JPH0144745Y2 - - Google Patents
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- JPH0144745Y2 JPH0144745Y2 JP13127684U JP13127684U JPH0144745Y2 JP H0144745 Y2 JPH0144745 Y2 JP H0144745Y2 JP 13127684 U JP13127684 U JP 13127684U JP 13127684 U JP13127684 U JP 13127684U JP H0144745 Y2 JPH0144745 Y2 JP H0144745Y2
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- ATJFFYVFTNAWJD-UHFFFAOYSA-N Tin Chemical compound [Sn] ATJFFYVFTNAWJD-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
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Description
【考案の詳細な説明】
産業上の利用分野
本考案は、機械駆動式の過給機を備えた内燃機
関における過給圧制御装置に関する。
関における過給圧制御装置に関する。
従来の技術
一般にスーパチヤージヤと呼ばれる機械駆動式
過給機は、内燃機関の吸気通路にルーツ型、ベー
ン型等の容積型ポンプを備えている。これらのポ
ンプはその内部にロータを有し、これらのロータ
の内燃機関の出力軸にプーリおよびベルトを介し
て連結されていて、エンジン駆動力によりロータ
が回転することにより、エンジンに導入される吸
気が過給されるのである。この種の機械駆動式過
給機は、エンジンの回転数に対応した回転数で回
転されるので、過給圧が排気タービン式過給機の
ように排気圧に影響されず、従つてエンジン回転
数に対応した過給圧が得られるという利点があ
る。
過給機は、内燃機関の吸気通路にルーツ型、ベー
ン型等の容積型ポンプを備えている。これらのポ
ンプはその内部にロータを有し、これらのロータ
の内燃機関の出力軸にプーリおよびベルトを介し
て連結されていて、エンジン駆動力によりロータ
が回転することにより、エンジンに導入される吸
気が過給されるのである。この種の機械駆動式過
給機は、エンジンの回転数に対応した回転数で回
転されるので、過給圧が排気タービン式過給機の
ように排気圧に影響されず、従つてエンジン回転
数に対応した過給圧が得られるという利点があ
る。
しかしながら、このような機械駆動式過給機を
装備したエンジンにあつては、過給圧がエンジン
回転数に対応するとはいつても、容積型ポンプを
使用して過給している為、空気密度が薄くなる高
地では吸入空気の質量が低下し、エンジンの出力
が低下するという問題があつた。高地でのエンジ
ンの出力を向上させようとして過給圧を高めに設
定すると、低地では過給圧が過大になりすぎ、及
入効果が向上する反面実圧縮比も高くなり、ノツ
キングの影響で出力アツプが実質上望めないとい
う問題がある。
装備したエンジンにあつては、過給圧がエンジン
回転数に対応するとはいつても、容積型ポンプを
使用して過給している為、空気密度が薄くなる高
地では吸入空気の質量が低下し、エンジンの出力
が低下するという問題があつた。高地でのエンジ
ンの出力を向上させようとして過給圧を高めに設
定すると、低地では過給圧が過大になりすぎ、及
入効果が向上する反面実圧縮比も高くなり、ノツ
キングの影響で出力アツプが実質上望めないとい
う問題がある。
なお、過過給を防止するために、エンジンの吸
気通路に過給機をバイパスする通路を設け、この
バイパス路にエンジン負荷に応じて開閉するバイ
パス弁を設け、エンジンの運転条件に応じて過給
圧を制御するようにした過給圧制御装置が提案さ
れている(例えば特公昭41−8081号)。しかしな
がら、この種の過給圧制御装置は、空気密度の薄
い高地におけるエンジンの出力アツプを補償する
ものではなく、また断熱圧縮された高温の吸入空
気を吸入側にバイパスして再度過給する為、吸気
の温度上昇が大きくノツキングを生じやすくな
