプチド反復単位の一つ又は両方を含有するパイオエラストマーポ リベブチド鎖は、基本配列の順列遭A丸(permutat 1on)であるペ ンタペプチド「モノマー」のいずれを使用しても製造できる。しかしながら、ペ ンタペプチド「モノマー」を使って合成するのではなく、むしろ、自動ペプチド 合成装置での場合のように、成長しつつあるペプチドにアミノ酸を順次加えてゆ くことによりポリマーを合成すると、反復単位の表示は幾分不定のものとなる。
例えば、ペプチドH−V (PGVGVPGVGVPGVGVPGVGV)P− OHは次の反復単位及び末端基:例えば、H−(VPGVG) −VP−0H, H−V−(PGVGV) −P−OH,H−VP−(GVGVP) −OH,H −VPG−(VGVPG) −VGVP4ヨ −OH,又はH−VPGV−(GVPGV) −GVP−OHのいずれかからな ると考えられる。
更に、式−(VPGVG I PGVG) −のもののような混合反復単位を本 発明のバイオエラストマーに導入することも全く可能であり、本発明の範囲内で ある。
最終的なエラストマーポリペプチドに導入する、弾性をより高めまた変化させる 部分の合成は簡便なものであり、ペプチド関係の化学者により容易に実施される 。得られる中間体ペプチドは一般にB −(反復単位) −B の構造を有し゛ ており、ここで、B と82は各々、分子のアミノ及びカルボキシル末端上の任 意の化学的に適合性の末端基を表わし、nは2〜200の整数である。もちろん 、B が−H,B が−OR,nが1のときには、化合物はペンタペプチドH− VPGVG−OH又はH−IPGVG−OHのいずれかである。nが1より大き いときには、化合物中間体はポリペンタペプチドである。本発明のバイオエラス トマーでテトラマー反復単位を使用したときも同じことが正しいであろう。
「疎水性アミノ酸」という用語は、有機溶媒中でアミノ酸の相対的な溶解度を測 定することにより得られる疎水性スケールに基づいて測定してかなり疎水性のR 基を有するアミノ酸を指していることを注記する。この点に関しては、Arch 、 (1綱←B iochem、 B 1ophy、B ul l及びB re ese s第161巻、665〜670 (1974)を参照されたい。この方 法により、グリシンより疎水性の全てのアミノ酸が使用できる。より特定的には 、好ましい疎水性アミノ酸はAla、Vat、Leu、I le及びProであ る。
通常のペンタペプチド又はテトラペプチド配列に存在しないアミノ酸残基又はア ミノ酸残基の一部分を1つ以上、エラストマーポリペプチド鎖のポリペンタペプ チド又はポリテトラペプチド部分の中に配置させることは完全に可能であること も注記する。
バイオエラストマーのゴム弾性力発生温度を所望のように移行させうる限り、本 発明のバイオエラストマーは、その中に含まれる特定の官能性反復単位に関係な く、ブロック又はランダムコポリマーの形で含まれるこれらの反復単位を有して いてよい。上記のように、2つのPPP又はFTP類縁体又は1つのPPP類縁 体又は1つのFTP類縁体についての転移温度及類縁体成分のモル比と直接的に 相関する形で、所望の転移温度及びゴム弾性力発生温度を得ることができる。例 えば、50/ 50モル比の2つの類縁体成分から、類縁体成分の転移温度及び ゴム弾性力発生温度のほぼ中間の転移温度及びゴム弾性力発生温さらに、本発明 の全ての面に関係して使用されるエラストマ一単位は、その反復単位がPPP、 FTP又はその類縁体であっても、米国特許第4,187,852号;第4,4 74,851号;第4.5D0.700号;及び第4,589.882号並びに 米国特許a願第533.670号、第793.225号及び第853.212号 に記載されたものを含んでいてもよいことも記しておく。又、上記の特許及び特 許出願は全て本明細書に包含される。
PPP及びその類縁体に関する本発明の態様を実施例によって説明するが、実施 例は説明を目的とするものであって、本発明を限定することを意図するものでは ない。
友五月 ペプチド合成 以下の実施例では次の略号を使用する: [3oc、 tert−プヂルオキシ カルボニル;BZI、ベンジル:DMF、ジメチルホルムアミド: DMSO, ジメチルスルホキシド:EDCl、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3− エチルカルボジイミド;HOBt、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール:IBC F、イソブチルクロロホルメート:NMM、N−メチルモルホリン;ONp、p −ニトロフェニルエステル:TFA、トリフルオロ酸M:PPP、(VPGVG )n :Ile −PPP。
リン二G、グリシン。
図式1 %式% : : C−末端アミノ酸としてproで順列置換(germutaτ1on)すると高 分子量ポリマーが良好な収率で得られるため、重合の出発ペンタマーの配列はI  le −P ro −G ly −V al −G lyよりむしろG Iy  −V al −G ly −11e −P roが好ましい。合成においては 、トリペプチド5ac−GVG−OH(II)とH−IP−Q[3zlを結合さ せることを必要とし、その各々はJ 、 P 、 V aughanら1、rp  、hem、3oc、、89.5012(i967)の混合無水物法で合成され る。混合無水物法による13 oc −I Ie−OHとH−P ro−0Bz lとの反応における副産物として起りうるウレタン形成は、HOBtの存在下で 反応を行うことにより避けた。生成物を確認するために、EDCIを使ってジペ プチドも製造した。ペンタペプチドベンジルエステル(I[I)を水素添加して Til[(rV)とし、これをビス(p−ニトロフェニル)カーボネート(炭酸 ビス(P−ニトロフェニル)〕との反応により更にp−ニトロフェニルエステル (V)に変換した。B oc−11を除去しつつ、1.6当量のNM’Mの存在 下でD M、S O中で活性エステルの1モル溶液を重合した。so、 ooo ダルトンのカットオフ透析チューブを使ってポリペプチドを水に対して透析チュ ーブし、凍結乾燥した。中間体及び最終生成物の純度は13c核磁気共鳴1元素 分析及び薄層クロマトグラフィー(TLC)でチェックした。
Mic Anal、Tuscon、AZにより元素分析を行った。グリシンを除 き全てのアミノ酸がし一立体配置であった。3oc−アミノ酸はB achem 、(nc、 、 T orrance 、 CAから購入した。
HOBtはAldrich Chemical Co、、 Milwaukee 、 W Iから入手した。TLCは1、Whatman、Inc、 、 Cl1 fton、 NJカラ購入したシリカゲル板上で、R,’ 、C)(Cl3 ( C):CHOH(M) :CHCooH(A)、95:5:3:R2,CMA  (85:15:3):Rr3.CMA (75:25:3>:Rr’、CM(5 :1)の溶媒系により実施した。融点はThomas )−1ooverの融点 装置で測定し、補正はしなかった。
3oc −11e−Pro−OBzl (混合無水物法) : DMF (50 d>中のB oc −1le −OH(12,09,0,05モル)を0℃に冷 却し、NMM (5,49d)を加えた。溶液を一15℃に冷却した後、温度を 一75℃に維持しながらインブチルクロロホルメート(6,48m)をゆっくり と加え、更に10分間攪拌したときにHOB t(7,65g)を加え、更に1 0分間攪拌を続けた。予め冷却しであるDMF< Sod )中のHCI −H −Pro−〇B z l (12,099’、0.05モ/L、)とNMM ( 5,49d)の溶液を上記溶液に加え、反応の完了はTLCで追跡した。反応混 合物を冷飽和NaHCO溶液中に注ぎ入れ、1時間攪拝した。ペプチドをCHC l 中に抽出し、酸と塩基(HOBtを除去するための0.58 Na0H)で 洗い、溶媒を蒸発させると、92%の収率で油として生成物が得られた。
Rfl:0.65゜C23H34N205としての計算値: C,66,00: H,9,19: N、 6.69%。測定値: C,65,58: H,8,2 8: N−)中(D Boc −r Ie −OH(7,20g、0.03モル )及びHOBt(s、osg、0.033モル)を−15℃に冷却し、EDCI (6,329,0,033モル)を加えた。20分間攪拌した後、予め冷却して おいたDMF(30m>中のHCl −H−Pro−0Bzl (7,259, 0,103モル)とNMM(3,3m)を加え、室温で一晩攪拌した。
