JPH0135548B2 - - Google Patents

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JPH0135548B2
JPH0135548B2 JP59181845A JP18184584A JPH0135548B2 JP H0135548 B2 JPH0135548 B2 JP H0135548B2 JP 59181845 A JP59181845 A JP 59181845A JP 18184584 A JP18184584 A JP 18184584A JP H0135548 B2 JPH0135548 B2 JP H0135548B2
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JP
Japan
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circuit
noise
signal
period
solid
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JP59181845A
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Yukio Endo
Nozomi Harada
Okio Yoshida
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Toshiba Corp
Original Assignee
Tokyo Shibaura Electric Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0135548B2 publication Critical patent/JPH0135548B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は、固体撮像素子により得られる出力信
号の雑音(ノイズ)を抑圧して高感度テレビカメ
ラ装置を得ることを可能とした信号処理回路を有
する固体撮像装置に関する。
〔発明の技術的背景とその問題点〕
CCDなどの固体撮像素子は従来の撮像管とく
らべ小型、軽量、高信頼性という特長があり、さ
らに図形歪、残像、焼付きがないなど特性面での
利点がある。このため、最近工業用テレビカメ
ラ、家庭用ビデオカメラなどに使われ始めてい
る。そして、さらには電子カメラへの応用が期待
されている。これらのカメラへの応用では物を見
るという装置であることにより高感度化への要求
が強い。固体撮像素子の高感度化は素子自身の光
電変換感度を向上する方法と素子自身で発生する
雑音(ノイズ)を抑圧する方法がある。前者は素
子の構造により決定されるものであり、今後大幅
に向上することは技術的に困難である。このた
め、現在固体撮像素子の感度を決めている主因は
素子自身から発生するノイズであり、このノイズ
を抑圧すればさらに高感度化が達成できる。固体
撮像素子のノイズは素子の出力部から発生するも
のが大きく影響する。
第9図および第10図を用いて固体撮像素子の
ノイズ発生原因について説明する。第9図は
CCD撮像素子の出力回路部を示す模式図である。
例えばP型Si基板1上に形成された転送電極
φH1,φH2、出力ゲート電極OG、リセツトゲー
ト電極RS、リセツトドレイン電極RDへは所定の
パルスP1,P2,PRないし直流電圧VOG,VRDを加
え図の左から右方向へ信号電荷を転送する。出力
ゲート電極OGとリセツトゲート電極RSの間に設
けられたフローテイングのn型拡散層2は基板1
との間で信号電荷検知用ダイオードを構成してい
る。この拡散層2に接続してオンチツプのソース
ホロア回路3が設けてある。ソースホロア回路3
はMOS・FETを用いた2段の回路で構成されて
いる。そして2段共通のドレイン電極OD、サブ
ストレート電極SSおよび信号出力端子4の各電
極が設けてある。ドレイン電極ODへは直流電圧
VODを印加する。信号電荷は転送電極φH2,φH1
の下を転送され、出力ゲート電極OGの下を通り
拡散層2に流れ込みその電位を変化させる。この
電位変化をソースホロア回路3で受け出力端子4
から外部へ信号を出す。リセツトゲート電極RS
には一定周期でリセツトパルスを印加し、拡散層
2の電位をリセツトドレイン電圧VRDにリセツト