り、出力ダウンにつながるおそれもある。
気通路に過給機をバイパスする通路を設け、この
バイパス路にエンジン負荷に応じて開閉するバイ
パス弁を設け、エンジンの運転条件に応じて過給
圧を制御するようにした過給圧制御装置が提案さ
れている(例えば特公昭41−8081号)。しかしな
がら、この種の過給圧制御装置は、空気密度の薄
い高地におけるエンジンの出力アツプを補償する
ものではなく、また断熱圧縮された高温の吸入空
気を吸入側にバイパスして再度過給する為、吸気
の温度上昇が大きくノツキングを生じやすくな
り、出力ダウンにつながるおそれもある。
考案が解決しようとする問題点
本考案は、機械駆動式過給機において、ポンプ
の吐出吸入空気質量を平(低)地と高地とで同じ
になるようにポンプの吐出容積を可変にすること
により、平地と高地の、空気密度差によるエンジ
ンの出力ダウンを防止するものである。
の吐出吸入空気質量を平(低)地と高地とで同じ
になるようにポンプの吐出容積を可変にすること
により、平地と高地の、空気密度差によるエンジ
ンの出力ダウンを防止するものである。
問題点を解決するための手段
上記のような問題を解決するために、本考案で
は、内燃機関の吸気通路に容積型の過給ポンプを
設け、一端が該ポンプのハウジングに開口しかつ
他端が過給ポンプ上流の吸気通路に連通するバイ
パス通路を設け、過給ポンプのロータの回転の一
定期間、該バイパス通路がポンプハウジング内の
ポンプ室を介して過給ポンプ吐出口に連通するよ
うにし、該バイパス通路に大気圧を感知して作動
する制御弁を配置し、バイパス通路を低地では開
き高地では閉じるようにしたことを特徴とする内
燃機関の過給圧制御装置が提供される。過給ポン
プは要求吸入空気容積が多い高地仕様を用いる。
そのままでは平地で過々給(過剰吸入空気質量)
となりノツキングによつて出力低下をおこすの
で、制御弁を開き、吐出(断熱圧縮)前の吸入空
気の一部を吸入側にバイパスして吐出容積を減ら
し、過々給を防ぐ。尚、本考案の装置は、従来か
らある吐出側から吸入側にバイパスする装置とは
異なり、断熱圧縮後の高温の吸入空気をバイパス
するのではなく、過給ポンプのハウジング部から
吐出(断熱圧縮)前の低温の吸入空気をバイパス
するので、吸入空気の温度上昇による弊害はな
い。
は、内燃機関の吸気通路に容積型の過給ポンプを
設け、一端が該ポンプのハウジングに開口しかつ
他端が過給ポンプ上流の吸気通路に連通するバイ
パス通路を設け、過給ポンプのロータの回転の一
定期間、該バイパス通路がポンプハウジング内の
ポンプ室を介して過給ポンプ吐出口に連通するよ
うにし、該バイパス通路に大気圧を感知して作動
する制御弁を配置し、バイパス通路を低地では開
き高地では閉じるようにしたことを特徴とする内
燃機関の過給圧制御装置が提供される。過給ポン
プは要求吸入空気容積が多い高地仕様を用いる。
そのままでは平地で過々給(過剰吸入空気質量)
となりノツキングによつて出力低下をおこすの
で、制御弁を開き、吐出(断熱圧縮)前の吸入空
気の一部を吸入側にバイパスして吐出容積を減ら
し、過々給を防ぐ。尚、本考案の装置は、従来か
らある吐出側から吸入側にバイパスする装置とは
異なり、断熱圧縮後の高温の吸入空気をバイパス
するのではなく、過給ポンプのハウジング部から
吐出(断熱圧縮)前の低温の吸入空気をバイパス
するので、吸入空気の温度上昇による弊害はな
い。
実施例
以下、添付図面を参照し本考案の実施例につい
て詳細に説明する。
て詳細に説明する。
第1図において、1はエンジン本体、2はエア
クリーナ、3はエアフローメータ、4はスロツト
ル弁、5はルーツポンプから成る過給機、6は燃
料インジエクタ、7はエンジンのクランクシヤフ
トに取付けられたプーリ、8は過給機に取付けら
れたプーリ、9はベルトである。
クリーナ、3はエアフローメータ、4はスロツト
ル弁、5はルーツポンプから成る過給機、6は燃
料インジエクタ、7はエンジンのクランクシヤフ
トに取付けられたプーリ、8は過給機に取付けら
れたプーリ、9はベルトである。
吸入空気はエアクリーナ2から流入し、エアフ
ローメータ3で計量され、スロツトル弁4で空気
量を調整され、過給機5で過給された後、吸入空
気量に応じて燃料インジエクタ6から噴射された