DMFを蒸発させた復、残渣をCHCI 中に取り、20%クエン酸と0.5N Na○1(で抽出した。溶媒を除去すると、油としてほとんど定量的な収率で生 成物が得られ、これは混合無水物法で得た生成物と同一であった。
Boc−Gly−Vat−Gly−11e−Pro−OBzl (I[[) : EDCI (3,65g、0.019モル)及びHOB t (2,9g、0. 019モル)の存在下でBoc−GVG−OH(II) (20) (5,6’ J、0.017モル)をH−I le −P ro−OB zl(6,7g、0 .019モル)(HCI/ジオキサンで工を脱ブロックして得る)と結合させ、 生成物を上記のように処理するとmが8.89 (収率:’82.4%)得られ た。融点107〜108℃(分解)。R,1,0,44: R,2゜0.75゜ C32H49N5.010としての計算4i!I:C,60゜83:)l。
7.81 : N 、 11.08%。測定値: C,61,12: H,8, 06: N。
11.06 %。
Boc−Gly−Vat−Gly −I Ie−Pro−OH(IV) : I II(7,89,0,0123モル)を酢酸(80m )に入れ、10%Pd− C(19)の存在下、4opsiで水素添加した。セライトで触媒を濾過した後 、溶媒を減圧下で除去し、エーテルを加えて粉砕し、濾過し、エーテル次いで石 油エーテルで洗い、乾燥させると生成物6.5g(収率: 97.3%)が得ら れた。融点127℃で縮み、145℃で分解。R3,’ 0.24: R(’  、 0.11゜C25H43N5o1o・1/2HO,!=1..T(7)計算 値: C,54,52: H,8,05: N、 12.71%。測定値: C ,54,32: H,8,02: N、 12.59%。
Boc−Gly−Val−Gly −I Ie−Pro−ONp (V) :ビ リジン(40ad! ”)中0)IV (5,41g、0.01モル)をヒス( p−=トロフェニル)カルボネート(4,569,0,015モル)と反応させ 、反応の完了をTLCで追跡した。ピリジンを除去し、残渣をCHCI に取り 、酸と塩基で抽出した。得られたp−ニトロフェニルエステルをシリカゲル(2 00〜400メツシユ)カラムクロマトグラフィーにかけた。最初にCHCl  であらりた後、CHCl3中の35%アセトンで溶離すると4.89 (収率:  71.4%)のVが得られた。融点97〜100℃、 R、0,72: R。
0175: C31H46N6012−2 H2oトLTt7)計W(a :C ,53,28: H,7,21: N、 12.02%。測定値:C,53,7 6;1−1. 6.83: N、12.01 %。
H−(Gly−Val−Gly−11e−Pro) 。−OH(VI) :TF A(35afりと45分間反応サセルコトニよす、V(3,89,0,0057 モル)からBoc基を除去した。減圧下でTEAを除去し、エーテルを加えて粉 砕し、濾過し、エーテル、石油エーテルで洗い、乾燥した。DMSO(4,9a e)中のTEA塩(3,3g、0、0049モル)を、NMM(0,86d、0 .0078モル)の存在下に14日間攪拌した。冷水で希釈した後、50KDカ ット−オフ透析チ残留物を凍結乾燥すると1.819(収率88%)のlle  −ポリペンタペプチドが得られた。第1図に、対照用の通常のポリベンコアセル ベーションの温度プロフィールポリベンタペプチド凝集の温度依存性を、Car y 14分光々度計を使用して300nmでの濁り度の発達として追跡する。平 衡化を促進し、凝集体を沈澱させないように300HZで振動してい7時間であ り、温度はN eslab E T P・−3プログラマ−で調整し、セルに置 いたOmeoa 199A熱電対モニターでモニターした。
温度の関数としての濁り度はコアセルベーションの温度プロフィールを提供する が、これが濃度依存性であることが判る。これ以上濃度が上昇しても凝集温度が 低くならない所まで、濃度上昇につれてプロフィールは低温度測に移行する。こ れが高濃度の限界である。?:S1度限界でコアセルベーションを開始する温度 は、コアセルベートの水分含量にそれ程の変化がないときでさえ、コアセルベー ト自身の転移開始温度と一致する。高濃度限界についての温度プロフィールの中 心温度はポリペンタペプチドの分子量との相関を示した。PPPについての中点 が25℃のときに、透析で較正すると分子量は100,000ダルトン近くであ る。合成ペプチドはso、 oooダルトン用透析膜で保持されたダルトン以上 である。Ile −PPPが溶液である4℃で透析円二色性の測定 左右の円偏光を330H2変調用に修正したモデル6001CDを[jした。二 度蒸留した水中、0.025 qlle −PPP/InRの濃度及び10.光 路(path)艮のセルで特性を評価した。CD長波長での負のバンドの減衰か ら明らかなように、このより疎水性のポリペンタペプチドではこの低濃度でさえ 、35℃以上になると、凝集体の大きさは粒子ひずみを起すに十分なものであっ た。コアセルベーションの温度プロフィールのときと同様に、温度を調整し、セ ルからモニターした。
エラストマーマトリックスの形成 γ−照射架橋の準備(エラストマーマトリックス形成の手段)却デユープ装置中 、0℃で、剪lll′i配向(5hear 0ritented)させた。A  ubt+rn大学核科学センターで、約8,000レントゲン/分の照射率で、 20X 10 の放射線吸収!(20Mrad)を達成するに十分な時間、γ、 −照射を行った。
熱弾性の研究 本研究所に作り付けの応力ひずみ装置で熱弾性の研究を(1つだ。試料を2つの D elrinクランプに載置した。上部クランプはStathamU T C ひすみ計に結合されており、集合体は固定されている。下部クランプは変速モー タで動いている可動プラットフォームに結合されている。両クランプとも温度調 節された水、ジャケット中に入れられている。内部チャンバーはエラストマーを 浸漬する溶媒、この場合は二度蒸留した水を含有している。試料を上部クランプ 内に固定し、60℃の水中で約1時間平衡化した。ひずみ計の信号調整器をO( ゼロ)力について調整し、下部クランプを試料に付けた。試料は至温に一装置い た。
次に、下部クランプをO力について調節し、クランプ間の間隔を測定した。エラ ストマーは5℃で40%伸長まで伸び、次に温度の関数としてゴム弾性力を測定 した。所与の温度で一定の力となるまでの平衡化時間は典型的には24時間であ った。力の測定は、力が急激に上昇する所では2℃づつの上昇で、より高温では 5℃づつの上昇で行なった。
結果 コアセルベーションの温度プロフィールlie −PPPは8℃以下の水に可溶 である。溶液温度が8℃以上になると溶液は濁り始め、より高温では沈澱が生じ 、バイアルの底に粘弾性相が形成される。バイアルを水浴中に置くと、濁りは直 ちに透明になり、粘弾性相は容易に溶解する。このように水に溶解するとIle  −PPPはコアセルベートとなる。種々の濃度についてのコアセルベーション の温度プロフィール(濁り度プロフィール)を第2A図に示す。濃度が上昇する と、温度プロフィールはより低い温度へと移る。高濃度限界(すなわち、これ以 上温度を増しても凝集開始温度がそれ以上低くならないより低い温度)の40q /dでは、IIC’ −PPPのコアセルベーション温度プロフィールの中点は 9℃である。
高濃度限界での温度プロフィール中点が25℃であることを示す、エラスチンの PPPについてのデータも比較のために第2A図に示す。409ダルトンの反復 単位にCH部分を単に加えるだけで、凝集開始濃度が16℃低くなる。各高分子 量ポリマーについての高濃度限界に関して曲!!! f (0,1■、lie’ −PPP/d)及び曲1jlk(1,0■、PPP/d)が類似していることが 観察さも、所与の濃度でのIle −PPPの凝集体の大きさは、匹敵するPP Pの濃度でのものよりも大きいことを示唆している。このことは円二色性のデー タでの”比較と関連、第3図には、2℃及び35℃での水中のIle −PPP (0,025η/ raりについての円二色性の曲線が示されている。35℃で 会合により形成される凝集体の大きさがCDスペクトル中の粒子ひずみを制限す るように低温度を選択した。低温では1000m付近に大きな負のバンドがある 。完全な無秩序性についてのこの負のピークの標準値は!iIl!寮された−1 .2x10 の値よりむしろ一4×10 であるが、このような負のバンドは無 秩序蛋白質及びポリペプチドに特徴的なものである。又、完全な無秩序性の指標 であるOのダ円率又は正のバンドよりむしろ220nm付近の負のバンドが低温 での秩序性要素を支唆している。水中の1 le −P P、Pの温度が上昇す るにつれて195r+Ill付近の負のCDバンドの強度が弱くなることは、温 度の上昇につれて分子内の秩序性が増すこと、すなわち、水系では逆方向の温度 転移があることを示している。このことは、秩序状態が発達するに従って疎水性 相互作用が発達することを示している。0.025η/dの濃度では分子内の秩 序性の上昇は丁度O℃から始まり顕著な粒子ひずみなしに高濃度でCDデータが 得られたときには低温で転移が完了したのであろう(この転移はより急激なもの であったであろう)。比較のために、第2B図に、水中のP P P (2,3 ■/mf!>について温度の関数として[θ] の値を示したが、ここでは、約 15℃高い温度に転移が移動したことが観察される。第3図にも、比較のために 、転移開始温度以下の15℃及びこの低い濃度では転移がほとんど終っている4 7℃での P P P (0,0023■/1l11りのCDスペクトルを示し ている。
