JPH0133589B2 - - Google Patents
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- JPH0133589B2 JPH0133589B2 JP23479087A JP23479087A JPH0133589B2 JP H0133589 B2 JPH0133589 B2 JP H0133589B2 JP 23479087 A JP23479087 A JP 23479087A JP 23479087 A JP23479087 A JP 23479087A JP H0133589 B2 JPH0133589 B2 JP H0133589B2
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Landscapes
- Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
- Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)
- Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
Description
〔産業上の利用分野〕
この発明は、２，４，4′−トリクロロ−2′−ヒ
ドロキシジフエニルエーテルや第四級アンモニウ
ム塩に代わる繊維用抗菌防臭剤に関する。 〔従来の技術〕 従来の２，４，4′−トリクロロ−2′−ヒドロキ
シジフエニルエーテルを抗菌成分とした衛生加工
剤は、紫外線照射や次亜塩素酸ソーダ漂白により
抗菌効果が消失する欠点を有し、シリコン系第四
級アンモニウム塩は水分の混入による分解、この
化合物で処理された繊維の黄変、蛍光白度の低
下、加熱による分解、吸水性の阻害、処理機械の
錆発生等の欠点を有している。 〔発明が解決しようとする問題点〕 この２，４，4′−トリクロロ−2′−ヒドロキシ
ジフエニルエーテルで処理された繊維製品は、太
陽光線を避け、次亜塩素酸ソーダ漂白を禁止する
以外に抗菌性を持続させる方法はなかつた。ま
た、シリコン系第四級アンモニウム塩で処理され
た繊維製品は、耐久性を出すために併用した反応
性シリコン樹脂による吸水性のダウン、加熱によ
る第四級アンモニウム塩の分解、これに伴う抗菌
性の消失、繊維の黄変、蛍光白度の低下処理機械
の錆発生と言つた様々な問題を抱えていた。 この発明は、従来の繊維用抗菌防臭剤がもつ、
以上のような問題点を解消することのできる、取
扱いの容易の繊維用抗菌防臭剤を提供することを
目的とする。 〔問題点を解決するための手段〕 一般に、第四級アンモニウム塩は、その対イオ
ンがハロゲンイオンであり、そのために錆発生の
原因ともなつており、また耐熱性の低下の原因と
もなつている。さらに、カチオン界面活性剤の宿
命とも言えるアニオン界面活性剤との不溶性コン
プレツクスの生成など、色々な欠点がある。本発
明者は、塩化ベンザルコニウムのような殺菌力を
保持し、耐熱性を向上させ、錆発生のない、しか
もアニオン界面活性剤との相溶性に優れた繊維用
抗菌防臭剤を開発するため鋭意研究し、本発明に
到達した。即ち、本発明によれば、下記一般式(1)
で示される化合物の１種または２種以上からなる
繊維用抗菌防臭剤が提供される。 上式中、R1は炭素数８〜22のアルキルまたは
アルケニル基を表し、R2及びR3は炭素数１〜５
のアルキル基を表し、R′は炭素数２〜４のアル
キレン基を表し、ｍは１または２を表し、ｎは１
〜５の整数を表し、Ｘはアルキルリン酸エステル
イオンを表す。 本発明において、Xm-で表わされるアルキルリ
ン酸エステルイオンは、下記一般式(2)または(3)で
示されるイオンであるのがよい。
ドロキシジフエニルエーテルや第四級アンモニウ
ム塩に代わる繊維用抗菌防臭剤に関する。 〔従来の技術〕 従来の２，４，4′−トリクロロ−2′−ヒドロキ
シジフエニルエーテルを抗菌成分とした衛生加工
剤は、紫外線照射や次亜塩素酸ソーダ漂白により
抗菌効果が消失する欠点を有し、シリコン系第四
級アンモニウム塩は水分の混入による分解、この
化合物で処理された繊維の黄変、蛍光白度の低
下、加熱による分解、吸水性の阻害、処理機械の
錆発生等の欠点を有している。 〔発明が解決しようとする問題点〕 この２，４，4′−トリクロロ−2′−ヒドロキシ
ジフエニルエーテルで処理された繊維製品は、太
陽光線を避け、次亜塩素酸ソーダ漂白を禁止する
以外に抗菌性を持続させる方法はなかつた。ま
た、シリコン系第四級アンモニウム塩で処理され
た繊維製品は、耐久性を出すために併用した反応
性シリコン樹脂による吸水性のダウン、加熱によ
る第四級アンモニウム塩の分解、これに伴う抗菌
性の消失、繊維の黄変、蛍光白度の低下処理機械
