JPH0133175B2 - - Google Patents

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JPH0133175B2
JPH0133175B2 JP54172688A JP17268879A JPH0133175B2 JP H0133175 B2 JPH0133175 B2 JP H0133175B2 JP 54172688 A JP54172688 A JP 54172688A JP 17268879 A JP17268879 A JP 17268879A JP H0133175 B2 JPH0133175 B2 JP H0133175B2
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JP
Japan
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sheet
water
mixture
sanitary material
pores
Prior art date
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JP54172688A
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English (en)
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JPS5697448A (en
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Migaku Suzuki
Toshihiko Watanabe
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Unicharm Corp
Original Assignee
Unicharm Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、生理用ナプキン、タンポン、産褥パ
ツト、医術用繃帯、おむつ等の衛生用品の吸収体
として使用される衛生材料およびその製造方法に
関する。
従来、吸収性材料としては、(a)パルプ100%の
クレープ紙(紙綿)、(b)粉砕パルプ、(綿状パル
プ)を層状に集積しまたはこれを層方向に圧縮し
たもの、(c)木綿、(d)水不溶性・吸水膨潤性ポリマ
ー、(e)パルプスポンジ、(f)PVAスポンジ、(g)ウ
レタンスポンジ等が知られている。
しかし、前記(a)および(b)は、嵩高であり、嵩が
小さいものを得るためクレープ付与率を低くし、
またはプレスすると、吸収性、弾力性が低下す
る。前記(c)は、体液拡散性が低い。前記(d)は、体
液に含まれる塩類等の電解質により吸収性が低下
し、また体液拡散速度が低い。前記(e)および(f)
は、乾燥状態では使用不可能である。前記(g)は、
弾力性に富むが、吸収速度が低い。
このように既知の吸収性材料は、一長一短があ
る。そこで、本発明は、ウレタンスポンジ等の柔
弾性発泡体シートの内部全域にわたり粉砕パルプ
と水不溶性・吸水膨潤性粉末ポリマーとの混合物
をほぼ均一に散在させることにより、衛生用品の
吸収体として新規かつ好適な衛生材料およびその
製造方法を提供することを主目的とするものであ
る。その他の目的は、以下の記述から明らかにな
ろう。
本発明衛生材料の構成素材としては、ウレタン
スポンジ等の柔弾性発泡体シートと、粉砕パルプ
(綿状パルプ、以下同じ)と水不溶性・吸水膨潤
性粉末ポリマーとの混合物が用いられる。さらに
前記発泡体シートとしては、その内部まで充分に
前記混合物を介在させ、かつ体液を浸透拡散させ
る観点から、厚さ7mm以下であつて、連続気泡を
有し、しかも発泡倍率が大で気孔が多いものほど
好ましいが、これは、後記延伸処理による気孔の
拡大または引裂で補うことができるので、必ずし
もそのようなものに限定されない。前記粉砕パル
プとしては、木材パルプシートを粉砕して得られ
るものが好ましい。前記粉末ポリマーとしては、
水溶性単量体および/または加水分解により水溶
性となる単量体と多糖類および/または架橋剤と
を必須成分として重合させ、必要により加水分解
を行うことにより得られ、しかも自重の少なくと
も20倍以上の体液を吸収するとともに吸収した体
液が加圧下でも放出しない重合体が好適に用いら
れる。
本発明衛生材料は、前記発泡体シートの内部全
域にわたりその空隙に前記混合物をほぼ均一に介
在保持させてなるものである。ここに空隙とは、
前記発泡体シートの内外部の気孔はもちろんのこ
と、後記延伸処理によつて生じた裂目をも含むも