11e −PPPとPPPとは、転移開始温度以下で本質的に同一の配座を有し ており、転移がほとんど終った後に本質的に同一の配座を有していることが明ら かである。このように、β−分枝を保持することによって、本質的に同一の配座 を維持する一方、CH部分を加えると秩序性を増す方向への転移は約15℃低下 する。
弾性の特性評価 20M RA D架橋11e1−PPPコアセルベートについて測定(V ac uolization)によるものであるが、このために断面積を正確に測定す ることが困難になる。しかしながら、13C及び15N −N M Rで測定し て検出できるポリマーの破壊はT−照射では起らないと理解すべきである。
ゴム弾性力の温度依存性を、40%伸長でのlle −PPPエラストマバンド について第2C図に示す。8℃ではゴム弾性力はほぼ0と測定され、温度が上昇 するとゴム弾性力が劇的に急速に上昇する。25℃までに全力となり、それ以上 温度が上昇しても本質的に一定となる。比較のために、第2C図に、60%伸長 での20M RA D架FiPPPコアセルベートについてのデータも含める。
同様に、温度の上昇に伴いゴム弾性力は劇的に増加するが、この曲線は約15℃ 高い温度の所に置き変っている。このように、第2図の結果は、3つの異なる物 理的な方法を用いて、C’H部分の添加(l leによるValの置換)は、転 移の前後のポリペンタペプチドの配座を変化させることなく転移を15℃低い温 度に移すことを示している。天然のエラスチンのPPPについて以前に報告した データはゴム弾性力の増加と構造の秩序性の増加との相関関係を示しているが、 転移が15℃移増加とが必然的に組合さっていることを確認するものと思われる 。
実際、PPPで秩序性の増加とゴム弾性力の増加との間に相関関係が見られる。
Ile −PPPにおけると同様に、転移がより低い温度に移動すると、ゴム弾 性力の発生も忠実に低い温度に移動する。このようなエラストマーポリペプチド では秩序性の増加とゴム弾性力の増加との間に厳密な結びつきがあるように思わ れ、このことがどのようにして起りうるかについては分子構造により説明しうる 。PPPとIle −PPPが同様の配座を有しく第3図参照)、同様の弾性モ ジュラスを示すことは、これらのことが(VPGVG) nの進化保有(evo lutionary retention)の因子ではなイテあろうことヲ示シ ている。ここで明らかになることは、例えばCH2一部分を微口加えても、むし ろ厳密でなく、非限定的な疎水性会合の立体化学にほとんど作用することなく、 熱力学に顕著な作用を有することである。ile側鎖の周囲の水の大きなタラス レート様のケージは、低温での転移ΔH=TΔSにおけると同様に、側鎖を囲ん でいるより秩序性の高い水がより秩序性のないバルクの水になるにつれてより大 きなΔSを提供する。熱ff1l定により、PPPのΔHは5〜5caN/gと 算定され、これは大体2kcaρ/ペンタマ一1モルである。このように、転移 温度を298゜Kから283°にへ約15℃減少させるのに必要なエントロピー 変化の増加は約5%のみである。アミノ酸についての公知の疎水性のスケールを 使用すると、k caF 1モルの換算スケールの自由エネルギーで示される疎 水性は、VPGVGについて−4,10゜I PGVGについて−5,38であ る。使用する疎水性の程度はより秩序性の高いポリペプチドの状態での立体化学 に依存することが期待されるが、全ポテンシャル作用の全てが実際に起るのでは ないと思われる。
本発明のもう1つの面によれば、転移温度に対する上記の疎水性作用はエラスチ ンポリテトラペプチド、(Vat −Pr0また。すなわち、高分子量のPTP は、高分子ff1PPPについての24℃よりむしろ48℃を凝集開始温度とす る温度可逆性凝集を行うことが発見された。
しかしながら、FTPについての逆方向の温度転移は約70”Cでのみ完結する ものであることも発見された。又、この高い転移温度はPPPに比べFTPの疎 水性が低いことを考慮すると説明されると思われる。
例えば、Gly残基の疎水性をOとする3 ull−B reeseの疎水性ス ケールな使用すると、ペンタマーVPGVGについての転移自由エネルギーは一 4100cafJ1モルであり、一方、テトラマーVPGGでは一2540ca ρ1モルとなる。このように、反復単位の疎水性が決定因子であれば、FTPに ついての逆方向の温度転移はPPPのものより高温においてであろう。更に、ゴ ム弾性力の発生に逆方向の温度転移(分子内秩序の増加)が必要であれば、FT Pマトリックスのゴム弾性力の温度依存性はPPPマトリックスのものに対応し てより高温へ同様な移動を示すことが期待されよう。
この逆方向の温度転移は、実際には、PTPについてPPPより約25℃高い5 0℃付近を中心とする。■le −PTPについては、PTPより約30℃低い 温度に移行する。又、温度の上昇に伴うゴム弾性力の発生は、PPPマトリック ス(20M rad架橋したもの)と比べFTPマトリックス(20M rad 架橋したもの)では約25℃高温に移動することが発見された。
従って、上記の観点から、ここで、本発明のFTP及びことによって、約75℃ の範囲に亘り、エラスチンPTP。
PPP及びその類縁体並びにPHPを含有するバイオエラストマーの転移温度を 移動させることができる。さらに、例えば、水/エチレングリコール中のP h e −P P Pについては約25℃、水中のPTPについては約50℃の範囲 のどこでこの転移が起っても、比較的小さな温度変化でゴム弾性力に大きな変化 が起る。
従って、−(■PGG) −のような疎水性の小さな反復単位を含むバイオエラ ストマーを提供することが可能となる。
特に本発明によれば、テトラペプチド又はペンタペプチド、又はヘキサペプチド 反復単位で修飾したそれらの単位及びそれらの混合物からなるエラストマ一単位 を含有するバイオエラストマーであって、誉セ反復単位が疎水性アミノ酸及びグ リシン残基からなる群から選択したアミノ酸残塁からなり、怜衿反−復単位はβ −ターンを有する配座で存在し、1式中、X はPGG、GG、G又は共有結合 であり;Y はVPG、VP、V又は共有結合であり;Vはし一バリンのペプチ ド形成残基であり;PはL−プロリンのペプチド形成残基であり;そしてnは1 〜200の整数、又はX とY は一体となって反復テトラマ一単位を構成する ときにはnはOである]のテトラペプチドを、予め決めた温度にバイオエラスト マーのゴム弾性力が発生するように調整するに十分な量含有しているバイオエラ ストマーも提供する。
更に、本発明は又、テトラペプチド又はペンタペプチド、又はヘキサペプチド反 復単位で修飾したそれらの単位及びそれらの混合物からなるエラストマ一単位を 含有するバイオエラストマーであって、静合反復単位が疎水性アミノ酸及びグリ シン残塁からなる群から選択したアミノ酸残基からなり、古ミ反復単位はβ−タ ーンを有する配座で存在し、1式中、X 、Y 、P、G、1.V及びnは上記 と同義である]のポリペンタペプチドと [式中、X 、Y 、P、G、V及びnは上記と同義である]のポリペンタペプ チド、又は、 [式中、X 、Y 、P、G、V及びnは上記と同義である]のポリテトラペプ チドを、予め決めた温度に前記バイオエラストマーのゴム弾性力が発生するよう に調整するに十分な相対ω含有するバイオエラストマーも提供する。
本発明によれば、上記の種々のPPP類縁体と同様の、11e −PTPのよう なPTP類縁体も提供する。事実、バイオエラストマーの弾性を保持しながら、 ÷IPGG+−のような官能性反復単位の疎水性を十分減少させるどのようなF TP類縁体も本発明のバイオエラストマーの製造に使用できる。従って、上記の 諸原理の観点から、当業者は本発明で開示した観点で、本発明で有利に使用しう る他のPTP類縁体を確定しうるであろう。
