JPH0148139B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0148139B2 JPH0148139B2 JP57131029A JP13102982A JPH0148139B2 JP H0148139 B2 JPH0148139 B2 JP H0148139B2 JP 57131029 A JP57131029 A JP 57131029A JP 13102982 A JP13102982 A JP 13102982A JP H0148139 B2 JPH0148139 B2 JP H0148139B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resin
- cylinder
- layer
- tube
- fibers
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 229920005989 resin Polymers 0.000 claims description 57
- 239000011347 resin Substances 0.000 claims description 57
- 229920002803 thermoplastic polyurethane Polymers 0.000 claims description 26
- 239000000835 fiber Substances 0.000 claims description 18
- 238000000034 method Methods 0.000 claims description 18
- 238000005187 foaming Methods 0.000 claims description 9
- 238000003825 pressing Methods 0.000 claims description 6
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 claims description 5
- 239000000126 substance Substances 0.000 claims 1
- 229920001225 polyester resin Polymers 0.000 description 14
- 239000004645 polyester resin Substances 0.000 description 14
- 239000006260 foam Substances 0.000 description 7
- 239000003365 glass fiber Substances 0.000 description 7
- 239000000463 material Substances 0.000 description 4
- 229920003002 synthetic resin Polymers 0.000 description 4
- 239000000057 synthetic resin Substances 0.000 description 4
- 238000005507 spraying Methods 0.000 description 3
- 239000000853 adhesive Substances 0.000 description 2
- 230000001070 adhesive effect Effects 0.000 description 2
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 description 2
- 206010040844 Skin exfoliation Diseases 0.000 description 1
- 238000005266 casting Methods 0.000 description 1
- 239000003795 chemical substances by application Substances 0.000 description 1
- 230000005494 condensation Effects 0.000 description 1
- 238000009833 condensation Methods 0.000 description 1
- 238000012790 confirmation Methods 0.000 description 1
- 238000010276 construction Methods 0.000 description 1
- 230000032798 delamination Effects 0.000 description 1
