JPH0143997Y2 - - Google Patents

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JPH0143997Y2
JPH0143997Y2 JP1983030536U JP3053683U JPH0143997Y2 JP H0143997 Y2 JPH0143997 Y2 JP H0143997Y2 JP 1983030536 U JP1983030536 U JP 1983030536U JP 3053683 U JP3053683 U JP 3053683U JP H0143997 Y2 JPH0143997 Y2 JP H0143997Y2
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JP
Japan
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nozzle
edge
opening
ship
karman vortex
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JP1983030536U
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JPS59136400U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、船舶推進用ノズルに関するものであ
る。
従来から、船舶の推進装置として、高推力で高
効率を得る目的でノズルプロペラ(ダクトプロペ
ラ)が使用されている。しかし、従来の推進用ノ
ズルは、ある使用条件(たとえば、比較的高速で
航行するとき、ノズルの発生する推力が、殆んど
ゼロになる状態)のもとでは、カルマン渦の振動
数とノズルの固有振動数が同調して大きな振動を
生じる。
第1図および第2図にその一例を示すと、第1
図において、1は船体、2は推進用ノズル、3は
プロペラシヤフトである。また第2図において、
4は前記ノズル2の後端縁、5は同じく前端縁、
6は前記後端縁4から発生するカルマン渦であ
る。
すなわち、上記カルマン渦6の周期は、つぎの
(1)式で計算される。
λ=C・u0/d ……(1) ただし、λ:周期(1/秒) C:定数 u0:流速(メートル/秒) d:後端縁厚さ(メートル) したがつて、カルマン渦6が推進用ノズル2の
固有振動数と同調しないようにするには、上記(1)
式のu0またはdを変えてやればよいことになる
が、u0は船の速力によつて決まるので、経済性を
無視して船速を変えることができなく、またdは
該ノズル2の性能や強度あるいは工作上の理由か
ら決められるので、変更が不可能な場合がある。
したがつて、ある使用条件のもとでは、カルマン
渦6の周期と該ノズル2の固有振動数が同調する
ことは避けられなくなる。このため、後端縁4の
よどみ点(STAGNATIONPOINT)が安定せ
ずに常に変化するため、該ノズル2に揚力の変動
が生じる。
このように、推進用ノズル2の固有振動数とカ
ルマン渦6の周期が同調することにより起振力の
発生に加え、よどみ点の不安定化による揚力の変
動が重なつて、該ノズル2に大きな振動が生じ、
場合によつては、該ノズル2およびその支持部な
どにクラツクが発生することがある。
本考案は、上記カルマン渦の周期を乱すことに
よつて振動の発生を防止できる船舶推進用ノズル
を提供することを目的とするものである。
このため、本考案の船舶推進用ノズルの構成
は、カルマン渦を乱してその振動数を変えるよう
に、水または空気などの流体を後方に向けて噴出
する適数個の開口を後端縁に設けたことを特徴と
している。
以下、本考案の実施態様について、第3図ない
し第6図を参照しながら説明する。
第3図ないし第5図は本考案の第1実施例を示
し、第6図は本考案の第2実施例を示したもので
ある。
第3図ないし第5図において、11は船舶推進
用ノズル、12はその後端縁、13は同じく前端
縁、14は前記後端縁12に設けられた複数個の
開口、15は前記前端縁13に設けられた複数個
の開口である。
第3図ないし第5図に示すように構成された船
舶推進用ノズル11においては、船舶の進行によ
つて水流が前端縁13の開口15から導入され、
つづいてその水が後端縁12の円周上に設けられ
た開口14から後方に向けて噴出される。したが
つて、該開口14から噴出された水流によつてカ
ルマン渦が乱され、かつ、よどみ点も安定化す
る。
なお開口14は孔でもよく、スリツトでもよ
い。また必ずしも後端縁12の全周にわたつて設
ける必要がなく、第4図に示すように、剛性の低
い方向に適当な角度θの範囲に設けるだけでもよ
い。
第6図は第5図に対応させてその一部を示した
もので、この場合は、後端縁12の円周上に複数
個の開口14を設け、かつ、該開口14に連通さ
せて導管16を設け、該導管16を介して、船体
内に設置したポンプまたは空気圧縮機(ともに図
示せず)から圧力水または圧力空気気などの流体
を該開口14に送つて、該開口14からその流体
を後方に向けて噴出させるようにしてある。また
上記ポンプ類を使用せずに、前端縁に後端縁と同
様な開口を設け、前端縁の開口に流入する水流を
導管16で誘導して後端縁の開口14から噴出さ
せるようにしてもよい。
上述のように、本考案の船舶推進用ノズルは、
後端縁の円周上に設けられて流体を後方に向けて
噴出する適数個の開口を備えているから、前記開
口から噴出する流体によつて、後方のカルマン渦
が乱され、かつ、よどみ点も安定化するので、該
ノズルに発生する振動の起振力を消滅させること
ができ、したがつて、該ノズルおよびその支持部
に発生するクラツクを防止できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の船舶の一例を示した側面図、第
2図は第1図の推進用ノズルの一部切欠拡大平面
図、第3図は本考案の第1実施例を示した側面
図、第4図は第3図の背面図、第5図は第4図の
切断線A−Aに沿う一部切欠拡大平面断面図、第
6図は本考案の第2実施例を示した一部切欠拡大
平面断面図である。 11…船舶推進用ノズル、12…後端縁、13
…前端縁、14,15…開口、16…導管。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 後端縁の円周上に設けられて、後方に発生する
    カルマン渦を乱すように、流体を後方に向けて噴
    出する適数個の開口を有することを特徴とする、
    船舶推進用ノズル。
JP3053683U 1983-03-04 1983-03-04 船舶推進用ノズル Granted JPS59136400U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3053683U JPS59136400U (ja) 1983-03-04 1983-03-04 船舶推進用ノズル

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3053683U JPS59136400U (ja) 1983-03-04 1983-03-04 船舶推進用ノズル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS59136400U JPS59136400U (ja) 1984-09-11
JPH0143997Y2 true JPH0143997Y2 (ja) 1989-12-20

Family

ID=30161420

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3053683U Granted JPS59136400U (ja) 1983-03-04 1983-03-04 船舶推進用ノズル

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JP (1) JPS59136400U (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5119915A (ja) * 1974-08-12 1976-02-17 Victor Company Of Japan Johokirokuenbansaiseisochi

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5119915A (ja) * 1974-08-12 1976-02-17 Victor Company Of Japan Johokirokuenbansaiseisochi

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JPS59136400U (ja) 1984-09-11

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