このように、本発明によれば、テトラペプチド又はペンタペプチド、又はヘキサ ペプチド反復単位で修飾したそれらの単位及びそれらの混合物からなるエラスト マ一単位を含有するバイオエラストマーであって、十分反復単位が疎水性アミノ 酸及びグリシン残基からなる群から選択したアミノ酸残基からなり、反復単位は β−ターンを有する配座で存在し、[式中、X LtPGG、GG、G又は共有 結合であり:そしてY はIPG、IP、I又は共有結合であり;そしてIはL −イソロイシンのペプチド形成残塁であり;Pはし一プロリンのペプチド形成残 基であり:そしてGはグリシンのペプチド形成残基であり、そしてnは1〜20 0の整数、又はX とY は一体となって反復テトラマ含んでいるバイオエラス トマーも提供する。
もちろん、上記の構造上の特徴を有し、反復単位÷IPGVG+ 、−e−VP GVGテ 、tVPGG’i、。
n +IPGG+、又はそれらの他の類縁体の任意の組合せ、例えばAIa −PP P又はp he −P P Pを有するバイオエラストマーも本発明の範囲内で ある。
事実、一般に、本発明はテトラペプチド又はペンタペプチド、又はヘキサペプチ ド反復単位で修飾したそれらの単位及びそれらの混合物からなるエラストマ一単 位を含有するバイオエラストマーであって、そそ反復単位が疎水性アミノ酸及び グリシン残基からなり、反復単位がβ−ターンを有する配座で存在し、バイオエ ラストマーの弾性が保持される条件で、予め決めた温度に該バイオエラストマー のゴム弾性力が発生するように調整するに十分なmのテトラペプチドもしくはペ ンタペプチド単位又はそれらの反復単位からなる全てのバイオエラストマーを含 んでいる。
しかしながら、PTPに関する本発明の種々の面を明らかにするために以下の実 施例及び考察を提供する。もちろん、実施例は説明の目的だけのものであり、本 発明を限定することを意図するものではない。
実施例 ペプチド合成 一般的な方法:出発テトラマ一単位としてV al −P ro −G Iy= Gly、 Gly−Val−Pro’−Gly、 Gly−Gly−Val−P ro。
又はP ro −G ly −G 1y−V alの順列置換のいずれを使用し てもポリテトラペプチド(VPGG)。を合成できる。本研究至では、ペンタク ロロフェニルエステル(OP cp)活性化及びp−二1〜口フェニルエステル (ONI))活性化法の両者で一番目の配列(VPGG)を使用したが、後者の 方法では’JA’fAにより高い分子量のポリマーが得られた。配列(GVPG )は−〇PcpPc化で使用したが、ポリマーの大きさについては言及しなかっ た。重合のための種々の活性化基を有するペンタマ一単位の種々の順列置換を使 用するポリペンタベブブード(VPGVG) rlの合成においては、C−末端 アミノ酸としてProを有すると共に活性化用の一0npを有するペンタマーか ら高分子ポリマーが得られることが観察された。ポリへキサペプチド(VAPG VG)。の製造の場合でも同様の結果が認められた。さらに、FTPの場合、す なわち、配列(GGVO)を−0Npで活性化した場合でも同様の方法が適当で あることが決定された。比較のためにH−VPGG−ONp 、H−GVPG− OND及びH−GGVp−ONpの全てで重合を試みた。
予想通り、TPrの研究で測定すると後者のテトラマー配列では非常に高い分子 量のポリマーが得られた。ここでこの後者の材料の合成を図式■に示す。配列( PGGV)は光学活性で立体的に大きなアミノ酸ValをC−末端に有している ので試みなかった。
図式■ H−(Gly−Gly−Vat−Pro) 、 −OHノ合成i) EDCI/ HOBt : ii) H−Pd/C:■) ビス(p−ニトロフェニル)カー ボネート:vi) TFA : vii) DMS〇−NMMEDCIをカップ リング用に使用してBoc−GG−OBzl(1)を製造し、水素添加して酸( n)にした。HOBtの存在下で、混合無水物法により、Boc−VP−OBz l (III)を合成し、脱ブロックし、EDCI−HOBtを使って■と結合 させると、Boc−GGVP−OBzl (IV)が得らレタ。水i i 加し て酸Vとした後、ビス(p−ニトロフェニル)カーボネートと反応させて一〇N p (Vl)に変換した。3oc基を除去した後、活性エステルを重合し、50 .000分子量のカットオフ透析チューブを使って水に対し透析し、凍結乾燥し た。中間生成物及び最終生成物を、13C核磁気共鳴、薄層クロマトグラフィー (TLC)及び元素分析でチェックした。
合成の詳細:バリン及びプロリンはし一立体配置のものである。3oc−アミノ 酸はBachem 、I nc、 、 Torrance 、 CAから購入し た。HOBtはA Idrich Chemical C:、 o、 。
M ilwaukee、 W Iから入手し、Blo−5tlシリカゲル(20 0〜400メツシユ)はBio−Rad l、aboratories 、 R ichmond 。
CAから購入した。TLCプレートはWhatman、lnc、。
(: 1ifton、 N Jから入手し、生成物の均一性を測定するためにH 3COOH(A>、 95: 5 :3 :R,2,CMA (85:15:3 ):R、CMA(75:25:3) :R、CM<5:1)f f を使用した。Mic Anal 、 Tuscon 、 AZにより元素分析を 実施した。融点はThomas @ oover融点装置で測定し、補正はしな かった。
Boc−Gly−Gly−OBzl(I):CHCl (50+ne)と7tト ニト’Jル(50m) の1合Th中のBoc−Gly−OH(17,5?7. 0.1モル)を−15℃に冷却し、E D CI (19,17y 、 0.1 モル)を加え、20分間農攪拌た。これに、CHCl (100ae)中のH− Gly−03zl−トシレート(37,17,0,11モル)及びNMM(12 ,09m!!、 0.11モル)の予め冷却した溶液を加え、空温で一晩攪拌し た。溶媒除去後、残渣をCHCl に入れ、酸と塩基で抽出した。減圧下でクロ ロホルムを除去し、石油エーテルを加えて粉砕し、i!!過し、石油エーテルで 洗い、乾燥させると工30.29 (収率:93.7%)、融点82〜83℃が 得られた。Rf 。
0.52 : RfO,82゜C16H22N205としての計算値:C159 ,61: H,6,88: N、 8.69%。測定値: C,59,43:  H。
6.88: N、 8.35%。
Bio−Gly−Gly−OH(II ) : 酢11(+00mff) 中( 7)I(109,0,31モル) ヲio%Pd−CM!(19) (r)存在 下、40psi r水素添加した。セライトで触媒を濾過し、減圧下で溶媒を除 去した。
残渣をEtOACを加えて粉砕し、8過し、EtOAc、次いで石油エーテルで 洗い乾燥させてII6.3 g(収率:87.5%)、融点 118〜120℃ (分解)を得た。R,0,28:Rf0144゜C9H16N20.・H2Oと しての計算値: C,43,19:H,7,25; N、 11.19%。測定 値: C,43,53: H,7,40:N、 10.90%。
Boc−G 11/−G 1y−Val−Pro−0Bzl (TV ) :  I[t (6,09,0,0148モル)(39>をHCI/ジオキサンで脱ブ ロックし、減圧下で溶媒を除去した。残渣をエーテルで粉砕し、濾過し、エーテ ル、石油エーテルで洗い、乾燥させた。非常に吸湿性の物質が得られ(4,2g 、0.0123モル)、これを10%過剰のEDC1(2,60g)及びHOB t (2,07g)の存在下、DMF中で■−ブでなく、54〜62℃であった 。R、0,42: RfO,74゜C26H38N407.!:L、T(7)計 算値: C,60,21: H,7,38; N。
10.80%。測定値: C,6C)、0: )−1,7,46: N、 10 .81%。
B oc −G Iy −G ly −V at −P ro−OH(V):酢 酸中の■C6,29,0,012モル)を水素添加し、■と同様に処理すると定 量的にVが得られた。融点はシャープでなく、ニア4〜83℃であった。Rf、  0.25: J 、 0.15゜C19H32N407としての計算値: C ,51,10: l−1,7,67; N、 12.54%。測定値:C,51 ,28: H,7,50: N、 12.38%。
