JPH0137495Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はスプリングによる伸縮性により対向す
る２面間に簡単に固定でき、小物掛け、洋服掛
け、工具スタンド等からデイスプレイ、インテリ
ア、エクステリア等の装飾用にまで幅広く利用で
きるポール装置に関する。

〔従来の技術とその問題点〕

従来の小物掛け、洋服掛け、工具掛け等は壁、
柱、天井等にフツク、アーム等をねじ、釘、接着
材等で固定して使用していたので、取付け個所に
傷がつき、一度固定すれば取りはずしが不便であ
るという欠点があつた。一方、スタンド式のもの
は壁、柱、天井等に固定する必要がなく移動が可
能であるが、安定性を得るために脚部を大きく開
脚にしたり重くしてあるので、設置場所に広いス
ペースを必要とし、また移動させるにも不便であ
り、さらに高さにも限度がありスタンドから天井
までの空間スペースが無駄になるという欠点があ
つた。

本考案は上記に鑑みてなされたもので、対向す
る２面があればどこにでも、また竪形、横形等の
いずれの方向にでも取りつけられ、取りはずしが
簡単にでき、しかもスペースをとらず、移動も容
易であり、小物掛け、洋服掛け、工具スタンド等
からデイスプレイ、インテリア、エクステリア等
の装飾用にまで幅広く利用できるポール装置を提
供することを目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

本考案のポール装置は、ポール主体部の少なく
とも一方の端部に伸縮支持部を連接してなり、前
記伸縮支持部は内側筒体と外側筒体により伸縮可
能に挿嵌構成され、その一方の筒体がポール主体
部の端部に締結されるとともに、他方の筒体がこ
れらの内部に備えたスプリングにより一方の筒体
に対し伸出方向に付勢されてなることを特徴とす
る。

〔作用〕

上記の構成よりなる本考案のポール装置によれ
ば、壁と壁、壁とたんす、天井と床等の対向する
２面間よりも若干長くしたポール装置を、ポール
主体部から延出した伸縮支持部の先端側の筒体を
スプリングの付勢力に抗して、ポール主体部との
連接側の筒体に押入させるようにしてポール装置
の長さを縮め、上記２面間に垂直に介入すると、
前記筒体押入により圧縮されたスプリングの弾発
力によつてポール装置の両端が上記２面に強く圧
着され、ポール装置が確実に固定される。

〔実施例〕

以下、本考案の実施例を図面に基いて説明す
る。第１図および第２図はポール主体部１の一端
部に内外筒体２ａ，２ｂよりなる伸縮支持部２
を、他端部に一の筒体よりなる固定支持部３をそ
れぞれ脱着可能に連接してなる場合を示し、伸縮
支持部２の一方の筒体、例えば外側筒体２ｂおよ
び固定支持部３は、いずれもポール主体部１の端
部に嵌合するとともに、ポール主体部１からの突
出長さを任意の長さに調節して、ポール主体部１
の両端近傍に径方向に螺入自在に取付けられた固
定用ねじ１２，１３の締付けによつて固定してお
り、特にこの実施例では伸縮支持部２のポール主
体部１との連接側の筒体２ｂと固定支持部３の筒
体の外周に前記ねじ１２，１３の先端が嵌合する
位置決め用凹み２１，３１を等間隔に設けて、任
意の位置で固定できるようにし、段階的に嵌合固
定位置を調節、つまり突出長さを調節可能に設け
ている。このように構成することにより、ポール
装置を設置すべき対向する２面間の距離が異なる
さまざまな場所に、その距離に応じ装置全長を調
節することによつて簡単に設置でき、空間スペー
スを有効に利用できる。

前記伸縮支持部２は、内側筒体２ａと外側筒体
２ｂをテレスコープ式に伸縮可能に挿嵌し、これ
らの内部にコイルスプリング２２を装備し、該コ
イルスプリング２２により内側筒体２ａを外側筒
体２ｂに対し伸出方向に付勢するよう構成してい
る。さらに前記内外筒体２ａ，２ｂ内にボルト２
３を挿通し、その一端を内側筒体２ａの外側筒体
２ｂからの伸出側端部付近に内設されたボルト固
定板２４にナツト２５，２５で固定し、また他端
を外側筒体２ｂのポール主体部１側の端部付近に
内設されたボルト挿通板２６に挿通するととも
に、該ボルト２３端部に前記挿通板２６に係合す
る弾力調節ナツト２７を螺合し、前記コイルスプ
リング２２の弾発力により内側筒体２ａが外側筒
体２ｂから抜脱しないようにしており、この弾力
調節ナツト２７によつて伸縮支持部２の長さおよ
び弾性力を調節することができる。

また、ポール主体部１から延出した伸縮支持部
２および固定支持部３の先端部にゴム、軟質の合
成樹脂等のすべり止め体２ｃ，３ｃを嵌着してい
る。このすべり止め体２ｃ，３ｃによつてポール
装置の両端が接触面に対してすべることなく、か
つ接触面に傷をつけることなく強く圧着すること
になる。

