JPH0148011B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は浴室、特にホテルの浴室の洗浄、乾燥
等に用いることができる装置に関する。

〔従来の技術〕

従来、浴室の洗浄は、人による洗浄と布による
拭き取り、又は、天井固定式ノズル噴射方法が用
いられている。

しかし、人による方法では、ホテル等で、短時
間で洗浄するためには、複数の人による洗浄に頼
らなくてはならず、しかも高い壁などは、長い棒
によるか、踏台を使うなど、非常に不便かつ不経
済であつた。更に、布による拭き取り、乾燥は、
非効率的かつ非衛生的であつた。

また、固定式ノズル噴射の場合、狭い範囲につ
いてのみしか洗浄できず、そのため、多数の個所
にノズル噴射口を設置しなくてはならず、不経済
かつ非能率的であつた。

また、乾燥においても、人による布拭きは非能
率かつ非衛生的であり、人による作業は、特にホ
テル等では重労働となつていた。

〔発明が解決しようとする問題点〕

本発明は、上記問題点を解決することができ。
浴室を、容易かつ迅速に、かつ清潔に洗浄、乾燥
することができる浴室洗浄・乾燥装置を提供する
ことを目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

以下、上記問題点を解決するための手段を、添
付図に示す実施例に基づいて、具体的に説明す
る。

第１図から第３図において、１，２は天井壁Ｂ
に間隔を開けて取りつけた一対の固定筒であり、
同固定筒１，２内に吹付パイプ３，４が進退自在
に取りつけられており、各吹付パイ３，４はそれ
ぞれ、相互に伸縮する外筒３ａ，４ａと内筒３
ｂ，４ｂとから構成されている。

５，６は一端を外筒３ａ，４ａの上端に連結
し、他端を天井壁Ｂの上面に設置した回転捲胴
７，８に巻回した圧力ホースである。かかる回転
捲胴７，８は回転モータ９，１０の出力軸に固着
されている。また、１１，１２は同様に天井壁Ｂ
の上面に設置した高圧発生器であり、それぞれ回
転継手１３，１４を介して圧力ホース５，６と連
通連結している。さらに、１５，１６は洗浄液・
洗浄水切換弁であり、洗浄水配管１７（水のほ
か、湯も供給できる）と洗浄液配管１８とを選択
的に上記高圧発生器１１，１２に供給するべく設
けたものである。

なお、洗浄液配管１８はその基端を浴室Ａの側
壁１９に取りつけたポンプ付洗浄タンク２０と連
通連結している。一方、洗浄水配管１７は、第４
図に示すごとく、水道蛇口２１等の水源と連絡し
ている。

かかる構成によつて、ポンプ付洗浄液タンク２
０と蛇口２１から高圧発生器１１，１２に供給さ
れた洗浄液や水は、同高圧発生器１１，１２によ
つて高圧にされ、その後、圧力ホース５，６を介
して同ホースの先端に取りつけた噴射角度を可変
な噴射ノズル２２，２３から浴室Ａ内に強力に噴
射される。即ち、洗浄、濯ぎ及び殺菌が行われ
る。

また、回転モータ９，１０を作動させることに
よつて、圧力ホース５，６を繰出し、吹付パイプ
３，４及び噴射ノズル２２，２３を浴室Ａ内にお
いて、昇降することができる。

また、第１図及び第２図において、３０，３１
は天井壁Ｂに、下面が浴室Ａ内に開口するように
して取りつけた一対の熱風吹出口であり、同吹出
口の天井壁Ｂ上を伸延する熱風ダクト３２に分岐
ダクト３３，３４を介して連通・連結している。
なお、熱風ダクト３２はその基端側に、第６図に
示すごとく、熱風発生器３５を取付けている。

かかる構成によつて、熱風発生器３５によつて
発生した熱風は、熱風ダクト３２、分岐ダクト３
３，３４を通して浴室Ａ内に噴出され、浴室洗浄
後の浴室床面、壁面を完全に乾燥することができ
る。

さらに、第１図、第３図及び第５図において、
４０は下面を浴室Ａ内に向けて開口する換気扇付
換気口であり、同換気口４０は天井裏に設けた換
気ダクト４１を通して外部の換気装置と連絡して
おり、換気装置の作動によつて、浴室Ａ内の空気
を外部に排出することができる。

