JPH0140956Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔技術分野〕 本考案はガレージの出入口に設けるガレージ扉
に関するものである。

〔背景技術〕

従来のガレージ扉にあつては、第１図、第２
図、第３図及び第４図に示すように門柱１の内側
に支柱２を立設し、格子状の扉体３の上端の両側
より扉体３に対して直角になるように支持材４′
を突設し、支持材４′の端部と扉体３の下部との
間にアーム５′を架設し、支持材４′の端部を支柱
２の上端に回転自在に装着し、アーム５′と支柱
２との間に開閉支持手段６′を設けてあつた。こ
こで７はフエンス、８は家屋、９は自動車であ
る。このガレージ扉にあつては、扉体３が縦方向
を向くように回転することにより閉塞されると共
に閉塞状態が開閉支持手段６′で支持され、扉体
２を支柱２の上方で横方向に向けるように回転す
ることにより第１図、第２図、第３図想像線のよ
うに開放されると共に開放状態が開閉支持手段
６′で支持されるが、開閉支持手段６′が外部に露
出しており、外観上見苦しい上、雨、ほこり等性
能劣化の原因となる環境条件の影響を受けやすい
という欠点がある。

〔考案の目的〕

本考案は叙述の点に鑑みてなされたものであつ
て、本考案の目的とするところはガススプリン
グ、円板、無端ワイヤ等よりなる開閉支持手段が
支柱内に内装されて外部に露出せず外観がよいと
共に性能劣化したりしなく、しかも簡単な構造で
開閉支持ができるガレージ扉を提供するにある。

〔考案の開示〕

本考案ガレージ扉は扉体３の上部両側に支持材
４の一端を連結すると共に支柱２の上部に回転自
在に装着した支持軸１０に支持材４の他端を固着
し、扉体３が縦方向を向くように回転操作した状
態で閉塞されると共に扉体３を横方向を向くよう
に回転操作した状態で開放されるガレージ扉にお
いて、上記支柱２内で支持軸１０に円板２５を装
着すると共に円板２５の下方に他の円板２６を配
設し、上記上下の円板２５，２６間に無端ワイヤ
２７を懸架し、支柱２内に内装したガススプリン
グ１２の一端を支柱２に回転自在に装着すると共
にガススプリング１２の他端を無端ワイヤ２７に
連結したものであつて、上記のように構成するこ
とにより従来例の欠点を解決したものである。

以下本考案を実施例により詳述する。２は内部
が中空の支柱であつて、相対向するように立設し
てある。３は扉体であつて格子状に形成されてい
る。４は支持材であつて、一端を扉体３の上端部
の両側の取付金具１９に軸２０にて回転自在に連
結してある。扉体３の下部の両側にはスライド板
２１を取付けてあつて、スライド板２１に設けた
上下方向に長いスライド溝２３に上下にスライド
自在に軸２２を装着してあり、アーム５の一端を
軸２２に連結してある。支柱２の上部には軸受１
４により支持軸１０を回転自在に装着してあり、
支持軸１０より突出した支持部１１に支持材４の
他端を固着すると共にアーム５の他端を支持部１
１に回転自在に装着してある。支持軸１０の外周
には第９図ａ，ｂに示すようにプーリのような円
板２５を一体に設けてあり、この円板２５の下方
には円板２５と対応するように他のプーリのよう
な円板２６を回転自在に装着してあり、上下の円
板２５，２６間に無端ワイヤ２７を懸架してあ
る。支柱２内にはガススプリング１２を内装して
あり、ガススプリング１２の一端が固定金具１３
に回転自在に装着してある。上下の円板２５，２
６、無端ワイヤ２７及びガススプリング１２にて
開閉支持手段６が形成されている。支柱２の上部
には閉塞時用ストツパー１７と開放時用ストツパ
ー１８とを設けてある。

