JPH0133807Y2 - - Google Patents

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JPH0133807Y2
JPH0133807Y2 JP7813983U JP7813983U JPH0133807Y2 JP H0133807 Y2 JPH0133807 Y2 JP H0133807Y2 JP 7813983 U JP7813983 U JP 7813983U JP 7813983 U JP7813983 U JP 7813983U JP H0133807 Y2 JPH0133807 Y2 JP H0133807Y2
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JP
Japan
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piston
heat insulating
skirt
crown
heat
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JP7813983U
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JPS59184345U (ja
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  • Pistons, Piston Rings, And Cylinders (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はエンジン用ピストンに関する。
第1図は従来のエンジン用ピストンおよびその
冷却システムを示す。クランクケース11はライ
ナ12を支持し、上部にヘツド13を持つてい
る。ライナ12の内面をピストン14が摺動す
る。ヘツド13、ライナ12およびピストン14
で燃焼室15を形成する。クランクケース11に
は潤滑油のメーンギヤラリー21があり、そこか
らの潤滑油をピストン14に向つて噴射するオイ
ルジエツトノズル22を取り付けている。
第2図にピストンの詳細構造を示す。アルミ製
のピストンスカート41にピストンリング溝39
を設ける。耐熱鋼などの耐熱合金製のピストンク
ラウン42とピストンスカート41の間にジルコ
ニア等の熱伝導率の低い物質で作つた断熱板43
および断熱筒44の断熱層を設ける。ピストンク
ラウン42の下部には第1図に示したオイルジエ
ツト22からの潤滑油がかかる位置に冷却面45
を設ける。ピストンクラウン42は下部に設けた
ねじ部をピストンスカート41の中央孔に嵌合
し、ナツト46で締め付け固定している。
またピストンクラウン42の燃焼室15側は周
辺の深さがl1で中央に突起のあるトロイダル型の
キヤビテイ47を構成しており、さらにキヤビテ
イ47の底のコーナ部B点と断熱板43との接触
点の外側端A点との間には距離l2をとつている。
またピストンスカート41は材質に対応してナツ
ト46の力を受ける個所CD間はl3の厚さ、また
ナツト46は材質に対応してl4の厚さをそれぞれ
とる。さらに冷却面45とピストンピン上端との
間には図示していないコンロツドの小端部が作動
するのに必要最小限度の距離l5をもつている。
次に前記従来例の作用について説明する。
燃焼室15の高温の作動ガスに直接ふれるピス
トンクラウン42は温度が上昇するが断熱板43
および断熱筒44の断熱効果によりピストンスカ
ート41へ伝わる熱量は少なくピストンスカート
41の温度上昇は小さい。さらに第1図のオイル
ジエツトノズル22からの潤滑油は、ピストンス
カート41にもかかるためピストンスカート41
は冷却される。
その結果ピストンスカート41のピストンリン
グ溝39は200℃以下に保たれ、潤滑油が変質す
ることはない。ピストンクラウン42の燃焼室1
5側の表面温度は上昇するが、冷却面45をオイ
ルジエツトノズル22からの潤滑油で冷却され、
過度の温度上昇は防止される。又ピストンクラウ
ン42の燃焼室15側表面温度の上昇により作動
ガスからの冷却損失を減らすことができ燃費改善
に役立つ。
次に第2図においてピストンピン上端からピス
トンの上面までの距離について考える。
l3,l4はそれぞれピストンスカート41とナツ
ト46の材質に対応した必要最小限の厚さであ
り、l5は前項で述べたように図示していないコン
ロツド小端部が作動するのに必要最小限度の距離
となつている。
AB間の距離l2はB点からキヤビテイ47の外
壁およびピストンクラウン42の上面、E点から
ピストンクラウン42の外周をへてA点まで即ち
B−E−A間の燃焼室15内の作動ガスから伝わ
る冷却熱量がすべて通過することになる。このた
めl2を小さくし過ぎると特にE点の温度が過度に
上昇することになるので、それを防止するため必
要最小限の長さl2とする。
またキヤビテイ47の深さl1は良好な燃焼を得
るための深さとなつている。
第2図の構造でl1,l2,l3,l4,l5はそれぞれ必
要最小限の長さとなつているが、全体を合計する
と相当大きな値となつており、従つてピストンピ
ン上端からピストンクラウン42の上面までの距
離が大きくなつている。その結果エンジンの全体
高さが高くなることになりエンジンの重量増を招
き、価格の上昇をも引き起している。
本考案の目的は、前記問題点を解消し、ピスト
ンピン上端からピストンクラウン上面までの距離
を短縮し、エンジンの重量減と価格の低減をはか
つたエンジン用ピストンを提供するにある。
本考案のピストンはピストンクラウンとピスト
ンリング溝を持つピストンスカートの間に断熱層
を設けたピストンにおいて、該断熱層を中央部が
上方に突出した円錐状に形成することによつて前
記目的を達成するよう構成したものである。
以下第3図を参照して、本考案によるピストン
の一実施例について説明する。
