JPH0134936Y2 - - Google Patents

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JPH0134936Y2
JPH0134936Y2 JP1985042067U JP4206785U JPH0134936Y2 JP H0134936 Y2 JPH0134936 Y2 JP H0134936Y2 JP 1985042067 U JP1985042067 U JP 1985042067U JP 4206785 U JP4206785 U JP 4206785U JP H0134936 Y2 JPH0134936 Y2 JP H0134936Y2
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outer panel
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flange
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【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
この考案は、自動車のルーフサイド構造に関
し、詳しくは、部品点数の削減およ組立て工程の
簡略化を図つたものに関する。
【従来の技術】
従来の一般的な自動車のルーフサイド構造は、
たとえば、実開昭50−137711号公報の第2図に表
れている。まず、この従来のルーフサイド構造を
本願の第3図に基づいて説明する。 インナパネルaとアウタパネルbとで箱断面を
構成し、かつ、前後方向にのびるルーフサイドレ
ールcが形成され、このルーフサイドレールcの
アウタパネルbの側壁部の下部にルーフドリツプ
チヤンネルdが溶接されており、そしてこのルー
フドリツプチヤンネルdの上面にルーフパネルe
の側縁部が重合溶接されている。すなわち、ルー
フパネルeは、ルーフサイドレールとは別体に形
成されたルーフドリツプチヤンネルを介してルー
フサイドレールに対して支持されている。また、
ルーフサイドレールcの下面fは、アウタパネル
bの下方を内向きに曲げることによつて形成され
た比較的広い平坦面となつており、この部にサツ
シユレスドア用のウエザストリツプgが取付けら
れる。この場合、ウエザストリツプgの幅よりル
ーフサイドレールcの下面の幅の方が広いため、
ウエザストリツプgを幅方向の誤差なく取付ける
ために、ウエザストリツプgの基部を抱持する金
属性のリテーナhが必要となる。
【考案が解決しとする問題点】
上記のように従来のルーフサイド構造は、ルー
フサイドレールを構成するアウタパネルbとイン
ナパネルa、ルーフドリツプチヤンネルdおよび
ウエザストリツプ用リテーナhを組み合せた複雑
な構造を備えており、部材点数が多いことによる
材料および組立てコストの高騰、および部材間の
溶接誤差が積層されて生じる寸法誤差を避けるこ
とができなかつた。 このように従来のルーフサイド部の構造が複雑
化せざるをえないのは、ルーフパネルをルーフサ
イドレールに取付けたルーフドリツプを介して支
持するという古くからの手法を踏襲しているから
である。すなわち、従来の構造におけるドリツプ
は、雨水を排出するという機能のほかにルーフパ
ネルを車体側部において支持するためのブラケツ
トとしての機能をも合わせ持たされている。その
ため、このドリツプには、ドリツプとしての機能
のみには到底不必要な程度の大きさおよび強度を
与える必要が生じ、これが従来の構造を踏襲して
の車体側部のフラツシユサーフイス化を阻害する
一因ともなつている。 本考案は、上述の事情のもとで考え出されたも
ので、従来のルーフサイドの構造の常識を打ち破
り、強度部材としてのルーフサイドレールの機
能、ウエザストリツプを簡単に保持するための構
造、およびドリツプの機能を持ちながらも、一挙
に構造を簡略化して部材コスト、組立て作業性お
よび製造コストの改善を図りうる新たなルーフサ
イド構造を提供することをその課題とする。
【問題を解決するための手段】
上記の問題を解決するため、本考案では、次の
技術的手段を講じている。 すなわち、本考案では、ルーフパネルの側縁部
を車両前後方向に延びるルーフサイドレールを、
外縁部に外向きフランジを有するアツパアウタパ
ネルと、上縁部に上記外向きフランジの下面に重
合溶接される外向きフランジを、下縁部に縁がド
ア開口を規定する下向きフランジをそれぞれ有す
るロアアウタパネルと、上記アツパアウタパネル
の内縁部と上記ロアアウタパネルの下向きフラン
ジに上縁部と下縁部をそれぞれ重合溶接されて上
記各アウタパネルと閉断面構造を構成するインナ
パネルとによつて形成し、 上記アツパアウタパネルの外向きフランジ上
に、上記ルーフパネルの側縁に形成した外向きフ
ランジを重合溶接しているとともに、 上記ルーフパネルの外向きフランジ、アツパア
ウタパネルの外向きフランジおよびロアアウタパ
ネルの外向きフランジを重合させて形成した接合
鍔に套嵌してルーフパネル側縁部に取り付けら
