JPH0134854Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は車輌用計器などに用いられるランプソ
ケツト装置、特に外部雰囲気中に露出し、かつ振
動雰囲気中で使用されるオートバイ用計器のよう
なハウジングに配設されたフレキシブルプリント
配線板とランプソケツトに収納された導電端子と
の電気的接触部をハウジングに設けられたランプ
ソケツトの取付穴の内壁箇所に配置して取付け固
定するようにしたランプソケツト装置に関する。

〔関連技術とその問題点〕

一般に、オートバイ用計器は、速度警報装置を
具備した速度計やエンジン回転計あるいは燃料
計、温度計などの車輌の運転情況を指示する計
器、エンジンオイルの油圧の状態、変速ギヤのニ
ユートラル位置の表示、ヘツドライトの上向き点
灯状態などの各種状態を集中的に表示する集中ウ
オーニング装置、さらに上記各計器の夜間照明用
ランプなどが取付けられており、これら計器類の
電装品とワイヤーハーネスとをつなぐ電気コード
としてフレキシブルプリント配線板が用いられて
いる。しかしながら、照明用ランプや集中ウオー
ニング装置の表示ランプと上記フレキシブルプリ
ント配線板とを電気的に連結する場合、一般的に
ウエツジベース型のランプソケツト装置を使用す
るがハウジングとランプソケツト間の気密性が劣
るという不具合があり、オートバイのような外部
雰囲気にさらされ、かつ振動雰囲気中になるとウ
エツジベース型ランプソケツトの端子部分とフレ
キシブルプリント配線板の導電部との接触部間に
雨水や埃が浸入して電喰あるいは通電不良などの
不都合が生じるという面を有していた。

これらの問題点の発生を防止するために例えば
実開昭58−68054号のようなランプソケツト取付
装置が開示されている。

これは、ランプソケツトに形成したフランジの
外郭部分にフレキシブルプリント配線板の導電部
と電気的に連結する接触片が延在する側にゴムな
どの柔軟な気密部材が取付けられているものであ
り、ランプソケツトの係止用突起をハウジングに
形成した取付穴の切欠部に沿わせて差し込み、次
いでランプソケツトを一方向に回転することによ
り、上記係止用突起がハウジングの内面に抜け止
め保持され、ランプの端子に形成した接触片がフ
レキシブルプリント配線板の導電部に圧着接触さ
れ、これによりランプソケツトをハウジングに装
着することができるものであり、ランプソケツト
を回転することにより係止用突起がハウジングの
内面を押圧し、係止用突起とフランジとの間に存
在し、かつフレキシブルプリント配線板の導電部
とランプソケツトの接触片との周囲を取巻くよう
に配設した気密部材がフランジとハウジング側と
の間に押圧され、この圧縮挾持した気密部材によ
つてハウジングの外部側とハウジングの内部側と
を良好に密封保持することができるものである。

しかしながらこの場合ランプソケツトの係止用
突起をハウジングに形成した取付穴の切欠部に沿
わせて差し込み、次いでランプソケツトを一方向
に回転することにより係止用突起がハウジングの
内面を押圧してランプソケツトをハウジング側に
装着するものであるため、ランプソケツトを一方
向に回転押圧する場合、あるいはランプソケツト
の取付け完了後において気密部材が端子の接触片
位置にて局部的に変形して気密部材の圧縮度合を
ほぼ一定に保てなくなる慮がありこのことにより
ハウジングの外部側と内部側とを密封保持するこ
とができなくなつて防水性、気密性に劣つてしま
いハウジングとランプソケツト間から水や埃など
が浸入してしまい上述した電喰や接触不良などの
不具合が生じてしまう場合がある。

〔考案の目的〕

本考案の目的とするところはランプソケツトを
ハウジングに形成したランプソケツト取付穴内で
一方向に回転して装着せしめる際、あるいは装着
後にランプソケツトのフランジに配設してある気
密部材の端子の接触片外方位置での変形を抑止さ
せ、圧縮度合をほぼ一定に保てるようにしてハウ
ジング側とランプソケツト側との間に気密性をも
たせるようにしたものである。

