JPH0137728Y2

JPH0137728Y2 -

Info

Publication number: JPH0137728Y2
Application number: JP1983196484U
Authority: JP
Priority date: 1983-12-20
Filing date: 1983-12-20
Publication date: 1989-11-14
Also published as: JPS60104277U

Description

【考案の詳細な説明】〔技術分野〕この考案はドアパネルの溝塗装等に用いる溝塗
装装置に関するものである。

〔背景技術〕

従来、ドアパネル等に化粧用の溝を形成し、そ
の溝内に塗装を施すことが行なわれている。この
溝塗装は刷毛等により行なつていたが、溝から塗
料がはみ出すことがあつた。そこで、はみ出し等
を生じることなく、高品質に、かつ能率良く溝塗
装を行なえる装置として、第１図のように、パネ
ル１の溝２に塗料を吐出する塗装ノズル３と、こ
の塗装ノズル３で供給した過剰の塗料を吸込む吸
込ノズル４とでなるものを提案した。パネル１は
コンベヤ５で溝２の方向に搬送する。塗装ノズル
３はポンプ６を介して塗料槽７に配管接続してあ
る。吸込ノズル４は吸引ブロワ８に配管接続し、
途中に塗料回収槽９を設けてある。

塗装ノズル３と吸込ノズル４は、第２図のよう
に、昇降枠１０に取付け、不使用時は鎖線で示す
ように上昇させておく。昇降枠１０はエアシリン
ダ等の駆動手段に接続する。また、昇降枠１０に
は下面に高さ規制ローラ１１を設け、パネル１が
搬送されてくると、高さ規制ローラ１１がパネル
１の上面に転接するまで昇降枠１０を下降させ
る。これにより、パネル１の厚みの違いや、搬送
途中でのパネル１の振動にかかわらず吸込ノズル
４とパネル１の上面との間の高さが一定に保たれ
る。そのため、吸引力が安定し一定した溝塗装が
行なえる。

しかし、高さ規制ローラ１１が１個しか設けら
れていないため、溝２がパネル端面から近い位置
まで設けられているパネル１では、溝２の前端が
塗装ノズル３あるいは吸込ノズル４に達しても、
パネル１の前端が高さ規制ローラ１１に届かず、
そのため、高さ規制が行なえなかつた。高さ規制
ローラ１１を塗装ノズル３よりも後方（第２図の
右側）へ配置すると、パネル１の前端での問題が
なくなるが、パネル１の後端で前記と同様に高さ
規制が不可となる問題が生じる。

また、高さ規制ローラ１１が１個であるため、
パネル１に反り等がある場合に高さ保持が不安定
であつた。

〔考案の目的〕

この考案は、材料の厚みの違いや、反りや、搬
送途中での振動にかかわらず、吸込ノズルの高さ
規制が行なえて一定した塗装が行なえ、また溝が
材料の端部近くまで延びている場合にも高さ規制
が行なえる溝塗装装置を提供することを目的とす
る。

〔考案の開示〕

この考案の溝塗装装置は、塗装ノズルと吸込ノ
ズルとを昇降枠に取付け、塗装ノズルならびに吸
込ノズルのコンベヤ搬送方向の前後に位置して昇
降枠に高さ規制ローラを設けたものである。

実施例この考案の一実施例を第３図に示す。すなわ
ち、この溝塗装装置は、昇降枠１０の下面に複数
個の高さ規制ローラ１３〜１５をパネル搬送方向
に互いに離れて設けたものである。第１の高さ規
制ローラ１３は塗装ノズル３よりも上手側に、第
２の高さ規制ローラ１４は塗装ノズル３と吸込ノ
ズル４の中間に、第３の塗装ノズル１５は吸込ノ
ズル４よりも下手側に配置してある。また、第１
の高さ規制ローラ１３の近傍に溝検出センサ１６
を設けてある。なお、パネル１の通過を検出する
センサ（図示せず）が適宜設けられ、昇降枠１０
の駆動手段に接続されている。その他の構成は、
第１図および第２図に示した溝塗装装置と同様で
ある。

動作パネル１がコンベヤ５で搬送されて所定位置に
戻ると、、昇降枠１０が下降し、高さ規制ローラ
１３〜１５がパネル１の上面に接する。さらに、
パネル１が進行すると、溝検出センサ１６で溝２
が検出され、塗装ノズル３の塗料吐出および吸込
ノズル４の吸引を開始する。塗装が終了すると、
昇降枠１０が上昇する。

このように溝塗装を行なうが、高さ規制ローラ
１３〜１５をパネル１の上面に転接させて吸込ノ
ズル４の高さ規制を行なうので、パネル１の厚み
の違いや搬送中のパネル１の振動にかかわらず、
吸込ノズル４とパネル１の上面との間の隙間が一
定に維持され、そのため一定した溝塗装が行なえ
る。また、高さ規制ローラ１３〜１５が搬送方向
に離れて複数個設けられているため、パネル１に
反り等が生じていても、高さ保持が安定し、溝塗
装の信頼性が向上する。しかも、第１の高さ規制
ローラ１３が溝検出センサ１６の近くに設けられ
ているため、溝２がパネル前端に近いパネル１で
あつても、高さ規制ローラ１３で高さ規制して溝
塗装することができる。また、吸込ノズル４より
も前方に第３の高さ規制ローラ１５が設けられて
いるため、溝２がパネル１の後端に近い場合も、
溝２の後端の塗装が終了するまで高さ規制ローラ
１５による高さ規制が行なえる。

〔考案の効果〕

この考案の溝塗装装置は、材料の厚みの違い
や、反りや、搬送途中での振動にかかわらず、吸
込ノズルの高さ規制が行なえて一定した塗装が行
なえ、しかも溝が材料の端部近くまで延びている
場合にも高さ規制が行なえるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は溝塗装装置の提案例の側面図、第２図
はその部分拡大破断側面図、第３図はこの考案の
一実施例の破断側面図である。１……パネル（材料）、２……溝、３……塗装
ノズル、４……吸込ノズル、５……コンベヤ、１
０……昇降枠、１３〜１５……高さ規制ローラ、
１６……溝検出センサ。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

上面に溝を有する材料を溝長手方向に沿つてコ
ンベヤで搬送しながら前記材料の溝を塗装する溝
塗装装置において、前記コンベヤの上方に設けら
れて昇降駆動手段により昇降させられる昇降枠
と、この昇降枠に設けた塗装ノズルと、この塗装
ノズルよりも前記コンベヤの搬送方向下手側で前
記昇降枠に設けられて過剰の塗料を吸込み可能な
吸込ノズルと、前記塗装ノズルならびに前記吸込
ノズルの前記コンベヤ搬送方向の前後に位置して
前記昇降枠に設置されて前記材料の上面に転接し
前記昇降枠の下降位置を規制する高さ規制ローラ
とを備えた溝塗装装置。