JPH0144822Y2 - - Google Patents

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JPH0144822Y2
JPH0144822Y2 JP1984144005U JP14400584U JPH0144822Y2 JP H0144822 Y2 JPH0144822 Y2 JP H0144822Y2 JP 1984144005 U JP1984144005 U JP 1984144005U JP 14400584 U JP14400584 U JP 14400584U JP H0144822 Y2 JPH0144822 Y2 JP H0144822Y2
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plate
pivot point
spring
zigzag spring
opening
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JP1984144005U
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、特に携帯用のカセツトテープレコー
ダー等のような使用スペースの狭小な個所に設け
られるのに好適な板状ジグザグばねに関する。
(従来技術とその問題点) 携帯用のカセツトテープレコーダー等には、そ
の性格上サイズを可及的に小型化すべきという課
題があるが、一方、通常のカセツトテープのサイ
ズは規格化されているため、該カセツトテープを
収納しうるスペースは絶対的に確保する必要があ
る。
よつて、コンパクトな大きさとするためには、
他の機構部分を極力スペースをとらないものとす
ることが要求されていた。
しかしながら、従来の携帯用カセツトテープレ
コーダーにおけるカセツトテープの出し入れのた
めの開閉装置にあつては、開閉蓋に回転力を付与
するためのばね機構が場所をとり、その分だけケ
ース本体のサイズが大きくなるという問題があつ
た。
一方、従来在存するジグザグばねは、例えば
「ばねの設計第2版(昭和53年、丸善株式会社発
行)」第231頁に示される如く線材から形成されて
いるが、このように線材から加工した場合、フオ
ーミング加工となるため形状的に細密ばねとな
り、正確な寸法が出しにくく、また荷重のばらつ
きや、長期使用での経時変化による永久歪み等が
発生しやすいという欠点を有していた。
(考案の目的) 本考案はかかる従来の問題点に鑑みて開発され
たものであり、使用荷重が一定で経時変化がなく
狭い場所でも有効に適用しうる板状ジグザグばね
を提供することを目的とする。
(問題点を解決するための手段) 上記目的を達成するため、本考案においては、
薄肉の弾性板からフオートエツチング加工により
同一幅で、面外方向に折曲することなく同一面内
でジグザグ状に形成されたばね本体の両端にフツ
ク部が各々設けられ、該各フツク部にフツク孔が
形成されてなる板状ジグザグばねを特徴とするも
のである。
(実施例) 以下、本考案の好適な実施例を図面により説明
する。
第1図乃至第2図は本考案の一実施例を示すも
のであり、第1a図に示す如く本実施例に係る板
状ジグザグばね1は、ジグザグ状に形成されたば
ね本体2の両端にフツク部3,3が各々設けら
れ、該各フツク部3,3には各々略中央部にフツ
ク孔4,4が形成された、弾性体からなる薄肉板
状のものである。
板状ジグザグばね1は、大型のステンレス板か
らフオートエツチング加工により同一幅で、面外
方向に折曲することなく同一面内で成形されるも
のであり、加工時には、該大型のステンレス板に
同一物を複数個同時加工しうるようになつてい
る。
第2図は、かかる構成からなる板状ジグザグば
ね1を携帯用のカセツトテープレコーダーの開閉
装置に適用した例を示すものであり、図中5はカ
セツトテープレコーダーのケース本体、6は開閉
蓋である。
開閉蓋6は、ケース本体6の開口6a側の下端
に回転軸7により回動自在に枢着されており、該
回転軸7は、ケース本体5の幅方向(第2図中紙
面と直交方向)に沿つて連続して設けられてい
る。
ケース本体5の一方の側壁部8には、その下端
近傍に薄板状の支持プレート9が固着され、該支
持プレート9には、第1枢支点10が設けられて
いる。
また、前記側壁部8に対向する前記開閉蓋6の
側壁部11には、その高さ方向の中央部より若干
下側位置に第2枢支点12が設けられており、前
記第1枢支点10と第2枢支点12との間に本実
施例に係る板状ジグザグばね1が装架されてい
る。
即ち、板状ジグザグばね1の両端フツク部3,
3のフツク孔4,4に第1枢支点10及び第2枢
支点12が枢着され、板状ジグザグばね1が開閉
蓋6の回転に連動するように構成されている。
しかして、開閉蓋6が第2図に示す全開位置か
ら、回転軸7を回転中心として図中反時計回り方
向に回転して、全閉位置に到るまでに、板状ジグ
ザグばね1は圧縮方向の変位を行う。
即ち、第2枢支点12は回転軸7を回転中心と
する円軌道上を移動し、また第1枢支点10は不
動であるから、第1枢支点10と第2枢支点12
との間の距離は、第2枢支点12の移動につれて
変化し、第2枢支点12が回転軸7と第1枢支点
10を結ぶ線の延長線上に位置したときが、第1
枢支点10との距離が最小となり、該位置から全
開位置もしくは全閉位置に近づくにつれて、第1
枢支点10との距離は大きくなつていく。
よつて、板状ジグザグばね1は、全開位置もし
くは全閉位置にあるときは、第1a図に示す状態
であるがその中間の上記位置にきたときは最も大
