JPH0144077B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［技術分野］ 本発明は多機能電話機の着信呼待合せ方式に関
する。

［背景技術］ 従来、発着信の接続ができる複数の回線ボタン
を有する多機能電話機において、この多機能電話
機の使用者が１つの回線ボタンを使つて通話中
に、他の回線へ着信が来ていることを知つた場
合、通話を一時中断して他の回線の電話機の所迄
行き応答に出るか、もしくは通話が終了してから
着信呼に応答するしかできなかつた為、着信側や
発信側にとつて非常に煩らわしいものであつた。
特に、発信側にとつては長い間着信側の不応答が
続くと、不在かどうかわからずに非常に不安であ
つた。

［発明の目的］ 本発明は上記の点に鑑み、提案されたものであ
り、多機能電話機で通話中に、他の回線に着信呼
がきていることを知つた場合、多機能電話機の該
当する回線ボタンを押下げることにより、この回
線をトーキー装置に一時的に接続して素早く応答
して着信呼を待合せることのできる多機能電話機
の着信呼待合せ方式を提供することを目的とす
る。

［発明の構成］ 本発明による多機能電話機の着信呼待合せ方式
は、発着信の接続ができる複数の回線ボタンを有
する多機能電話機と、内線又は局線に接続して音
声情報を供給するトーキー装置を有する構内用自
動交換機において、多機能電話機の使用者が、１
つの回線ボタンを使用して通話中に、他の回線に
着信呼が来た時、着信の表示をしている前記回線
ボタンを押下げることにより、この回線をトーキ
ー装置に接続して着信呼を待合せることを特徴と
している。

［実施例］ 以下、本発明の実施例を図面を参照して説明す
る。

第１図は本発明で使用する多機能電話機の盤面
図である。図に於て、スピーカボタンは、受話器
と連動して、発呼、終呼の目的に使うものであ
る。数字ボタン１〜９、０、＊、＃はダイヤル用
である。又、回線ボタンを電話番号210、211、
212、3100、3101、3102、3200、3201と、８種類
設けた。このうち、電話番号210の回線はマイラ
インと呼び、本多機能電話機のもつ固有の電話番
号を収容した回線である。その他の電話番号211、
212、……3201までの回線はサブラインと呼び、
他の電話機の電話番号を夫々この７個の回線ボタ
ンに収容した回線で、これらの回線ボタンを使用
することにより、発呼、応答、通話、終呼が、各
回線ボタンごとに自由にできる。又、これらの回
線ボタンの上の８個のボタン、不在、……、伝言
等は機能ボタンと呼び、これらの機能ボタンによ
り、従来、特番でダイヤルしていた機能、不在、
転送等や、新たに多機能電話機として追加した機
能を活用できる。

第２図は本方式の中継方式を示す説明図であ
る。第１図に示すような多機能電話機１１は、多
機能電話機用ライン回路１３を介してスイツチネ
ツトワーク１６に接続されている。又、通話用の
ダイヤルのみの一般電話機１２は、一般電話機用
ライン回路２２を介してスイツチネツトワーク１
６に接続されている。

局線１８は局線トランク１７と接続され、更に
この局線トランク１７は中央制御装置１４を介し
て主記憶部１５に接続された発信レジスタトラン
ク２１に接続され、トーキー装置２０はトーキー
トランク１９に接続され、これら局線トランク１
７、発信レジスタトランク２１、トーキートラン
ク１９は、スイツチネツトワーク１６に接続され
ている。

なお、横内用自動交換機に於て制御を行なう中
央制御装置１４は主記憶部（主メモリ）を使用し
て呼処理を実行する。

次にかかる構成の構内用自動交換機の動作説明
をする。

ここで、多機能電話機１１の使用者がマイライ
ン（電話番号210）の回線ボタンを使つて局線１
８の相手方と通話していたとする。ここに多機能
電話機１１の電話番号211の回線ボタンに着信呼
が来て、この回線ボタンが点滅したとする。この
時、多機能電話機１１の使用者はある回線を利用
して通話中であり、他の電話番号２１１の電話機
の回線に着信呼があつたことの上記表示を見た多
機能電話機１１の使用者は現在通話中の通話路を
変更することなく点滅表示している回線ボタンを
押下げることができる。

この使用者がこの回線ボタンを押下げた時、こ
れによる信号を多機能電話機用ライン回路１３を
介して入力した中央制御装置１４は、一亘、多機
能電話機１１が応答した如く処理し、すぐこれを
保留状態にして、トーキートランク１９を選択す
る。そして、中央制御装置１４はスイツチネツト
ワーク１６を制御してトーキー装置２０をトーキ
ートランク１９を介して電話番号211の電話機に
発信している回線に接続する。これにより、トー
キー装置２０からたとえば“シバラク オマチク
ダサイ”等のメツセージが発信者側に送られる。
発信者側は発信直後にすぐこのメツセージを聞く
ことにより相手側が不在でないことをすぐ知り安
心して多機能電話機１１の回線があくのをまつこ
とができる。

次に、多機能電話機１１の使用者が前から通話
中の相手と通話を終えて受話器を置いて一亘終呼
する。この受話器を置いた終呼信号を多機能電話
機用ライン回路１３を介して入力した中央制御装
置１４は主記憶部１５に記憶されている回線接続
状態からスイツチネツトワーク１６を制御してト
ーキートランク１９を介してトーキー装置２０に
接続されていた回線を切離してこれを局線トラン
ク及びスイツチネツトワーク１６を介して多機能
電話機用ライン回路に接続して再び着信呼を多機
能電話機１１に与える。これにより、使用者は再
びこの多機能電話機１１の受話器を取上げ、この
接続された回線の相手方（発信者側）と話しをす
ることができる。

又、トーキー装置のかわりに、音声合成回路を
組込んだLSI等を使用することにより、より簡単
に、低価格にかつ、コンパクトに本方式が実現で
きる。

［発明の効果］ 以上、詳述したように本発明により、多機能電
話機が通話中に、別回線に着信呼が来て当該回線
ボタンが点滅表示した時、これに応答しようにも
応答できなかつたが、本発明により一亘、これに
応答し、これを保留してトーキー装置に接続する
ことにより、呼出し側は長時間に亘つて呼出し音
を聞いて、相手がいるのかわからないという不安
感は解消される。

【図面の簡単な説明】

第１図は多機能電話機の盤面図、第２図は本方
式の中継方式を示す説明図である。 １１；多機能電話機、１２；一般電話機、１
３；多機能電話機用ライン回路、２２；一般電話
機用ライン回路、１６；スイツチネツトワーク、
１７；局線トランク、２１；発信レジスタトラン
ク、１９；トーキートランク、１４；中央制御装
置、１５；主記憶部、１８；局線、２０；トーキ
ー装置。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 発着信の接続ができる複数の回線ボタンを有
   する多機能電話機と、内線又は局線に接続して音
   声情報を供給するトーキー装置とを有する構内用
   自動交換機において、前記多機能電話機の使用者
   が前記回線ボタンの１つを使用して通話中に、他
   の回線に着信呼がきた時、これを着信表示してい
   る前記当該回線ボタンを押下げることにより、こ
   の回線をトーキー装置に接続して前記着信呼を待
   合せることを特徴とする多機能電話機の着信呼待
   合せ方式。