- 239000003822 epoxy resin Substances 0.000 description 1
- 238000009413 insulation Methods 0.000 description 1
- 238000010030 laminating Methods 0.000 description 1
- 239000006082 mold release agent Substances 0.000 description 1
- 239000005011 phenolic resin Substances 0.000 description 1
- 229920000647 polyepoxide Polymers 0.000 description 1
- 229920002050 silicone resin Polymers 0.000 description 1
- 239000012209 synthetic fiber Substances 0.000 description 1
- 229920002994 synthetic fiber Polymers 0.000 description 1
- 229920006305 unsaturated polyester Polymers 0.000 description 1
- 239000002759 woven fabric Substances 0.000 description 1
Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
- Moulding By Coating Moulds (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
この発明は、積層樹脂管の製造方法に関するも
のである。
のである。
繊維で補強されたポリエステル樹脂管を作る場
合には、少くとも一端の開いた円筒を筒軸の周り
に回転させつつ、筒壁上に繊維と硬化し得る樹脂
とを供給し、これを筒の壁面に押しつけて、筒の
壁面上に非発泡の繊維含有樹脂層を筒状に形成
し、これを硬化させて樹脂管を得ていた。この場
合、繊維で補強されたポリエステル樹脂の層は、
幾層にも重ね合わせて1つの樹脂管とすることも
行われた。
合には、少くとも一端の開いた円筒を筒軸の周り
に回転させつつ、筒壁上に繊維と硬化し得る樹脂
とを供給し、これを筒の壁面に押しつけて、筒の
壁面上に非発泡の繊維含有樹脂層を筒状に形成
し、これを硬化させて樹脂管を得ていた。この場
合、繊維で補強されたポリエステル樹脂の層は、
幾層にも重ね合わせて1つの樹脂管とすることも
行われた。
このように樹脂が同一種類のものから成るとき
は、その樹脂層を幾層にも重ね合わせて1つの樹
脂管とすることができるが、異種の樹脂から成る
層を重ね合わせて、1つの樹脂管を作ることはし
なかつた。それは、樹脂が異なれば熱膨張率も異
なり、熱膨張率が異なれば、使用中に層間剥離が
生ずると考えられたからである。
は、その樹脂層を幾層にも重ね合わせて1つの樹
脂管とすることができるが、異種の樹脂から成る
層を重ね合わせて、1つの樹脂管を作ることはし
なかつた。それは、樹脂が異なれば熱膨張率も異
なり、熱膨張率が異なれば、使用中に層間剥離が
生ずると考えられたからである。
従つて、合成樹脂管の周りに異種の合成樹脂か
ら成る発泡体の層を積層するような場合には、今
まで、合成樹脂管の周りに、既に発泡した異種の
合成樹脂発泡板を当接又は巻回し、これを接着し
ていた。しかし、このような方法では、発泡板の
当接又は巻回に手間がかかる上に、接着完了まで
にさらに時間がかかるので、能率よく発泡体層を
形成することにはならない。
ら成る発泡体の層を積層するような場合には、今
まで、合成樹脂管の周りに、既に発泡した異種の
合成樹脂発泡板を当接又は巻回し、これを接着し
ていた。しかし、このような方法では、発泡板の
当接又は巻回に手間がかかる上に、接着完了まで
にさらに時間がかかるので、能率よく発泡体層を
形成することにはならない。
この発明者は、ウレタン樹脂が発泡性能を持
ち、また種々の樹脂、とくにポリエステル樹脂に
対して強い接着力を示すことに着目した。そし
て、ウレタン樹脂の示す発泡力を他の樹脂への接
着力に利用すると、ここに強力な積層管の得られ
ることを確認した。この発明は、このような確認
に基づいてなされたものである。
ち、また種々の樹脂、とくにポリエステル樹脂に
対して強い接着力を示すことに着目した。そし
て、ウレタン樹脂の示す発泡力を他の樹脂への接
着力に利用すると、ここに強力な積層管の得られ
ることを確認した。この発明は、このような確認
に基づいてなされたものである。
この発明は、少くとも一端の開いた筒壁上に繊
維と硬化性樹脂とを供給し、これを筒の壁面に押
しつけて、筒の壁面上に非発泡の繊維含有樹脂の