Boc−Gly−Gly−Vat−Pro−ONp (Vl) :ビリジン(3 0m1)中ノV[5,39,0,0123モル) ’e:ヒス(D−ニトロ’) xニル)カーボネート(5,649、O,0485モル)と反応させた。溶媒を 除去した後、残渣をCHCl に入れ、酸と塩基で抽出した。ペプチドをシリカ ゲルカラムクロマトグラフィーにかけ、最初にCHCl3で溶出してからCHC l3中の35%アセトンで溶出し、4.79 (収率69.2%)の■を得た。
融点はシャープテナク、74〜79℃”: h ッL。Rf、 0.76; R f4.0.75゜C25H35N509 ・1/2H20としての計算値:C, 53,75: H,6,49: N、 12.53%。測定値: C,53,6 9:H、6,44: N 、 12.34%。
H−(Gly−Gly−Val−Pro) −OH(■):CH013(20m )中のl/I(4,5g、0.0082モル)をTEA(35d)で30分間処 理し、減圧下で溶媒を除去した。残渣をエーテルで粉砕し、濾過し、エーテル、 次に石油エーテルで洗い、乾板チューブでポリマーを透析し、残留物を凍結乾燥 させると1゜65g(収量77%)のポリテトラペプチドが得られた。ポリマー の130−NMRスペクトルを第5図に示す。吸収ピークはすべて同定され、余 分なピークはないことから合成が証明される。
コアセルベーションの温度プロフィールシ 水中でのポリペプチドのコアセルベ)インは、異なる組成での新しい相を形成す る可逆的な凝集である。温度の上昇につれて会合が起り、温度の降下につれて解 離する。300nn+に設定したCary14分光々度計分光4モ計時間のスキ ャン速度のNe5labETP−3温度プログラマー及びQme(Ia 199 A熱雷対モニターを使って、娼度の関数としての濁り度をモニターすることによ りコアセルベーションの過程を追った。凝集体を沈澱させずかつ平衡化を促進す るために振動させたチャンバー(300Hz)に試料セルを置いた。コアセルベ ーションの温度ブロイールは濃度依存性である。高濃度限界に到達した後(高分 子量エラストマーポリペプチドでは大体40■/m1)に高濃度から希釈すると 、濁り度のプロフィールは高温側へ移行する。
円二色性の測定 左右の円偏光ビームを330HZ変調したモデル6001円偏光アクセサリ−を 具備したCary60偏光分光計を使って、1dの脱イオン蒸留(石英浸漬ヒー ター)水中で5mgのPTPの円二色性を測定した。PPP系と比べPTPU果 物の大きさ又は相対透明度がより小さい(架橋したFTPマトリックスでは溶液 とマトリックスとの間の屈折率の変化が比較的小さいように)ため、CDスペク トルの光散乱(粒子)ひずみで弱められることなく5■/dO)1度をCD試験 において使用することができた。
このことは、粒子終ひずみが顕著になるにつれ、減衰したり長波長側にシフトし たりする220nm付近の負のバンドをモニターすることにより明らかである。
架橋PTPマトリックスの調製 冷却チューブ内で水220■にペプチド130■を溶解してγ−熱照射橋用のP TPを調製した。前述のベストル型冷却チューブアセンブリ内、40℃で一晩、 材料を剪断配向させた。試料をA uburn大学核科学センターで約8.00 0レントゲン/分に露出した。20X 10 放射線吸収量<20Mrad)に なるのに十分な部間光。
露状した。
熱弾性の測定 応力−ひすみ装置で熱弾性の試験を行った。クランプのはじて物質を破壊するの を避けるため2段階で試料を保持具に固定した。試料を先ず上部クランプで軽く 止め、温度ジャケットの中の水に浸して60℃に上昇させ、約2時間平衡化させ た。水中におけるグリップと試料の重石からなる測定した力を0にセットした。
次に下部グリップをサンプルに取り付け、両方のグリップを締めて試料をしっか りと保持した。下部クランプを応力−ひすみ測定の場合と同様に操作し、40% 伸長で止めた。力のデータは70℃からの5℃づつのステップで記録し、力が0 に近付り40℃まで続けた。
■ コアセルベーションの温度プロフィール40℃以下では全ての割合でポリテトラ ペプチドは水に可溶である。40℃以上に温度を上げると溶液は濁り始め、放置 すると沈澱が生じてコアセルベートと呼ばれる濃い粘弾性相を形成する。この過 程は容易に可逆的であり、温度を下げると濁りは消えてコアセルベートは容易に 溶解する。温度の関数として濁り度(turbidity)を追うと、コアセル ベートの温度プロフィールが得られ、これは温度依存性である。温度を増しても 濁り度の始まる温度がそれ以上低くならなくなるまでは、より濃い溶液を使うと より低い温度で濁り始める。濃度を増してもそれ以上濁り始める温度が低くなら ない濃度のうちより低い温度を高濃度限界と呼ぶ。この高分子ff1PTPでは 、100■/dでも同じプロフィールが得られるので高温度限界は40mg/  at!である。40■/dから希釈すると開始温度はより高温へと移行する。こ れらのデータは第6図に示すが、そこではPPPについての同様のデータと比較 している。PTPの高濃度限界の中点は49℃であり、一方、PPPの高温度限 界の値は25℃である。テトラマーでは疎水性が低下するため、疎水性相互作用 に伴う凝集を引き起こすのに必要な温度が24℃上昇している。
円二色性 5り/dのPTP水溶液について、40℃(曲線a)及び65℃(曲mb>での CDスペクトルを第7図に示す。より低い瀉度では、220ni付近に負のバン ドと195〜20Qnmの範囲に第2の負のバンドがある。完全に無秩序なポリ ペプチドは−4X 10’のダ円率で195nn付近に負のバンドを持つと考え られるので、この後者のバンドは限定された秩序を持つポリペプチドを示すもの と考えられる。FTPについての短波長の負のバンドの大きさがより小ざ< 、 22OnIIl付近に負のバンドがあることは、35℃でFTPがいくらか秩序 性を有していることを示している。
温度が上昇すると、短波長の負のバンドの゛大きさは減少し、これは分子内の秩 序性が増す方向への転移を示している。この転移を第8A図に示す。興味深いこ とに、この中点は、匹敵する濃度でのコアセルベーションの温度プロフィール( 第6図、曲線C参照)の中点とほぼ一致する。PTPでは分子内秩序性の変化が 分子間の相互作用に先立ち、すなわち、第6図の凝集過程より実質的に低い温度 で始まることを重要な点として特に記す。比較のために、第7図に同様のスペク トルの変化が見られるPPPについてのCDスペクトルを示す。しかしながら、 この場合、195nm付近の負のバンドはずっと大きく、温度の上昇に伴いより 秩序性のある方向に転移することがより明確である。
第8A図には、FTP¥S移と比較するためにPPPの逆方向の転移をプロット した。U集のデータ(第6図参照)におけると同様、FTPの分子間転移の温度 中点はPPPのものより約25℃高い温度に移行している。従って、ペンタマー と比ベテトラマーの疎水性が減少しているために、FTPの分子内秩序性は高温 側に移行する。
熱弾性データ 20M rad架橋PTPの40%伸長でのゴム弾性力の温度依存性(熱弾性デ ータ)を第8B図にプロットする。40℃以下ではこのマトリックスはほとんど ゴム弾性力を示さない。しかしながら、温度が40℃以上に上がると、70℃付 近でゴム弾性力は最大値となる。比較のために、第8B図に、20M rad架 橋架橋PP上マトリックスいての熱弾性データを示す。これは同様ではあるが、 約20゛〜25℃低温側に移行した転移を示している。コアセルベーションの温 度依存性(第6図参照)と全く同様に、ゴム弾性力の発生及びPTPのダ円率の 発生はPPPのものから約25℃移行する。これらの特性は反復単位の疎水性の 関数である。特に興味深いことは、第8図のFTPのダ円率のデータとFTPの 熱弾性データとの比較である。ダ円率で追った転移は分子内秩序性の測定であり 、35°〜40℃の範囲で始まり、同様に、ゴム弾性力も丁度40℃以下で発生 し始める。両方の物理的測定により、転移は本質的に70℃までに完了する。分 子内秩序性の増加とゴム弾性力の増加との間係は極めてパラレルである。
濁り度で追う凝集の分子内過程は約50℃までは顕著にはならないので、FTP マトリックスはゴム弾性力の起源にm遍して分子内過程と分子間過程との中間的 なものと考えられる。
PTPの構造的な特徴はPPPのものと非常に類似していると思われる。例えば 、PPPと同じ原理が作用することが明らかである。第■型のp ro −G  ly β−ターンが主な二次v4造の特徴であり、秩序化過程は、温度が上がる と分子内の疎水性相互作用が最大となる逆方向の温度転移のものである。らせん のターンの間のβ−ターンスペーサーと分子内疎水性接触を付与するVal及び pro側鎖を有する開放へリツクス(open heliχ)が予期される。懸 垂部分はより短くなければならないだろうし、つりあい振動運動はGly −V  al ペプチド部分に集中するであろう。環状配座の相関から、PPPβ−ら せんではターン毎に約3個のペンタマーがあるのに対し、PTPβ−らせんでは ターン毎に約4個のテトラマーがあろう。
