JPH0142510Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、缶ジユース、缶ビール等の飲料用
缶に関するものである。

〔従来の技術〕

従来この種の飲料用缶には、開口するため天蓋
にブルトツプ（引き起し得るつまみと、このつま
みを引張ると天蓋の一部が引き裂けて飲み口がで
きる構造）が設けてある。

また、飲料を充填し密封した缶は、天蓋を下位
にして箱詰めされている。

〔考案が解決しようとする問題点〕

ところが、この飲料用缶は、箱から取り出して
店頭に陳列したり、買つて持ち帰り中には天蓋を
上にするためブルトツプ部が汚れ、ここを開口し
て飲み口を設け直接口づけして飲むと不衛生であ
り、また野外ではストローを使用したくても無い
場合が多い等の問題点があつた。

〔問題点を解決するための手段〕

この考案は、上記のような問題点を解決するた
めに、前記天蓋のブルトツプ部の内側面に撓み弾
性を有するストローを輪形に曲げて取付け、缶内
に圧挿入するようにしたものである。

〔作用〕

この考案によれば、天蓋のブルトツプ部を開け
ると引裂いたブルトツプ片にストローがついて引
出され、出張ると切り目から切れて両端が開口し
たストローとなる。

〔実施例〕

第１図及び第２図は、この考案の第１実施例を
示すものである。この第１実施例の飲料用缶は、
底を有する円筒形缶体１の天蓋２には、突出した
つまみ３を強く引張ると天蓋２が裂けて飲み口を
形成するブルトツプ４が設けられており、ブルト
ツプ４の内側面に撓み弾性を有するストロー５が
輪形に曲げられた偏平状両端がつまみ３の取付用
リベツト６に共にリベツト止めされたものであ
る。

ストロー５は、所要の長さを有し両端部の止め
部の下方に位置するところに横断状切り目７が設
けられており、ブルトツプ４を開口後引張るとこ
こから容易に切断することができる。

この飲料用缶は、飲料８が充填され密封する際
には、既に天蓋２にストロー５が固着されてお
り、ストロー５が缶内に圧挿入し天蓋２を止着す
る。なお、この缶は、自動充填密封装置によつて
飲料の充填と封緘を容易に行うことができる。

第３図は、この考案の第２実施例を示すもので
ある。この第２実施例は、天蓋２のブルトツプ４
の内側面に、輪形に曲げたストロー５の両端を偏
平にして人体に無害の接着剤で固着し、接着部９
の下方に切り目７が設けられたものである。

第４図は、この考案の第３実施例を示すもので
ある。この第３実施例は、天蓋２のブルトツプ４
の内側面に小さい凹所１０を設け、この凹所１０
に輪形に曲げたストロー５の両端を挿入しかしめ
止めし、かしめ部の下方に切り目７が設けられた
ものである。

〔効果〕

以上のように、この考案に係る飲料用缶は、天
蓋の開口用ブルトツプ部の内側面に、撓み弾性を
有するストローを輪形に曲げて取付け圧挿入した
ものであつて、つまみを引張つてブルトツプ部を
引裂き飲み口ができると同時にストローが出てく
るので非常に便利であり、このストローを使え
ば、天蓋が汚れていても、また野外においてスト
ローが無い場合でも衛生的に飲料を飲むことがで
きる効果がある。また、ストローは缶本体に一体
に固着されており、機械装置による天蓋への自動
固着並びに缶への自動封緘が可能であると共に、
輸送中飲料の振動等によつて天蓋から脱落するよ
うなことがない。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この考案の第１実施例を示す斜視
図、第２図は同上の要部縦断側面図、第３図はこ
の考案の第２実施例を示す要部縦断面図、第４図
はこの考案の第３実施例を示す要部縦断面図であ
る。 １…缶体、２…天蓋、３…つまみ、４…ブルト
ツプ、５…ストロー、７…切り目。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 天蓋に開口用ブルトツプ部を備えた飲料用缶に
   おいて、撓み弾性を有するストローを輪型に曲げ
   この両端を所要の固着手段で前記ブルトツプ部の
   内側面に固定し、ストロー両端固着部の下方に切
   り目を設けたことを特徴とする飲料用缶。