れ、かつドリツプ溝を一体に有するモールを設
け、 このモールに、上記ロアアウタパネルの外側部
に取り付けられるウエザストリツプと、上記ロア
アウタパネルの下向きフランジに装着するオープ
ニングトリムを一体的に連成していることを特徴
としている。
【作用および効果】
本考案の構造において従来例と最も異なる点の
一つは、従来例においては、ルーフを支持するた
めに、ルーフサイドレールとは別部材として形成
したドリツプチヤンネルをルーフサイドレールに
取付けていたのに対し、本考案では、ルーフサイ
ドレールの構成部材としてのアツパアウタパネル
の外向きフランジとロアアウタパネルの外向きフ
ランジとが接合されて形成される外向きの鍔上
に、ルーフパネルの側縁に形成した外向きフラン
ジを直接的に溶接している点である。 このようにルーフパネルとアツパアウタパネル
とロアアウタパネルのそれぞれの外向きフランジ
が3重に重合されるように配置されることから、
これらの3部材を一度に溶接することが可能とな
り、溶接工数が大きく削減されるとともに、ルー
フパネルの支持剛性が格段に高まるという効果を
発揮する。 また、本考案の構造においては、ルーフからの
雨水等を案内排出するためのドリツプ溝を、従来
のようにルーフパネルを支持するために強化かつ
大型化された金属性のドリツプチヤンネルに代
え、上記のようにルーフパネルとアツパアウタパ
ネルとロアアウタパネルのそれぞれの外向きのフ
ランジが3重に接合されて形成される接合鍔に被
せられるモールに一体的に形成している点であ
る。 モールは、樹脂などで簡単に形成され、かつ、
上記鍔部の端末を隠すというだけの本来の機能を
備えるものであるから、車幅方向の厚みを必要最
小限としたり、ルーフと連続感を出すように自由
に形成することができ、車体側部のフラツシユサ
ーフイス化に大きく寄与する。もちろん、このモ
ールにドリツプ溝を形成しているので、従来の金
属性のドリツプチヤンネルは省略される。 しかも、本考案の場合、上記モールに、ロアア
ウタパネルの外側部に取り付けるウエザストリツ
プと、ロアアウタパネルの下向きフランジに装着
するオープニングトリムとを一体的に連成してい
ることから、ルーフパネルとルーフサイドレール
との接合部からオープニングトリムを装着するド
ア開口縁部との間を、一体化された上記モールと
ウエザストリツプとオープニングトリムとからな
るシール体によつて一連にシールすることができ
る。したがつて、ルーフパネルとルーフサイドレ
ールとの接合部等に雨水が入り込むことを有効に
防止できるなど、ルーフサイド部におけるシール
性を著しく向上させることができる。また、モー
ル、ウエザストリツプおよびオープニングトリム
が一部材化されているので、この一部材を取付け
るだけで、ルーフサイド部に取り付けるべき付属
物がすべて装着されることになる。したがつて、
上記各取付け部材の組付け作業性が非常に向上す
るとともに、ウエザストリツプの位置がモールと
オープニングトリムとによつて一義的に決定され
るので、従来のようなウエザストリツプ保持用の
リテーナも不要となる。 以上のように、本考案の自動車のルーフサイド
構造は、部材点数の削減、溶接工程の簡略化、ル
ーフ支持剛性のアツプ、車体側部のフラツシユサ
ーフイス化、シール性および組付け作業性の向上
等の多くの効果を発揮する。
【実施例の説明】
以下、本考案の実施例を図面を参照して具体的
に説明する。 第1図は本考案のルーフサイド構造を適用した
自動車の斜視図であり、第2図は第1図の−
線に沿う拡大断面図である。 第2図に示されるように、本考案でのルーフサ
イドレール1は、外縁部に外向きフランジ2aが
形成され、ここから湾曲状のルーフパネル3の内
面にそつて内方に延びるアツパアウタパネル2
と、上記外向きフランジ2aの下面に重合溶接さ
れる外向きフランジ4aを持ち、かつここから下
方に延びて縁がドア開口を規定する下向きフラン
ジ4bを持つロアアウタパネル4と、上記アツパ
アウタパネル2の内縁部2bと上記ロアアウタパ
ネル4の下向きフランジ4bに上縁部5aおよび
下縁部5bがそれぞれ重合溶接されるインナパネ
ル5とを備え、これらが協働して閉断面構造を構
成している。 一方、ルーフパネル3は、その外縁部に形成さ
れた外向きのフランジ3aを備え、このフランジ
3aが上記のようにアツパアウタパネル2の外向
きフランジ2a上に重合溶接されることにより、
ルーフサイドレール1に対して直接的に支持され
る。このルーフパネル3の接合は、ルーフサイド
レール1のアツパアウタパネルの外向きフランジ
2aとロアアウタパネルの外向きフランジ4aと
を接合する際に、一度に行なうことができるの
で、溶接工程が簡略化される。 上記ルーフパネル3のフランジ3a、アツパア
ウタパネル2の外向きフランジ2aおよびロアア
ウタパネル4の外向きフランジ4aとが重合して
成形される接合鍔6は、次に述べるモール7によ
つて覆い隠される。 すなわち、このモール7は、上記接合鍔6を覆
うU字状の凹入部8を基本的に備え、そしてその
上部は、ルーフパネル3の外壁3bと接合鍔6と