〔考案の概要〕

本考案は外部雰囲気や振動雰囲気中で使用され
るオートバイなどの車輌計器に用いられるウエツ
ジベース型ランプソケツト装置において、ランプ
ソケツトのフランジの外縁部分に気密部材の外郭
部分を取巻くように突き出し形成した第１の位置
規制部を設けるとともに、気密部材の内郭部分を
上記ランプソケツトの円弧状筒部により位置規制
し、かつ円弧状筒部の円弧状軌跡上の接触片外方
側に第２の位置規制部を立設したことにあり、ラ
ンプソケツトをハウジングに形成したランプソケ
ツト取付穴内で一方向に回転して装着する場合に
ランプソケツトのフランジに配設してある気密部
材が上記第１、第２の位置規制部によつて内、外
方へ変形することがなくなり、これによりハウジ
ングとランプソケツトの密封保持を安定した状態
に保ち、外部からの雨水や埃の浸入を防ぎランプ
ソケツトの端子部分とフレキシブルプリント配線
板の導電部との通電状態を良好に保つようにした
ものである。

〔考案の実施例〕

第１図〜第４図は本考案の第１実施例を示して
おり、オートバイなどの計器ハウジング１内には
図示しないが速度計、エンジン回転計、燃料計、
温度計などの車輌の運転情況を指示する計器類が
収納されるとともに、エンジンオイルの油圧検
出、変速ギヤのニリートラル位置の表示、ヘツド
ライトの上向き点灯などの各種車輌用状態を集中
的に表示する集中ウオーニング装置などが組み込
まれている。また計器ハウジング１の裏面側には
計器ハウジング１に沿つてフレキシブルプリント
配線板２が配設され、このフレキシブルプリント
配線板２には計器照明あるいは表示照明として用
いられるウエツジベースランプソケツト３と電気
的に接続する導電部４と図示しないバツテリから
配線した電気ケーブルとカツプラーを介して結線
する導電回路パターン５が引き廻し形成されてい
る。

上記計器ハウジング１には計器照明、表示照明
として用いられるウエツジベースランプソケツト
３を装着固定する取付穴６が適所に形成されると
ともに、この取付穴６と連続して周面適所に切欠
部７が形成され、上記取付穴６にはフレキシブル
プリント配線板２の一対の導電性舌片８が突き出
し形成している。

上記ランプソケツト３にはウエツジベースラン
プ９を挿入する一対の円弧状筒部１０が間隙１０
ａを置いて上方に突出形成されるとともに、ラン
プソケツト３の円弧状筒部１０外方側には、上記
計器ハウジング１に対設するフランジ１１が突き
出し形成され、このフランジ１１部分にはゴムな
どの柔軟な環状パツキン１２が装着している。

上記円弧状筒部１０の周面には上記取付穴６に
設けた切欠部７と係合する係止用突起１３が設け
られている。

またランプソケツト３内にはウエツジベースラ
ンプ９のリード細線１４と電気的に接触する挾持
片１５を延設している一対の導電端子１６が収納
され、この導電端子１６は上記一対の円弧状筒部
１０間の間隙１０ａに配置されている。導電端子
１６の上端にはフレキシブルプリント配線板２の
導電性舌片８の導電部と接触して電気的に接続す
る接触片１７が形成されている。さらにランプソ
ケツト３に形成したフランジ１１には、ゴムなど
の柔軟なものからなる環状パツキン１２の外郭部
分を取巻くように突出形成した第１の位置規制部
１８と、上記円弧状筒部１０の円弧軌跡上の接触
片１７の外方側に突出形成した第２の位置規制部
１９が上記円弧状筒部１０の間隙１０ａ間を連続
するように設けられている。

しかして、ウエツジベースランプ９をランプソ
ケツト３内に挿入し、ランプ９のリード細線１４
を導電端子１６に接触保持した後、ランプソケツ
ト３の係止用突起１３を計器ハウジング１に形成
した取付穴６の切欠部７に沿わせて差し込み、次
いでランプソケツト３を一方向に回転することに
より、取付穴６の内周壁箇所において導電端子１
６の接触片１７が上記導電性舌片８に圧接して導
電状態となる。

この場合、ランプソケツト３を一方向に回転す
ることによりハウジング１に装着するものであ
り、装着時において発生する環状パツキン１２な
どの気密部材の変形は、気密部材の外郭部分は第
１の位置規制部１８によつて外方への変形を防止
させ、内郭部分は、上記円弧状筒部１０の周面
と、第２の位置規制部１９によつて内方への変形
を防止でき環状パツキン１２がフランジ１１とハ
ウジング１側との間に確実に挾圧できうるように
なつているものである。