の錆発生と言つた様々な問題を抱えていた。 この発明は、従来の繊維用抗菌防臭剤がもつ、
以上のような問題点を解消することのできる、取
扱いの容易の繊維用抗菌防臭剤を提供することを
目的とする。 〔問題点を解決するための手段〕 一般に、第四級アンモニウム塩は、その対イオ
ンがハロゲンイオンであり、そのために錆発生の
原因ともなつており、また耐熱性の低下の原因と
もなつている。さらに、カチオン界面活性剤の宿
命とも言えるアニオン界面活性剤との不溶性コン
プレツクスの生成など、色々な欠点がある。本発
明者は、塩化ベンザルコニウムのような殺菌力を
保持し、耐熱性を向上させ、錆発生のない、しか
もアニオン界面活性剤との相溶性に優れた繊維用
抗菌防臭剤を開発するため鋭意研究し、本発明に
到達した。即ち、本発明によれば、下記一般式(1)
で示される化合物の１種または２種以上からなる
繊維用抗菌防臭剤が提供される。 上式中、R1は炭素数８〜22のアルキルまたは
アルケニル基を表し、R2及びR3は炭素数１〜５
のアルキル基を表し、R′は炭素数２〜４のアル
キレン基を表し、ｍは１または２を表し、ｎは１
〜５の整数を表し、Ｘはアルキルリン酸エステル
イオンを表す。 本発明において、Xm-で表わされるアルキルリ
ン酸エステルイオンは、下記一般式(2)または(3)で
示されるイオンであるのがよい。
この発明を以下の実施例により詳しく説明する
が、本発明は、これ等の実施例に限定されるもの
ではない。 実施例 １ ｎ−ブタノール３モルと無水燐酸１モルとから
調製したモノ体／ジ体の混合比が約１／１のアル
キル燐酸エステル143部と水500部を反応釜に仕込
み、ラウリルジメチルアミン260部を加えて中和
する。この中和物の中にエチレンオキシド100部
を仕込み、100℃で３時間反応させ、繊維用抗菌
防臭剤(1)を得た。 この化合物は、ラウリル硫酸塩との相溶性がよ
く、カチオン界面活性剤でありながら両性界面活
性剤の性質を示すと言う優れた機能を備えてい
る。 実施例 ２ ２−エチルヘキサノール３モルと無水燐酸１モ
ルとから調製したモル体／ジ体の混合比が約１／
１のアルキル燐酸エステル44部と水250部を反応
釜に仕込み、ミリスチルジメチルアミン62部を加
えて中和する。この中和物の中にエチレンオキシ
ド22部を仕込み、100℃で３時間反応させ、繊維
用抗菌防臭剤(2)を得た。 この化合物はラウリル硫酸塩との相溶性がよ
く、カチオン界面活性剤でありながら両性界面活
性剤の性質を示すと言う優れた機能を備えてい
る。 実施例 ３ 綿ブロード（40番）を0.1％塩化ベンザルコニ
ウム液、0.1％繊維用抗菌防臭剤(1)、0.1％繊維用
抗菌防臭剤(2)、1.0％シリコン系第四級アンモニ
ウム塩にて処理し、絞り率100％とする。105℃で
３分間乾燥した後、160℃で２分間キユアリング
を行う。洗濯は30回まで行う。 結果を表１に示す。 実施例 ４ ポリエステル／綿（65／35）ブロードを実施例
３と同様に処理する。 結果を表２に示す。 実施例 ５ ポリエステルジヤージを実施例３と同様に処理
する。但し、キユアリングを180℃で30秒間行う。 結果を表３に示す。 実施例 ６ 防錆性を調べるため、各々薬剤の４％水溶液を
調製し、これをガーゼに浸し、この上にアセトン
で洗浄した虫ピン10本を置き、40℃で48時間放置
した。 結果を表４に示す。 実施例 ７ 前述のようにして試験を行い、測定結果を得
る。 熱黄変試験結果を表５に、耐光堅牢度を表６
に、酸化窒素ガス堅牢度を表７に、塩素堅牢度を
表８に示す。
が、本発明は、これ等の実施例に限定されるもの
ではない。 実施例 １ ｎ−ブタノール３モルと無水燐酸１モルとから
調製したモノ体／ジ体の混合比が約１／１のアル
キル燐酸エステル143部と水500部を反応釜に仕込
み、ラウリルジメチルアミン260部を加えて中和
する。この中和物の中にエチレンオキシド100部
を仕込み、100℃で３時間反応させ、繊維用抗菌
防臭剤(1)を得た。 この化合物は、ラウリル硫酸塩との相溶性がよ
く、カチオン界面活性剤でありながら両性界面活
性剤の性質を示すと言う優れた機能を備えてい
る。 実施例 ２ ２−エチルヘキサノール３モルと無水燐酸１モ
ルとから調製したモル体／ジ体の混合比が約１／
１のアルキル燐酸エステル44部と水250部を反応
釜に仕込み、ミリスチルジメチルアミン62部を加
えて中和する。この中和物の中にエチレンオキシ
ド22部を仕込み、100℃で３時間反応させ、繊維
用抗菌防臭剤(2)を得た。 この化合物はラウリル硫酸塩との相溶性がよ
く、カチオン界面活性剤でありながら両性界面活
性剤の性質を示すと言う優れた機能を備えてい
る。 実施例 ３ 綿ブロード（40番）を0.1％塩化ベンザルコニ
ウム液、0.1％繊維用抗菌防臭剤(1)、0.1％繊維用
抗菌防臭剤(2)、1.0％シリコン系第四級アンモニ