燃料と混合されて、エンジン1に流入する。吸入
空気を過給する機械駆動式過給機5は、第2a図
〜第2b図に詳しく示すように、ルーツポンプ式
過給機であつて、ハウジング21のポンプ室23
内でルーツ型の一対のロータ20が回転してポン
プ作用をすることにより吸入空気を過給するもの
である。過給機5は、そのプーリ8、ベルト9お
よびクランクシヤフトのプーリ7を介してエンジ
ン1のクランクシヤフトに連結されており、エン
ジン回転数に対応した回転数で回転される。しか
しながら、過給機5のプーリ8に適切なクラツチ
(図示せず)を設け、エンジン1から過給機5へ
の駆動力を適宜断続させてもよい。
ローメータ3で計量され、スロツトル弁4で空気
量を調整され、過給機5で過給された後、吸入空
気量に応じて燃料インジエクタ6から噴射された
燃料と混合されて、エンジン1に流入する。吸入
空気を過給する機械駆動式過給機5は、第2a図
〜第2b図に詳しく示すように、ルーツポンプ式
過給機であつて、ハウジング21のポンプ室23
内でルーツ型の一対のロータ20が回転してポン
プ作用をすることにより吸入空気を過給するもの
である。過給機5は、そのプーリ8、ベルト9お
よびクランクシヤフトのプーリ7を介してエンジ
ン1のクランクシヤフトに連結されており、エン
ジン回転数に対応した回転数で回転される。しか
しながら、過給機5のプーリ8に適切なクラツチ
(図示せず)を設け、エンジン1から過給機5へ
の駆動力を適宜断続させてもよい。
本考案では、バイパス通路11を設け、その一
端を過給機5のハウジング21からポンプ室23
に開口し、他端を過給機5とその上流のスロツト
ル弁との間の吸気通路部分30aに接続する。そ
して、後に詳しく説明するように、過給機5のロ
ータ20の回転の一定期間、バイパス通路11が
ポンプハウジング21のポンプ室23を介してポ
ンプ吐出口25に連通するようにする(第2c
図)。
端を過給機5のハウジング21からポンプ室23
に開口し、他端を過給機5とその上流のスロツト
ル弁との間の吸気通路部分30aに接続する。そ
して、後に詳しく説明するように、過給機5のロ
ータ20の回転の一定期間、バイパス通路11が
ポンプハウジング21のポンプ室23を介してポ
ンプ吐出口25に連通するようにする(第2c
図)。
第1図および第2a図に示すように、バイパス
通路11にはベローズ10で開閉される開閉弁1
4が設けられている。このベローズ10は大気圧
の変化により伸縮する。すなわち、高地のように
大気圧が低い所では膨張しており、また低地のよ
うに大気圧が高い所では縮少している。ベローズ
10は図示のようにリンク12を介して開閉弁1
4に連結されており、スプリング13によりこの
リンク12の動きを規制するようにしている。従
つて、大気圧の高い低地では、第2図に示すよう
に、ベローズ10は縮少していてスプリング13
の張力により開閉弁14を開いているが、大気圧
の低い高地ではベローズ10が膨張しスプリング
13の張力に抗してリンク12を動かしめ、これ
により開閉弁14を閉じるように構成されてい
る。
通路11にはベローズ10で開閉される開閉弁1
4が設けられている。このベローズ10は大気圧
の変化により伸縮する。すなわち、高地のように
大気圧が低い所では膨張しており、また低地のよ
うに大気圧が高い所では縮少している。ベローズ
10は図示のようにリンク12を介して開閉弁1
4に連結されており、スプリング13によりこの
リンク12の動きを規制するようにしている。従
つて、大気圧の高い低地では、第2図に示すよう
に、ベローズ10は縮少していてスプリング13
の張力により開閉弁14を開いているが、大気圧
の低い高地ではベローズ10が膨張しスプリング
13の張力に抗してリンク12を動かしめ、これ
により開閉弁14を閉じるように構成されてい
る。
低地においてベローズ10が縮少している状態
であつて、バイパス通路11の開閉弁19が開い
ている時の作用について第2a図〜第2d図を参
照して説明する。これらの図において、過給機5
の上流側のロータ20は図示のように時計方向に
回転し、順次第2a図、第2b図、第2c図、第
2d図の位置となる。ロータ20が第2a図の位
置にある時、吸入空気はロータ20とハウジング
21間のポンプ室23に図の矢印方向に吸入され
