JPH0143272Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 《考案の分野》 本考案は、用紙に記載された各種事項を、光イ
メージセンサにより読取り可能に構成された光学
的読取用帳票に関する。

《従来技術とその背景》 デパート等の贈答品配送申込票等にあつては、
一般に、２種類の光学的読取用帳票を使用して、
配送事務・コンピユータ処理等を行なつている。

すなわち、顧客がカタログを見て商品を選定
し、申込用紙に記入するように構成された外商用
申込用紙と、顧客が実際に商品を見て商品を選定
し、申込用紙に記入するように構成された売場用
申込用紙の２種類を、必要に応じて使い分け、商
品の配送事務あるいは申込用紙に記載されたデー
タのコンピユータ処理等の合理化を図つている。

外商用申込用紙には、一般に、申込者の住所・
氏名および商品の配送先の記載欄等と共に、商品
番号等をアラビア数字で記載する各種コード番号
記載欄が設けられ、これら各種記載欄中の記載事
項を赤外線イメージセンサで読取つて、このデー
タをコンピユータに入力・記憶させるようにして
いる。

従つて、各種事項記載欄は赤外線イメージセン
サでのデータ読取りの妨げとならないカラーで用
紙に印刷されているため、この用紙の記載事項を
電子複写機にかけると記載欄の枠線等が一緒に複
写されるので、この用紙に記載された配送先をそ
のまま電子複写機により配送伝票に複写すること
はできない。

すなわち、申込用紙は、コンピユータ処理等の
原本であるため、配送事務においては、申込用紙
に記載された配送先は、別紙配送伝票に転記する
必要があり、申込用紙に記載された配送先のみ
を、配送伝票に印刷された所定枠内に電子複写す
れば、転記能率を向上させることができるととも
に転記ミスを防止することができ、さらに複写さ
れた配送伝票をそのまま配送品に貼着すれば配送
事務が完了するので、極めて合理的である。

しかしながら、原本である申込用紙の枠線等が
一緒に複写されると、配送伝票に印刷された枠線
とのずれ等によつて、複写された配送伝票は極め
て見づらいものとなる。

そのため、外商用申込用紙にあつては、まず、
用紙の記載事項のコンピユータ処理を行なわなけ
ればならないので、申込みから配送伝票作成まで
の即時対応には困難があるが、用紙の記載事項が
一旦コンピユータで処理されれば、所望事項のみ
をプリントアウトすることができるので、その後
の配送事務等の処理は極めて迅速に対応できると
いう利点を有する。

一方、売場用申込用紙には、申込者の住所・氏
名および商品の配送先記載欄を設け、かつ各記載
欄の枠線は、電子複写機では複写できない、いわ
ゆるドロツプアウトカラーで印刷されており、従
つて、この用紙に記載された配送先のみを電子複
写機で配送伝票に複写できるので、申込みから配
送伝票作成までの即時対応が可能である。

しかし、その半面複写する必要のない商品番号
等の各種コード番号記載欄は、同一の用紙に印刷
することができないため、各種コード番号等は、
後日売場用申込用紙に基づいて別のコード番号用
紙に記載し、これら売場用申込用紙およびコード
番号用紙のデータをコンピユータに入力・記憶さ
せなければならないので、各種データのコンピユ
ータ処理に手間がかかるという欠点を有する。
（なお、売場用申込用紙の各種記載欄はドロツプ
アウトカラーで印刷されるので、この用紙の記載
事項は一般に、紫外線イメージセンサで読取られ
る。） 従つて、即時対応またはその後のコンピユータ
処理等を考慮して、２種類の帳票が必要であり、
そのため帳票の収納スペースも広範であるため、
１種類でかつそれぞれの帳票の利点を活かした帳
票が切望されていた。