第４図はポール主体部１と伸縮支持部２、また
はポール主体部１と固定支持部３の取付け部分の
変更例を示している。ポール主体部１の端部には
テーパ雄ねじ１４を形成してあるとともに割り溝
１５を設けてあり、内壁面にテーパ雌ねじ１６が
形成された縮径リング１７を前記テーパ雄ねじ１
４に螺合することにより、ポール主体部１の端部
を縮径し、ポール主体部１に嵌挿した伸縮支持部
２または固定支持部３を掴持し固定することがで
きる。

なお、ポール主体部１の両端に上記と同じ伸縮
支持部２を設けることも、また上記における固定
支持部３を省略してポール主体部１の端部を直接
床面、壁面等に圧接するようにしてもよい。

上記の実施例のようにポール主体部１が単なる
筒体からなる場合は、これを横に架設してタオル
掛けにしたり、これにハンガーを掛けて洋服掛け
として利用することができる。

第５図ないし第７図に示すものはポール主体部
１の変更例で、第５図はアーム４１を筒体１１に
突設したもの、第６図は棒材で組まれた棚５１を
筒体１１に取付けたもの、第７図は棒材で造られ
たかご６１の両端部に伸縮支持部２または固定支
持部３を嵌合するための筒部１８を設け、かご６
１の周壁にフツク６２を取付けたものである。こ
れらのポール主体部１は、衣服、帽子その他の物
品を掛止したり、植木鉢等を載置するのに利用で
き、また第５図のようにアーム４１の先端にラン
プ４２等を取付けて装飾用にも利用できる。

第８図は第５図の実施例の使用状態を示してお
り、使用の際はポール装置の全長をこれを設置す
べき個所の、例えば天井と床等の対向する２面間
の距離よりも若干長くしておき、このポール装置
をポール主体部１から延出した伸縮支持部２の先
端側の内側筒体２ａをスプリング２２の付勢力に
抗してポール主体部１との連接側の外側筒体２ｂ
に押入させるようにして、伸縮支持部２の長さ、
つまりポール装置の長さを縮め、上記２面間に垂
直に介入すればよく、前記内外筒体２ａ，２ｂの
押入により圧縮されたスプリング２２の弾発力に
よつてポール装置の両端が上記２面に強く圧着さ
れ、ポール装置が確実に固定される（第３図参
照）。上記の実施例ではポール装置を縦にして使
用しているが、対向する２面さえあればその２面
の向きによつて横にも斜めにも使用できる。

〔効果〕

本考案は、上記したように内外筒体よりなる伸
縮支持部の一方の筒体を伸出方向に付勢するスプ
リングの弾性力を利用して壁と壁、壁とたんす、
天井と床等の対向する２面間に確実に、しかも容
易に固定することができ、ポール主体部の形状に
より小物掛け、洋服掛け、工具スタンド等からデ
イスプレイ、インテリア、エクステリア等の装飾
用にまで幅広く利用できる。しかも、釘、ねじ、
接着材等を使用せず、スプリングの弾性力を利用
して単なる圧着力で取付けるので、取付け場所に
傷等を付けることなくワンタツチで取付け、取り
はずしができ、コンパクトであるので持ち運びも
便利であるという効果がある。また対向する２面
があれば、その２面の向きに応じて縦、横あるい
は傾斜をもたせて取付けができるので、空間スペ
ースを無駄なく有効に使用することができる。さ
らに、伸縮支持部が内側筒体と外側筒体とにより
伸縮可能に挿嵌構成されているので、種々の距離
を有する２面間において、これを簡単に固定する
ことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係るポール装置の一実施例の
斜視図、第２図は第１図のものの縦断面図、第３
図は第１図のものを対向する２面間に設置した状
態の縦断面図、第４図はポール主体部と伸縮支持
部または固定支持部の取付け部分の変更例の縦断
面図、第５図乃至第７図はポール主体部の変更例
を示す斜視図、第８図は第５図の実施例の使用状
態を示す斜視図である。 １……ポール主体部、２……伸縮支持部、２ａ
……内側筒体、２ｂ……外側筒体、２２……スプ
リング。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ポール主体部の少なくとも一方の端部に伸縮支
   持部を連接してなり、前記伸縮支持部は内側筒体
   と外側筒体により伸縮可能に挿嵌構成され、その
   一方の筒体がポール主体部の端部に締結されると
   ともに、他方の筒体がこれらの内部に備えたスプ
   リングにより一方の筒体に対し伸出方向に付勢さ
   れてなり、対向する２面間の距離より若干長い状
   態からスプリングの付勢力に抗して一方の筒体を
   他方の筒体に押入させた状態で前記２面間に垂直
   に介入させられて前記２面間に固定されることを
   特徴とするポール装置。