JPH0144931Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、タイマー運転により燃焼開始後一定
時間にて運転停止状態となる室内開放型燃焼機の
タイマー表示装置に関するものである。

予め設定した時間に達すると燃焼を開始させ
る、いわゆるONタイマーを備えた室内開放型燃
焼機において、タイマー動作で燃焼を開始した場
合、燃焼機の排気が室内に放出されることから、
燃焼開始後一定時間にて運転を停止させ、室内換
気を行なうことが必要である。そこで、この目的
で燃焼開始から一定時間にて燃焼運転を停止させ
る、いわゆるOFFタイマーが設けられているが、
従来のものではこの燃焼運転の残り時間が判断で
きないという問題があつた。

第１図は室内開放型燃焼機の従来のタイマー装
置のツマミ部分を示し、第２図は同タイマー装置
のタイマー動作のチヤートである。これら第１図
及び第２図に示すように、ONタイマーで予め設
定した時間が経過した後、燃焼運転をONさせる
が、この燃焼運転を長時間続けると排気が室内に
充満するので、OFFタイマーで燃焼開始から一
定時間経過した時点で燃焼運転を停止させてい
る。ところが、この燃焼運転時間はONタイマー
設定時間に比べて短かく、従つて第１図に示すよ
うなタイマーツマミＴの表示Ｄだけでは、燃焼運
転開始からどの位たつたのか、残りの燃焼運転時
間はどの位か等が、分りにくいという問題があつ
た。

本考案は上記の点に鑑みてなしたものであり、
燃焼運転の残量時間を表示するタイマー表示装置
を設けることによつて上記問題を解決したもので
ある。

以下、本考案の一実施例を前記以下に基いて詳
細に説明する。

第３図は本考案に係る燃焼機のタイマー表示装
置のタイマーツマミ部分を示したものであり、こ
の第３図に示す如くタイマーツマミＴの周縁部に
ONタイマーの設定時間表示部D₁の他に、OFFタ
イマーの燃焼運転時間を示す表示部D₂が設けて
ある。この燃焼運転時間表示部D₂は第４図に示
す如く、例えば６個の発光ダイオード１〜６から
成り、順次点灯表示するようになつている。な
お、この実施例では、発光ダイオード１〜６から
成る燃焼運転時間表示部D₂をタイマーツマミＴ
の周縁部に設けているが、このタイマーツマミＴ
の周縁部は第１図のようにして、燃焼運転時間表
示部D₂を燃焼機のパネル面の他の個所に独立さ
せて設けてもよい。

第５図は本考案に係るタイマー表示装置の表示
回路の一例を示し、１〜６は発光ダイオード、７
は商用電源、８ａ及び８ｂは制御リレー及びその
接点、９は接点９ａ，９ｂ，９ｃ、コモン端子９
ｄ及びタイマーモータ１０を有するタイマー
（ONタイマー）、１１はダイオード、１２ａ及び
１２ｂはリレー及びその接点、１３はコンデン
サ、１４は負荷、１５ａ及び１５ｂはフオトカプ
ラーのダイオード側及びトランジスタ側、１６〜
２９は抵抗、３０，３１はトランジスタ、３２は
電子回路電源、３３はコンデンサ、３４はストツ
プ入力回路、３５はリセツト入力回路、３６は発
振回路、３７はICカウンタ等から成る分周回路
で、第１段分周器から第６段分周器までを内蔵し
ている。３８ａ〜３８ｆは上記各分周器にそれぞ
れ対応して設けられた出力回路で、各分周器の出
力端子に接続され、その出力端子が「Ｈ」レベル
になつた時、これに接続された発光ダイオードを
発光させる。３９はリレー制御用の出力回路でで
ある。４０は制御回路を示すが、この表示回路の
動作は次の通りである。

なお、発振回路３６及び分周回路３７は燃焼開
始後の経過時間を計時する計時手段を構成し、出
力回路３８ａないし３８ｆは燃焼運転時間表示部
（オフタイマー残量時間表示部）D₂における発光
ダイオードの点灯個数を制御する点灯制御手段を
構成する。

まず、タイマー制御回路４０に運転開始信号が
入力されると、制御リレー８ａの接点８ｂがON
となり、ONタイマー９のコモン接点９ｄに電源
７が供給される。第３図に示すタイマーのツマミ
Ｔを適当なタイマー時間に設定すると、タイマー
が作動を開始する。このONタイマー９の作動中
においては接点９ａ，９ｂが共に開成し、コモン
接点９ｄと接点９ｃが接続状態にあるので、タイ
マーモータ１０は回転するがタイマー接点９ａか
ら直接負荷１４への通電は遮断されている。制御
リレー１２ａは、電子回路側の出力回路３９が
「Ｈ」の時のみONする。よつて、上記条件では
リレー接点１２ｂはOFFしているため、負荷１
４への通電は遮断されている。

