JPH0133897B2 - - Google Patents

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JPH0133897B2
JPH0133897B2 JP57186919A JP18691982A JPH0133897B2 JP H0133897 B2 JPH0133897 B2 JP H0133897B2 JP 57186919 A JP57186919 A JP 57186919A JP 18691982 A JP18691982 A JP 18691982A JP H0133897 B2 JPH0133897 B2 JP H0133897B2
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JP57186919A
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JPS5975550A (ja
Inventor
Etsuo Ban
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Jeol Ltd
Original Assignee
Nihon Denshi KK
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J37/00Discharge tubes with provision for introducing objects or material to be exposed to the discharge, e.g. for the purpose of examination or processing thereof
    • H01J37/02Details
    • H01J37/04Arrangements of electrodes and associated parts for generating or controlling the discharge, e.g. electron-optical arrangement, ion-optical arrangement
    • H01J37/05Electron or ion-optical arrangements for separating electrons or ions according to their energy or mass

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はウイーン型フイルターとレンズを用い
て荷電粒子線を出来るだけ微小に集束するための
方法に関する。
イオンマイクロアナライザー等のように電子以
外の荷電粒子線を用いる装置に使用される荷電粒
子線源からは、目的とするエネルギーと質量を有
する荷電粒子線だけではなく、それらとは異なつ
たエネルギー(速度)や質量を有する荷電粒子線
も同時に発生し、この不要な荷電粒子線の量が目
的とする荷電粒子線の量に比較して無視できない
程度であることが多い。そのため、前記イオンマ
イクロアナライザーにおいてはイオン源からのイ
オンを試料上で集束するためにレンズ系内にフイ
ルターを設け、不要な荷電粒子線を取り除くよう
にしている。このような目的に使用されるフイル
ターとしては静電場と静磁場を直交させた構造の
簡単なウイーン型フイルターが使用されることが
多いが、集束レンズ系に組み込んだ場合、ウイー
ン型フイルターによる幾何収差やエネルギー分散
が集束レンズの集束作用に少なからぬ影響を与え
ることになる。
第1図は従来のイオンマイクロアナライザーの
光学系の一例を示す略図である。図中イオン源1
から発散するイオンビーム2は光軸zに沿つて配
置された二段の集束用静電レンズ3,4によつて
順次集束され試料5の面上に微小系を有するイオ
ンビーム像を形成する。又、静電レンズ3,4の
間には二枚の静電偏向板7a,7b、二枚の磁極
板8a,8b(但し8bは図示せず)、及び絞り板
9からなるウイーン型フイルター6が配置されて
おり、フイルター内で形成される互いに直交した
静電場と静磁場によつて特定のエネルギーと質量
を有する荷電粒子線のみを直進させて絞り板9を
通過させ、それ以外の荷電粒子線は静電場の方向
に偏向して絞り板9によつてカツトしている。所
で従来装置におけるウイーン型フイルターの配置
方法はいろいろで、イオン源1と集束レンズ3の
間に配置する装置もあり、又第1図のように配置
する場合にも集束レンズ3によるイオン源1の像
Sをどの位置に形成するのかは所望とするイオン
ビーム電流値等に応じて適当に決定されるのが普
通で、ウイーン型フイルターの影響によつて試料
面上におけるイオンビームの断面径は必ずしも十
分に集束されているとは限らなかつた。本発明は
集束レンズ系にウイーン型フイルターを組み込ん
だ場合における荷電粒子線に対する集束作用を最
も高めるレンズ系の調整方法を提供することを目
的とするもので、荷電粒子線源から発散する荷電
粒子線を、その中間にウイーン型フイルターを有