筒状層を形成し、筒を筒軸の周りに回転させつ
つ、上記樹脂の面上に硬化性の発泡性ウレタン樹
脂を噴霧又は流延し、その表面を他物で覆い、発
泡性樹脂の発泡力を非発泡樹脂層への押圧力とし
つつ硬化させることを特徴とする、積層樹脂管の
製造方法に関するものである。
維と硬化性樹脂とを供給し、これを筒の壁面に押
しつけて、筒の壁面上に非発泡の繊維含有樹脂の
筒状層を形成し、筒を筒軸の周りに回転させつ
つ、上記樹脂の面上に硬化性の発泡性ウレタン樹
脂を噴霧又は流延し、その表面を他物で覆い、発
泡性樹脂の発泡力を非発泡樹脂層への押圧力とし
つつ硬化させることを特徴とする、積層樹脂管の
製造方法に関するものである。
この発明方法では少くとも一端の開いた筒を筒
軸の周りに回転可能とし、このような筒壁上に管
構成用の諸材料を供給する。そのためには筒とそ
れを回転させるための装置が必要とされる。その
装置の一例が第1図ないし第4図に示されてい
る。
軸の周りに回転可能とし、このような筒壁上に管
構成用の諸材料を供給する。そのためには筒とそ
れを回転させるための装置が必要とされる。その
装置の一例が第1図ないし第4図に示されてい
る。
第1図は、この発明方法において、筒を回転移
動させるための装置の一例を示した斜視図であ
る。第1図において、円筒1は、台車2上に付設
された複数個のロール3により支えられ、筒軸の
周りに自転可能とされ、また台車2がレール4上
を移動することによつて、筒軸方向に移動できる
ようになつている。5は腕棒で、支柱6上に固定
されている。腕棒5はその一部に樹脂及び繊維の
供給具7を持ち、供給具7は腕棒5とともに円筒
1内に出入自在となつている。従つて、供給具7
から供給される樹脂及び繊維は、円筒1の内壁面
全体にわたつて付着できることとなる。こうし
て、目的とする樹脂管が、円筒1の内がわに形成
される。
動させるための装置の一例を示した斜視図であ
る。第1図において、円筒1は、台車2上に付設
された複数個のロール3により支えられ、筒軸の
周りに自転可能とされ、また台車2がレール4上
を移動することによつて、筒軸方向に移動できる
ようになつている。5は腕棒で、支柱6上に固定
されている。腕棒5はその一部に樹脂及び繊維の
供給具7を持ち、供給具7は腕棒5とともに円筒
1内に出入自在となつている。従つて、供給具7
から供給される樹脂及び繊維は、円筒1の内壁面
全体にわたつて付着できることとなる。こうし
て、目的とする樹脂管が、円筒1の内がわに形成
される。
第2図は、筒を回転させる別の装置の斜視図で
ある。第1図では、円筒1が台車2上に乗せら
れ、軸方向に移動可能であつたが、第2図では、
円筒1が台8に乗せられ、軸方向に移動できない
ものとなつた代りに、支柱6が台車9に乗せら
れ、腕棒5及び供給具7が、円筒1の軸方向に移
動可能となつている。そのほかの点では変りがな
い。
ある。第1図では、円筒1が台車2上に乗せら
れ、軸方向に移動可能であつたが、第2図では、
円筒1が台8に乗せられ、軸方向に移動できない
ものとなつた代りに、支柱6が台車9に乗せら
れ、腕棒5及び供給具7が、円筒1の軸方向に移
動可能となつている。そのほかの点では変りがな
い。
第3図は、筒を回転移動させるさらに別の装置
の一部切欠立面図である。第3図において、1な
いし7は、第1図の同番号に対応するものを示し
ている。第3図の装置は、筒1の外壁面上に樹脂
や繊維を供給し、筒1の外がわに樹脂管を形成さ
せる場合を示している。詳しく云えば、レール4
が腕棒5上に固定され、台車2が、円筒1内に入
つて、円筒を内がわからロール3で支えてレール
上を移動し、腕棒5に沿つて筒軸方向に移動でき
るようになつている。そして、供給具7は、円筒
1の外がわに付設されている。なお、10は、円
筒1上に形成された樹脂層を示している。
の一部切欠立面図である。第3図において、1な
いし7は、第1図の同番号に対応するものを示し
ている。第3図の装置は、筒1の外壁面上に樹脂
や繊維を供給し、筒1の外がわに樹脂管を形成さ
せる場合を示している。詳しく云えば、レール4
が腕棒5上に固定され、台車2が、円筒1内に入
つて、円筒を内がわからロール3で支えてレール
上を移動し、腕棒5に沿つて筒軸方向に移動でき
るようになつている。そして、供給具7は、円筒
1の外がわに付設されている。なお、10は、円
筒1上に形成された樹脂層を示している。
第4図は、筒を回転させるためのさらに他の装
置を示した一部切欠立面図である。この装置は、
第3図と同様に、円筒1の外がわに樹脂層を形成
するものである。第4図では、ロール3が腕棒5
上に固定され、従つて円筒1が筒軸方向に移動で
きないので、代つて供給具7が棒11上を移動で
きるようになつている。
置を示した一部切欠立面図である。この装置は、
第3図と同様に、円筒1の外がわに樹脂層を形成
するものである。第4図では、ロール3が腕棒5