なお、タイマー設定が連続位置の場合、リレー
接点９ｄはON位置にあるから、出力はリレー接
点１２ａの接点１２ｂを介することなく直接負荷
１４に通電される。

さて、タイマーツマミＴがON位置に来ると、
即ち、ONタイマー９の動作が完了した場合、コ
モン接点９ｄと接点９ｂとが接続されるのでダイ
オード１１に通電され、ホトカプラのダイオード
側１５ａに通電されトランジスタ１５ｂ側が導通
状態となる。このため、トランジスタ３０が非導
通となり、ストツプ入力回路３４、リセツト入力
回路３５への入力信号が「Ｈ」レベルとなる。よ
つて、ストツプ入力回路３４は発振回路３６を動
作させると共に、リセツト入力回路３５は分周回
路３７をリセツトする。

上記発振回路３６からの出力は分周回路３７に
入力され、出力回路３９は「Ｈ」レベルとなり、
トランジスタ３１がONするので、リレー１２が
ONし負荷１４に通電される。一方、分周回路３
７はその第１段分周器が分周動作を行うが動作中
第１段分周器の出力端子は「Ｈ」レベルとなり、
これり接続された出力回路３８ａを駆動して発光
ダイオード１を点灯させる。他のダイオード２〜
６はすべて消灯と成る。

第１段分周器がタイムアツプすれば、発光ダイ
オード１は点灯状態を維持し、第２段分周器が動
作を開始し、第２段分周器の出力端子を「Ｈ」レ
ベルとする。このため、当該出力端子に接続され
た出力回路３８ｂが駆動され発光ダイオード２も
点灯する。以後、第３段、第４段…分周器がタイ
ムアツプしてゆき、発光ダイオード３，４…を順
次点灯していく。

第５段分周器がタイムアツプし、最終段分周器
即ち第６段分周器６が動作を開始すると、第６段
分周器の出力端子が「Ｈ」レベルとなり、他の出
力回路３８ａ〜３８ｅへの入力を「Ｌ」レベルと
してダイオード１〜５を消灯すると共に、出力回
路３９への入力信号を「Ｌ」レベルとする。この
ため、トランジスタ３１はOFFし、リレー１２
ａの接点１２ｂをOFFして、負荷１４への通電
を遮断し、運転停止状態とする。

ここで、タイヤーのツマミＴが運転停止位置に
来ると、タイマー９の接点９ｂ，９ｃも開成し、
タイマーモータ１０の回転を停止すると同時にダ
イオード１５ａへの通電を停止する。従つて、ト
ランジスタ３０がONし、ストツプ入力回路３
４、リセツト入力回路３５への入力が「Ｌ」レベ
ルとなり、発振回路３４の発振を停止すると共に
分周回路３７をリセツトする。これにより、分周
回路３７の出力はすべて「Ｌ」となり、発光ダイ
オード６も消灯する。

以上のように、本考案は設定可能なオンタイマ
ー時間に比して相当短時間のオフタイマー時間を
複数の自己発光型表示素子によつて、視覚的に解
り易いように区分して表示するオフタイマー時間
表示装置を設けたものであるから、タイマー運転
にて燃焼を開始した後の燃焼残量時間や経過時間
等が一目瞭然で便利である。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の燃焼機のタイマー装置のツマミ
部分の正面図、第２図は同タイマー装置のタイマ
ー動作のチヤート、第３図は本考案に係る燃焼機
のタイマー装置のツマミ部分の正面図、第４図は
同タイマー表示装置の拡大図、第５図は同タイマ
ー表示装置の表示回路図である。 １〜６……発光ダイオード、９……タイマー、
１４……負荷、３７……分周回路、３８ａ〜３８
ｆ，３９……出力回路。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 所定時間後の燃焼開始を設定するオンタイマー
   機能と、オンタイマー機能により燃焼開始後一定
   時間にて運転停止状態とするオフタイマー機能と
   を有し、上記一定時間は設定可能なオンタイマー
   時間に比して相当短時間である室内開放型燃焼機
   において、 複数の自己発光型表示素子を連続的に並べて、
   上記一定時間に対応させたオフタイマー残量表示
   装置と、燃焼開始後の経過時間を計時する計時手
   段と、この計時手段の出力に基づいて上記複数の
   自己発光型表示素子の点灯個数を当該経過時間に
   対応させて制御する点灯制御手段とを具備した燃
   焼機のタイマー表示装置。