る。次にロータ20は時計方向に回転し、第2b
図の位置となる。従つて、第2b図は、ロータ2
0が吸入空気を吐出口25側に吐出する直前の行
程を示したものである。ここでの吸入空気はまだ
断熱圧縮を受けていないので、その吸入空気温
(Tin)は低い。次に、ロータ20は第2c図の
位置へ進む。第2c図は吸入空気が吐出口25側
へ吐出されだした直前のロータ20の位置を示す
ものである。吐出口25側の圧力(Pout)が、
ロータ20とハウジング21間のポンプ室23内
の吸入空気圧力(Pin)より高い為、ロータ20
がバイパス通路11のハウジング開口部11aを
通過するまでの間、これから吐出されようとする
吸入空気の一部は、バイパス通路11を経て過給
機5の上流の吸気通路30aに押しもどされる。
次に、第2d図はロータ20がバイパス通路11
のハウジング開口部11aを通過した直後の位置
を示したもので、ロータ20とハウジング21と
でもつて吐出側と吸入側が遮断される。これによ
つて、吸入空気は吸入側(上流側)に押しもどさ
れなくなるので吐出口25側に吐出され、過給さ
れる。すなわち、本考案では、バイパス通路11
の開閉によつて、過給ポンプ5の実吐出容積を増
減させるもので、可変容量ポンプ、可変増速(プ
ーリ)比ポンプと同じ効果を得ることができ、平
地においてはポンプの吐出容積より少ない吸入空
気容積を吐出するので、平地での過々給(過剰吸
入空気質量)がなくなり、また、高地では開閉弁
を閉じてポンプの吐出容積がそのまま吐出される
ので、高地に適した吐出が得られる。
であつて、バイパス通路11の開閉弁19が開い
ている時の作用について第2a図〜第2d図を参
照して説明する。これらの図において、過給機5
の上流側のロータ20は図示のように時計方向に
回転し、順次第2a図、第2b図、第2c図、第
2d図の位置となる。ロータ20が第2a図の位
置にある時、吸入空気はロータ20とハウジング
21間のポンプ室23に図の矢印方向に吸入され
る。次にロータ20は時計方向に回転し、第2b
図の位置となる。従つて、第2b図は、ロータ2
0が吸入空気を吐出口25側に吐出する直前の行
程を示したものである。ここでの吸入空気はまだ
断熱圧縮を受けていないので、その吸入空気温
(Tin)は低い。次に、ロータ20は第2c図の
位置へ進む。第2c図は吸入空気が吐出口25側
へ吐出されだした直前のロータ20の位置を示す
ものである。吐出口25側の圧力(Pout)が、
ロータ20とハウジング21間のポンプ室23内
の吸入空気圧力(Pin)より高い為、ロータ20
がバイパス通路11のハウジング開口部11aを
通過するまでの間、これから吐出されようとする
吸入空気の一部は、バイパス通路11を経て過給
機5の上流の吸気通路30aに押しもどされる。
次に、第2d図はロータ20がバイパス通路11
のハウジング開口部11aを通過した直後の位置
を示したもので、ロータ20とハウジング21と
でもつて吐出側と吸入側が遮断される。これによ
つて、吸入空気は吸入側(上流側)に押しもどさ
れなくなるので吐出口25側に吐出され、過給さ
れる。すなわち、本考案では、バイパス通路11
の開閉によつて、過給ポンプ5の実吐出容積を増
減させるもので、可変容量ポンプ、可変増速(プ
ーリ)比ポンプと同じ効果を得ることができ、平
地においてはポンプの吐出容積より少ない吸入空
気容積を吐出するので、平地での過々給(過剰吸
入空気質量)がなくなり、また、高地では開閉弁
を閉じてポンプの吐出容積がそのまま吐出される
ので、高地に適した吐出が得られる。
また、第2a図〜第2d図において、吸入側の
圧力(Pin)の作用する図の斜線の領域は断熱圧
縮が行なわれる前の吸入空気の領域を示し、その
吸入空気温(Tin)は低い。一方、吐出側の過給
圧力(Pout)の作用している図の多数の点で示
した領域は断熱圧縮の行なわれた領域であつて、
その温度(Tout)は比較的高い。従つて、第2
c図において、バイパス通路11より吸気通路3
0aへ戻される吸入空気は図示のように比較的温
度が低いものである。
圧力(Pin)の作用する図の斜線の領域は断熱圧
縮が行なわれる前の吸入空気の領域を示し、その
吸入空気温(Tin)は低い。一方、吐出側の過給
圧力(Pout)の作用している図の多数の点で示
した領域は断熱圧縮の行なわれた領域であつて、