する。この出力回路部はフローテイング拡散型出
力回路として固体撮像素子を扱つている設計者に
とつては周知である。
第10図は第9図の出力回路の各部動作波形を
示すものである。転送電極φH1のパルスがonの
期間内でリセツトゲート電極RSのパルスをoff―
on―offとする。このときの出力端子4から得ら
れる信号はリセツト電極RSのパルスがonの期間
tRはリセツトドレイン電圧VRDにリセツトされ、
次の期間のリセツト電極RSのパルスがoffで転送
電極φH1のパルスがonではソースホロア回路の
入力ゲート容量Ciとリセツト電極RSの容量Crで
決まる電位になる。この期間tNには信号は含まれ
ていない。そして次にリセツト電極RSのパルス
がoffで転送電極φH1のパルスがoffの期間tSでは
信号電荷が電圧に変換され出力される。
ところで、このような構造の出力回路ではノイ
ズ源が2つある。一つはリセツト電極RSのパル
スがonのときに発生する熱ノイズがリセツト電
極RSのパルスをoffにしたときに拡散層2に残る
ため発生するもので、通常このノイズQnは次式
で表わせる。
Qn=√・・ ここでkはボルツマン定数、Tは絶対温度、C
は拡散層の容量を示す。このノイズは周波数に対
してほぼ一定に分布する白色ノイズであり、リセ
ツトノイズと呼ばれている。もう一つはソースホ
ロア回路3で発生する1/fノイズである。ソー
スホロア回路はMOS・FETで構成されている。
このためMOS・FET自身が持つ1/fノイズが
発生する。このためノイズは周波数が低くなる程
大きくなるノイズであり、特に再生画像上では目
立つものである。この二つのノイズは第10図の
出力信号波形中に示すように各画素ごとに異なる
値となつて出力される。通常、CCDの出力信号
はリセツト電極RSのパルスの飛び込みを除去す
るためと信号期間tSの拡大を図るためLPFを用い
て平均化を行なう。この結果、得られた出力信号
中には図のハツチング部で示すように前述した二
つのノイズ成分が残る。このため出力信号のS/
N(信号/ノイズ)が劣化し、CCDの感度を向上
することができない問題があつた。特に1/fノ
イズは低周波成分であり、このことが再生画像上
では粗いノイズとなり非常に目立つ原因であつ
た。
このノイズを取り除きS/Nを改善する一方法
として第10図に示す出力信号のtNの期間を一定
の直流電圧にクランプした後、信号期間であるtS
の期間の電圧をサンプリングする相関2重サンプ
リング法が良く知られている。また、tNの期間を
一度サンプリングして期間の拡大をしてから相関
2重サンプリングを行なう方法が特開昭55−
163693号公報に開示されている。
しかしながら、CCDを駆動するクロツクパル
スの周波数が数MHz以上の高速である場合におい
てはtNの期間が短くなりクランプをするのに必要
な時間幅がとれなくなり、S/Nを改善すること
ができない問題があつた。発明者が実験した具体
的な数値を示すと、水平400、垂直500画素の
CCDでは水平クロツク周波数が7.16MHzになる。
この場合信号の1周期すなわち1画素周期が
140nsになる。この周期で確実な動作を得るには
リセツトゲート電極RSのパルスのon期間tR
35ns、ノイズ期間tNが35ns、信号期間tSが70ns程
度になる。ノイズ期間tNは35nsであるが、この期
間内で十分安定になる期間はさらに狭くなり15ns
程度になる。したがつてクランプはこの15ns以内
で行なう必要があるが、15ns以内でクランプ回路
を正確に動作させることは非常に困難である。し
かもこの場合ではパルス幅15ns以下の狭いパルス
が必要になるため、このパルスが信号に混入し、
S/Nを劣化させる問題があつた。さらに相関2
重サンプリング回路はCCD出力信号中のtN期間に
高域ノイズが含まれていると正確に動作せず、む
しろS/Nをクランプする以前の状態より劣化さ
せる問題があつた。またクランプパルスに信号帯
域内のパルス成分が含まれていると出力信号に固
定ノイズとして混入し再生像を著しく劣化させる
問題があつた。さらには相関2重サンプリングを
確実に動作させるのに必要な信号帯域は水平クロ
ツク周波数の5倍以上になる。この値は35MHz以
上になり、回路製作上困難である問題があつた。
以上説明したように従来はCCDのクロツク周
波数が数MHz以上で動作する場合での出力回路部
のノイズを取り除くことができずS/Nが劣化