ここにおいて、前記従来装置と同一もしくは均
等構成部分については同一符号を用いて説明す
る。
第3図は本考案の詳細構造を示す。
アルミ製ピストンスカート41にピストン溝3
9を設ける。耐熱鋼などの耐熱合金製のピストン
クラウン51とピストンスカート41の間にジル
コニア等の熱伝導率の低い物質で作つた断熱板5
2および断熱筒44の断熱層を設け、ピストンク
ラウン51の断熱板52へ接触面51aを円錐状
にすると同時に断熱板52も円錐状としこれに対
応してピストンスカートの断熱板52との接触面
41aも円錐状にする。ピストンクラウン51の
下部には第1図に示したオイルジエツト22から
の潤滑油がかかる位置に冷却面45を設ける。ピ
ストンクラウン51は下部に設けたねじ部によつ
てナツト46でピストンスカート41に取り付け
る。
またピストンクラウン51は燃焼室15側に周
辺の深さl1で中央に突起のあるトロイダル型のキ
ヤビテイ47を構成しており、さらにキヤビテイ
47の底のコーナ部Bと断熱板52との接触点の
外側の端A点との間には距離l2をとつている。ま
たピストンスカート41の材質に対応してナツト
46の力を受ける個所CD間はl3の厚さ、またナ
ツト46は材質に対応してl4の厚さにそれぞれと
る。
さらに冷却面45とピストンピン上端との間に
は図示していないコンロツドの小端部が作動する
のに必要最小限度の距離l5をとつている。
次に前記実施例の作用について説明する。
燃焼室15は高温の作動ガスに直接ふれるピス
トンクラウン51は温度上昇するが、断熱板52
および断熱筒44の断熱効果によりピストンスカ
ート41へ伝わる熱量は少なく、ピストンスカー
ト41の温度上昇は小さい。さらに第1図に示す
オイルジエツトノズル22からの潤滑油がピスト
ンスカート41にもかかるためピストンスカート
41は潤滑油で冷却される。
その結果ピストンスカート41のピストンリン
グ溝39は200℃以下に保たれ潤滑油は変質する
ことはない。ピストンクラウン51の燃焼室15
側の表面温度は上昇するが下方の冷却面45はオ
イルジエツトによつて冷却されるので、過度の温
度上昇を防止すると同時にこの燃焼室15側の表
面温度の上昇により冷却損失が減少し燃費が改善
される。
なお第3図で良好な燃焼を得るのに必要な深さ
l1、ピストンキヤビテイ外壁および外周の冷却に
必要な長さl2、ピストンスカート、ナツトの材質
に対応して、強度上必要な厚さl3,l4及びコンロ
ツト小端部が作動するのに必要な最小限度の距離
l5は全部第2図の従来例と同じ値となつている。
したがつて各部の作用は従来ピストンと同じであ
るので、従来ピストンと同様の機能が得られる。
前述のとおり、本考案のピストンはピストンク
ラウンとピストンリング溝を持つピストンスカー
トとの間に断熱層を設けたピストンにおいて、断
熱層を中央が上方に突出した円錐状に形成したの
で、ピストンピン上端からピストンクラウンの上
面までの高さを距離l6だけ小さくすることが出
来、この分だけエンジンの全体高さを低くするこ
とが可能となり、エンジンの重量減と価格の低減
を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来エンジン用ピストンおよび冷却シ
ステムの説明図、第2図は従来ピストンの断面
図、第3図は本考案に係るピストンの断面図であ
る。 39……ピストンリング溝、41……ピストン
スカート、44,52……断熱層、51……ピス
トンクラウン。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 耐熱合金製のピストンクラウンとピストンリン
    グ溝を持つピストンスカートとの間に断熱層を持
    つ構造のピストンにおいて、断熱層の中央部を上
    方に突出した円錐状に形成したピストン。
JP7813983U 1983-05-26 1983-05-26 ピストン Granted JPS59184345U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7813983U JPS59184345U (ja) 1983-05-26 1983-05-26 ピストン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7813983U JPS59184345U (ja) 1983-05-26 1983-05-26 ピストン

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS59184345U JPS59184345U (ja) 1984-12-07
JPH0133807Y2 true JPH0133807Y2 (ja) 1989-10-13

Family

ID=30208141

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7813983U Granted JPS59184345U (ja) 1983-05-26 1983-05-26 ピストン

Country Status (1)

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JP (1) JPS59184345U (ja)

Families Citing this family (1)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0424124Y2 (ja) * 1985-02-26 1992-06-05

Also Published As

Publication number Publication date
JPS59184345U (ja) 1984-12-07

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