JP3095479U - 家具転倒防止及び小物掛け用レールとそのアタッチメント - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 家具やオフィス用品等の配置替え時等におい
て壁に孔をあけなくとも家具やオフィス用品等の転倒防
止を図ることができると共に、家具やオフィス用品等を
設置しない場合にはランドセル・洋服ハンガー・絵画等
の小物類を掛けることができる手段を得る。 【解決手段】 建築物内の壁に、家具やオフィス用品等
をベルト等により固定し又は小物類を掛止するための略
Ｃ字型断面を有した家具転倒防止及び小物掛け用レール
を配設し又は埋設する。そして、家具やオフィス用品等
に家具固定金具を固定し、家具転倒防止及び小物掛け用
レールに張着金具を固定し、両者をベルト等で張着す
る。また、家具転倒防止及び小物掛け用レールにフック
金具を掛止し、該フック金具のフックに小物類を掛け
る。

Description

【考案の詳細な説明】 【０００１】 【考案の属する技術分野】 本考案は、建築物内に設置した家具やオフィス用品等の転倒防止を図ることが できると共に、家具やオフィス用品等を設置しない場合にはランドセル・洋服ハ ンガー・絵画等の小物類を掛けることができる、家具転倒防止及び小物掛け用レ ールとそのアタッチメントに関するものである。 【０００２】 【従来の技術】 従来、建築物内に設置した家具やオフィス用品等の転倒防止を図るために種々 の転倒防止具が提案及び商品化されている。例えば家具の場合、該家具と天井と の間に伸縮可能な棒部材を設置し棒部材の伸長力により家具を押止するものや、 Ｌ字型金具にて壁と家具とを固定するものや、家具の上部前面及び／又は側面に 家具固定金具を取り付けベルトにて壁に固定するもの等がある。なお、公営住宅 においては床面より１９００ｍｍ程度の高さの壁面部に補強板が設置され、該補 強板に転倒防止具を設置することにより家具の転倒防止を図ることができるよう になっている。 【０００３】 【考案が解決しようとする課題】 しかしながら、上記伸縮可能な棒部材による固定方法では当該棒部材が必ずし も天井の梁に固定されておらず地震発生時等において天井板を突き破る恐れがあ るといった問題点があった。また、確実に固定されていないため初期の取り付け 位置から外れてしまうといった問題点もあった。更には吊り天井の場合には前記 棒部材自体を設置することができないといった問題点があった。 【０００４】 また、Ｌ字型金具や家具固定金具とベルトによる固定方法では金具を固定する ために壁や家具に固定のための孔をあける必要があり、家具の配置替えごとに壁 や家具を傷つけてしまうといった問題点があった。また、賃貸住宅の場合は契約 上借りた時の状態で返すことが基本となっているため壁に傷を付けることができ ず、上記伸縮可能な棒部材による転倒対策しか行えず、または全く転倒対策が行 えないといった問題点があった。 【０００５】 また、公営住宅における補強板は家具の転倒防止を図るために設けられてはい るが、床面より１９００ｍｍ程度の高さの位置に設置されているため他の用途、 例えば小物を掛けるための用途には利用することができないといった問題点があ った。 【０００６】 本考案は、以上のような問題点を解決するために成されたものであり、家具や オフィス用品等の配置替え時等において壁に孔をあけなくとも家具やオフィス用 品等の転倒防止を図ることができると共に、家具やオフィス用品等を設置しない 場合にはランドセル・洋服ハンガー・絵画等の小物類を掛けることができる、家 具転倒防止及び小物掛け用レールとそのアタッチメントを提供することを目的と する。 【０００７】 【課題を解決するための手段】 上記課題を解決するため、本考案の家具転倒防止及び小物掛け用レールとその アタッチメントにおいては、建築物内の壁に、家具やオフィス用品等をベルト等 により固定し又は小物類を掛止するための略Ｃ字型断面を有した家具転倒防止及 び小物掛け用レールを配設し又は埋設する。また、家具やオフィス用品等の上面 又は側面に家具固定金具を固定すると共に、家具転倒防止及び小物掛け用レール の内部溝内に配設した移動ナットに張着金具を螺着し家具固定金具と張着金具と をベルト等により張着することにより家具やオフィス用品等を固定し、又は家具 やオフィス用品等の上面にＬ字型金具の家具押圧部を当接しＬ字型金具本体を家 具転倒防止及び小物掛け用レールに螺着することにより家具やオフィス用品等を 固定し、又は家具やオフィス用品等の裏面にストレート金具の先端を固定しスト レート金具本体を家具転倒防止及び小物掛け用レールに螺着することにより家具 やオフィス用品等を固定する。また、家具転倒防止及び小物掛け用レールの内部 溝の下端部にフック金具を掛止し当該フック金具より突出したフックに小物類を 掛けるようにする。 【０００８】 【考案の実施の形態及び実施例】 本考案の実施の形態及び実施例を図を用いて説明する。