する2段のレンズによつて集束する場合に、前記
ウイーン型フイルターの中央位置を該フイルター
の前段のレンズの仮想像面位置及び該フイルター
の後段のレンズの仮想物面位置と一致するように
前記レンズの強度を調整することを特徴とするも
のである。
第2図はウイーン型フイルターにおける荷電粒
子線の軌道を説明するための略図であり、直交座
標系(x、y、z)の原点Oを含むxy面をフイ
ルターの入射面としてz軸左側に配置された第1
集束レンズ(図示せず)を通過したイオンビーム
がz軸に沿つて入射しz軸右側に配置された第2
集束レンズと試料(図示せず)に向かう状態が示
されている。フイルター内の静電場Eはz軸原点
OからLfの範囲においてy軸方向に形成され、一
方静電場Bは同じ範囲においてx軸方向に形成さ
れる。
初めに、ウイーン型フイルターによる色収差に
ついて考察する。今フイルター内の電場Eと磁場
Bの強度をエネルギーV0のイオンビームを通過
させるように設定し、z軸に沿つて入射するイオ
ンビームI1,I2,I3が夫々V=V0−△V、
V=V0、V=V0+△Vのエネルギーを有してい
るものとすると、この軌道は図中、Q2,Q1,
Q3で示す如く、Q1のみがZ軸に沿つて進み、
Q2,Q3はZ軸からy軸方向(電場方向)へ外
れるようになる。
今、荷電粒子線の電荷と質量を夫々e、mとし
エネルギーV0に対応する速度をv0とすると、フ
イルター内の電場Eと磁場Bは次の(1)式を満足す
るように設定されるが、 E/B=v0 (1) このときv≠v0の荷電粒子線の軌道に関して次
の(2)、(3)式が成り立つ。
y=f・Z2/2v2 (2) f=e/m・(E−v・B) (3) (2)式からフイルターの出射面(z=Lf)でのy
軸方向の値Yは(4)式で表わされる。
Y=f・Lf 2/2v2 ……(4) 又、出射面における勾配は(2)式を微分して(5)式
で表わされるから出射面における軌道 (∂y/∂z)v=(f・Z/v2Z=Lf=f・Lf/v2……(
5) の接線(図中破線lで示す)は次のように表わさ
れる。
y=Y−f・Lf/v2(Z−Lf) ……(6) (6)式に(4)式を代入しy=0とすると接線lがz
軸と交わる点Sのz座標は(7)式で表わされ、丁度
フイルターの中心位置と一致する。
Z(S)=Lf/2 ……(7) 次に(6)式におけるyのvによる変化は (∂y/∂z)z=e・Lf(2Z−Lf)/2mv3(vB-2E) となるがvv0であるから次の(8)式が成り立つ。
(∂y/∂v)z=e・Lf(2Z−Lf)E/2mv3 ……(8) 一方、図に示す如くDcを投影面Zにおける
(軸上)色収差と定義すれば(8)式を用いて次のよ
うに表わされる。
Dc=2(∂y/∂v)z・△v =2E/mv2・Lf(Lf−2Z)・(△v/v) 従つて、Z=Lf/2とすればDc=Oとなり、
vの値に拘わらず点Sにスポツト状の虚像が形成
される。
この結果から、ウイーン型フイルター後段に設
けられる第2集束レンズの仮想物点として、z=
Lf/2の点を見込むようにそのレンズ強度を調整
すれば、フイルターの中央位置Sにおいて(軸
上)色収差のないイオンビーム像を見ることにな
る。実際の装置では、フイルターに入射するイオ
ンビームは後述するようにz軸に平行ではなくz
軸上のある点に集束するように、或いはz軸上の
ある点から発散するような状態にあるが、この場
合にも色収差に関する上記解析結果がそのまま適
用できる。
次にウイーン型フイルターによる幾何収差につ
いて考察する。第3図は第2図と同様にフイルタ
ー近傍における荷電粒子線の軌道を表わしたもの
で、第4図は第2図をz軸方向から眺めた略図で
ある。これらの図には左方からコーン状のイオン
ビームが入射面からZiの点がその頂点となるよう
に入射する状態が示されている。但し、フイルタ
ー内のイオンビームの軌道は実際にはコーン状と
はならず図には中心ビームR1とコーンの母線に
沿つた二つのビームR2,R3が示されている。
ここでイオンビームの入射条件としては第3図の
如く入射面におけるイオンビーム・コーンの半
径、y座標位置、x座標位置、方位角を夫々ρ0
x0、y0、ψとし、コーンの半頂角をαとして次の
境界条件が与えられる。
y0=−ρ0・cosψ、x0=−ρ0・sinψ Z0=0、ρ0=Zi−tanα y〓0=V0.sinα・cosψ、 x〓0=V0・sinα・sinψ Z〓0=V0・cosα (9) 一方、フイールド内における荷電粒子線の各座
標方向の運動方程式は次のようになる。
mx¨=e・Ex+e・Z〓・By my¨=e・Ey−e・Z〓・Bx mz¨=e・y〓・Bx−e・x〓・By (10) フイルター内におけるイオンビームがその入出
射端面のビーム方向から推定して恰も図中破線で
示す如く直進すると考えたときに、任意のz位置
における投影像Pのx、y方向の大きは上記(9)、
(10)式から次のように表わされる。
x=(Z−Zi)・α・sinψ +(Lf/rc)(Lf/2−Z)・α2・sinψ・cosψ ……(11) y=(Z−Zi)・α・cosψ +(Lf/rc)(Lf/2−Z)・α2・1/2(1−2co