上に固定され、従つて円筒1が筒軸方向に移動で
きないので、代つて供給具7が棒11上を移動で
きるようになつている。
第1図の装置を用いると、樹脂管の製造される
過程は、第5図に示すように行われる。まず円筒
1の内面上に離型材を塗布し、その上に図示して
いない供給具からガラス繊維のマツト12を供給
する。ガラス繊維のマツトは円筒1の内面に一様
に当接される。マツト12の上には、さらに硬化
性のポリエステル樹脂13が流延され、その上に
押さえロール14が当接され、これによつて、繊
維と樹脂とが円筒1の内面に押しつけられ、円筒
1の内面に沿つてガラス繊維を含んだポリエステ
ル樹脂の層が筒状に形成される。
過程は、第5図に示すように行われる。まず円筒
1の内面上に離型材を塗布し、その上に図示して
いない供給具からガラス繊維のマツト12を供給
する。ガラス繊維のマツトは円筒1の内面に一様
に当接される。マツト12の上には、さらに硬化
性のポリエステル樹脂13が流延され、その上に
押さえロール14が当接され、これによつて、繊
維と樹脂とが円筒1の内面に押しつけられ、円筒
1の内面に沿つてガラス繊維を含んだポリエステ
ル樹脂の層が筒状に形成される。
ポリエステル樹脂層13が形成されたのち、そ
の上に硬化性のウレタン樹脂が供給具7から噴霧
される。この噴霧は、ポリエステル樹脂の硬化後
であつてもよいが、硬化完了前であつてもよい。
噴霧は、ウレタン樹脂がポリエステル樹脂13の
全面にわたつてなるべく均等に分散するように注
意して行う。噴霧されたウレタン樹脂の上には、
紙16を乗せて表面を覆い、紙を押さえて、下の
ウレタン樹脂の層が均等の厚みになるように調整
する。又はウレタン樹脂を押さえロールで押さえ
て、その表面になるべく凹凸を生じさせないよう
にする。
の上に硬化性のウレタン樹脂が供給具7から噴霧
される。この噴霧は、ポリエステル樹脂の硬化後
であつてもよいが、硬化完了前であつてもよい。
噴霧は、ウレタン樹脂がポリエステル樹脂13の
全面にわたつてなるべく均等に分散するように注
意して行う。噴霧されたウレタン樹脂の上には、
紙16を乗せて表面を覆い、紙を押さえて、下の
ウレタン樹脂の層が均等の厚みになるように調整
する。又はウレタン樹脂を押さえロールで押さえ
て、その表面になるべく凹凸を生じさせないよう
にする。
ウレタン樹脂は、硬化剤を含んでいるから、噴
霧されたのちに硬化を始め、同時に発泡する。発
泡して体積を増すとき、その表面に紙16又は押
さえロールが存在するので、発泡圧力がポリエス
テル樹脂の層13がわに向き、そのためウレタン
樹脂がポリエステル樹脂層13との間で強固な接
着を形成する。こうして、ウレタン樹脂15の発
泡層がポリエステル樹脂属13と強固に接着さ
れ、丈夫な積層管が形成される。
霧されたのちに硬化を始め、同時に発泡する。発
泡して体積を増すとき、その表面に紙16又は押
さえロールが存在するので、発泡圧力がポリエス
テル樹脂の層13がわに向き、そのためウレタン
樹脂がポリエステル樹脂層13との間で強固な接
着を形成する。こうして、ウレタン樹脂15の発
泡層がポリエステル樹脂属13と強固に接着さ
れ、丈夫な積層管が形成される。
この発明方法では、上述のような樹脂層の生
成、とくにウレタン樹脂層の生成を、円筒1を筒
軸の周りに回転させつつ、また円筒1を筒軸方向
に移動させつつ行うことができるので、発泡した
樹脂の層と繊維を含んだ非発泡の樹脂の層とから
成る積層管をムラのない一様な品質のものとし
て、また希望する長さのものとして、容易に得る
ことができる。
成、とくにウレタン樹脂層の生成を、円筒1を筒
軸の周りに回転させつつ、また円筒1を筒軸方向
に移動させつつ行うことができるので、発泡した
樹脂の層と繊維を含んだ非発泡の樹脂の層とから
成る積層管をムラのない一様な品質のものとし
て、また希望する長さのものとして、容易に得る
ことができる。
さらに、この発明方法では、ウレタン樹脂の層
の上にさらにガラス繊維を含むポリエステル樹脂
の層を形成することができる。こうして、ウレタ
ン樹脂の発泡層を中に含み、両がわにガラス繊維
を含んだポリエステル樹脂の層が存在する、サン
ドイツチ状の積層管を作ることもできる。
の上にさらにガラス繊維を含むポリエステル樹脂
の層を形成することができる。こうして、ウレタ
ン樹脂の発泡層を中に含み、両がわにガラス繊維
を含んだポリエステル樹脂の層が存在する、サン
ドイツチ状の積層管を作ることもできる。
以上は、第1図の装置を用いてこの発明方法を
実施する場合を説明したが、第2図の装置を用い
てこの発明方法を実施する場合も、同様である。
なぜならば、第1図の装置と第2図の装置とで
は、円筒が移動するか供給具が移動するかの違い
があるだけで、両者が相対的に移動する点では同
じだからである。
実施する場合を説明したが、第2図の装置を用い
てこの発明方法を実施する場合も、同様である。