きく圧縮変位して第1b図に示す状態となる。
しかして、かかる圧縮変位量の移動と、該圧縮
変位により発生する弾発力Eの作用方向の変動と
により、開閉蓋6に上記中間位置を境として各々
開方向もしくは閉方向の付勢力を付与して開閉操
作が行いうるようになつている。
上記した如く、本実施例に係る板状ジグザグば
ね1においては、フオートエツチング加工により
正確な寸法精度を確保することができ、小型でも
性能が均一化する。
また、大型板に同一物を同時加工しうるので、
多量生産が可能であり、フオーミング加工による
従来のジグザグばねに比較して生産性が向上す
る。
さらに、同一面内で板状に成形されているため
面内方向の断面性能が高く、使用荷重が正確に一
定化し、また、経時変化のおそれもなくなる。
また、上記の如く携帯用のカセツトテープレコ
ーダー等に適用した場合に、面外方向に折曲する
ことなく同一面内で薄肉状に形成してあるためば
ねの板厚に近いような幅の狭い側壁部にでもコン
パクトに装着でき、かつ従来のねじりばねやコイ
ルばね等に比較して同等以上の性能を発現しうる
ので、かかる狭い場所への利用に最適で、装置全
体の小型化に寄与しうる。
なお、使用荷重の大小の設計条件は、第1a図
に示すばね本体2の板巾lを調整すれば任意に設
定可能である。
次に、第3図は板状ジグザグばね1の保護プレ
ート13を示すものであり、該保護プレート13
は、前記板状ジグザグばね1の外形に対応して成
形されたプレート本体14の両端に第1取付孔1
5及び第2取付孔16が形成されている。
第1取付孔15は、第2図に示した第1枢支点
10に回転可能に取着される一方、第2取付孔1
6は、長孔形状に成形されて前記第2枢支点12
に対して回動可能で、かつ軸線方向に摺動可能に
取着されるものである。
しかして、該保護プレート13を用いる場合
は、板状ジグザグばね1の両端のフツク孔4を保
護プレート13の第1取付孔15及び第2取付孔
16と重合させ、各々第1枢支点10及び第2枢
支点12に枢着する。
よつて、板状ジグザグばね1は、保護プレート
13と重合されることにより面外方向の動きを拘
束され、座屈のおそれや荷重損失の防止という点
でより有効となる。
なお、保護プレート13は変形不能であるが、
前記第2枢支点12側の第2取付孔16が長孔形
状になつているため、第2枢支点8は該第2取付
孔16内を摺動し、ジグザグばね1の変位を吸収
しうるようになつている。
(考案の効果) 上記した如く、本考案に係る板状ジグザグばね
においては、寸法精度が正確で、一定の使用荷重
を確保でき、経時変化のおそれがなく、さらに同
一面内で薄肉に成形されているため狭いスペース
にコンパクトに収納しうる等の種々の有用な効果
を奏しうる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本考案の一実施例を示し、
第1図は板状ジグザグばねの構成を示す概念図、
第2図は該板状ジグザグばねを用いた開閉装置の
全体概念図、第3図は保護プレートの構成を示す
概念図である。 1……板状ジグザグばね、2……ばね本体、3
……フツク部、4……フツク孔、5……ケース本
体、6……開閉蓋、7……回転軸、10……第1
枢支点、12……第2枢支点、13……保護プレ
ート。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 薄肉の弾性板からフオートエツチング加工によ
    り同一幅で、面外方向に折曲することなく同一面
    内でジグザグ状に形成されたばね本体の両端にフ
    ツク部が各々設けられ、該各フツク部にフツク孔
    が形成されてなることを特徴とする板状ジグザグ
    ばね。
JP1984144005U 1984-09-22 1984-09-22 Expired JPH0144822Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1984144005U JPH0144822Y2 (ja) 1984-09-22 1984-09-22

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JP1984144005U JPH0144822Y2 (ja) 1984-09-22 1984-09-22

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Publication Number Publication Date
JPS6158746U JPS6158746U (ja) 1986-04-19
JPH0144822Y2 true JPH0144822Y2 (ja) 1989-12-25

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JP1984144005U Expired JPH0144822Y2 (ja) 1984-09-22 1984-09-22

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JP2009177769A (ja) * 2007-05-18 2009-08-06 Strawberry Corporation スライド装置並びにスライド装置を用いた電子機器

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JPS6158746U (ja) 1986-04-19

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