反復単位の疎水性の作用 ゴム弾性力が大きくなる方向への転移が実際には構成ペプチドの疎水性に依存す る逆方向の温度転移であるということは、反復単位の疎水性の変化の際の転移の 移行の方向から明らかである。反復単位がより疎水性になると、転移のための温 度はより低い値に移行する。N ozaki−T anford−3ull−3 reese疎水性スケールを使用すると、ペンタマー(VPGVG)は−410 0can 1モルの転移の自由エネルギーを有し、一方、テトラマー(VPGG )では−2540can 1モルとなる。転移Δ)(−TΔSにおいて、所与の ΔHでは、△Sを与える疎水性がより小さければより高い温度が必要とされよう 。第7図及び第8図のデータは、より疎水性の低いテトラマーでは、より疎水性 の高いペンタマーより高い転8温度を必要とすることを示している。この発見は 、l1e−PPPで得た上記の結果と一致している。
(I PGVG) 別称11e −PPPを製造すると、l1e1−PPPはコ アセルベートとなり、すなわち、温度の上昇に伴って分子内秩序性が増力8し、 温度の上昇に伴ってlie −PPPマトリックスはゴム弾性力を増加させるが 、転移は9℃に移行する。このペンタマー(I PGVG)の疎水性は−53B OcaJl1モルである。第9図にプロットしたスケールにおいて、3つのポリ ペプチドエラストマーの転移温度と反復単位の疎水性とを比較している。移行の 方向が同じであるばかりでなく、移行の大きさもほぼ等しい。分子内秩序化及び ゴム弾性力の発生を起す逆方向の温度転移は反復単位の疎水性と全く比例してお り、第7図及び第8図の転移を詳細に比較するとゴム弾性力の発生に関与するの は疎水性作用を使用する分子内過程であることが明らかである。
従って、本発明のバイオエラストマーは、ゴム弾性力発生温度を広く変化させ得 るように、広範囲の官能性反復単位を含むことができる。
例えば、本発明のバイオエラストマーは、上記のように次の反復単位: のいずれでも、単独で又は互いに組合せて含有して、予め決めた温度でほぼ最大 のゴム弾性力を発生する能力をバイオエラストマーに付与するものを包含する。
しかしながら、ポリペプチドの粘弾性相の形成又はポリペプチドのつりあい振動 運動すなわち弾性を過度に妨げることなく、PPP及びPTP反復配列の疎水性 を変える全てのPPP及びFTPの類縁体及びその組合せは本発明の範囲である 。
このような類縁体及びそれらの組合せの他の例はII PGVG−Q−VPGV Gt。
tVPGVG−Q−VPGG−)−8 ÷I PGVG−Q−VPGGi。
÷VPGVG−Q−I PGG−)−1六+I PGVG−Q−11フ GG  ゲー。
÷VPGG−Q−I PGG7’−。
[式中、Qは直接の共有結合又は点在するアミノ酸残基であり、ポリペプチドの 弾性を妨害しないこのような残基のどれでもよい]のような配列である。
もちろん、反復テトラペプチド配列と同様に反復ペンタペプチド配列も、バイオ エラストマーの弾性が保持される限り、反復単位の疎水性を変化させるために広 く置換することができる3゜例えば、導入するペンタペプチド反復単位は一般式 :%式% [式中、RはPhe、 Leu、 7. Is及び■a1からなる群カラ選択し たペプチド形成残基であり、;RはA+a及びGlyからなる群から選択したペ プチド形成残基であり、;R3はPhe、 L eu。
jle及び■a1からなる群から選択したペプチド形成基であり;nは1〜約2 00の整数であり;Pはし一プロリン形成残基であり、Gはグリシン形成残塁で ある〕でありうる。従って、本発明に添って、他の反復単位と共に、上記ペンタ マー配列の「ホモポリマー」又は上記配列の「コポリマー」を使用しうる。
又、一般に、式: %式% [式中、R及びnはペンタマー配列に対する上記室6と同義である]のテトラペ プチド反復単位も使用できる。これらの単位は、予め決めた温度にバイオエラス トマーのゴム弾性力が発−に含ませる。
一般に、本発明の任意のバイオエラストマーによると、パイ゛オニラストマーは 官能性反復単位の「ホモポリマー」、例えばphe −ppp、Ala−PPP 、Ile −PPP又は!1C1−FTPでありえ、又は、一般式+5a−Tb 昇。1式中、S又は王は、バイオエラストマーのゴム弾性力発生a度を変化又は 移行するために設計された官能性反復単位を構成するものであり、S又はTのグ どちらかが残るとしても、バイオエラストる。上記のように、このような「コポ リマー」はブロックコポリマーでもランダムコポリマーでもよく、これはaとb が各々1以上の整数であることを意味している。
更に、上記のように、これら「コポリマー」については、ゴム弾性力発生温度を 変化させるために1つ以上の官能性反復単位を使用することもできる。従って、 上記式中の−8−及−T−の単位の両方がこのような反復単位、例えば(I P GVG)及び(VPGVG)でありうる。もちろん、S及びTの各々がS・、S ・・、及びS・・・の反復単位の部分集合からなってl II Ill もよい。例えば、3個のSの部分集合が(I PGVG)。
(FPGGVG)[式中、FハPhe)−文字略号であル]又ハ(VPAVG) のようなPPP類縁体であってもよい。
S及びT反復配列の各々1個が1〜99%のモル範囲にあるのが好ましい。ざら に好ましくは、これらの単位が5〜95%のモル範囲にある。しかしながら、第 9図に示す疎水性スケールを使用すると、多くの種々の反復単位の実際のモル含 量は所望の転移温度と直接比例する。
本発明のバイオエラストマーは以下に記載する多くの異なる用途に使用できる。
第一に、本発明バイオエラストマーは合成の血管組織及び血管代替物の製造に使 用できる。一般に、このような合成物質は米国特許第4,485,227号及び 第4,550,447号明細書の手順に従って構成しうるが、これら明細書の両 方共、本明細書に完全に包含され;苧る。
更に、本発明のバイオエラストマーは、誘電性緩和電池(dielectric  relaxation cell) 、周波数源及び力測定81の組合せを使 用する高周波圧電デバイス(high−frequency本質的に、誘電性緩 和電池は、本発明のバイオエラストマーを使用するときには電池に連続的な矩形 のくぼみ(slot)を通すことを除いて従来の方法で構築しうる。T−照射架 橋エラストマーはくぼみを通して、力測定装置の各々の端部に結合する。
更に、本発明バイオエラストマーは高周波圧電デバイスの製造に使用できること を発見した。特に約10M HZの周波数で、本発明バイオエラストマーのペプ チドは交流電場に追随することができるので、そのゴム弾性力に関与すると考え られるエラストマーのつりあい振動運動の飽和及び同調がゴム弾性力の強さに大 きく作用するのであろう。これは本質的には高周波数の圧電効果である。更に、 本発明のバイオエラストマーは弾性及び高誘電能という必須の特性を有しており 、また圧電効果のためにも必要であるように、伸長すると架橋の前にフロー配向 (flow 0ri(ntation)することなく軸配向すルテあろう。
従って、本発明のバイオエラストマーは米国特許第4.565,943号明細書 の手順に従う圧電デバイスの製造に使用できる。ここで、前記特許明細書は全て 本明細書に含むものとする。
興味深いことに、本発明のバイオエラストマーはレーダー吸収特性を示すことも 発見された。そのため、米国特許第4.034,375号明細書(これも全て本 明細書に組み入れられる)のレーダー吸収性表面の製造に本発明のバイオエラス トマーを使用しうる。
最後に、上記のように、本発明バイオエラストマーは合成血管組織の製造に使用 できる。更に、ここで本発明のバイオエラストマーは格別の特性を有する合成の 血管材料を提供する。
特に、ある種のエラスチン反復配列はエラスチン合成能を有するtiIf芽IB 胞に化学走化性である。例えば、後頚部靭帯からの繊維芽細胞はエラスチン反復 へキサペプチド配列→VGVAPGすに対し化学走化性を示し、10 Mの溶液 中のへキサペプチド濃度で最大の反応を示す。同様に、ノナペプチド反復単位+ AGVPGFGVG+−及びその順列置換である÷GFGVGAGVPセも後頚 部靭体からの繊維芽細胞の化学誘引物であり、各配列に対する最大の反応は溶液 巾約10 Mのノナペプチド濃度のときに起る。