が形成する段部を埋めるように略三角形状断面に
形成され、その結果、外面がルーフないし閉じら
れたドアガラス9とほぼ連続するように形成され
ている。本例では、上記のようにルーフパネル3
の外壁3bに沿つて上方に延ばしたモール7の上
部の支持安定性を得るために、とくにルーフパネ
ル3の外壁3bにリテーナ10を取付け、これに
モール7の上部の内面を保持させている。そして
のモール7の上端部とルーフパネル3の外壁3b
との間にすきま11を形成し、このすきまをもつ
て実質的にドリツプ溝12を形成している。 さらに、本例では、ルーフサイドレール1のロ
アアウタパネル4の下向きフランジ4bとインナ
パネル5の下縁部5bとで形成される接合鍔13
に被せられるオープニングトリム14と、ロアア
ウタパネル4の外面を覆うように配置されるウエ
ザストリツプ15と、上記モール7とを一体的に
連成している。これは、樹脂で形成される上記モ
ール7とオープニングトリム14に、合成ゴムな
どで形成されるウエザストリツプ部の上下両縁部
を一体接着することにより容易に得られる。この
ようにモール7とウエザストリツプ15とオープ
ニングトリム14とを一部材で形成すると、この
一部材を取付けるだけでルーフサイドレール1の
取付けるべき付属物がすべて装着されることにな
り、組付け作業性が著しく向上するとともに、ウ
エザストリツプ15の幅方向の位置が自動的に一
義的に決定されるので、従来のようなウエザスト
リツプ用リテーナが必要なくなる。 しかも、一体化されたモール7とウエザストリ
ツプ15とオープニングトリム14とによつて、
ルーフパネル3とルーフサイドレール1との接合
部からドア開口縁部までの間を一連にシールでき
るので、この部におけるシール性を著しく向上さ
せることができ、したがつて、上記接合部等への
雨水の浸入を阻止して、上記接合部における発錆
等を有効に防止できる。 もちろん、本考案の範囲は上述した実施例に限
定されることはない。たとえば、モール7に形成
されるドリツプ溝として、実施例では、モール7
の上端とルーフパネルの外壁3bとの間にすきま
をあけることにより構成しているが、モール7の
上端をルーフパネル3に密着させ、そしてこのモ
ール7の適部に溝を一体形成してもよい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の構造を適用した自動車の斜視
図、第2図は第1図の−線に沿う拡大断面
図、第3図は従来例の断面図である。 1……ルーフサイドレール、2……アツパアウ
タパネル、2a……(アツパアウタパネルの)外
向きフランジ、2b……(アツパアウタパネル
の)内縁部、3……ルーフパネル、3a……(ル
ーフパネルの)フランジ、4……ロアアウタパネ
ル、4a……(ロアアウタパネルの)外向きフラ
ンジ、4b……(ロアアウタパネルの)下向きフ
ランジ、5……インナパネル、5a……(インナ
パネルの)上縁部、5b……(インナパネルの)
下縁部、6……接合鍔、7……モール、12……
ドリツプ溝、14……オープニングトリム、15
……ウエザストリツプ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 ルーフパネルの側縁部を車両前後方向に延びる
    ルーフサイドレールを、外縁部に外向きフランジ
    を有するアツパアウタパネルと、上縁部に上記外
    向きフランジの下面に重合溶接される外向きフラ
    ンジを、下縁部に縁がドア開口を規定する下向き
    フランジをそれぞれ有するロアアウタパネルと、
    上記アツパアウタパネルの内縁部と上記ロアアウ
    タパネルの下向きフランジに上縁部と下縁部をそ
    れぞれ重合溶接されて上記各アウタパネルと閉断
    面構造を構成するインナパネルとによつて形成
    し、 上記アツパアウタパネルの外向きフランジ上
    に、上記ルーフパネルの側縁に形成した外向きフ
    ランジを重合溶接しているとともに、 上記ルーフパネルの外向きフランジ、アツパア
    ウタパネルの外向きフランジおよびロアアウタパ
    ネルの外向きフランジを重合させて形成した接合
    鍔に套嵌してルーフパネル側縁部に取り付けら
    れ、かつドリツプ溝を一体に有するモールを設
    け、 このモールに、上記ロアアウタパネルの外側部
    に取り付けられるウエザストリツプと、上記ロア
    アウタパネルの下向きフランジに装着するオープ
    ニングトリムを一体的に連成していることを特徴
    とする、自動車のルーフサイド構造。
JP1985042067U 1985-03-22 1985-03-22 Expired JPH0134936Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6020469B2 (ja) * 1982-03-09 1985-05-22 川崎製鉄株式会社 電気亜鉛めつき鋼板の表面処理方法

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