なぜならば、第1図の装置と第2図の装置とで
は、円筒が移動するか供給具が移動するかの違い
があるだけで、両者が相対的に移動する点では同
じだからである。
第3図及び第4図に示した装置では、樹脂が円
筒の外がわに形成されるという点が異なるだけ
で、その他の点では第1図及び第2図の場合と同
様である。ただ、樹脂が円筒の外側に形成される
場合には、硬化とともに樹脂が収縮するので、成
形された樹脂管を円筒から外し難くなる点が異な
つている。だから、円筒を2つ割りにして、樹脂
管から外すようにすることが望ましい。すなわ
ち、第6図に示すように、円筒1を半円筒21と
22とで構成し、一方のつなぎ目23をヒンジに
し他方のつなぎ目に楔24を挿入し、ボルト25
で止めて、組立分割自在としたものを用い、樹脂
管を円筒から外す場合には、円筒を分解するよう
にすることが望ましい。
筒の外がわに形成されるという点が異なるだけ
で、その他の点では第1図及び第2図の場合と同
様である。ただ、樹脂が円筒の外側に形成される
場合には、硬化とともに樹脂が収縮するので、成
形された樹脂管を円筒から外し難くなる点が異な
つている。だから、円筒を2つ割りにして、樹脂
管から外すようにすることが望ましい。すなわ
ち、第6図に示すように、円筒1を半円筒21と
22とで構成し、一方のつなぎ目23をヒンジに
し他方のつなぎ目に楔24を挿入し、ボルト25
で止めて、組立分割自在としたものを用い、樹脂
管を円筒から外す場合には、円筒を分解するよう
にすることが望ましい。
筒としては、円筒に限らず、一端に向つてテー
パーの付されたものであつてもよい。また、断面
が円に限らず、多角形を呈するもの、すなわち角
筒であつてもよい。角筒の場合には、ロール3に
接する部分だけに断面円形の環を付設し、筒軸の
周りの回転を円滑にするのが好ましい。
パーの付されたものであつてもよい。また、断面
が円に限らず、多角形を呈するもの、すなわち角
筒であつてもよい。角筒の場合には、ロール3に
接する部分だけに断面円形の環を付設し、筒軸の
周りの回転を円滑にするのが好ましい。
筒の回転速度は、その内径又は外径の大きさに
応じて適当に定める。例えば直径が2ないし3m
の大きさの円筒の場合には10ないし30秒に1回転
するような速さが望ましい。
応じて適当に定める。例えば直径が2ないし3m
の大きさの円筒の場合には10ないし30秒に1回転
するような速さが望ましい。
繊維としては、ガラス繊維に限らず、天然繊維
又は合成繊維を用いることができる。また繊維
は、その形態が平面状のものであつても、糸状の
ものであつてもよい。ガラス繊維を例に取れば、
短かく切られた糸束、すなわちチヨツプドストラ
ンドであつてもよく、テープであつても、マツト
であつても、また織布であつてもよい。糸の場合
は、円筒1上に均等に散布すれば足りるが、テー
プ又はマツトの場合は、継目又は重ね合わせの部
分が、その他の部分と均等になるように注意しな
ければならない。
又は合成繊維を用いることができる。また繊維
は、その形態が平面状のものであつても、糸状の
ものであつてもよい。ガラス繊維を例に取れば、
短かく切られた糸束、すなわちチヨツプドストラ
ンドであつてもよく、テープであつても、マツト
であつても、また織布であつてもよい。糸の場合
は、円筒1上に均等に散布すれば足りるが、テー
プ又はマツトの場合は、継目又は重ね合わせの部
分が、その他の部分と均等になるように注意しな
ければならない。
非発泡の硬化性樹脂としては、不飽和ポリエス
テルが好適であるが、そのほか、各種の硬化性樹
脂を用いることができる。例えば、エポキシ樹
脂、フエノール樹脂等をも用いることができる。
テルが好適であるが、そのほか、各種の硬化性樹
脂を用いることができる。例えば、エポキシ樹
脂、フエノール樹脂等をも用いることができる。
発泡性の硬化性樹脂としてはウレタン樹脂を用
いる。ウレタン樹脂は、短時間のうちに発泡し、
かつ硬化を完了し、また接着力が強いので、とく
にこれを選んで用いる。ウレタン樹脂は、これを
非発泡の樹脂層上に付設するのに、噴霧によるほ
か、流延によることもできる。
いる。ウレタン樹脂は、短時間のうちに発泡し、
かつ硬化を完了し、また接着力が強いので、とく
にこれを選んで用いる。ウレタン樹脂は、これを
非発泡の樹脂層上に付設するのに、噴霧によるほ
か、流延によることもできる。
噴霧又は流延された直後のウレタン樹脂は粘度
が低いので、これを放置しても表面に大きな凹凸
を生じない。しかし、数拾秒程度の僅かな時間の
うちに粘度が急激に上昇し、それとともに発泡し
て体積を増すから、僅かな凹凸が拡大されて、大
きな凹凸を生じる場合がある。そこで、この樹脂
の表面に紙、皮膜、板又はロールを置いて表面に
余り大きな凹凸を生じさせないようにする。この
ようにしても、なお表面に凹凸を生じたときは、
凸部を削り取つて表面を平滑にする。