従って、上記の観点から、本発明バイオエラストマーは合成血管組織を&I雑芽 細胞に化学走化性とするのに十分な量の上記へキサペプチド及びノナペプチドを 含有することを特に意図している。PPP及びPTP類縁体について上で十分例 示したように、ペプチド化学者にはよく知られている標準のペプチド合成反応に 従って、これらへキサペプチド及びノナペプチド反復配列を本発明バイオエラス トマーに導入することができる。もちろん、上記のように、これらの配列をその ままへキサペプチド又はノナペプチド配列としてバイオエラストマーに加えるこ とも、又は固相自動合成により一度に1つのアミノ酸残塁を段階的に添加して生 成することもできる。
バイオエラストマーに導入する化学走化性配列の正確な出は、もちろん、所望の 反応強度による。しかしながら、一般に、合成の血管組織が十分な繊維芽細胞化 学走化性を示すためには、バイオエラストマーの全ペプチド配列が少なくとも1 0−11モル%の化学走化性配列を含んでいるのが望ましい。反対に、全へブチ ド含量に対して約1モル%以上の化学走化性配列は通常必要ない。しかしながら 、上記のように、この量は必要な最適量を得るための実験をすることにより容易 に調整できる。
又、「及びヘキサペプチド単位で修飾したその単位」という表現は、バイオエラ ストマーの敬械的強度を増すためにヘキサペプチド反復単位を加えて本発明のバ イオエラストマーのテトラペプチド及びペンタペプチド反復単位を修飾すること ができるということを表わしている。もちろん、このような添加したヘキサマ一 単位の一例は配列+APGVGV?−[式中、A。
P、■及びGは本明細鼎で定義した通りであり、nは約1〜50の整数で、所望 の特性によって変化する]である。
最後に、式ニ ーx’ −<反復単位) −Y − [式中、Cは本明細日中で使用されているように1〜4の整数であり、使用され るときには×とYについて同じ値であり、nは1〜約200の整数であるか、X  とY が一体となってそれオニラストマー全てについて記す。
本発明のバイオエラストマーは、転移温度を変化させるために含む単位の他に、 ペンタペプチド「モノマー」単位と修飾へキサペプチド「モノマー」単位;テト ラペプチド「モノマー」単位と修飾へキサペプチド「モノマーj単位:又はペン タペプチド、テトラペプチド及びヘキサペプチドモノマー単位で修飾したそれら の「モノマー」単位のコポリマーでありうるエラストマ一単位を含んでいる。
更に、上記のように、バイオエラストマー全体及びそれから作られる合成血管組 織又は人工器官にl!雑芽細胞に対する化学走化性を付与するために、これらの バイオエラストマーのエラストマ一単位はJIN芽細脳細胞化学走化性す他のへ キサペプチド及びノナペプチド配列を含むことができる。
最後、上記式中のnの値は一般に1〜200であるが、官能性反復単位に結合し ている単位X とY とがそれら自身で少なくとも1つのこのような反復単位を 、予め決めた温度にバイオエラストマーのゴム弾性力が発生するように調整する に十分な聞で構成するときにはnはOであってもよい。
ここに本発明は十分記載されたので、本朗細書に記載した本発明の精神又は範囲 から逸脱することなく多くの変化及び改変を行いうろことは当業者には明らかで あろう。
FIG、 1B FIG、 2A FJG、2C FIG、 3 ヅa六七ンの正′リテトラマブテF’ FIG、 7 20j) 220 240 260 入(nm) FIG、 8B 国際調査報告 1III釘AM14NI−^eelHceasIINO,PC’F /τ’!’ R7/nフ1A1―円1・イPahana−^11’tl−1−”N@pr−/ T!QO7#l171

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)テトラペプチド又はペンタペプチド又はヘキサペプチド反復単位で修飾した それらの単位及びそれらの混合物からなるエラストマー単位を含有するバイオエ ラストマーであって、反復単位が疎水性アミノ酸及びグリシン残基からなる群か ら選択したアミノ酸残基からなり、反復単位はβ−ターンを有する配座で存在し 、 これは式: −X1−(IPGVG)n−Y1− [式中、IはL−イソロイシンのペプチド形成残基、PはL−プロリンのペプチ ド形成残基、Gはグリシンのペプチド形成残基、 VはL−バリンのペプチド形成残基であり、X1はPGVG,GVG,VG,G 又は共有結合、Y1はIPGV,IPG,IP、I又は共有結合、nは1〜20 0までの整数、又はX1とY1が一体となって少なくとも1つのペンタマー単位 を構成するときにはnは0である]のポリペンタペプチド単位を、予め決めた温 度にバイオエラストマーのゴム弾性力が発生するように調整するのに十分な量含 有するものであるバイオエラストマー。 2)テトラペプチド又はペンタペプチド又はヘキサペプチド反復単位で修飾した それらの単位及びそれらの混合物からなるエラストマー単位を含有するバイオエ ラストマーのゴム弾性力発生温度を低下させる方法であって、反復単位が疎水性 アミノ酸及びグリシン残基からなる群から選択したアミノ酸残基からなり、反復 単位はβ−ターンを有する配座で存在し、式: −X1−(IPGVG)n−Y1− [式中、IはL−イソロイシンのペプチド形成残基、PはL−プロリンのペプチ ド形成残基、Gはグリシンのペプチド形成残基、 VはL−バリンのペプチド形成残基であり、X1はPGVG,GVG,VG,G 又は共有結合、Y1はIPGV,IPG,IP、I又は共有結合であり、nは1 〜200までの整数、又はX1とY1が一体となって少なくとも1つのペンタマ ー単位を構成するときにはnは0である]のペンタペプチド単位を予め決めた温 度にバイオエラストマーのゴム弾性力が発生するように調整するのに十分な量前 記バイオエラストマーに導入することを含む方法。 3)テトラペプチド又はペンタペプチド又はヘキサペプチド反復単位で修飾した それらの単位及びそれらの混合物からなるエラストマー単位を含有するバイオエ ラストマーであって、反復単位は、疎水性アミノ酸及びグリシン残基からなる群 から選択したアミノ酸残基からなり、反復単位はβ−ターンを有する配座で存在 し、 これはA)式: −X1−(IPGVG)n−Y1− のポリペンタペプチド単位及び B)式: −X2−(VPGVG)n−Y2− のポリペンタペプチド単位 [式中、IはL−イソロイシンのペプチド形成残基、PはL−プロリンのペプチ ド形成残基、Gはグリシンのペプチド形成残基、 VはL−バリンのペプチド形成残基であり、X1及びX2の各々はPGVG,G VG,VG,G又は共有結合、Y1はIPGV,IPG、IP、I又は共有結合 であり、両式中のnは1〜200までの整数、又はX1とY1若しくはX2とY が一体となって少なくとも1つのペンタマー単位を構成するときにはnは0であ る]を予め決めた温度にバイオエラストマーのゴム弾性力が発生するように調整 するのに十分な相対量含有するバイオエラストマー。 4)テトラペプチド又はペンタペプチド又はヘキサペプチド反復単位で修飾した それらの単位及びそれらの混合物からなるエラストマー単位を含有するバイオエ ラストマーのゴム弾性力発生温度を調節する方法であって、反復単位は疎水性ア ミノ酸及びグリシン残基からなる群から選択したアミノ酸残基からなり、反復単 位はβ−ターンを有する配座で存在し、式: −X1−(IPGVG)n−Y1− のポリペンタペプチド単位、又は、 式: −X2−(VPGVG)n−Y2− のポリペンタペプチド単位、又はその混合物[式中、IはL−イソロイシンのペ プチド形成残基、PはL−プロリンのペプチド形成残基、Gはグリシンのペプチ ド形成残基、 VはL−バリンのペプチド形成残基であり、X1及びX2の各々はPGVG,G VG,VG,G又は共有結合、Y1はIPGV,IPG,IP、I若しくは共有 結合、Y2はVPGV,VPG,VP,V又は共有結合であり、両式中のnは1 〜200までの整数、又はX1とY1若しくはX2とY2が一体となって少なく とも1つのペンタマー単位を構成するときにはnは0である〕を、予め決めた温 度にバイオエラストマーのゴム弾性力が発生するように調整するのに十分な相対 量を前記バイオエラストマーに導入することを含む方法。 5)テトラペプチド又はペンタペプチド又はヘキサペプチド反復単位で修飾した それらの単位及びそれらの混合物からなるエラストマー単位を含有するバイオエ ラストマーであって、反復単位は疎水性アミノ酸及びグリシン残基からなる群か ら選択したアミノ酸残基からなり、反復単位はβ−ターンを有する配座で存在し 、 これは式: −X3−(VPGG)n−Y3 [式中、X3はPGG,GG,G又は共有結合、Y3はVPG,VP,V又は共 有結合であり、VはL−バリンのペプチド形成残基、PはL−プロリンのペプチ ド形成残基、Gはグリシンのペプチド生成残基であり、nは1〜200の整数、 又はX3とY3が一体となって少なくとも1つの前記テトラマー単位を構成する ときにはnは0である〕のテトラペプチドを、バイオエラストマーのゴム弾性力 発生温度を上昇させるに十分な量含有するバイオエラストマー。 