図２は本考案の家具転 倒防止及び小物掛け用レールの外形図であり、図３は本考案の家具転倒防止及び 小物掛け用レールを壁に固定するための固定金具の外形図である。 【０００９】 図２の（ａ）は本考案の家具転倒防止及び小物掛け用レール１の側面断面図で あり略Ｃ字型を有している。該家具転倒防止及び小物掛け用レール１の内部溝２ には、後述の張着金具１３やＬ字型金具３９又はストレート金具４４等を螺着す るための移動ナット２０を挿入し、外部溝３には、家具転倒防止及び小物掛け用 レール１を壁１２に固定するための固定金具４を挟着する。図２の（ｂ）は該固 定金具４を挟着してネジ１１にて壁１２に固定した状態を示している。 【００１０】 図３の（ａ）は固定金具４の正面図，（ｂ）は側面図であり、底部に挟着部９ を形成した裏面板５と、同様に挟着部９を形成した表面板６とを重ね、ネジ１０ で螺着することにより固定溝７を構成し、該固定溝７に家具転倒防止及び小物掛 け用レール１の外部溝３を挟着することにより固定金具４に家具転倒防止及び小 物掛け用レール１を固定することができる。図３の（ｃ）は家具転倒防止及び小 物掛け用レール１を挟着した固定金具４の孔８をネジ１１にて壁１２に固定した 状態の断面を示している。なお、孔８を使用しない場合は、孔５１をネジ（図示 せず）にて壁１２に固定することもできる。 【００１１】 次に、図４は本考案の家具転倒防止及び小物掛け用レールとベルトを張着する ための張着金具の外形図であり、（ａ）は側面図，（ｂ）は平面図である。また 、図５は家具転倒防止及び小物掛け用レール内に挿入する移動ナットの外形図で あり、（ａ）は正面図，（ｂ）は側面図である。 【００１２】 移動ナット２０は家具転倒防止及び小物掛け用レール１の内部溝２内に外部よ り自由に挿入することができ、該移動ナット２０のナット穴２１に張着金具１３ のボルト１５を螺着し、更にナット１６を螺着することにより家具転倒防止及び 小物掛け用レール１の任意の位置に張着金具１３を確実に固定することができる 。また、ボルト１５の端部にはＵ字型金具１４が固着され、該Ｕ字型金具１４に 係着されたボルト１７及びナット１８によりベルト１９の端部を保持することが できる。 【００１３】 次に、図６は家具固定金具とその固定方法を示した第一実施例の外形図であり 、図７は家具固定金具とその固定方法を示した第二実施例の外形図である。各図 共（ａ）は平面図，（ｂ）は側面図である。 【００１４】 図６に示す家具固定金具２２は、ネジ２７で家具２８の上端部に固定するため の孔２６とベルト１９を通すための孔２５が穿孔され、先端部には家具掛止部２ ３が配設されている。また、ベルト１９を通し易くするため、孔２５の部分は僅 かに外側に曲げられている。また、図７に示す家具固定金具２９は、上端部に突 出部３８を有する家具３７を掛止するためのものであり、家具固定金具２９の先 端部の家具掛止部３０にボルト３４及び袋ナット３５にて家具掛止金具３３を突 出部３８の高さに合わせて固定する。クッション材３６はボルト３４により家具 ３７を傷付けないためのものである。また、図６と同様にベルト１９を通すため の孔３２が穿孔されている。 【００１５】 また、図８は家具固定金具と張着金具及びベルトにより家具を壁に固定する方 法を示した図である。該図（ａ）は家具２８の上面が家具転倒防止及び小物掛け 用レール１より低い場合の固定方法であり、家具２８の上端部に固定した家具固 定金具２２と家具転倒防止及び小物掛け用レール１に固定した張着金具１３とを ベルト１９により直接張着することにより固定している。また、（ｂ）は家具２ ８の上面が家具転倒防止及び小物掛け用レール１より高い場合の固定方法であり 、家具２８の上端部に固定した家具固定金具２２と家具転倒防止及び小物掛け用 レール１に固定した張着金具１３とをベルト１９により当該家具２８の上面後方 部を掛けて張着することにより固定している。また、（ｃ）は家具２８の側面に おいて家具転倒防止及び小物掛け用レール１と同一高さの位置に家具固定金具２ ２を固定し、該家具固定金具２２と家具転倒防止及び小物掛け用レール１に固定 した張着金具１３とをベルト１９により直接張着することにより固定している。 【００１６】 次に、図９はＬ字型金具により家具を壁に固定する方法を示した図であり、図 １０はストレート金具により家具を壁に固定する方法を示した図である。各図共 （ａ）は正面図，（ｂ）は側面図である。 【００１７】 図９に示すＬ字型金具３９により家具２８を壁１２に固定する方法として、Ｌ 字型金具３９の先端部の家具押止部４１の底面に傷の防止と滑り止めのためのゴ ム材４３を配設し、該家具押止部４１を家具２８の上面後方部を押し当て、Ｌ字 型金具３９の本体部の孔４０と家具転倒防止及び小物掛け用レール１とをボルト ４２で固定することにより、家具２８を壁１２に固定することができる。