が低いので、これを放置しても表面に大きな凹凸
を生じない。しかし、数拾秒程度の僅かな時間の
うちに粘度が急激に上昇し、それとともに発泡し
て体積を増すから、僅かな凹凸が拡大されて、大
きな凹凸を生じる場合がある。そこで、この樹脂
の表面に紙、皮膜、板又はロールを置いて表面に
余り大きな凹凸を生じさせないようにする。この
ようにしても、なお表面に凹凸を生じたときは、
凸部を削り取つて表面を平滑にする。
とくに樹脂表面の凹凸を少なくするために、ロ
ールを用いるときは、第7図のようにするがよ
い。第7図は、円筒1の横断面を示している。第
7図は、円筒1の内面に繊維を含んだ非発泡のポ
リエステル樹脂層13を形成し、その内面にウレ
タン樹脂層15を形成した場合、その内側に腕棒
5から垂下するロール27及び28を設け、ロー
ル27及び28にエンドレスベルト29を架け渡
し、ベルト29がロール27及び28によつてウ
レタン樹脂層15を押さえつつ、内面に沿つて移
動する態様を示している。このとき、ベルト29
は弗素樹脂を被覆したものを材料に用い、またシ
リコン樹脂等の離型剤を塗布してウレタン樹脂の
付着を防ぐがよい。
ールを用いるときは、第7図のようにするがよ
い。第7図は、円筒1の横断面を示している。第
7図は、円筒1の内面に繊維を含んだ非発泡のポ
リエステル樹脂層13を形成し、その内面にウレ
タン樹脂層15を形成した場合、その内側に腕棒
5から垂下するロール27及び28を設け、ロー
ル27及び28にエンドレスベルト29を架け渡
し、ベルト29がロール27及び28によつてウ
レタン樹脂層15を押さえつつ、内面に沿つて移
動する態様を示している。このとき、ベルト29
は弗素樹脂を被覆したものを材料に用い、またシ
リコン樹脂等の離型剤を塗布してウレタン樹脂の
付着を防ぐがよい。
上述のサンドイツチ構造の積層管を作る場合、
ウレタン樹脂の発泡及び硬化が完了したのちに、
その上に非発泡の硬化性樹脂を設けようとすると
きには、樹脂を円筒の外側に付設する方法による
ことが望ましい。なぜならば、表面に付設する非
発泡の樹脂層が硬化の進行とともに収縮し、ウレ
タン樹脂に対して充分な接着力を示すこととなる
からである。
ウレタン樹脂の発泡及び硬化が完了したのちに、
その上に非発泡の硬化性樹脂を設けようとすると
きには、樹脂を円筒の外側に付設する方法による
ことが望ましい。なぜならば、表面に付設する非
発泡の樹脂層が硬化の進行とともに収縮し、ウレ
タン樹脂に対して充分な接着力を示すこととなる
からである。
この発明方法によれば、積層管を連続的に容易
に得ることができる。しかも、その積層管では、
一層が繊維で補強された非発泡の硬化性樹脂で作
られているから、耐熱性が大きく、また機械的強
度が大きい。その上に、積層管の残る一層が発泡
したウレタン樹脂から成るから、熱絶縁性のよい
ものとなつている。従つて、積層管はこれらの特
色を兼ね備えたものである。また、その製造過程
では、ウレタン樹脂の発泡力を非発泡樹脂層への
押圧力に利用したから、両樹脂層が強固に接着
し、両者の間で剥離するおそれのない良質の積層
管を得ることができる。このようにこの発明方法
は種種の利点をもたらしている。
に得ることができる。しかも、その積層管では、
一層が繊維で補強された非発泡の硬化性樹脂で作
られているから、耐熱性が大きく、また機械的強
度が大きい。その上に、積層管の残る一層が発泡
したウレタン樹脂から成るから、熱絶縁性のよい
ものとなつている。従つて、積層管はこれらの特
色を兼ね備えたものである。また、その製造過程
では、ウレタン樹脂の発泡力を非発泡樹脂層への
押圧力に利用したから、両樹脂層が強固に接着
し、両者の間で剥離するおそれのない良質の積層
管を得ることができる。このようにこの発明方法
は種種の利点をもたらしている。
こうして得られた積層管は、その直径が数メー
トルの大形のものは、これを保温容器、保温タン
クの側壁や結露防止した地下室の壁等に利用する
ことができる。
トルの大形のものは、これを保温容器、保温タン
クの側壁や結露防止した地下室の壁等に利用する
ことができる。
第1図ないし第4図は、この発明方法におい
て、筒を回転させるために用いられる装置の例を
示した斜視図又は一部切欠立面図である。第5図
は、第1図の装置を用いてこの発明方法を実施す
る態様を示した一部切欠斜視図である。第6図
は、この発明方法で用いることのできる筒の横断
面図である。第7図は、この発明方法の一過程に
おける円筒の横断面図である。
て、筒を回転させるために用いられる装置の例を
示した斜視図又は一部切欠立面図である。第5図
は、第1図の装置を用いてこの発明方法を実施す
る態様を示した一部切欠斜視図である。第6図
は、この発明方法で用いることのできる筒の横断
面図である。第7図は、この発明方法の一過程に
おける円筒の横断面図である。
