JPH0134241Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野〕 本考案は観光地土産品として好適な装飾ちよう
ちんに関するものである。

（従来の技術） 従来のこの種装飾ちようちんは口環と底体間に
ある火袋に観光地名所、名産等を絵画いたものに
すぎない。

（考案が解決しようとする問題点） したがつて、このような従来のものにあつては
変化に乏しく、面白味に欠けるという問題がある
る。

（問題点を解決するための手段） 本考案は前記のような問題点を解決するために
なされたもので、折畳自在な火袋本体に口環と底
体を取付けたちようちん本体の該口環の下端に逆
椀型の上部副火袋体を設けるとともに前記底体の
上端に椀型の下部副火袋体を設けて上部副火袋体
と下部副火袋体の対向縁に連結具１０を設けたこ
とを特徴とするものである。

（実施例） 次に、本考案の実施例を第１図、第２図により
詳細に説明する。１は蛇腹状に折畳自在とした旅
人を象つたこけし形の火袋本体であり、該火袋本
体１の上端開口には上部保形筒２を介して吊り手
３付の口環４が固着されているとともに下端開口
には下部保形筒５を介してろうそく立設用のピン
６を植設した底体７が固着されている。８は口環
４の下端から下方に向け設けた逆椀型の上部副火
袋体、９は底体７の上端から上方に向け前記上部
副火袋体８に対向して設けた椀型の下部副火袋体
であり、該下部火袋体９と前記上部火袋体８は火
袋本体１を折畳だ状態ではその対向縁同志が当接
して火袋本体１全体を覆うものである。１０は上
部副火袋体８と下端火袋体９の対向縁に設けた磁
石等からなる連結具であり、火袋本体１を折畳時
に該上部副火袋体８と下部副火袋体９の対向縁同
志の当接が離脱するのを防止するものである。ま
た、前記したこけし形の火袋本体１は顔を絵画い
た球形火袋部１ａと胴部および脚部を絵画いた逆
円錐台形火袋部１ｂを首飾り状の接続環体１ｃを
もつて接続したもので、その上部の球形火袋部１
ａを火袋本体１が張り開き時に上部副火袋体８の
下端から臨めるように前記した保形筒５を長筒の
ものとして口環４の下端から露出したものとして
いる。なお前記実施例では旅人を模した火袋本体
１と椀型および逆椀型の上部火袋体８及び下部副
火袋体９とよりなるものとしているが、これらの
形状や絵は任意なものとすればよい。

（作用） このように構成されたものは、第１図に示すよ
うに折畳自在な火袋本体１を張り開いた状態で
は、火袋本体１の口環４の下端に設けた逆椀型の
上部副火袋体８と底体７の上端に設けた椀型の下
部副火袋体９の間が開かれて相互間に火袋本体１
が表われ、笠を覆つた旅人を模したちようちん形
を呈し、装飾効果に優れたものとなる。また、第
２図に示すように火袋本体１を折畳めば、上部副
火袋体８と下部副火袋体９はその対向縁同志が当
接するから、連結具１０により対向縁同志の離脱
が防止したものとして折畳まれた火袋本体１を上
部副火袋体８と下部副火袋体９が覆つて外観上偏
平な球形ちようちんとして別の独特の装飾効果が
でるものであり、特に、この状態で火袋本体１内
にろうそくその他の明りを燈せば火袋本体１によ
り淡くなつた明りが、上部副火袋体８、下部副火
袋体９を透過して独特の雰囲気を醸す効果があ
り、さらに、火袋本体１に色彩模様を付け、上部
副火袋付体８および下部副火袋体９を無地とすれ
ば火袋本体１の折畳だ色彩模様が該上部副火袋付
体８および下部副火袋体９に写し出されて興趣深
い装飾効果を呈する。

（考案の効果） 本考案は以上の説明によつて明らかなように、
通常のちようちん本体の口環に上部副火袋体を設
けるとともに底体に下部副火袋体を設けることに
より、火袋本体の張り開き時と折畳時に異つた２
様のちようちん形をするもので変化に富んでいる
うえ面白味があり、従来のこの種装飾ちようちん
の問題点を一掃したものとして実用的価値極めて
大なものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例を示す一部切欠正面
図、第２図は同じく態様を異にして示す一部切欠
正面図である。 １：火袋本体、４：口環、７：底体、８：上部
副火袋体、９：下部副火袋体、１０：連結具。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 折畳自在な火袋本体１に口環４と底体７を取付
   けたちようちん本体の該口環４の下端に逆椀型の
   上部副火袋体８を設けるとともに前記底体７の上
   端に椀型の下部副火袋体９を設けて上部副火袋体
   ８と下部副火袋体９の対向縁に連結具１０を設け
   たことを特徴とする装飾ちようちん。