6)テトラペプチド又はペンタペプチド又はヘキサペプチド反復単位で修飾した それらの単位及びそれらの混合物からなるエラストマー単位を含有するバイオエ ラストマーのゴム弾性力発生温度を調整する方法であって、反復単位は疎水性ア ミノ酸及びグリシン残基からなる群から選択したアミノ酸残基からなり、反復単 位はβ−ターンを有する配座で存在し、式: −X3−(VPGG)n−Y3− [式中、X3はPGG,GG,G又は共有結合、Y3はVPG,VP,V又は共 有結合であり、かつVはL−バリンのペプチド形成残基、PはL−プロリンのペ プチド形成残基、Gはグリシンのペプチド形成残基であり、nは1〜200の整 数、又はX3とY3が共に少なくとも1つの前記テトラマー単位を構成するとき にはnは0である〕のテトラマー単位を、予め決めた温度にバイオエラストマー のゴム弾性力が発生するように調整するのに十分な量前記エラストマーに導入す ることを含む方法。 7)テトラペプチド又はペンタペプチド又はヘキサペプチド反復単位で修飾した それらの単位及びそれらの混合物からなるエラストマー単位を含有するバイオエ ラストマーであって、前記反復単位は疎水性アミノ酸及びグリシン残基からなり 、反復単位はβ−ターンを有する配座で存在し、これは式: −X4−(IPGG)n−Y4− [式中、X4はPGG,GG,G又は共有結合、Y4はIPG,IP,I又は共 有結合、 IはL−イソロイシンのペプチド形成残基、PはL−プロリンのペプチド形成残 基、Gはグリシンのペプチド形成残基であり、nは1〜200の整数、又はX4 とY4が一体となって少なくとも1つの前記反復テトラマー単位を構成するとき にはnは0である〕のテトラペプチドを、予め決めた温度にバイオエラストマー のゴム弾性力が発生するように調整するのに十分な量含有するバイオエラストマ ー。 8)テトラペプチド又はペンタペプチド又はヘキサペプチド反復単位で修飾した それらの単位及びそれらの混合物からなるエラストマー単位を含有するバイオエ ラストマーのゴム弾性力発生温度を調整する方法であって、反復単位は疎水性ア ミノ酸及びグリレン残基からなる群から選択したアミノ酸残基からなり、反復単 位はβ−ターンを有する配座で存在し、式: −X4−(IPGG)n−Y4− [式中、X4はPGG,GG,G又は共有結合、Y4はIPG,IP,I又は共 有結合、 IはL−イソロイシンのペプチド形成残基、PはL−プロリンのペプチド形成残 基、Gはグリシンのペプチド形成残基、 nは1〜200までの整数、又はX4とY4が一体となって少なくとも1つの前 記テトラマー単位を構成するときにはnは0である〕のテトラペプチド単位を、 予め決めた温度にバイオエラストマーのゴム弾性力が発生するように調整するの に十分な量前記バイオエラストマーに導入することを含む方法。 9)テトラペプチド又はペンタペプチド又はヘキサペプチド反復単位で修飾した それらの単位及びそれらの混合物からなるエラストマー単位を含有するバイオエ ラストマーであって、前記反復単位は疎水性アミノ酸残基及びグリシン残基から なり、反復単位はβ−ターンを有する配座で存在し、バイオエラストマーの弾性 が保持されることを条件に、予め決めた温度にバイオエラストマーのゴム弾性力 が発生するように調整するのに十分な量含有する、バイオエラストマーのゴム弾 性力が発生する温度を調整しうるテトラペプチドもしくはペンタペプチド単位又 はその混合物又はその反復単位を含むバイオエラストマー。 10)バイオエラストマーに繊維芽細胞走化性を付与するのに十分な量の繊維芽 細胞走化性のヘキサペプチド又はノナペプチド単位又は反復単位を更に含有する 、請求項9に記載のバイオエラストマー。 11)走化性ヘキサペプチド単位が−(VGVAPG)−であり、走化性ノナペ プチド配列が−(AGVPGFGVG)−及び−(GFGVGAGVP)−であ る、請求項10に記載のバイオエラストマー。 12)テトラペプチド又はペンタペプチド又はヘキサペプチド反復単位で修飾し たそれらの単位及びそれらの混合物からなるエラストマー単位を含有するバイオ エラストマーであって、反復単位は疎水性アミノ酸及びグリシン残基からなり、 反復単位β−ターンを有する配座で存在し、 これは式: −(R1PR2R3G)− [式中、R1はPhe,Leu,Ils及びValからなる群から選択したペプ チド形成残基、R2はAla及びGlyからなる群から選択した残基、R3はP he,Leu,Ile及びValからなる群から選択した残基、PはL−プロリ ン形成残基、Gはグリシン形成残基、nは1〜200の整数である]のペンタペ プチド反復単位を、予め決めた温度にバイオエラストマーのゴム弾性力が発生す るように調整するに十分な量含有するバイオエラストマー。 13)バイオエラストマーに繊維芽細胞走化性を付与するに十分な量の繊維芽細 胞走化性ヘキサペプチド又はノナペプチド単位又は反復単位を更に含む請求項1 2に記載のバイオエラストマー。 14)テトラペプチド又はペンタペプチド又はヘキサペプチド反復単位で修飾し たそれらの単位及びそれらの混合物からなるエラストマー単位を含有するバイオ エラストマーのゴム弾性力発生温度を調整する方法であって、反復単位は疎水性 アミノ酸及びグリシン残基からなる群から選択したアミノ酸残基からなり、反復 単位はβ−ターンを有する配座で存在し、バイオエラストマーの弾性が保持され ることを条件に予め決めた温度にバイオエラストマーのゴム弾性力が発生するよ うに調整するのに十分な量で、バイオエラストマーのゴム弾性力の発生温度を調 整しうるテトラペプチドもしくはペンタペプチド単位又はその混合物又はその反 復単位を前記バイオエラストマーに導入することを含む方法。 15)テトラペプチド又はペンタペプチド又はヘキサペプチド反復単位で修飾し たそれらの単位及びそれらの混合物からなるエラストマー単位を含有するバイオ エラストマーのゴム弾性力発生温度を調整する方法であって、反復単位は疎水性 アミノ酸及びグリシン残基からなる群から選択したアミノ酸残基からなり、反復 単位はβ−ターンを有する配座で存在し、前記バイオエラストマーに、 式: −(R1PR2R3G)− [式中、R1はPhe,Leu,Ile,及びValからなる群から選択したペ プチド形成残基、R2はAle及びGlyからなる群から選択した残基、R3は Phe,Leu,Ile及びValからなる群から選択した残基、PはL−プロ リン形成残基、Gはグリシン形成残基であり、nは1〜200の整数である]の ペンタペプチド単位を予め決めた温度に前記バイオエラストマーのゴム弾性力が 発生するように調整するのに十分な量導入することを含む方法。 16)テトラペプチド又はペンタペプチド又はヘキサペプチド反復単位で修飾し たそれらの単位及びれらの混合物からなるエラストマー単位を含有するバイオエ ラストマーであって、反復単位は疎水性アミノ酸及びグリシン残基からなる群か ら選択したアミノ酸残基からなり、反復単位はβ−ターンを有する配座で存在し 、 これは式: (R1PGG)n [式中、R1はPhe,Leu,Ile,及びValからなる群から選択したペ プチド形成残基、PはL−プロリン形成残基、Gはグリシン形成残基であり、n は1〜200の整数である〕のテトラペプチド反復単位を、予め決めた温度に前 記バイオエラストマーのゴム弾性力が発生するように調整するのに十分な量含む バイオエラストマー。 17)テトラペプチド又はペンタペプチド又はヘキサペプチド反復単位で修飾し たそれらの単位及びそれらの混合物からなるエラストマー単位を含有するバイオ エラストマーのゴム弾性力発生温度を調整する方法であって、反復単位は疎水性 アミノ酸及びグリシン残基からなる群から選択したアミノ酸残基からなり、反復 単位はβ−ターンを有する配座で存在し、式: −(R1PGG)−n [式中、R1はPhe,Leu,Ile及びValからなる群から選択したペプ チド形成残基、PはL−プロリン形成残基、Gはグリシン形成残基、nは1〜2 00の整数である〕のテトラペプチド単位を、予め決めた温度に前記バイオエラ ストマーのゴム弾性力が発生するように調整するのに十分な量前記バイオエラス トマーに導入することを含む方法。
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