Claims (1)
- 1 少くとも一端の開いた筒を筒軸の周りに回転
させつつ、筒壁上に繊維と硬化性樹脂とを供給
し、これを筒の壁面に押しつけて、筒の壁面上に
非発泡の繊維含有樹脂の筒状層を形成し、その面
上に硬化性の発泡性ウレタン樹脂を噴霧又は流延
し、その表面を他物で覆い、発泡性樹脂の発泡力
を非発泡樹脂層への押圧力としつつ硬化させるこ
とを特徴とする、積層樹脂管の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP57131029A JPS5920650A (ja) | 1982-07-26 | 1982-07-26 | 積層樹脂管の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP57131029A JPS5920650A (ja) | 1982-07-26 | 1982-07-26 | 積層樹脂管の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5920650A JPS5920650A (ja) | 1984-02-02 |
JPH0148139B2 true JPH0148139B2 (ja) | 1989-10-18 |
Family
ID=15048345
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP57131029A Granted JPS5920650A (ja) | 1982-07-26 | 1982-07-26 | 積層樹脂管の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5920650A (ja) |
-
1982
- 1982-07-26 JP JP57131029A patent/JPS5920650A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5920650A (ja) | 1984-02-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6679966B1 (en) | Liner with a tubular film that is coated with a nonwoven | |
FI66936C (fi) | Med elastomermaterial beklaedda valsar och foerfarande foer frmstaellning av dessa | |
US4923081A (en) | Storage tanks with fabricated support ribs | |
US3461009A (en) | Process of molding a tank | |
JPH0336019B2 (ja) | ||
JPH07178838A (ja) | コンクリート支柱用型枠チューブ及びその製造方法 | |
US3988103A (en) | Collapsible mandrel for making fiber tubes | |
US3197352A (en) | Method of forming rigid panels and rigid panel products | |
JPH0148139B2 (ja) | ||
US4087502A (en) | Method of making a collapsible foam mandrel | |
US3562085A (en) | Filament tape winding | |
JPH09250247A (ja) | 複合材補強コンクリート構造体 | |
JPH0132770B2 (ja) | ||
US3338271A (en) | Impervious tubular wall | |
JP3278097B2 (ja) | 管状体 | |
JP3142394B2 (ja) | 強化プラスチック管およびその製造方法 | |
JP2004174929A (ja) | 筒部材及びその製造方法 | |
JPH05200884A (ja) | 繊維強化合成樹脂複合体及びその製造方法 | |
JPH0415731B2 (ja) | ||
JPH08230058A (ja) | Frp継手の製造方法およびその装置 | |
JP3586919B2 (ja) | ゴムロール及びその製造方法 | |
JP3957014B2 (ja) | 圧力容器の製造方法 | |
JPH0141493B2 (ja) | ||
JP3118968B2 (ja) | 管状frp成形体の製造方法 | |
HU200296B (en) | Method and apparatus for producing fibre-reinforced plastic rods |