JPS6339841Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は照明の分野に属し、天然樹皮を透過す
る光線による雰囲気演出用の電気スタンドとして
利用される。

（従来の技術） 従来の雰囲気演出用の電気スタンドは色調を主
とするから飽き易く、又、従来の行灯風電気スタ
ンドは装飾的構造を主とするため高価であり点灯
時にイメージが特定される点で飽きられる。した
がつて、従来の電気スタンドに新らしい雰囲気が
求められるところである。

（考案が解決しようとする問題点） 上記実情に鑑みて、天然の桜皮の有する特性
（透光性、天然の色調、節目模様、同一の模様が
ない特異性等）を単純な形状の枠体に組み合わ
せ、安価にして飽くことない優美な雰囲気をかも
し出す雰囲気演出用の電気スタンドを提供しよう
とするものである。

（問題点を解決するための手段） 天然の桜皮を薄く研ぎ出した皮は光を透過する
が熱により変形するので紙で裏打ちする必要があ
る。そこで立方形の枠体の周面に紙で裏打ちされ
た桜皮を張り渡して成るカバーａと、該カバーａ
を上面に着脱自在に取り付けて電球と取手を設け
た台座ｂとによつてその目的を達成しようとす
る。

（作用） カバーａは前記天然桜皮の特性によつて特異な
色調を出し、更には節目によつて色調に明暗の変
化を与えると共に幻想的な形態感を与え、しかも
同一模様のカバーａがない。桜皮以外の天然の樹
皮では上記作用が桜皮に劣るものである。

（実施例） 本考案を実施例により説明すると、カバーａは
立方形の枠体１の周面に紙２で裏打ちされた桜皮
３を張り渡して成り、台座ｂは周縁を所要に上部
へ折り曲げた受け皿４と受け皿４の中央に突設し
た電球５と電球５を挟んで対角状に立設した取手
６と受け皿４の底面四隅に垂下する脚７とから成
り、台座ｂの受け皿４にカバーａの枠体１の底面
を着脱自在に嵌着している。したがつて、取手６
を持ち上げれば移動自在であり、台座ｂの位置に
かかわりなくカバーａの投光面は変更自在であ
り、カバーａ自体の交換も自在であるので生産面
に於いても使用面に於いても柔軟性がある。使用
時はプラグ８をコンセントに差し込み、スイツチ
９をONにして通電すると電球５は点灯し、白熱
光は桜皮の天然の色調を投光すると共に桜皮の複
雑な節目模様等を透かし模様として浮き彫りし、
独特の優美な雰囲気を醸し出すものである。な
お、第１図の桜皮は節目を縦としているがこれを
横或いは斜め等にすることができる。

（考案の効果） 以上のように本考案によれば、人為的な色調や
模様の配列に労作を要することなく、桜皮の天然
の色調と節目模様等の透かし模様により独特の優
美な雰囲気を醸し出す効果があり、新感覚の電気
スタンドを提供する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る電気スタンドの一部破断
した状態の斜視図。 図中、１は枠体、２は紙、３は桜皮、４は受け
皿、５は電球、６は取手、７は脚、ａはカバー、
ｂは台座。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 紙で裏打ちした桜皮を立体形の枠体の周面に張
   り渡したカバーａと、該カバーａを上面に着脱自
   在に取り付けて電球と取手を設けた台座ｂとから
   成る電気スタンド。