JPH0139120Y2 - - Google Patents

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JPH0139120Y2
JPH0139120Y2 JP5608182U JP5608182U JPH0139120Y2 JP H0139120 Y2 JPH0139120 Y2 JP H0139120Y2 JP 5608182 U JP5608182 U JP 5608182U JP 5608182 U JP5608182 U JP 5608182U JP H0139120 Y2 JPH0139120 Y2 JP H0139120Y2
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JP
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displacement element
displacement
laminated
torsional
piezoelectric
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JP5608182U
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、微小な回転変位を必要とする精密機
械に適用して好適な圧電型微小回転装置に関す
る。
従来、この種の回転装置は、電流によつて発生
する磁界の交互作用によるモータが用いられ、微
小回転変位を得るには多数の歯車等を用いること
により減速せしめている。駆動源にモータを用い
ることは、ジユール熱・ヒステリシス損・うず電
流損を必然的に伴い、また多数の歯車を用いるこ
とは機械的なエネルギの損失を生ずる欠点があ
る。
本考案はかかる点に鑑み、上記の如き各種損失
を軽減することができ、かつ回転減速装置を不要
とするためこれに伴う機械的エネルギ損失を軽減
することができる積層圧電変位素子を用いた圧電
型微小回転装置を提案することを主たる目的とす
る。
以下本考案の一実施例について図面を参照しな
がら詳細に説明する。
まず第1図乃至第3図を参照して本考案の構成
要素たるねじり型積層変位素子について説明す
る。第1図はこの積層変位素子の各圧電変位素子
の一例を示す斜視図である。1は円板状の圧電変
位素子を示し、これは複数等分された扇形状の圧
電セラミツクス素子1a,1b,1c,1dの各
端面を接着し、その上下面に電極2a,2bを形
成したものである。そして各扇形圧電セラミツク
ス素子1a,1b,1c,1dは各々接線方向に
分極したものを用い、接着することにより各分極
軸3が閉ループを描くように組立てる。従つて、
円板状変位素子1の合成分極軸は、第1図に示す
如く、反時計方向(図中矢印4)となる。
第2図は、複数の円板状圧電変位素子1を積層
してねじり型変位素子を構成した一例を示す斜視
図である。圧電変位素子1の積層に際し相隣れる
圧電変位素子1の合成分極軸によるループが交互
に反対になるように電極2a,2b同士を接着
し、積層体の両端に任意の材質からなる作用軸6
を接着する。そして各円板状変位素子1の電極か
ら突出形成したリード線7を奇数番目毎及び偶数
番目毎に夫々まとめて各リード端子8に接続する
ようにする。
第3図は、第2図例の積層圧電変位素子10を
駆動するため、リード端子8,8に直流電圧を印
加した場合のねじれ度の説明に供する斜視図であ
る。11は直流電源を示す。電圧印加を行うこと
により、各素子1は同一の方向に両端面間で角度
dφねじれ変位を生ずるため、積層変位素子10
全体としてのねじれ角は積層数n倍増大される。
従つて、積層圧電変位素子10の両端におけるね
じれ角変位量Δφは、Δφ=ndφとなり、積層によ
り低電圧で大きなねじり変位を得ることができ
る。また逆方向に電圧を印加することにより、両
端の作用軸6間におけるねじれは逆方向となり、
−Δφだけねじりを生ずることになる。
本考案の他の構成要素たる直線型の積層変位素
子12は、第4図に示す如く、厚み方向に分極し
たセラミツクス素子を分極軸が互いに反対方向に
なるように積層し、各接着部の電極からリード線
13を取出し、第2図例と同様に結線を施したも
のである。この直線型変位素子12においても、
ねじり型変位素子10と同様に、積層効果により
比較的低電圧で大きな軸方向の伸縮変位を得るこ
とができる。尚、14は作用軸を示す。
第5図は、ねじり型変位素子10と直線型変位
素子12との変位動作を組合せることにより微小
回転を得るようにした一例を示す斜視図である。
ねじり型変位素子10の両端に設けた作用軸6に
は、コ字状の支持枠15A,15B及び直線型変
位素子12A,12Bに挾持された構造となつて
いる。直線型変位素子12に電圧が印加されてい
ない場合は、作用軸14はねじり型変位素子10
の作用軸6に接触しておらず、従つてねじり型変
位素子10はこの位置で自由に回転が可能となる
が、直線型変位素子12に電圧が印加された場合
は分極軸方向に変位することになるが、実際には
支持枠15の存在により、大きな圧力でねじり型
変位素子10の作用軸6を押圧することになり、
この位置での回転を不能にすることができる。
次に微小回転を得る動作について第6図A乃至
Dを参照しながら説明する。まず同図Aに示す如
く、ねじり型変位素子10の側の作用軸6を直
線型変位素子12Aに電圧を印加することにより