し、高感度のテレビカメラを実現することができ
ない問題があつた。
〔発明の目的〕
本発明は上記の点に鑑みなされたもので、固体
撮像素子の出力回路部で発生する雑音(ノイズ)
を効果的に除去し、S/Nの良好な信号を得、高
感度のテレビカメラ装置の実現を可能とした信号
処理回路を備えた固体撮像装置を提供することを
目的とする。
〔発明の概要〕 本発明では、固体撮像素子を、その出力信号が
1画素周期内でほぼ等しい二つの期間、即ち有効
信号のないノズルのみの第1の期間と、ノイズと
有効信号の含まれる第2の期間をもつように駆動
する。そしてこのように第1、第2の期間に分割
された出力信号を、その一方は反転アンプに通
し、他方は同相アンプに通し、この2つの出力信
号を第1、第2のスイツチで交互にとり出してそ
のまま合成した後、この信号を平均化することに
より、ノイズ抑圧を行なう。
すなわち本発明は、固体撮像素子の雑音の大き
な要因であるリセツトノイズと1/fノイズが撮
像素子出力信号の1画素周期で発生することに着
目し、この1画素周期で信号のないノイズ期間
と、ノイズと信号の期間に分離する駆動を行な
い、ノイズのみ信号周波数を2倍に変調させ、こ
のノイズを例えば信号周波数のみ通過するLPF
で除去することにより、信号成分のみを得るノイ
ズ抑圧回路を備えた固体撮像装置である。
〔発明の効果〕
本発明のノイズ抑圧回路を備えることにより、
従来の雑音改善回路で問題となつていた有効信号
のないノイズのみの期間が短い状態においても確
実に雑音改善動作ができる。このため従来の回路
では数MHz以上の動作は困難であつたのに対し、
本発明の回路では有効信号のないノイズのみの期
間の時間幅の長さに依存しないので10MHz以上の
水平クロツク周波数においても確実に雑音改善が
できる。本発明では有効信号のないノイズのみ第
1の期間と、有効信号とノイズを含む第2の期間
の時間幅が同一であれば確実にノイズのキヤンセ
ルができる。このため信号処理回路の周波数帯域
も広く取る必要がなく1画素周期の信号が伝達で
きる値で良いため、従来の雑音改善回路である相
関2重サンプリング法で必要な1画素周期の5倍
〜7倍の周波数帯域に比べ回路設計上、容易かつ
確実に雑音改善ができる。また従来はクランプパ
ルスが信号に混入したが、本発明では第1、第2
の期間を交互に取り出す2つのスイツチに使用す
る2つの抜き取りパルスは互いに逆相関係である
ので、パルスの信号系への混入は極めて小さくな
り、この雑音改善回路自身によるノイズ付加はな
い。また、本発明はスイツチ回路に使用する抜き
取りパルスを正弦波にすることも可能であり、こ
のため抜き取りパルスによる高周波のおり返しノ
イズも除去できる。以上説明したように本発明に
よれば、固体撮像素子の出力回路部で発生するリ
セツトノイズと1/fノイズを抑圧できるので、
固体撮像素子を非常に少ない出力電圧で駆動する
ことが可能になる。このためS/Nの良好な高感
度のテレビカメラ装置を実現できる。
〔発明の実施例〕
以下、本発明の実施例を説明する。第1図は本
発明の固体撮像装置の一実施例の構成図、第2図
はその信号波形図である。CCD撮像素子10は
駆動回路11によつて所定のパルスで駆動され
る。撮像素子10の出力信号は増幅回路12を通
して所定レベルに増幅され、直流再生回路13に
よつて水平走査周期でクランプされ、これにより
水平走査周期より遅いハム雑音などが除去され
る。そして、直流再生回路13の出力は点線で示
したノイズ抑圧回路17に入力される。ノイズ抑
圧回路17は、併置された反転アンプ14と同相
アンプ15、及びこれらのアンプの出力に接続さ
れる第1、第2のスイツチS1,S2で構成されたス
イツチ回路16、スイツチS1,S2から得られて合
成された出力信号を平均化するLPF18で構成
される。スイツチS1,S2はそれぞれ抜取りパルス
A,Bによつてon、off制御される。
CCD撮像素子10の出力信号は第2図に示す
ように、有効信号のないノイズのみ第1の期間
tN、有効信号とノイズが含まれる第2の期間tS
リセツトパルスの飛び込みがある期間tRを持つ状
態になるよう、駆動回路11によつて動作させ
る。ここで重要なことはtN=tSとすることであ
る。このような駆動を行なう駆動回路の具体例は
後述する。そして、スイツチS1にはtN期間とtR
間の一部を含むtA期間onとなるように抜き取りパ
ルスAが制御端子19に入力される。またスイツ
