JPH0147838B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は機械警備システムにおける警備空白を
軽減出来る防犯監視装置に関するものである。

従来の防犯監視装置では、事務所、店舖、工場
等の防犯監視装置利用者が防犯感知器及び警備開
始・解除キーを直接操作可能に配設され、これが
警備監視センター（以下警備センターという）に
通信線路を介して接続して構成されている。しか
しながら、上記警備開始・解除キーの操作は上記
防犯感知器の状態を確認した上で同キーをON
（警戒）にするという手順を取るために、例えば
扉、窓の近傍にあつて、その開閉状態を検出する
ように設置された防犯感知器は警備開始時、扉、
窓が開放の状態にあると“警報を発したままの状
態”となり、上記警備開始・解除キーをON（警
戒）させることが出来ず、その結果警備領域全域
が無警備の状態となつてしまうという欠点があつ
た。そこで、従来はこの種の誤操作警報を防止す
る目的で、誤操作信号を警備センターへ送信する
等の工夫がなされてきたが、結局、利用者が上記
警備開始・解除キーをON動作させる前に開放状
態にある窓、扉を発見しなければならず、建物の
間取りや防犯感知器の位置に不案内な利用者はそ
のまま放置して退館したり、警備センターに連絡
しただけで退館する等のために警備の空白を生じ
ることがあつた。また、退館が遅くなる場合、警
備開始・解除キーの操作を全く行わずに退館する
例も多く、警備上の問題となつていた。

本発明は上記欠点を改善するためになされたも
ので、警備領域である建物等を複数の警備区域に
分割し、利用者が防犯感知器の設置された扉や窓
が開放状態のまま警備開始・解除キーを操作して
ON（警戒）の状態にすることにより、利用者の
誤操作による無警備状態、つまり警備の空白を軽
減することが出来る防犯監視装置を提供すること
を目的としている。

以下、本発明の二実施例を図面を参照して説明
する。

第１図は本発明の一実施例を示すものであつ
て、図中、１は警備開始・解除キー、２は侵入等
の異常状態を感知して異常検知信号を発する防犯
感知器、３は上記警備開始・解除キー１及び防犯
感知器２に接続され、該警備開始・解除キー１の
操作による警備開始信号と複数に分割された各警
備区域に備えられた防犯感知器２からの異常検知
信号の発生順序に基づき、後者が前者に先立つ場
合を誤操作と判定し、これを検知することにより
誤操作信号３ａを出力する誤操作検知部、４はブ
ザー、ランプ等より成る注意喚起部、５は上記誤
操作検知部３から出力された誤操作信号３ａを受
信し上記注意喚起部４を駆動する注意喚気部駆動
部、６は上記警備開始・解除キー１、防犯感知器
２及び誤操作検知部３にそれぞれ接続された区域
選択部であり、上記誤操作検知部３から誤操作信
号３ａを入力する時は上記防犯感知器２からの異
常検知信号を保留し、該異常検知信号を発してい
る防犯感知器２を含む警備区域を特定し、それ以
降は特定されない警備区域に属する防犯感知器２
により、或いは上記誤操作信号３ａを入力しない
時は防犯感知器２のいずれかにより、侵入等の異
常状態を感知して異常検知信号が発せられると、
該区域選択部６はこれを受けて警報信号６ａを出
力するように構成されている。７は上記区域選択
部６及び誤操作検知部３に接続された通信制御部
であつて、上記警報信号６ａ及び誤操作信号３ａ
を入力し、両信号６ａ，３ａを図示しない警備セ
ンターへ送出するべく制御するように構成されて
いる。

以上の構成を備えた本発明の一実施例による防
犯監視装置において、まず該装置の利用者が警備
開始・解除キー１をON（警戒）の状態にセツト
することにより警備開始信号を出力すると、いず
れの防犯感知器２も異常検知信号を発していない
場合には、誤操作検知部３は誤操作を検知せず、
誤操作信号３ａを出力しない。そこで、区域選択
部６は誤操作信号３ａの入力が無いので、それ以
降、防犯感知器２のいずれかが侵入等の異常状態
を感知して異常検知信号を出力するとき該異常検
知信号を入力し、通信制御部７を介して図示しな
い警備センターへ警報信号６ａを送出する。一
方、防犯感知器２のいずれかが利用者の誤操作に
よつて既に異常検知信号を発していると、誤操作
検知部３はその誤操作を検知して誤操作信号３ａ
を出力し、該信号３ａを受信した注意喚起部駆動
部５はブザー、ランプ等の注意喚起部４を駆動し
て警報を発し人の注意を喚起する。同時に、上記
誤操作信号３ａを入力した区域選択部６は当該防
犯感知器２からの異常検知信号を保留し、該異常
検知信号を発している防犯感知器２を含む警備区
域を特定し、それ以降は特定されない警備区域に
属する防犯感知器が侵入等の異常状態を感知して
異常検知信号を発すると、上記区域選択部６はこ
れを入力して警報信号６ａを通信制御部７に送出
する。該通信制御部７は上記誤操作検知部３より
誤操作信号３ａを受けると、先づこれを警備セン
ター（図示せず）へ送出し、その後、上記区域選
択部６からの警報信号６ａを上記警報センターへ
送出するように制御する。