《考案の目的》 本考案は、赤外線イメージセンサにより各種事
項を読取り可能に構成された帳票と、電子複写不
可能なカラーで手書き事項記載欄が印刷された帳
票とを綴り合わせ、それぞれの帳票のメリツトを
充分に活かして、配送用伝票等の作成・各種記載
事項のコンピユータ処理等の事務処理能率を向上
させるとともに、帳票の収納スペースの縮小化を
図るように構成された光学的読取用帳票を提供す
ることを目的とする。

《考案の構成と効果》 上記目的を達成するために、本考案は、所定の
手書き事項記載欄および所定の各種コード番号記
載欄中に記載された各種事項を、赤外線イメージ
センサにより読取り可能に構成されてなるコンピ
ユータ入力用帳票と； 所定の手書き事項記載欄を電子複写可能なカラ
ーで印刷してなる印刷用帳票とを備え； 上記印刷用帳票を上記コンピユータ入力用帳票
の表面または背面に綴じ合わせ、かつコンピユー
タ入力用帳票の手書き事項記載欄と印刷用帳票の
手書き事項記載欄を同一位置に設けたことを特徴
とする。

上記の如き構成によれば、それぞれの帳票のメ
リツトを充分に活かせるので、配送用伝票等の作
成・帳票に記載された事項のコンピユータ処理等
の事務処理能率を向上させることができるととも
に、帳票の収納スペースを縮小することができる
という効果を有する。

《実施例の説明》 以下、本考案の一実施例について説明する。

第１図は、本考案を適用するデパート等で使用
される贈答品お届け申込書などのコンピユータ入
力用帳票を示す。

同図において、コンピユータ入力用帳票１の最
上段には、申込者の住所・氏名等記載欄２、お歳
暮・お中元等の別を記載する用途記載欄３、申込
年月日・デパートの売場・売場階数等の年月日等
記載欄４、店番号・伝票番号等をアラビア数字で
記入する店番号等記入欄５が横一列に設けられて
いる。

コンピユータ入力用帳票１の２段目には、前回
の歳暮または中元の数量・単価を記載する前回分
記載欄６、配送のためのコード番号を記入する配
送コード番号記入欄７、配送先の住所・氏名等を
記載する配送先記載欄８、商品番号・商品名等を
記載する商品番号等記載欄９、商品番号・数量等
の各種コード番号記載欄１０が横一列に設けら
れ、かつこれらは縦方向に７段設けられている。

なお、商品番号等記載欄９は区分けされて、商
品番号記載欄９ａ、商品の数量記載欄９ｂ、商品
名記載欄９ｃ、商品の単価記載欄９ｄ、商品の
色・サイズ・銘柄を記載する色等記載欄９ｅおよ
びその他送料等の記載欄が所望箇所に設けられて
いる。

最下段の各種コード番号記載欄１０の下段に
は、商品代計・送料のコード番号記載欄１１、そ
の下段には商品番号・商品名・単価等を記載する
商品名・代金等記載欄１２が設けられている。

なお、氏名等記載欄２、配送先記載欄８および
商品番号記載欄９ａ・数量記載欄９ｂ・商品記載
欄９ｃ・単価記載欄９ｄ・色等記載欄９ｅを１団
とする３種類の記載欄によつて、手書き事項記載
欄が構成され、これらの手書き事項記載欄の各枠
線は太く印刷されて、申込者が必要記載事項であ
ることを容易に判断することができるように設計
されている。

また、各種記載欄は、赤外線イメージセンサで
各種記載欄中の記載事項を読取り可能なカラーで
印刷されている。

第２図は、コンピユータ入力用帳票１の背面
に、その上端縁２０ａを剥離可能に接着して綴じ
合せる印刷用帳票２０を示し、第１図と同一部分
には同一符号を付しその説明は省略する。

印刷用帳票２０には、コンピユータ入力用帳票
１における手書き事項記載欄と同一位置に手書き
事項記載欄が設けられている。

また同図において、地方配送・配送コード記載
欄２１は、７段設けられた配送先記載欄８の左側
にそれぞれ設けられ、商品番号・商品名・単価等
の商品名・代金等記載欄２２が最下段に設けられ
ている。