チS2にはtS期間とtR期間の一部を含むtB期間onと
なるように抜き取りパルスBが制御端子20に入
力される。これによりスイツチS1とスイツチS2
出力が合成されると、基準レベルに対してtA期間
のノイズは反転して、またtB期間のノイズを含む
信号は同相で得られる。このことはノイズの繰り
返し周波数は有効信号の繰り返し周波数に対して
2倍になることを意味している。従つてこの出力
信号をLPF18で平均化して信号の繰り返し周
波数以上をしや断することにより、ノイズは除去
される。ここで抜取りパルスAとBは逆相関係に
あるので、このパルスによる混入ノイズは互いに
相殺される。このため従来例で問題であつたクラ
ンプパルスの混入によるノイズ劣化などは本実施
例では現われない。
なお、抜き取りパルスA,Bは入れ換えても同
様である。また反転アンプと同相アンプを入れ換
えても同様に動作する。
次に本実施例のノイズ除去の原理を第3図及び
第4図を用いて説明する。第3図は時間tに対す
ノイズの応答特性Rを表わしたものである。(a)は
CCD出力信号中に含まれるリセツトノイズや
1/fノイズの場合であり、このノイズはCCD
の読み出しクロツク周波数fcpに対して2倍の周
期以上で発生する。第1図及び第2図で説明した
実施例ではこのノイズを(b)に示すように読み出し
クロツク周波数fcpの周期内で反転したノイズと
同相のノイズに分割する。この結果ノイズ周波数
は(a)に対して2倍になる。第4図は第3図に示し
たノイズ波形の周波数分布である。(a)に示す
CCD出力信号波形では読み出しフロツク周波数
fcpの1/2以下に信号成分とノイズ成分が含まれて
いる。これに対して本実施例では(b)に示すように
信号成分はそのままでノイズ成分は読み出しクロ
ツク周波数fcpの1/2以上の帯域に変換されてい
る。このノイズは点線で示す特性を持つLPFで
しや断すれば信号成分のみ残すことができる。
このように本実施例ではノイズを確実に除去す
ることが可能であり、S/Nの極めて良好な信号
が得られる結果、高感度のCCDテレビカメラが
実現できる。
次に第1図のノイズ抑圧回路部をより具体化し
た本発明の実施例を第5図、第6図により説明す
る。第5図は構成回路であり、第6図はその動作
図である。この実施例は発明者が設計、実験を行
ない本発明を実施する方法として極めて好ましい
結果を得た回路方式である。この方式は第1図で
説明したノイズ抑圧回路17のうち反転アンプ1
4、同相アンプ15、スイツチS1,S2からなるス
イツチ回路16により構成される抜き取り回路部
に二重平衡差動回路を用いたものである。2組の
差動増幅回路を組合わせた二重平衡差動回路をノ
イズ抑圧回路に用いることにより抜取り周波数が
より高速で動作させることができ、かつ抜取りパ
ルスの信号系への混入が差動回路の効果により改
善できる特徴がある。
CCD撮像素子10はタイミング発生回路など
を含む駆動回路11で駆動され、その出力信号は
増幅回路12を通し所定レベルに増幅される。そ
して差動回路51、サンプルアンドホールド回路
52、DC増幅回路53で構成したフイードバツ
ク・クランプ回路による直流再生回路13で直流
再生を行なう。フイードバツク・クランプはノイ
ズ抑圧回路へ入力する信号の水平ブランキング期
間の所定場所をタイミング発生回路から得たクラ
ンプパルスでサンプルアンドホールド回路52と
ホールド用コンデChで―水平周期のホールドを
行ない、この電圧をDC電圧増幅回路53を通し
て差動回路51へ印加する。一方、抜取りパルス
A,Bは駆動回路11から得る。すなわち駆動回
路11から得た読み出しクロツクパルスと同一の
周期のパルスを、先ず正弦波化回路54を通して
正弦波に形成する。このことにより抜取りパルス
に含まれているノイズを除去できる。そして、位
相合わせ回路55によつて正弦波化された抜取り
パルスの位相と直流再生された出力信号のtA(ノ
イズ期間)とtB(ノイズと信号期間)の位相が一
致するよう合わせる。そして、抜取りパルス発生
回路56にて互いに位相が180゜異なつた抜取りパ
ルスA,Bを作成する。本発明では抜き取りパル
スの位相をCCD出力信号の位相に合わせて調整
する必要があるが、これを容易、かつ確実に行な
う方法として抜き取りパルスA,Bの一方のバイ
アスを変化させる。第6図の点線で示すように切
換レベルの幅を変えてtAとtBのバランスを取るこ
とができる。
ノイズ抑圧回路17は、その抜き取り回路部に