ウム塩にて処理し、絞り率100％とする。105℃で
３分間乾燥した後、160℃で２分間キユアリング
を行う。洗濯は30回まで行う。 結果を表１に示す。 実施例 ４ ポリエステル／綿（65／35）ブロードを実施例
３と同様に処理する。 結果を表２に示す。 実施例 ５ ポリエステルジヤージを実施例３と同様に処理
する。但し、キユアリングを180℃で30秒間行う。 結果を表３に示す。 実施例 ６ 防錆性を調べるため、各々薬剤の４％水溶液を
調製し、これをガーゼに浸し、この上にアセトン
で洗浄した虫ピン10本を置き、40℃で48時間放置
した。 結果を表４に示す。 実施例 ７ 前述のようにして試験を行い、測定結果を得
る。 熱黄変試験結果を表５に、耐光堅牢度を表６
に、酸化窒素ガス堅牢度を表７に、塩素堅牢度を
表８に示す。
【表】
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Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 １ 下記一般式(1)で表される化合物の１種または
２種以上からなる繊維用抗菌防臭剤。 上式中、R1は炭素数８〜22のアルキルまたは
アルケニル基を表し、R2及びR3は炭素数１〜５
のアルキル基を表し、R′は炭素数２〜４のアル
キレン基を表し、ｍは１または２を表し、ｎは１
〜５の整数を表し、Ｘはアルキルリン酸エステル
イオンを表す。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23479087A JPS6485367A (en) | 1987-09-21 | 1987-09-21 | Antibacterial deodorant for fiber |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23479087A JPS6485367A (en) | 1987-09-21 | 1987-09-21 | Antibacterial deodorant for fiber |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6485367A JPS6485367A (en) | 1989-03-30 |
| JPH0133589B2 true JPH0133589B2 (ja) | 1989-07-13 |
Family
ID=16976425
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23479087A Granted JPS6485367A (en) | 1987-09-21 | 1987-09-21 | Antibacterial deodorant for fiber |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6485367A (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5362910A (en) * | 1991-10-08 | 1994-11-08 | Nicca Chemical Co., Ltd. | Germicidal and fungicidal agent and a germicidal and fungicidal method |
| WO1997021348A1 (en) * | 1995-12-08 | 1997-06-19 | Kao Corporation | Germicidal composition |
| DE60004025T2 (de) | 1999-03-16 | 2004-06-03 | Kao Corporation, Chuo-Ku | Flüssiges deodorant |
| CN102965961A (zh) * | 2011-09-02 | 2013-03-13 | 牛世刚 | 抗紫外线口罩 |
| CN104294583B (zh) * | 2014-10-20 | 2016-08-17 | 南通大学 | 抗菌抗紫外消臭自洁复合功能面料的制备方法 |
-
1987
- 1987-09-21 JP JP23479087A patent/JPS6485367A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6485367A (en) | 1989-03-30 |
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Legal Events
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