JPH0144974B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はガス、石油、電気等を熱源とし、浴槽
等への自動給湯、追焚を行う給湯機に関するもの
である。

従来例の構成とその問題点 従来、この種の給湯、追焚システムは第１図に
示すように構成されている。

器具本体１内に強制通水型熱交換器２（以下、
熱交２とする）と自然循環型熱交換器３（以下、
熱交３とする）を設け熱交３の循環パイプ４を介
して浴槽５に接続してある。

熱交２の出湯口は温度検出器８を構成後、器具
外で分割（設置工事の時点で実施）され給湯栓
６、給湯栓７（浴槽５に臨むように構成する。）
を取付ける構成である。

燃料は入口部９から供給され、熱交２、熱交３
に対応して設けられる加熱器１０、加熱器１１に
て発熱動作を行う。又それぞれの燃料供給系には
燃料制御器１２、燃料制御器１３を構成してい
る。１４は設定器、１５は制御部である。設定器
１４は遠隔設置構成もある。

熱交２によつて浴槽５に落し込み給湯を行う場
合、給湯栓７を開栓すると燃焼制御器１２によ
り、加熱器１０に燃料が供給され、設定器１４に
応じた湯温になるように温度検知器でフイードバ
ツクされ加熱量を制御する。

この時、浴槽５は開放状態であり、放熱ロスが
大きく、又熱交３からも放熱し省エネ性に大きな
課題を持つ。又入浴中にこの動作を行つて落し込
み追焚をした場合、高温湯落し込みとなるため、
安全性の問題と不快感が発生する。

次に熱交３で追焚する場合は自然循環加熱とな
り、浴槽５での湯の吹き出し流速が遅く、浴槽５
内の上下の温度差が大きくなり、不快感つ原因と
なつている。自然循環であるために器具本体１と
浴槽５と設置条件が制約されて自由度が少ない。

又二熱源であるため、近年のような大能力化
（給湯能力：16号以上32000kcal／hr、追焚能力：
10000〜12000kcal／hr）時代のコンパクト化には
限界があり、省スペース化に対し課題を残してい
る。

発明の目的 本発明はこのような従来の欠点を除去するもの
で、落し込み給湯による放熱ロス、追焚時の不均
一性による不快感の防止及び設置の自由度を高め
ると共にコンパクト化を実現することを目的とす
るものである。

発明の構成 この目的を達成するために本発明は強制通水型
熱交換器の出口部を器具本体内で分割し、注湯回
路を介しポンプ等を内蔵した強制循環型の往路側
通水路に設ける給水管に供給し通水路内の温度を
検出する構成とし、通水路に高圧吐き出し口とベ
ンチユリー部を形成し、給水管より湯と共に空気
を吸引し浴槽湯とミキシングし噴出する構成であ
る。それらの制御を温度検出器、制御部、設定器
で負荷に応じて制御するものである。

落し込み給湯の場合、設定器と制御部によつて
設定に応じた湯が注湯回路より通水路に注湯され
浴槽内に落し込み給湯される。この場合浴槽は密
閉状態にできるため放熱ロスを防止することがで
き省エネ効果を得る。

又追焚時例えば浴槽湯温を少し高くする時は注
湯回路より高温湯（80〜95℃）を通水路に注湯す
ることで達成できる。

そのとき通水路復路側はポンプ等で吐き出され
る高圧の浴槽湯（35〜40℃）と高温湯がベンチユ
リー部でミキシングされる。又ベンチユリー負圧
作用によつて給水管より空気を吸引しミキシング
を一層効果的に行い浴槽内に噴出する。従つて浴
槽内は常に均一加熱となり不快感を防止する状態
に保たれる効果を有し安全性も優れたものとな
る。