二重平衡増幅回路を用いている。即ちトランジス
タQAとQBを差動ペアにして、トランジスタQC
定電流源とした第1の差動増幅回路DA1、トラン
ジスタQDとQEを差動ペアにして、トランジスタ
QFを定電流源とした第2の差動増幅回路DA2
2組の差動回路により構成した、いわゆる二重平
衡増幅回路である。トランジスタQAとQEのベー
ス、トランジスタQBとQDのベースはそれぞれ共
通接続される。トランジスタQCとQFからなる定
電流源のエミツタは定電流回路57に接続してい
る。そして一方の電流源トランジスタQCのベー
スに直流再生された出力信号が入力され、他方の
電流源トランジスタQFのベースに基準直流電圧
が与えられる。第1図と対応させれば、差動増幅
回路DA1が反転アンプ14とスイツチS1に、差動
増幅回路DA2が同相アンプ15とスイツチS2にそ
れぞれ対応する。そしてトランジスタQB,QE
共通接続されたドレインがスイツチ回路16の出
力であり、これがソースホロアを介してLPF1
8に接続されることになる。
次にこの実施例でのノズル抑圧動作を説明す
る。トランジスタQcのベースには直流再生され
た信号が入力され、トランジスタQFのベースに
は所定の直流電圧が基準レベルとして入力され
る。そしてトランジスタQAとQEのベースへは正
弦波化した抜き取りパルスAが、トランジスタの
スイツチon、offの切換時間と直流再生出力信号
のtAとtBの期間が一致するように切換レベルのバ
イアスを付加して入力される。一方トランジスタ
QB,QDのベースへは抜き取りパルスAと位相が
逆相の抜き取りパルスBが、トランジスタのスイ
ツチon、offの切換時間と直流再生出力信号のtA
とtB期間に一致するよう切換レベルのバイアスを
付加して入力される。この結果、差動対の各トラ
ンジスタはベースへ正のパルスが入力されるとコ
レクタ電流は飽和になり、負のパルスが入力され
るとカツトオフまで振られる。したがつてコレク
タ電流はオン―オフと抜き取りパルスの半周期ご
とにスイツチ的に流れる。このような動作をさせ
トランジスタQCに直流角生された信号が入力さ
れると、信号のtA期間ではトランジスタQB,QD
がオン状態になるので、この期間の信号の経路は
第5図の一点鎖線で示したようになる。即ち入力
された信号は、トランジスタQcによつて反転さ
れ、トランジスタQBを通つて取り出される。一
方、信号のtB期間ではトランジスタQB,QDはオ
フ状態となり、トランジスタQA,QEがオン状態
になる。このため、この期間の信号の経路は第5
図の点線で示したようになる。即ち入力された信
号は、トランジスタQFでは同相のままエミツタ
に表われる。そしてトランジスタQEを通つて取
り出される。この結果、抜き取り回路の出力端子
ではtA期間は反転され、tB期間は同相となる信号
が加算されて現われる。
第6図のハツチング部はノイズ成分を示してい
る。これから明らかなように、ノイズは1画素期
間において反転ノイズと同相ノイズが得られ、信
号は同相のままとなる。このことはノイズ成分は
信号成分の2倍の周波数で変調されたのと同様に
なる。この信号をLPF18を通してノイズ成分を
除去し、信号の平均化を行なうとノイズのない、
極めて良好な画像信号が得られる。
このノイズキヤンセルで重要なことは、tA期間
とtB期間に含まれるノイズ量を同じにすることで
ある。これには抜き取りパルスの位相を調整すれ
ば良いが、この場合微調整をするのは時間を調整
するので困難である。本実施例ではこの微調整を
電圧調整で行なつている。この方法は例えば、第
5図の抜き取りパルスBのバイアスを第6図の点
線で示すように抜き取りパルスAのバイアスに対
して変化させることである。このことにより期間
tA,tBはそれぞれtA′,tB′になる。ここではtA期間
を小さくし、tB期間を大きくした場合を一例とし
て説明している。このように抜き取りパルスBの
バイアスを変化することにより、トランジスタ
QB,QDのオン―オフ期間が制御され、反転した
ノイズ量と同相ノイズ量を等量にすることが容易
かつ確実にできる。
以上のように本実施例では、ノイズ抑圧回路に
高速性のある二重平衡差動回路を用いているので
確実に抜き取り動作が得られ、かつA,Bの2つ
の抜き取りパルスは差動回路で打ち消されるの
で、このパルスによる新たなノイズ付加は少な
い。また、本実施例では画像信号を直流成分を含
