JPH0140488Y2 - - Google Patents

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JPH0140488Y2
JPH0140488Y2 JP6784083U JP6784083U JPH0140488Y2 JP H0140488 Y2 JPH0140488 Y2 JP H0140488Y2 JP 6784083 U JP6784083 U JP 6784083U JP 6784083 U JP6784083 U JP 6784083U JP H0140488 Y2 JPH0140488 Y2 JP H0140488Y2
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JP
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probe
ultrasonic
vinyl acetate
ethylene
copolymer resin
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JP6784083U
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  • Ultra Sonic Daignosis Equipment (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は被検体の体表と接触する超音波透過部
分を改良した超音波断層装置用探触子に関するも
のである。
従来のこの種の探触子、ここではセクタ機械走
査形の超音波断層装置用探触子を第1図に示す。
この第1図において、1は例えばエポキシ樹脂等
からなるケース、2はPZT等の圧電材からなる
振動子3を貼着した吸音材で、前記ケース1内に
設けられ、図中O点を支点として首振運動するよ
うになされている。この運動は、超音波の伝達媒
体である油(図示せず)を充填したケース1の図
中下部側ケース部1aに隣接する上部側ケース部
1b内に設けられた電動機(図示せず)の運動を
吸音材2に適宜伝達することにより実現してい
る。
しかしながらこのような探触子では、振動子3
による超音波の送受波が被検体である生体のそれ
とは異なる音響インピーダンスをもつエポキシ樹
脂等からなるケース1を介して行われる(超音波
透過部分が生体のそれとは異なる音響インピーダ
ンスをもつエポキシ樹脂等のケース1である)の
で、前記伝達媒体として音響インピーダンスが生
体に近いものを用いても、ケース1と生体との界
面で超音波の反射が生じ、超音波透過率が低下す
る。また、前記界面での多重反射が続くと、これ
が断層像に重畳して現われ、画質を劣化させる等
の問題点があつた。
そこで、第2図に示すように、ケース1の超音
波が透過する部分を薄い塩化ビニル膜4で形成し
た探触子が考えられた。これによれば上述探触子
の問題点を解消することができるが、前記塩化ビ
ニル膜4は柔軟であるため、その生体への接触時
に容易に変形してしまう。従つて、特に肋骨近傍
等のような凹凸部分に探触子を強く当てて診断す
る際、探触子先端、すなわち前記塩化ビニル膜4
部分が変形し、操作性を悪くするという欠点があ
つた。
本考案は上記のような実情に鑑みてなされたも
ので、振動子から放射された超音波の透過部分と
被検体の体表との界面での反射を防止することが
できると共に、凹凸部分での操作性に優れた新規
な超音波断層装置用探触子を提供することを目的
とする。
以下、本考案の実施例について説明するが、図
示例に基づく説明に先だつて本考案が達成される
に至つたまでについて述べる。すなわち、前述し
たように、被検体の体表と接触する探触子の超音
波透過部分を形成する部材として被検体である生
体の体表の音響インピーダンスと等しいものを用
いると、体表との界面での超音波の反射が生じる
ことはなく、超音波の伝播損失や多重エコーによ
る画質劣化等は生じない。また、生体の肋骨近傍
等のような凹凸部分に強く当てても変形を生じな
い程度の厚さや固さが得られる材質を用いれば操
作性を損うことはない。
本考案の考案者等は、これらの両者を満たす超
音波透過部分の材質につき鋭意研究の結果、エチ
レン−酢酸ビニル共重合樹脂を見い出すに至つ
た。すなわち、生体、特に人体の体表の音響イン
ピーダンスは、個人差があるが、ほぼ1.55〜1.65
×106Kg/m2secの範囲内にあり、1.62×106Kg/m2
secが代表値とされる(日本超音波医学会第32回
研究発表会講演論文集192〜193頁参照)。また生
体の音速は、1550〜1580m/secとされている
(JAURNAL OF ACOUSTIC SOCIETY OF
AMERICA 64巻(1)423頁参照)。
本考案の考案者等は、エチレン−酢酸ビニル共
重合樹脂の音響インピーダンスが上記代表値に近
似し、また音速も生体に近似することを見い出し
たもので、その特性の一例、ここでは、三菱油化
社製V505なるエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂
の特性を次表に記す。
第1表 密度(g/cm3) 0.95 音速(m/sec) 1708.0 音響インピーダンス(Kg/m2sec)1.62×106 融点(℃) 86 熱変形温度(℃) 50 曲げ強度(Kg/m2) 270 この第1表から分かるように、エチレン−酢酸
ビニル共重合樹脂は押圧により容易に変形しない
性質をも有し、また、耐薬品性があり、耐電圧が
高いという性質も有するので、被検体の体表と接
触する探触子の超音波透過部分を形成する部材と
して有用である。
ここで、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂の音
速は、酢酸ビニルの含有量および分子量に大きく
依存するため、これらのパラメータは最適なもの
を選ぶ必要がある。分子量はMI(MELT
INDEX)が小さい程大きくなるという関係にあ
り、それはよく相関しているため、分子量に代え
て前記MIをパラメータにとつて評価してもよい。
第3図は酢酸ビニルの含有率(重量パーセン
ト)と音速(m/sec)の関係を、第4図は酢酸
ビニルの含有率(重量パーセント)と音響インピ
ーダンス(×106Kg/m2sec)との関係を各々求め
て示す図で、図中〜は試料番号、〇印は各試
料〜についての音速、+印は同じく音響イン
ピーダンスの値を表わす。また、( )内の数値
は各試料〜についての前記MI(g/10min)