また、第１図において、５０は浴室Ａの洗場５
１に設けた排水溝であり、同溝を通して、浴室Ａ
内に噴射された洗浄水、洗浄液の使用後水または
液を浴室Ａの外部に流出することができる。

なお、第１図において、５２は浴槽を示し、第
３図及び第４図において、５３は上記機器を制御
するための操作盤を示す。

なお、操作盤５３は、ホテル利用客が過つて操
作しても作動しないように、インターロツク形式
とし、ホテル担当者による自動制御ができる。

以下、上記構成を有する浴室洗浄装置による浴
室洗浄作業について説明する。

自動制御操作により、浴室Ａ外に設置されたポ
ンプ付洗浄液タンク２０からポンプによつて洗浄
液を洗浄液供給管１８を通して洗浄液を切換弁１
５，１６に給送するとともに、蛇口２１から洗浄
水または湯を配管１７を介して切換弁１５，１６
に給送する。その後、切換弁１５，１６によつて
洗浄液のみを高圧発生器１１，１２、回転継手１
３，１４、吹付パイプ３，４を介して可変型噴射
ノズル２２，２３から浴室Ａ内に噴射する。

一方、回転モータ９，１０を駆動することによ
つて、圧力ホース５，６を繰出し、外筒３ａ，４
ａと内筒３ｂ，４ｂとを微速にて天井から浴室
Ａ、浴槽５２内まで伸延し、洗浄下降後、切換弁
１５，１６を切換え、洗浄水または湯を高圧発生
器１１，１２、回転継手１３，１４、吹付パイプ
３，４を介して可変型噴射ノズル２２，２３から
浴室Ａ内に噴射し、濯ぎ作業を行う。かかる濯ぎ
作業は、微速にて吹付パイプ３，４を縮ませなが
ら上昇、伸ばしながら下降を繰り返しながら行
う。濯ぎをした後、天井裏に設けた熱風ダクト３
２、分岐ダクト３３，３４及び熱風吹出口３０，
３１より熱風を浴室Ａ内に吹出すとともに、換気
扇付換気口４０より換気を行い、乾燥し、サイク
ルを完了する。

〔発明の効果〕

以上述べてきた構成により、本発明は、以下の
効果を奏することができる。

イ 浴室の洗浄、乾燥、殺菌からなる一連の作業
を自動的に行うことができるので、省力化を図
ることができ、また短時間で作業を完了するこ
とができる。

ロ 浴室の形状に合わせて、噴射ノズルの角度を
調整できるので、いかなる形状の浴室でも、洗
浄、濯ぎ及び殺菌を完全に行うことができる。

ハ 全体装置が天井裏に配置されているため、浴
室使用者が不快感を持つのを防止できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る浴室洗浄装置の正面断面
図、第２図は第１図―線による断面図、第３
図は第１図―線による矢視図、第４図は浴室
の天井裏部分の斜視図、第５図は同天井部分の浴
室側の斜視図、第６図は熱風発生器の概念説明図
である。 図中、１，２：固定筒、３，４：吹付パイプ、
５，６：圧力ホース、７，８：回転捲胴、９，１
０：回転モータ、１１，１２：高圧発生器、１
３，１４：回転継手、１５，１６：洗浄液・洗浄
水切換弁、１７；洗浄水配管、１８：洗浄液配
管、１９：側壁、２０：ポンプ付洗浄液タンク、
２１：水道蛇口、２２，２３：噴射ノズル、３
０，３１：熱風吹出口、３２：熱風ダクト、３
３，３４：分岐ダクト、３５：熱風発生器、４
０：換気扇付換気口、４１：換気ダクト、５０：
排水溝、５１：洗場、５２：浴槽、５３：操作
盤、Ａ：浴室、Ｂ：天井壁。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 浴室の天井面から浴室内部に向けて進退する
   吹付パイプと、同吹付パイプの下端に取付け、噴
   射角度を可変な噴射ノズルと、出口を同吹付パイ
   プの上端に連結する洗浄液・洗浄水切換弁と、同
   切換弁の入口に連結する洗浄液配管及び洗浄水配
   管とからなる浴室洗浄装置を浴室の天井裏に配設
   し、かつ天井面に熱風吹出口と換気口とを取付け
   たことを特徴とする浴室・乾燥装置。