これによりランプソケツト３をハウジング１に
装着した後でもハウジング１の外部側とハウジン
グ１の内部側とを良好に密封保持することがで
き、ハウジング１の外部側からの雨水や埃の浸入
を防止できランプソケツト３の接触片１７とフレ
キシブルプリント配線板２の導電部４との通電状
態を良好に保つことができる。

なお、上記実施例では第２の位置規制部１９を
円弧状筒部１０の間隙１０ａ間を連続する様に設
けてあるが第５図に示すように円弧状筒部１０間
を連続させなくとも少なくとも接触片１７の外方
側に円弧状筒部１０の円弧軌跡上に沿つて２つの
壁部からなる第２の位置規制部を設けてもよい。

〔考案の効果〕

以上のように本考案はハウジングにランプソケ
ツトを取付ける取付穴を形成するとともに、この
ハウジングに沿つてフレキシブルプリント配線板
を配設し、上記取付穴に臨ませてフレキシブルプ
リント配線板から引き廻し形成した一対の導電性
舌片を突き出し形成し、ランプソケツトにウエツ
ジベースランプのリード細線と電気的に接続する
一対の端子を内包し、この各端子に上記導電性舌
片と電気的に連結する接触片を形成し、ランプソ
ケツトの円弧状筒部外方にフランジを形成すると
ともに、上記ハウジング側に面したフランジに環
状パツキンを配設し、上記取付穴内にランプソケ
ツトを差し込み、一方向に回転してランプソケツ
トをハウジングに装着し、取付穴内でランプソケ
ツトの接触片を導電性舌片に圧接して導通するよ
うになしたランプソケツトの取付装置において、
上記フランジの外縁部分に環状パツキンの外郭部
分を取巻くように突き出し形成した第１の位置規
制部を設けるとともに、環状パツキンの内郭部分
を上記ランプソケツトの円弧状筒部により位置規
制し、かつ円弧状筒部の円弧軌跡上の接触片外方
側に第２の位置規制部を立設したことにより、環
状パツキンの内、外方への変形を防止することが
できこれによりこの種の使用条件下においてラン
プソケツトをハウジングに装着後も確実にハウジ
ングの内部と外部を良好に密封保持することがで
き電気系統の通電不良を未然に予防することがで
きる。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第４図は本考案の第１実施例を示して
おり、第１図は分解斜視図、第２図はランプソケ
ツトの平面図、第３図は計器ハウジングの裏面
図、第４図は組込み状態を示す断面図、第５図は
他の実施例を示す要部の平面図である。 １……ハウジング、２……フレキシブルプリン
ト配線板、３……ランプソケツト、６……取付
穴、８……導電性舌片、９……ウエツジベースラ
ンプ、１０……円弧状筒部、１１……フランジ、
１２……環状パツキン、１４……リード細線、１
６……導電端子、１７……接触片、１８……第１
の位置規制部、１９……第２の位置規制部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ハウジングにランプソケツトを取付ける取付穴
   を形成するとともに、このハウジングに沿つてフ
   レキシブルプリント配線板を配設し、上記取付穴
   に臨ませてフレキシブルプリント配線板から引き
   廻し形成した一対の導電性舌片を突き出し形成
   し、ランプソケツトにウエツジベースランプのリ
   ード細線と電気的に接続する一対の端子を内包
   し、この各端子に上記導電性舌片と電気的に連結
   する接触片を形成し、ランプソケツトの円弧状筒
   部外方にフランジを形成するとともに、上記ハウ
   ジング側に面したフランジに環状パツキンを配設
   し、上記取付穴内にランプソケツトを差し込み、
   一方向に回転してランプソケツトをハウジングに
   装着し、取付穴内でランプソケツトの接触片を導
   電性舌片に圧接して導通するようになしたランプ
   ソケツトの取付装置において、上記フランジの外
   縁部分に環状パツキンの外郭部分を取巻くように
   突き出し形成した第１の位置規制部を設けるとと
   もに、環状パツキンの内郭部分を上記ランプソケ
   ツトの円弧状筒部により位置規制し、かつ円弧状
   筒部の円弧軌跡上の接触片外方側に第２の位置規
   制部を立設したことを特徴とするランプソケツト
   装置。