実施例の説明 以下、本発明の実施例を第２図を用いて説明す
る。

第２図において、器具本体１６内に強制通水型
熱交換器１７（以下熱交１７とする）を設け、出
口部に温度検出器（TB）２２を構成した後、器
具本体１６内で分割し、一方を器具外の出湯回路
に設ける給湯栓２３（場合によつては複数にな
る）に他方を弁駆動部１９を備える注湯管１８を
介し、ポンプ２４内蔵の強制循環型の通水路２５
の復路側のベンチユリー部３３の絞り部３４に設
ける給水管２１に臨ませる構成である。ベンチユ
リー部３３には高圧の吐き出し口３５を臨ませて
あり、往路入口側には温度検出器（TA）３１を
構成し、往復路は浴槽２６と接続してある。給湯
管２１の高さは浴槽２６より高く構成するもので
あり、熱交１７には加熱器２７が対応して設けら
れている。

燃料供給口３１より供給される燃料は燃焼制御
器３２、設定器２９、制御部３０により、負荷に
応じて制御され、前記加熱器２７で発熱する構成
である。設定器２９は遠隔設置も可能で２０は注
湯口である。

この構成によつて、浴槽２６に落し込み給湯す
る場合、次のようになる。

目的とする給湯温度（40〜45℃）に設定器２９
で設定し、オンすると、弁駆動部１９が開とな
る。同時に熱交１７に水が動き燃料が加熱器２７
に供給され熱交換作用を開始する。温度制御は温
度検出器（TB）２２と制御部３０、燃焼制御器
２９によつて、フイードバツク制御される。

熱交１７を出湯した湯は注湯管１８を介し、注
湯口２０より給水管２１内に自然落下し通水路２
５より密閉した状態の浴槽２６内の溜められる作
用を得ることが可能となり放熱ロスも防ぐことが
できる。又通水路２５は従来のように加熱型の熱
交換構成でないため、断熱構成をほどこすことも
可能で放熱ロス防止効果を更に向上し、省エネ性
に優れた給湯を達成できるものである。

又、追焚する場合は設定器２９で高温設定にす
ることで通水路２５より加熱追焚することが実現
できる。この時、ポンプ２４を駆動させること
で、浴槽２６内の湯と高温湯をベンチユリー部３
３において吐き出し口３５の噴出エネルギーで均
一混合する作用となると共に絞り部３４の負圧作
用によつて給水管２１より空気を吸引する作用と
なり一層混合作用を促進する効果となり、入浴中
においても快適で安全な追焚効果を得ることとな
り、使い勝手面で優れたものとなる。又高温給湯
をオフしてポンプ２４の駆動のみでも空気吸引に
よる泡効果を得ることとなり使い勝手を更に充実
するものである。

これらの効果（機能）を一熱源で可能とするこ
とでコンパクト化を十分達成できると言える。

発明の効果 以上のように本発明の給湯機によれば一つの熱
源と、空気吸引を付加したミキシング作用の強制
循環型の通水路を一体化することで、省エネ性均
一加熱による快適性の実現と安全性の保障及びコ
ンパクト化の可能を達成するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の複合給湯機の構成図、第２図は
本発明の一実施例である給湯機の構成図である。 １６…器具本体、１７…強制通水型熱交換器、
１８…通水管、１９…弁駆動部、２１…給水管、
２２…温度検出器（TB）、２５…強制循環型の
通水路、２７…加熱器、２９…設定器、３０…制
御部、３１…温度検出器（TA）、３２…燃料制
御器、３３…ベンチユリー部、３４…絞り部、３
５…吐き出し口。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 器具本体に強制通水型熱交換器と温度検出器
   （TA）を備える強制循環型の通水路を具備し、
   前記強制通水型熱交換器の出力側に温度検出器
   （TB）を設けた後に器具本体内で分割し、一方
   を器具外の出力回路に他方を強制的に開閉する弁
   を備える注湯管を介し、前記通水路に設ける給水
   管に注湯する注湯回路を構成するもので、前記通
   水路の復路側に高圧吐き出し口を形成すると共に
   ベンチユリー部を構成し、前記ベンチユリー部の
   絞り部に前記給水管を形成せしめ、前記温度検出
   器（TA）、（TB）で検出し、注湯負荷に応じて
   前記強制通水型熱交換器の加熱量を制御する手段
   を具備する給湯機。