以上の如く、本発明の一実施例によれば利用者
が不注意に誤操作しても、ランプ、ブザーなどの
警報で操作の再実施を促し、万一利用者が再実施
を怠つた場合でも警備領域全域が無警備の状態に
はならず、しかも警備が不完全であることを警備
センターに通報できるので、機械警備システムの
確実性を著しく向上させることが出来る。

第２図は本発明の他の実施例を示すものであつ
て、図中、第１図と同一符号は同一部分、又は相
当部分を示し、その詳細な説明を省く。

図において、８は予め設定された時刻に警備開
始信号を出力するタイマー、９は一入力端に上記
タイマー８の出力信号を、他入力端に上記警備開
始・解除キー１の出力信号をそれぞれ入力して論
理和を取つて上記誤操作検知部３及び区域選択部
６に出力するORゲートである。

以上の構成を備えた本発明の他の実施例による
防犯監視装置において、利用者が退館時に警備開
始・解除キー１を操作することにより、それ以降
防犯感知器２のいずれかが異常検知信号を発する
と、区域選択部６は警報信号６ａを通信制御部７
を介して図示しない警備センターに送信する。一
方、利用者が操作を怠り退館すると、予め設定し
た時刻にタイマー８が起動し、ORゲート９を介
し警備開始信号を出力する。これ以降、防犯感知
器２のいずれかが異常検知信号を発すると、警報
信号が手動キー操作同様の手順で警備センターに
出力される。しかしタイマー８が起動し、警備開
始信号が出力される時点で、既に防犯感知器２の
いずれかが異常検知信号を発していると、誤操作
検知部３が警備開始の異常を検知し、該操作信号
３ａを通信制御部７を介して警備センターへ送信
する。それと同時に、区域選択部６は防犯感知器
２からの異常検知信号を保留し、該異常検知信号
を発している防犯感知器２を含む警備区域を特定
し、それ以降は特定されない警備区域に属する防
犯感知器２が侵入等の異常状態を感知して異常検
知信号を発すると、警報信号６ａを通信制御部７
を介して警備センターへ送出する。

以上の如く、本発明の他の実施例では、利用者
が警備開始・解除キーの操作を怠つてもタイマー
等の使用により確実に警備が実施され、万一実施
が不完全な場合には、異常セツトであることが警
備センターに自動的に通報される。

以上説明した通り、本発明によれば警備領域を
複数の警備区域に分割し、かつ誤操作検知手段と
区域選択手段を設けることにより、警備開始操作
が不完全であつても、防犯感知器が異常検知信号
を発していない警備区域をON（警戒）の状態に
することができ、その結果機械警備システムの確
実性、信頼性を著しく向上させることが出来ると
いう大なる実用的効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図はそれぞれ本発明の各実施例を
示す防犯監視装置のブロツク構成図である。 １……警備開始・解除キー、２……防犯感知
器、３……誤操作検知部、４……注意喚起部、５
……注意喚起部駆動部、６……区域選択部、７…
…通信制御部、８……タイマー、９……ORゲー
ト。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 警備領域内に配設された防犯感知器により異
   常状態の発生が感知され異常検知信号が発せられ
   た時に警報信号を警備監視センターに伝送させて
   成る防犯監視装置において、 整備領域を複数の警備区域に分割し、上記防犯
   感知器から異常検知信号が入力中に警備開始信号
   の入力があつた場合には誤操作と判定し、誤操作
   信号を出力する誤操作検知手段と、 上記異常検知信号を発している防犯感知器を含
   む警備区域を特定する区域特定手段とを設けるこ
   とにより、 上記誤操作信号の出力で上記警報信号の送出を
   保留させ、上記区域特定手段で特定されない警備
   区域の防犯感知器が警備開始信号の出力された時
   点以降に異常検知信号を発した場合、警報信号を
   警備監視センターに送信させるように構成したこ
   とを特徴とする防犯監視装置。