その温度(Tout)は比較的高い。従つて、第2
c図において、バイパス通路11より吸気通路3
0aへ戻される吸入空気は図示のように比較的温
度が低いものである。
第3図および第4図は従来の容積ポンプ式の過
給装置(低地と高地とで切替えによる過給圧制御
装置を行なわないもの)と本考案の過給圧制御装
置との、ポンプが吐出する吸入空気容積(第3
図)およびポンプが吐出する吸入空気質量(第4
図)を比較したグラフである。第3図および第4
図において、従来例は従来の過給装置で低地側で
最適吸入空気容積、および最適吸入空気質量を得
るように設定したものである。図示のように、従
来例では、ポンプが容積型であるので、吸入空気
容積は低地と高地とで同じである(第3図)。従
つて、空気密度の薄い高地では吸入空気質量が減
じ(第4図)、エンジンの出力が低下する。本考
案においては、過給ポンプの容量を高地側に設定
しておく。そして、開閉弁14によりバイパス通
路11を開いた時の過給ポンプの容量を低地側に
設定しておく。従つて、本考案によれば、低地で
はバイパス通路11が開くので、従来装置と同じ
吸入空気容積となり、高地ではバイパス通路11
が閉じるので、吸入空気容積は従来装置よりも増
加する(第3図)。従つて、空気密度の薄い高地
においても、低地と同じ吸入空気質量が得られ
(第4図)、ンジンの出力が低下するおそれはな
い。
給装置(低地と高地とで切替えによる過給圧制御
装置を行なわないもの)と本考案の過給圧制御装
置との、ポンプが吐出する吸入空気容積(第3
図)およびポンプが吐出する吸入空気質量(第4
図)を比較したグラフである。第3図および第4
図において、従来例は従来の過給装置で低地側で
最適吸入空気容積、および最適吸入空気質量を得
るように設定したものである。図示のように、従
来例では、ポンプが容積型であるので、吸入空気
容積は低地と高地とで同じである(第3図)。従
つて、空気密度の薄い高地では吸入空気質量が減
じ(第4図)、エンジンの出力が低下する。本考
案においては、過給ポンプの容量を高地側に設定
しておく。そして、開閉弁14によりバイパス通
路11を開いた時の過給ポンプの容量を低地側に
設定しておく。従つて、本考案によれば、低地で
はバイパス通路11が開くので、従来装置と同じ
吸入空気容積となり、高地ではバイパス通路11
が閉じるので、吸入空気容積は従来装置よりも増
加する(第3図)。従つて、空気密度の薄い高地
においても、低地と同じ吸入空気質量が得られ
(第4図)、ンジンの出力が低下するおそれはな
い。
第5図は従来の過給装置と本考案におけるエン
ジン回転数とトルクとの関係を示したグラフであ
る。前述のように本考案では低地、高地ともポン
プが吐出する吸入空気質量は同じであるので(第
4図)、低地と高地とでトルクの差はないが、従
来この過給装置では高地でトルクが著しく減少す
る。なお、第5図においてA1,A2は、過給機の
吸入側と吐出側との間にバイパス弁を有するバイ
パス通路を設けた従来の装置(例えば、特開昭56
−167817号)を用い、高地ではバイパス弁を閉じ
A1、低地ではバイパス弁を開くA2ようにした場
合の特性を示したものであるが、この場合は低地
側において断熱圧縮後の高温の吸入空気を再度過
給するので、吐出側の吸入空気温が高くなりノツ
キングが発生しやすい状態となり、その結果出力
(トルク)A1からA2へ低下する原因となる。
ジン回転数とトルクとの関係を示したグラフであ
る。前述のように本考案では低地、高地ともポン
プが吐出する吸入空気質量は同じであるので(第
4図)、低地と高地とでトルクの差はないが、従
来この過給装置では高地でトルクが著しく減少す
る。なお、第5図においてA1,A2は、過給機の
吸入側と吐出側との間にバイパス弁を有するバイ
パス通路を設けた従来の装置(例えば、特開昭56
−167817号)を用い、高地ではバイパス弁を閉じ
A1、低地ではバイパス弁を開くA2ようにした場
合の特性を示したものであるが、この場合は低地
側において断熱圧縮後の高温の吸入空気を再度過
給するので、吐出側の吸入空気温が高くなりノツ
キングが発生しやすい状態となり、その結果出力
(トルク)A1からA2へ低下する原因となる。
考案の効果
本考案によれば、容積型ポンプの吐出吸入空気