また、 図１０に示すストレート金具４４により家具２８を壁１２に固定する方法として 、ストレート金具４４の先端部の孔４６よりネジ４７で当該ストレート金具４４ を固定し、ストレート金具４４の本体部の孔４５と家具転倒防止及び小物掛け用 レール１とをボルト４２で固定することにより、家具２８を壁１２に固定するこ とができる。 【００１８】 また、図１１は本考案の家具転倒防止及び小物掛け用レールに小物を掛けるた めのフック金具の外形図であり、家具転倒防止及び小物掛け用レール１の内部溝 ２の下端部にフック金具４８を掛止し当該フック金具４８より突出したフック４ ９に小物類を掛けるようにする。 【００１９】 図１は本考案の家具転倒防止及び小物掛け用レールにアタッチメントを使用し て家具の固定及び小物を掛けた状態を表した図であり、以上述べたような家具２ ８の壁１２への固定や洋服ハンガーや絵画等の小物類５０の掛止を行った室内を 表している。このようにすれば、壁１２に孔をあけることなく家具２８やオフィ ス用品等を固定することができ、転倒防止を図ることができる。また、空間スペ ースに小物類５０を掛けることも自在にできる。 【００２０】 【考案の効果】 以上述べたように、本考案の家具転倒防止及び小物掛け用レール及びアタッチ メントを使用すれば、家具やオフィス用品等の配置替え時等において壁に孔をあ けなくとも家具やオフィス用品等の転倒防止を図ることができると共に、家具や オフィス用品等を設置しない場合にはランドセル・洋服ハンガー・絵画等の小物 類を掛けることができるという効果を奏する。また、壁面という空間スペースの 有効利用が可能になるという更なる効果を奏する。

【図面の簡単な説明】 【図１】本考案の家具転倒防止及び小物掛け用レールに
アタッチメントを使用して家具の固定及び小物を掛けた
状態を表した図である。 【図２】本考案の家具転倒防止及び小物掛け用レールの
外形図である。 【図３】本考案の家具転倒防止及び小物掛け用レールを
壁に固定するための固定金具の外形図である。 【図４】本考案の家具転倒防止及び小物掛け用レールと
ベルトを張着するための張着金具の外形図である。 【図５】家具転倒防止及び小物掛け用レール内に挿入す
る移動ナットの外形図である。 【図６】家具固定金具とその固定方法を示した第一実施
例の外形図である。 【図７】家具固定金具とその固定方法を示した第二実施
例の外形図である。 【図８】家具固定金具と張着金具及びベルトにより家具
を壁に固定する方法を示した図である。 【図９】Ｌ字型金具により家具を壁に固定する方法を示
した図である。 【図１０】ストレート金具により家具を壁に固定する方
法を示した図である。 【図１１】本考案の家具転倒防止及び小物掛け用レール
に小物を掛けるためのフック金具の外形図である。 【符号の説明】 １ 家具転倒防止及び小物掛け用レール ２ 内部溝 ３ 外部溝 ４ 固定金具 ５ 裏面板 ６ 表面板 ７ 固定溝 ８ 固定孔 ９ 挟着部 １０ ネジ １１ ネジ １２ 壁 １３ 張着金具 １４ Ｕ字型金具 １５ ボルト １６ ナット １７ ボルト １８ ナット １９ ベルト ２０ 移動ナット ２１ ナット穴 ２２ 家具固定金具 ２３ 家具掛止部 ２４ ベルト掛止部 ２５ 孔 ２６ 孔 ２７ ネジ ２８ 家具 ２９ 家具固定金具 ３０ 家具掛止部 ３１ ベルト掛止部 ３２ 孔 ３３ 家具掛止金具 ３４ ボルト ３５ 袋ナット ３６ クッション材 ３７ 家具 ３８ 突出部 ３９ Ｌ字型金具 ４０ 孔 ４１ 家具押止部 ４２ ボルト ４３ ゴム材 ４４ ストレート金具 ４５ 孔 ４６ 孔 ４７ ネジ ４８ フック金具 ４９ フック ５０ 小物類 ５１ 孔

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項１】 建築物内の壁に、家具やオフィス用品等
   をベルト等により固定し又は小物類を掛止するための略
   Ｃ字型断面を有した家具転倒防止及び小物掛け用レール
   を配設し又は埋設し、また、家具やオフィス用品等の上
   面又は側面に家具固定金具を固定すると共に、家具転倒
   防止及び小物掛け用レールの内部溝内に配設した移動ナ
   ットに張着金具を螺着し家具固定金具と張着金具とをベ
   ルト等により張着することにより家具やオフィス用品等
   を固定し、又は家具やオフィス用品等の上面にＬ字型金
   具の家具押圧部を当接しＬ字型金具本体を家具転倒防止
   及び小物掛け用レールに螺着することにより家具やオフ
   ィス用品等を固定し、又は家具やオフィス用品等の裏面
   にストレート金具の先端を固定しストレート金具本体を
   家具転倒防止及び小物掛け用レールに螺着することによ
   り家具やオフィス用品等を固定することができ、また、
   家具転倒防止及び小物掛け用レールの内部溝の下端部に
   フック金具を掛止し当該フック金具より突出したフック
   に小物類を掛けることができることを特徴とした、家具
   転倒防止及び小物掛け用レールとそのアタッチメント。