のである。
このような構成を有する本発明衛生材料は、次
のような方法により製造される。
第1図に示すように、ロール状に巻かれていて
連続的に繰出されるパルプシート1の上面に、前
記粉末ポリマー2をその供給槽3から供給しなが
ら粉砕機4の内部に導いて有歯ロール5により粉
砕し、機体の内部下方へ落下させることにより、
その粉砕パイプと粉末ポリマー2との混合物6を
得る。この際、粉砕パルプの繊維と粉末ポリマー
2との接合をはかるため、シート1に水を散布し
てもよい。ちなみに、粉末ポリマー2は、水に接
触すると若干の粘着性を呈する特性があるので、
その粘着性によつて粉砕パルプの繊維と接合する
性質を有する。また粉末ポリマー2は、機体の内
部に別に供給して粉砕パルプと混合するようにし
てもよい。
一方、ロール状に巻かれていて連続的に繰出さ
れる前記発泡体シート7を粉砕機4の下部へ導
き、シート7に延伸装置8により縦横方向への引
張作用を与えて同方向へ所望率で延伸し気孔9を
拡大または引裂く。その延伸状態下で、シート7
の上面に前記混合物6をほぼ均一に落下散布する
(第2図A,B参照)。その間において、その散布
域のシート7の下面に配置したサクシヨン装置1
0により吸気作用を与えて混合物6を下方に吸引
することにより気孔9の拡大または引裂で生じた
空隙9aに介在させる。かくて、混合物6を介在
させたシート7をプレスロール11により厚さ方
向へ圧縮し、しかるのち前記引張作用を解除して
延伸したシート7を収縮復元させることにより前
記混合物6の介在状態を保持させ、巻取ロールに
巻取る。
前記本発明製造方法において、混合物6は、前
記延伸によつて生じた気孔9の拡大または引裂で
生じた空隙9aに介在させるのに必要な量がシー
ト7の上面に散布されるが、前記吸気作用により
シート7の内部に吸収されない余剰の混合物6
は、プレースロール11による圧縮でシート7面
に圧着される シート7の前記延伸率は、シート7の厚さ、弾
力復元性、引張強度、気孔率、気孔の拡大または
引裂で生じさせようとする空隙率等により異なる
が、10〜80%が好ましく、さらに40〜60%が最も
好ましい。
シート7の縦横方向への延伸は、たとえば、次
のような方法で処理することができる。すなわ
ち、織編布の加工に用いられる二つのピンテンタ
ーをシート7の下面側に、しかも前方へ向つて逆
八字状に配置し、そのピンテンターの廻動速度を
シート7の巻出速度よりも大にすることにより、
シート7に対して縦横方向への引張作用を与え
る。あるいは、シート7の巻出ロールと巻取ロー
ルとの間のシート延伸域の前後部に一定間隔をお
いてシート7を挾持する各一対のロールを配置し
(前部ロールはプレスロール11に替えてもよ
い)、該部分ロールの周面速度を該後部ロールの
周面速度よりも大にして、シート7に対してその
縦方向(移動方向)への引張作用を与える一方、
前記延伸処理域にシート7の下面にこれを横切る
ようにこれと直角にエキスパンダロールまたは一
定長さの螺旋ロールであつて該螺旋ロール中央か
らロール外端の方向へ向つて旋回するように設け
られているものを配置してシート7に圧接させ、
シート7に対して横方向への引張作用を与える。
記 実施例 ウレタンフオーム(商品名エバライト)からな
る厚さ4mmのシートをピンテンターで縦横方向へ
50%延伸した状態で、該シートの上面に3.36g/
m2の木材パルプ(NBKP)の粉砕物と、1.12g/
m2のアクリルグラフトデンプン粉末物とからなる
混合物を散布し、該シートの下面からサクシヨン
装置で吸引し、しかるのち、該シートを一対のプ
レスロール間を通過させ、その延伸を解除して本
発明試料を得た。
本発明試料の性能を比較試料とともに示すと、
次のとおりである。
吸引速度 本発明試料 3秒 比較試料1(12g/m2の粉砕パルプ) 2秒 比較試料2(厚さ4mmの商品名エバライト・ウレ
タンフオーム) 10分以上 試験方法 20cm×20cmの試料の中央部に2cm上方から20
ml/5secの水をビユレツトで滴下した。水が試料
の表面に落ちた時点から試料に浸透した時点まで
の時間を測定した。この測定を3回繰返してその
平均値をとつた。
吸収倍率 本発明試料 150倍 前記比較試料1 15倍 前記比較試料2 30倍 試験方法 試料の重量を測定して(その値をAとする)該
試料を水の中に20分間漬け、該試料を金網に載せ
て水の中から取り出し、該試料の上面にこれより
も広い面積のアクリル板を載せた状態で該アクリ
ル板の上面から20分間10Kgの荷重をかけたのち、
該試料の重量を測定して(その値をBとする)、
次の式で求めた。なお、前記試験方法において1
Kgの荷重をかけるのは、前述のように水に漬けて