んだまま処理するので、従来のノイズ減少法で見
られた、サンプルアンドホールドによる高周波ノ
イズなどの混入が極めて少ない特長がある。
第5図の実施例を、発明者がすでに本願出願人
から発売されているCCD撮像素子(TCD205C)
を用いて試作実験した例を説明する。このCCD
撮像素子は水平400画素、垂直500画素であり、水
平クロツク周波数は7.16MHzである。このCCD撮
像素子で発生するノイズは2mVある。このため
S/N=46dBを得るにはCCD出力信号電圧が
400mV必要である。このCCD撮像素子の出力信
号を本実施例のノイズ抑圧回路を通すことによ
り、ノイズを0.2mVと大幅に減少することが実現
できた。このことは従来3200〓の照明光でレンズ
絞りF1.4で明るさ20lxの感度であつたCCDテレビ
カメラを、10倍の高感度である明るさ2lxの感度
に向上できたことを意味する。これにより、
CCD撮像素子の実用範囲が大幅に拡大されるこ
とになる。
第7図、第8図は本発明のノイズ抑圧を確実に
動作させるためのCCD駆動回路の具体例を説明
する図である。本発明でのノイズ抑圧は、既に述
べたようにノイズ期間tAとノイズと信号期間tB
時間を等量にすることがポイントである。ここで
説明するのは、この時間調整をCCD駆動のリセ
ツトパルスの位相を変化させて行なう方法であ
る。即ち第1図あるいは第5図で示したCCD駆
動回路11は、タイミング発生回路71、クロツ
クドライバ72、位相合わせ回路73により構成
している。CCD撮像素子10は例えばNTSC方
式に適合したタイミングに合わせてタイミング発
生回路71より得たクロツクパルスでクロツクド
ライバ72を通して駆動される。そしてCCD撮
像素子10より得られた出力信号は、増幅回路1
2で増幅した後、直流再生回路34で信号の直流
分が再生される。そして本発明のノイズ抑圧回路
17、つまり抜き取り回路74とLPF18によ
りノイズ抑圧が行われる。抜き取り回路74では
タイミング発生回路71より得た抜き取りパルス
A,BでCCD出力信号のノイズ期間tAとノイズ+
信号期間tBを抜き取り、一方の信号を反転させる
動作をさせる。ここでtAとtBの期間に含まれるノ
イズを等量にするために、この駆動回路11で
は、CCD撮像素子10に印加するにリセツトパ
ルスRSの位相を制御する。これはタイミング発
生回路71より得たリセツトパルスRSを位相合
わせ回路73によつて調整することによつて行な
う。
このような構成を用いて例えば、第8図に示す
ように水平レジスタのクロツクパルスφH1とリセ
ツトパルスRSの位相を点線から実線の位置にす
る。この結果、得られるCCD出力信号は第8図
に示すようにリセツトパルスRSの位相に応じて
点線の位相を変えることができる。リセツトパル
スRSが点線の位置ではノイズ期間tcとノイズ+
信号期間tDのそれぞれのノイズ量は時間に大きな
差があるためノイズ抑圧効果は低い。これに対し
てリセツトパルスRSの位相を実線の位置に持つ
てくるとノイズ期間tAとノイズ+信号期間tBのそ
れぞれのノイズ量は等量にできる。このため確実
にノイズ抑圧が行なえることになる。
このようなCCD駆動を行なうことにより、ク
ロツクパルスφH1の立上り部がリセツトパルスの
オン期間に含まれるので、CCD出力信号へのク
ロツクパルスの飛び込みの影響を改善できる効果
もある。このため、さらにS/Nの良い高感度テ
レビカメラを実現することができる。
以上本発明の実施例を説明したが、本発明は以
下に列記するように種々の変形、応用が可能であ
る。
(a) 実施例のでは白黒テレビカメラについて説明
したが、CCD感光面上に色フイルタを設けた
カラーテレビカメラに本発明を適用することが
できる。これにより同様にノイズが少ない高感
度のカラー画像が得られる。
(b) 第1図の説明では反転アンプと同相アンプの
利得を同じにして行なつたが、このアンプの一
方の利得を調整することでノイズのバランスを
取り、ノイズ抑圧をすることでさらに確実な低
ノイズ化も可能である。
(c) 第1図および第2図の説明では各期間の出力
信号を合成してLPFを用いて平均化している
が、この平均化の処理に1画素周期の積分回路
を用いることによりノイズを有効に抑圧するこ
とが可能である。また、積分回路の後段に画像
信号のピーク値をホールドする機能を付加すれ
ば画像信号成分が1画素期間内で増加するので
さらに高いS/Nを得ることが可能である。