固定化すると共に、ねじり型変位素子10の側
の作用軸6を回転自在とし、ねじり型変位素子1
0に正方向の電圧を印加することにより、ねじれ
が発生し、結局、側の作用軸6は図中矢印方向
にΔφ微小回転することになる。
次に同図Bに示す如く、ねじり型変位素子10
の側の作用軸6を直線型変位素子12Bに電圧
を印加することにより固定化すると共に、側の
作用軸6を回転自在とし、ねじり型変位素子10
に印加してた電圧を解除することにより、発生し
ていたひずみが元の状態に復帰し、結局、図中矢
印方向に側の作用軸6が微小回転することにな
る。
次に同図Cに示す如く、同図Bに示す状態にお
いてねじり型変位素子10に逆方向の電圧を印加
することにより、逆方向のねじり変位が発生し、
結局、図中矢印方向に側の作用軸6が微小回転
することになる。
次に同図Dに示す如く、ねじり型変位素子10
の側の作用軸6を固定化すると共に、側の作
用軸6を回転自在とし、ねじり型変位素子10に
印加していた電圧を解除することにより、発生し
ていたひずみが元の状態に復帰し、側の作用軸
6が微小回転することになる。
従つて、上記4段階の繰返し制御を行うことに
より、ねじり型変位素子10は1サイクルにつき
2Δφの微小回転されることになる。尚、逆方向へ
の回転を得るには、ねじり型変位素子10に加え
る電圧の方向の順序を逆に行うことにより可能で
ある。
以上述べた如く本考案によれば、断面円形とし
た弧の接線方向に分極した圧電素子を複数積層し
たねじり型積層変位素子と、該ねじり型積層変位
素子の両端に延長した作用軸に接触する第1及び
第2の直線変位型積層変位素子とより構成され、
第1及び第2の直線変位型積層変位素子の一方が
作用軸を固持するとき他方が作用軸を解除するこ
とによりねじり型積層変位素子に微小回転変位を
得るように構成したので、 る機械摩擦損失の極めて少ない微小回転装置の
提供が可能となる。しかも圧電素子のみによつて
実現可能であるため、簡易な構成となり、工数低
減となる。更に、従来のように各種の損失がなく
なるので、エネルギ利用効率が高く、省エネルギ
形の微小回転装置を提供し得る。
従つて、本考案は光学機器の焦点調整制御又は
半導体素子製造装置への応用が期待される。
【図面の簡単な説明】
第1図はねじり型変位素子の構成要素たる円板
状変位素子の一例を示す斜視図、第2図はねじり
型変位素子の一例を示す斜視図、第3図は第2図
例の動作の説明に供する図、第4図は直線型変位
素子の一例を示す斜視図、第5図は本考案の一例
を示す斜視図、第6図A乃至Dは本案装置の動作
の説明に供する略線図である。 1……円板状圧電変位素子、10……ねじり型
積層変位素子、12……直線型積層変位素子。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 断面円形とした弧の接線方向に分極した圧電素
    子を複数積層したねじり型積層変位素子と、該ね
    じり型積層変位素子の両端に延長した作用軸に接
    触する第1及び第2の直線変位型積層変位素子と
    より構成され、 第1及び第2の直線変位型積層変位素子の一方
    が作用軸を固持するとき他方が作用軸を解除する
    ことによりねじり型積層変位素子に微小回転変位
    を得るようにしたことを特徴とする圧電型微小回
    転装置。
JP5608182U 1982-04-17 1982-04-17 圧電型微小回転装置 Granted JPS58159894U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5608182U JPS58159894U (ja) 1982-04-17 1982-04-17 圧電型微小回転装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5608182U JPS58159894U (ja) 1982-04-17 1982-04-17 圧電型微小回転装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS58159894U JPS58159894U (ja) 1983-10-25
JPH0139120Y2 true JPH0139120Y2 (ja) 1989-11-22

Family

ID=30066622

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5608182U Granted JPS58159894U (ja) 1982-04-17 1982-04-17 圧電型微小回転装置

Country Status (1)

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JP (1) JPS58159894U (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60213275A (ja) * 1984-04-07 1985-10-25 Shoketsu Kinzoku Kogyo Co Ltd ブレ−キ装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPS58159894U (ja) 1983-10-25

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