吸水した試料は実際に該試料を衛生用品に使用す
る場合に吸収する以上に吸収しているので、実際
の吸収量に近似するように余分の吸収水を除去す
るためである。
吸収倍率=B−A/A 本発明衛生材料は、叙上のように構成されてい
るから、柔弾性発泡体シートの内部全域にわたり
粉砕パルプと水不溶性・吸水膨潤性粉末ポリマー
との混合物がほぼ均一に散在する構造を有するこ
とになるが、基材が前記シートであるため、衛生
用品の吸収体として用いた場合、これより受ける
感触が極めて優れるとともに、該衛生用品を圧縮
して小嵩に包装することができ、またそのため携
帯に便ならしめることができることはもちろんの
こと、体液の吸収性、拡散性、保持性、吸収速度
等において、前記シート、粉砕パルプ、粉末ポリ
マーの単独またはそれら二者づつを組合せて衛生
用品の吸収体として使用する場合からは得られな
い優れたそれら三者による相乗効果が得られる。
さらに本発明衛生材料における前記混合物は、
前記シートの縦横方向への延伸状態下に生じた該
シートの内外部の空隙に介在し、しかも該シート
および空隙が延伸解除後に収縮復元しているとと
もに、該シート全体が厚さ方向へ圧縮処理されて
いるから、いわば該各空隙間に挾圧されて保持さ
れている状態にあり、そのため本発明衛生材の取
扱、使用時に該シートから容易に脱落することが
ない。ちなみに、既述したように、粉砕パルプを
水に接触させた状態で前記粉末ポリマーと接合さ
せるとともに、前記シートに介在させると、該粉
末ポリマーに粘着性が生じるため、前記保持状態
がより一層確実になる。
また、本発明衛生材料の製造方法は、前記シー
トの延伸、前記混合物の散布、前記シート内部へ
の混合物吸引、前記シートの厚さ方向への圧縮と
いう操作を必要とするだけであるから、製造装置
全体の構成および製造方法が比較的簡単であり、
そのため本発明衛生材料の廉価量産が可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明製造方法を実施するための製
造装置例を示す概略図。第2図Aは、発泡体シー
トの延伸前の状態、第2図Bは、該シートの延伸
後の状態をそれぞれ示す概略平面図。第2図C
は、該シートの延伸状態下に本発明混合物を該シ
ート内部に介在させた状態の概略図。 1……パルプシート、2……粉末ポリマー、4
……粉砕機、6……混合物、7……発泡体シー
ト、8……延伸装置、9……気孔、9a……空
隙、10……サクシヨン装置、11……プレスロ
ール。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 柔弾性発泡体シートの内部全域にわたりその
    空隙に粉砕パルプと水不溶性・吸水膨潤性粉末ポ
    リマーとの混合物をほぼ均一に介在保持させてな
    ることを特徴とする衛生材料。 2 柔弾性発泡体シートが連続気泡を有すること
    を特徴とする特許請求の範囲第1項記載の衛生材
    料。 3 柔弾性発泡体シートに縦横方向への引張作用
    を与えて該シートを同方向へ延伸することにより
    該シートの気孔を拡大または引裂き、その状態下
    に、前記シートの上面に粉砕パルプと水不溶性・
    吸水膨潤性粉末ポリマーとの混合物をほぽ均一に
    散布すると同時に、その散布域の前記シートの下
    面に吸気作用を与えて前記混合物を下方へ吸引す
    ることにより前記気孔の拡大または引裂で生じた
    空隙に介在させたのち前記シートをその厚さ方向
    へ圧縮し、しかるのち前記引張作用を解除して前
    記シートを収縮復元させることにより前記混合物
    の介在状態を保持させることを特徴とする衛生材
    料の製造方法。
JP17268879A 1979-12-31 1979-12-31 Sanitary material and method Granted JPS5697448A (en)

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JPS612218U (ja) * 1984-06-08 1986-01-08 有限会社 栗林 吸水体
JP2626758B2 (ja) * 1987-05-27 1997-07-02 ライオン株式会社 吸収性物品
JP2810772B2 (ja) * 1990-08-01 1998-10-15 花王株式会社 吸収性物品
JP3995392B2 (ja) * 2000-06-21 2007-10-24 花王株式会社 粉粒体堆積体の製造方法

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