(d) 第2図のCCD出力信号の説明は波形が非常
にきれいな状態、すなわち周波数特性が十分良
好な場合について行なつているが、本発明は必
ずしもこの図のような波形にすることはない。
本発明では隣接画素の信号の混入が発生しない
程度まで信号処理系の周波数特性を低くしても
十分ノイズ抑圧ができる。
(e) 実施例の説明では、半導体基板との間でPn
ダイオードを構成するフローテイング拡散型の
信号電荷検知部をもつCCD撮像素子で説明し
たが、MOSダイオードを利用するフローテイ
ングゲート構造の信号電荷検知部をもつCCD
撮像素子においても同様の効果が期待できる。
(f) 本発明が適用できる固体撮像素子はCCDに
限らず、感光部画素がMOS構造で水平読み出
し部がCCD構造のものでも良い。これらの固
体撮像素子に共通する点は、信号電荷検知部が
周期的にリセツトトランジスタのオン、オフに
よりリセツされることである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の構成図、第2図は
その動作を説明するための信号波形図、第3図お
よび第4図は本発明のノイズ抑圧の原理を説明す
るための図、第5図はより具体化した実施例を説
明するための構成図、第6図はその動作を説明す
るための信号波形図、第7図は本発明のノイズ抑
圧を確実に行なうためのCCD駆動回路部のの構
成図、第8図はその動作を説明するための信号波
形図、第9図はCCDのノイズ発生原因について
説明するためのCCD出力部を示す模式図、第1
0図は第9図の動作を説明するための各部の動作
波形を示す図である。 10……CCD撮像素子、11……駆動回路、
12……増幅回路、13……直流再生回路、14
……反転アンプ、15……同相アンプ、16……
スイツチ回路、17……ノイズ抑圧回路、18…
…LPF、19……抜き取りパルスA、20……
抜き取りパルスB、S1……第1のスイツチ、S2
…第2のスイツチ、DA1……差動増幅回路(反転
アンプ+第1のスイツチ)、DA2……差動増幅回
路(同相アンプ+第2のスイツチ)。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 半導体基板に、感光画素配列、各感光画素配
    列で光電変換された信号電荷を転送する信号電荷
    転送部、転送された信号電荷を検知するフローテ
    イング型の電荷検知部、この電荷検知部の電位変
    化を外部へ出力するアンプ、および前記信号電荷
    検知部の電位を前記感光画素の周期毎に所定電位
    にリセツトするリセツト部を集積形成してなる固
    体撮像素子と、この固体撮像素子を駆動して、出
    力信号の1画素周期内を画像の有効信号が含まれ
    ない第1の期間とこれとほぼ等しい期間で画像の
    有効信号が含まれる第2の期間とに分割して出力
    信号を得る駆動回路と、前記固体撮像素子の出力
    信号が入力される併置された反転アンプと同相ア
    ンプ、これらのアンプの出力を前記第1、第2の
    期間に同期させて交互に取り出す第1、第2のス
    イツチからなるスイツチ回路、及びこのスイツチ
    回路により交互に取り出された出力信号を合成し
    て高周波成分を除去する回路を有するノイズ抑圧
    回路とを備えたことを特徴とする固体撮像装置。 2 前記反転アンプと第1のスイツチおよび同相
    アンプと第2のスイツチをそれぞれ第1および第
    2の差動増幅回路で構成した二重平衡差動増幅回
    路により構成し、第1の差動増幅回路の電流源ト
    ランジスタに前記固体撮像素子の出力信号を入力
    し、第2の差動増幅回路の電流源トランジスタに
    直流基準電圧を与え、第1、第2の差動増幅回路
    の各差動対トランジスタに互いに逆相関係にある
    正弦波状抜き取りパルスを入力するようにした特
    許請求の範囲第1項記載の固体撮像装置。 3 前記駆動回路は、前記第1および第2のスイ
    ツチを制御する抜き取りパルスの位相と前記固体
    撮像素子の出力信号の第1及び第2の期間の位相
    を合わせるべくリセツトパルスの位相を制御する
    回路を有する特許請求の範囲第1項記載の固体撮
    像装置。
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