JPH0139795Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は配水の設備の分野に属し、給水管路の
凍結を防止し且つ配管作業を容易にしたものであ
る。

（従来の技術） 本考案における不凍給水管とは、不凍地層の不
凍給水栓から立ち上り管及び横配管を経て蛇口等
の水利器具までに至る給水管路を構成する管をい
い、その給水管内の凍結を防止するために不凍給
水栓による水抜きや電熱線の巻き回わし外装或い
はヒートパイプの利用等が行われている。この不
凍給水管の配管は建屋の壁内を通す等の現場合わ
せの工事によつて行われるに対し、給水管やヒー
トパイプは所定の工程で成形された部材として供
給されるので、配管工事に手間がかかるのが常で
あつた。

（考案が解決しようとする問題点） そこで本考案は現場作業で簡単に曲げ部分を成
形できる不凍給水管の提供をその目的とするもの
である。

（問題点を解決するための手段） 本考案は凍結防止手段としてはヒートパイプを
使用し、曲げ成形を容易にする手段としてヒート
パイプ及び給水管には可撓性に富んだ軟質管を採
択し、断熱材で表面を被覆保護した可撓性給水管
の内部に可撓性ヒートパイプの放熱部を収蔵し、
該給水管の上端に接続口を設け、下部に断熱材を
水密的に貫通して突出した接続口を設けることに
よつてその目的が達成される。

（作用） 給水管及びヒートパイプが共に軟質管であるか
ら簡単に曲げられ、現場での現合わせによる配管
施工が容易である。

（実施例） 以下、本考案を実施例により具体的に説明する
と、第１図に示すように軟質銅管１の外部を保護
層２と断熱層３で被覆して成る商品名プリゾー
ル・チユーブＰを給水管ａとし、給水管ａの内部
に軟質銅管４より成るヒートパイプｂをその放熱
部を給水管ａの上端部に位置させて収蔵してい
る。給水管ａの下端に接続したＴ型の継手５は下
端には外周に電熱体６を挿脱自在に付設したヒー
トパイプｂの蒸発部を水密的に接続し、側方には
断熱層３、保護層２を水密的に貫通して接続口７
を突出させている。給水管ａの軟質銅管１の上端
にも接続口８を一体に設けている。このようにし
て成る給水管ａは第２図に示すように継手５の接
続口７に水道管９を接続し、給水管ａの上部は立
ち上り部から建屋の壁面までの距離或いは取り付
け口の高さ等に応じて現場で適宜曲げ加工され、
先端の接続口８にはカラン１０が装着されて現合
わせによる配管施工が簡単になされる。

（考案の効果） 以上のように本考案によれば現場における現合
わせ作業が容易であるから、個々の設計寸法によ
る給水管及びヒートパイプの加工が不要となるば
かりでなく、一定の基準寸法による直管としての
量産及びストツクが可能となるのでコストダウン
にも直結し、前記現合わせ曲げ加工は給水管とヒ
ートパイプを同心状に曲げられる等の効果があ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案不凍給水管の縦断面図、第２図
は不凍給水管を配管施工した状態の説明図。 図中、１は軟質銅管、２は保護層、３は断熱
層、４は軟質銅管、５は継手、６は電熱体、７，
８は接続口、ａは給水管、ｂはヒートパイプ。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 断熱材で表面を被覆保護した可撓性給水管の
   内部に可撓性ヒートパイプの放熱部を収蔵し、
   該給水管の下部には断熱材を水密的に貫通して
   突出した接続口を設けて可撓的に使用されるこ
   とを特徴とする不凍給水管。 (2) 給水管の下端には電熱体が付設されたヒート
   パイプの蒸発部を水密的に位置させた実用新案
   登録請求の範囲第(1)項記載の不凍給水管。