次に上述の如く構成せるガレージ用扉の動作を
説明する。第７図、第１０図ａのように扉体３が
縦方向を向いた状態が閉塞状態であつて、アーム
５が閉塞時用ストツパー１７に当つてそれ以上下
に回転しないようになつていると共に軸２２がス
ライド溝２３の上端に位置している。このとき扉
体３は扉体３及び支持材４の自重で閉塞状態を保
つており、無端ワイヤ２７、円板２５，２６を介
してガススプリング１２が縮んでいる。扉体３の
どこかを持つて押し上げると、第１０図ｂに示す
ように扉体３を押し上げる力とガススプリング１
２の力により支持材４が扉体３と共に上方に揺動
する。このとき支持材４の設定角度αの位置へく
るまで扉体３が自重で回動し垂直にたれ下がつた
まま上方に移動する。その間アーム５の先端の軸
２２はスライド溝２３に沿つてスライド溝２３の
下端の停止位置まで第１０図ｃに示すように移動
する。その後扉体３、支持材４、アーム５は夫々
の位置関係を持つたまま第１０図ｄに示すように
揺動を続け、設定された停止位置（90゜＋α）で
第８図、第１０図ｅに示すように開放時用ストツ
パー１８に支持材４が当つて停止する。このとき
ガススプリング１２の力は地面（GL）と反対に
働いて、無端ワイヤ２７、円板２５，２６を介し
て開放状態で支持され、扉体３を引き下げる力を
加えない限り扉体３が下降しない。またこの開放
状態のとき扉体３の下端が扉体３の閉塞状態のと
きの鉛直線ｌ上に位置している。つまり支持材４
が90゜よりαだけ余分に回動することとスライド
溝２３によつて扉体３が支柱２側にスライドする
ことにより扉体３の下端が鉛直線ｌ上に位置す
る。また扉体３を閉じる場合は扉体３を持つて引
き上げると第１０図ｅ、第１０図ｄ、第１０図
ｃ、第１０図ｂ、第１０図ａの順に動いて閉塞時
用ストツパー１７にアーム５が当つてその位置で
停止する。なお円板２６をモータ等で駆動するよ
うにすると、無端ワイヤ２７、円板２５，２６、
支持軸１０を介して支持材４を駆動して扉体３の
開閉ができるものである。

〔考案の効果〕

本考案は叙述の如く支柱内で支持軸に円板を装
着すると共に円板の下方に他の円板を配設し、上
記上下の円板間に無端ワイヤを懸架し、上記上下
の円板間に無端ワイヤを懸架し、支柱内に内装し
たガススプリングの一端を支柱に回転自在に装着
すると共にガススプリングの他端を無端ワイヤに
連結しているので、扉体を開放するとき円板、無
端プーリ、支持軸を介してガススプリングが作動
し、ガススプリングの力にて扉体をスムーズに開
放できると共に開放保持できるものであり、また
ガススプリングが常に垂直に向いた状態で伸縮す
るのでガススプリングがスムーズに伸縮してガス
スプリングがスムーズに作動するものであり、そ
の上、扉体が90゜以上の角度回転する場合も駆動
することができるものであり（ガススプリングで
直接上の円板を駆動する構造にすると90゜以上回
転駆動するのは困難である）、しかも上記開閉支
持する手段は支柱内に内装してあるので、外部に
露出せず外観がよい上、雨、ほこり等の環境条件
の影響を受けず性能劣化したりする虞れのないも
のである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例の正面図、第２図は同上の平面
図、第３図は同上の側面図、第４図は同上の使用
状態の説明図、第５図は本考案の一実施例の斜視
図、第６図は同上の支柱部の一部切欠正面図、第
７図は同上の側面図、第８図は第７図の開放時の
状態の側面図、第９図ａ，ｂは同上の開放支持手
段部の一部拡大正面図、側面図、第１０図ａ，
ｂ，ｃ，ｄ，ｅは同上の動作説明図であつて、２
は支柱、３は扉体、４は支持材、１０は支持軸、
１２はガススプリング、２５は円板、２６は円
板、２７は無端ワイヤである。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 扉体の上部両側に支持材の一端を連結すると共
   に支柱の上部に回転自在に装着した支持軸に支持
   材の他端を固着し、扉体が縦方向を向くように回
   転操作した状態で閉塞されると共に扉体を横方向
   を向くように回転操作した状態で開放されるガレ
   ージ扉において、上記支柱内で支持軸に円板を装
   着すると共に円板の下方に他の円板を配設し、上
   記上下の円板間に無端ワイヤを懸架し、支柱内に
   内装したガススプリングの一端を支柱に回転自在
   に装着すると共にガススプリングの他端を無端ワ
   イヤに連結して成るガレージ扉。