なお、各種記載欄は、電子複写機で複写されな
い、いわゆるドロツプアウトカラーで印刷されて
いる。

第３図は、客控え用帳票３０を示すが、第１図
と同一部分には同一符号を付しその説明は省略す
る。

客控え用帳票３０の手書き事項記載欄は、コン
ピユータ入力用帳票１の手書き事項記載欄と同一
位置に設けられ、かつ客控え用帳票３０は、印刷
用帳票２０の背面に、その上端縁３０ａを剥離可
能に接着して綴じ合わされる。

本実施例にあつては、コンピユータ入力用帳票
１と印刷用帳票２０および印刷用帳票２０と客控
え用帳票３０との間には、コンピユータ入力用帳
票１の手書き事項記載欄の位置に対応してカーボ
ン紙（図示せず）が綴じ込まれ、コンピユータ入
力用帳票１の手書き事項記載欄にボールペン等で
所定事項を書込めば、同時に印刷用帳票２０およ
び客控え用帳票３０の手書き事項記載欄に同一事
項が記載できるように構成されている。

なお、印刷用帳票２０は、コンピユータ入力用
帳票１の表面に綴じ合わせるように構成しても良
い。

本考案に係る光学的読取用帳票は上記の如く、
コンピユータ入力用帳票１と印刷用帳票２０を綴
じ合わせて構成されるものであるが、次にその使
用方法について説明する。

まず、申込者がコンピユータ入力用帳票１に所
定事項を記載すると、コンピユータ入力用帳票１
の裏面に配設されたカーボン紙によつて印刷用帳
票２０の手書き事項記載欄にコンピユータ入力用
帳票１の手書き事項記載欄に記載された内容と同
一内容の事項が記載される。

次に、その場で配送しない場合には、コンピユ
ータ入力用帳票１をコンピユータ処理に回して、
後日配送事務を行なう。（配送伝票に印刷される
送り先は、コンピユータからデータが出力されて
印刷される。） また、その場で配送する場合には、印刷用帳票
２０の手書き事項記載欄中に記載された送り先の
住所・氏名等の内容を電子複写機（図示せず）で
配送伝票（図示せず）の所定枠内に複写して、配
送事務をその場で行ない、コンピユータ入力用帳
票１はその後コンピユータ処理を行なう。

なお、上記いずれの場合にあつても、客控え用
帳票３０は申込者に引渡されることは勿論であ
る。

上記実施例に示した如く、本考案にあつては商
品の申込みと配送事務を同時に行なう場合と、配
送事務を後日行なう場合のそれぞれに即時、対応
することができる。

従つて、配送事務等の処理時間が短縮できるの
で、より多くの客と対応することができるととも
に、客の待ち時間が短縮されるので、客に対する
サービスを向上させる事ができるという効果があ
る。また、コンピユータ入力用帳票１に申込者自
信が書込んだ手書き事項を、そのままコンピユー
タに入力・記憶・出力し、または電子複写を行な
うので、転記による記載ミス等を防止することが
できるという効果をも有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案に係る光学的読取用帳票を構
成するコンピユータ入力用帳票を示す説明図、第
２図は、上記光学的読取用帳票を構成する印刷用
帳票を示す説明図、第３図は、客控え用帳票を示
す説明図である。 １……コンピユータ入力用帳票、２……印刷用
帳票、３……客控え用帳票。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 所定の手書き事項記載欄および所定の各種コー
   ド番号記載欄中に記載された各種事項を、赤外線
   イメージセンサにより読取り可能に構成されてな
   るコンピユータ入力用帳票と； 所定の手書き事項記載欄を電子複写不可能なカ
   ラーで印刷してなる印刷用帳票とを備え； 上記印刷用帳票を上記コンピユータ入力用帳票
   の表面または背面に綴じ合わせ、かつコンピユー
   タ入力用帳票の手書き事項記載欄と印刷用帳票の
   手書き事項記載欄を同一位置に設けたことを特徴
   とする光学的読取用帳票。