質量が低地と高地で同じになるようにポンプの吐
出容積を可変としているので、高地において空気
密度が薄くなることによる出力の低下を防止する
ことができる。また、本考案によれば、低地側で
は、断熱圧縮(吐出)前の吸入空気をポンプハウ
ジングより吸入口の上流にバイパスさせるので、
バイパスによる吸気温の温度上昇がなく、ノツキ
ングが発生しにくくなる。
質量が低地と高地で同じになるようにポンプの吐
出容積を可変としているので、高地において空気
密度が薄くなることによる出力の低下を防止する
ことができる。また、本考案によれば、低地側で
は、断熱圧縮(吐出)前の吸入空気をポンプハウ
ジングより吸入口の上流にバイパスさせるので、
バイパスによる吸気温の温度上昇がなく、ノツキ
ングが発生しにくくなる。
第1図は本考案の過給圧制御装置を示す図、第
2a図〜第2d図は過給ポンプの作用を説明する
図、第3図および第4図は従来の装置と本考案の
装置の、ポンプが吐出する吸入空気容積および吸
入空気質量を比較して示したグラフ、第5図は従
来の装置と本考案の装置のエンジンの出力(トル
ク)を比較して示したグラフである。 1……エンジン本体、5……過給ポンプ、10
……ベローズ、11……バイパス通路、19……
開閉弁、20……ロータ、21……ハウジング、
23……ポンプ室、25……吐出口、30a……
吸気通路。
2a図〜第2d図は過給ポンプの作用を説明する
図、第3図および第4図は従来の装置と本考案の
装置の、ポンプが吐出する吸入空気容積および吸
入空気質量を比較して示したグラフ、第5図は従
来の装置と本考案の装置のエンジンの出力(トル
ク)を比較して示したグラフである。 1……エンジン本体、5……過給ポンプ、10
……ベローズ、11……バイパス通路、19……
開閉弁、20……ロータ、21……ハウジング、
23……ポンプ室、25……吐出口、30a……
吸気通路。
Claims (1)
- 内燃機関の吸気通路30a,30bに機械駆動
式の容積型過給ポンプ5を設け、一端が該ポンプ
のハウジング21に開口しかつ他端が過給ポンプ
上流の吸気通路30aに連通するバイパス通路1
1を設け、過給ポンプのロータ20の回転の一定
期間、該バイパス通路11がポンプハウジング内
のポンプ室23を介して過給ポンプ吐出口25に
連通するようにし、該バイパス通路11に大気圧
を感知して作動する制御弁10,19を配置し、
バイパス通路11を低地では開き、高地では閉じ
るようにしたことを特徴とする内燃機関の過給圧
制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13127684U JPS6147432U (ja) | 1984-08-31 | 1984-08-31 | 内燃機関の過給圧制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13127684U JPS6147432U (ja) | 1984-08-31 | 1984-08-31 | 内燃機関の過給圧制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6147432U JPS6147432U (ja) | 1986-03-29 |
JPH0144745Y2 true JPH0144745Y2 (ja) | 1989-12-25 |
Family
ID=30689867
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13127684U Granted JPS6147432U (ja) | 1984-08-31 | 1984-08-31 | 内燃機関の過給圧制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6147432U (ja) |
-
1984
- 1984-08-31 JP JP13127684U patent/JPS6147432U/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6147432U (ja) | 1986-03-29 |
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