s2ψ) ……(12) 但し rc=v/w=mv/eB (11)、(12)式におけるψが0から2πまで回
転してコーンが形成させるので(11)、(12)式は
前記投影(収差)像の助変数表現であるといえ
る。例えば(11)、(12)式におけるα2の項が無視
できる場合には、次式 x2+y2=r2=(Z−Zi2・α2 (13) が導かれ半径rG=(Z−Zi)・αの円形像が形成さ
れることになる。また、Z=Lf/2、Zi=Lf/2
とすればx、yは共にα2の項まで零となり、幾何
収差を零とすることができる。
以上の結果をまとめると、ウイーン型フイルタ
ーから出射されるイオンビームに対して集束を与
える集束レンズに関してはフイルターの中心に物
面が存在するかのように調整すれば少くともフイ
ルターの電磁場に基づく幾何収差の影響が除去さ
れ、フイルターの前段に置かれる集束レンズに対
してはフイルターの中心とイオン源の仮想像面位
置が一致するように調整すれば、フイルターによ
る色収差の影響が除去されることが明らかであ
る。そこで第5図に示す如く、ウイーン型フイル
ターを動作させない状態でウイーン型フイルター
の中心部にイオン源の像を形成し、更にこの像を
試料面上に結像するように2段目の集束レンズを
調整すれば、ウイーン型フイルターを動作させて
もその収差の影響を殆んど受けることなく試料面
上に微小径を有するイオンビームを照射すること
が可能となる。
以上のように、本発明の方法によれば荷電粒子
線装置における荷電粒子線のエネルギーをより均
一にしかも微小に結像させることが容易となるの
で、荷電粒子線装置の性能向上に大きく寄与す
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はイオンマイクロアナライザの光学系を
示す略図、第2図乃至第4図はウイーン型フイル
ターにおける収差を説明するための略図、第5図
は本発明方法を説明するための略図である。 1:イオン源、2:イオンビーム、3,4:集
束レンズ、5:試料、6:ウイーン型フイルタ
ー、7a,7b:静電偏向板、8a:磁極板、
9:絞り板。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 荷電粒子線源から発散する荷電粒子線を、そ
    の中間にウイーン型フイルターを有する2段のレ
    ンズによつて集束する際に、前記ウイーン型フイ
    ルターの中央位置を該フイルターの前段のレンズ
    の仮想像面位置及び該フイルターの後段のレンズ
    の仮想物面位置と一致させるように前記レンズの
    強度を調整することを特徴とする荷電粒子線の集
    束方法。
JP57186919A 1982-10-25 1982-10-25 荷電粒子線の集束方法 Granted JPS5975550A (ja)

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JP57186919A JPS5975550A (ja) 1982-10-25 1982-10-25 荷電粒子線の集束方法

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JPS5975550A JPS5975550A (ja) 1984-04-28
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Families Citing this family (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
NL8701871A (nl) * 1987-08-10 1989-03-01 Philips Nv Geladen deeltjes apparaat met bundelontmenger.
DE69903439T2 (de) * 1999-11-12 2003-07-03 Advantest Corp Ablenkeinheit zur Separation zweier Teilchenstrahlen

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5916065B2 (ja) * 1975-09-02 1984-04-13 ト−ヨ−カネツ (株) 二重殻低温貯槽屋根エア−浮上施工方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5916065U (ja) * 1982-07-23 1984-01-31 株式会社日立製作所 質量分析光学系

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JPS5916065B2 (ja) * 1975-09-02 1984-04-13 ト−ヨ−カネツ (株) 二重殻低温貯槽屋根エア−浮上施工方法

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