を示す。この第3図から分かるように、酢酸ビニ
ルの含有量が多い程、音速が低くなり、このと
き、密度は余り変化しないので音響インピーダン
スも低下している。また、同じ含有率であれば、
MIは大きい程、音速が低下することも分かる。
さらに、音速を所望の値まで低下させるには、
MIを大きくすることよりも酢酸ビニルの含有量
を多くする方が効果的であることが分かり、同含
有量を25重量パーセントとしたとき、音響インピ
ーダンスが1.62×106(Kg/m2sec)となつて人体
の体表のそれと近似するという結果が得られた。
以下第5図を参照して本考案の実施例を説明す
る。第5図は本考案による超音波断層装置用探触
子、ここではセクタ機械走査形の超音波断層装置
用探触子の一例を示す断面図で、図中2および3
は第1図および第2図と同様に吸音材および振動
子を指す。5は台6に固定された電動機で、その
回転運動は台6に取付けられた運動変換機構7に
より変換され、吸音材2、換言すれば振動子3を
図中O点を支点として首振運動させる。
8は以上の各部材を収納するケースで、下部側
ケース部8aと上部側ケース部8bとからなり、
下部側ケース部8aの少なくとも被検体の体表
(図示せず)と接触する超音波透過部分8cは上
述エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂で形成されて
いる。上述したようにエチレン−酢酸ビニル共重
合樹脂は、音響インピーダンスおよび音速共に人
体の体表のそれにそれぞれ近い値であるため厚さ
を厚くすることによる性能劣化の恐れが少ない。
従つて、押圧により容易に変形することのない構
造にすることができる。ここではケース8全体の
うち、超音波透過部分8cが適宜厚さのエチレン
−酢酸ビニル共重合樹脂で形成されている。
9は下部側ケース部8aに充填された超音波の
伝達媒体(図示せず)の上部側ケース部8bおよ
びケース8外方への漏洩を防止するOリングで、
シリコンゴム等からなる。10は振動子3および
電動機5へのケーブルである。
11は少なくとも超音波透過部分8cの内面
側、ここでは下部側ケース部8aの内面を被うシ
リコンゴム薄膜である。これは、超音波透過部分
8cを形成するエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂
が前記超音波媒体として一般に用いられる鉱物油
に対する耐性が良好といえず、この鉱物油から保
護するために設けられたものである。
上述本考案探触子の超音波の送受波動作は第1
図および第2図に示す従来探触子と特に変わると
ころはない。
本考案探触子は被検体の代表と接触する超音波
透過部分をエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂で形
成したことを特徴とするもので、これによれば、
振動子から放射された超音波の被検体の体表との
界面での反射が防止でき、超音波の伝播損失や多
重エコーによる画質劣化等は生じない。同時に、
生体の肋骨近傍等のような凹凸部分に強く当てて
も多少の柔軟性をもつので触感がよく、また変形
が少ない。そして、その他のケース部分を硬質の
合成樹脂、例えば塩化ビニルやポリカーボネイト
等で形成すれば操作性にも優れるという効果があ
る。その他、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂は
耐薬品性、耐久性があり、耐電圧が高く、また加
工性に優れる等の効果もある。
以上機械走査形超音波探触子を例にとり説明し
たが、本考案は、電子走査形超音波探触子にも適
用できることは勿論であり、この場合にも上述実
施例と同様の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は各々従来探触子の要部断
面図、第3図および第4図は本考案探触子に用い
られるエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂中の酢酸
ビニルの含有率と音速および音響インピーダンス
との関係を求めて各々示す図、第5図は本考案に
よる超音波断層装置用探触子の一実施例を示す断
面図である。 3……振動子、8……ケース、8c……エチレ
ン−酢酸ビニル共重合樹脂による超音波透過部
分。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 被検体の体表と接触する超音波透過部分をエチ
    レン−酢酸ビニル共重合樹脂で形成したことを特
    徴とする超音波断層装置用探触子。
JP6784083U 1983-05-09 1983-05-09 超音波断層装置用探触子 Granted JPS59174805U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6784083U JPS59174805U (ja) 1983-05-09 1983-05-09 超音波断層装置用探触子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6784083U JPS59174805U (ja) 1983-05-09 1983-05-09 超音波断層装置用探触子

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS59174805U JPS59174805U (ja) 1984-11-22
JPH0140488Y2 true JPH0140488Y2 (ja) 1989-12-04

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ID=30198028

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6784083U Granted JPS59174805U (ja) 1983-05-09 1983-05-09 超音波断層装置用探触子

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6880953B2 (ja) * 2016-04-12 2021-06-02 コニカミノルタ株式会社 超音波探触子

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JPS59174805U (ja) 1984-11-22

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